著者
野間 慶子 小川 賀代
雑誌
研究報告教育学習支援情報システム(CLE)
巻号頁・発行日
vol.2011-CLE-6, no.1, pp.1-6, 2011-11-24

e ラーニング学習では,学習履歴データの取得が容易である事から,近年では取得した学習履歴データを解析し,学習支援の活用に向けた研究が盛んである.しかし,LMS から取得できる履歴データは,学習者の行動パターンを推定することはできるが,問題に対する集中度合いや,行き詰まりなど個人の学習状況の把握は難しい.そこで,集中力や眠気によって変化する事が知られている瞳孔反応を利用し,これまでの学習履歴データと併せることで,より的確な学習支援が行えると期待できる.しかしながら,瞳孔反応は,集中力だけでなく,外界の光量の影響を受けることが知られている.そこで,本稿では,光量の影響を受けない環境条件を整備し,瞳孔反応と集中力の関係を調べ,学習状況のパターン化の検討を行った.その結果,計算時における 4 つの学習状況におけるパターンを見出し,行き詰まり判定の可能性を得た.

2 0 0 0 続大宮市史

著者
大宮市[編]
出版者
大宮市
巻号頁・発行日
1989
著者
周 一川
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.161-186, 1997-09

はじめに一 留学生は聴講生として対処された東京女高師二 留学生特設予科を設置した奈良女高師三 留学生特別措置がなかった東京高等糸学校おわりに
著者
Yamaguchi Asako Isozaki Katsuhiro Nakamura Masaharu Takaya Hikaru Watanabe Takashi
出版者
Nature Publishing Group
雑誌
Scientific reports (ISSN:20452322)
巻号頁・発行日
vol.6, 2016-02-23
被引用文献数
23

天然リグニンに配列依存的に結合するペプチドを発見 -植物バイオマスの変換利用に期待-. 京都大学プレスリリース. 2016-04-11.
著者
田尾 啓一 松村 勝弘
出版者
日本財務管理学会
雑誌
年報財務管理研究 (ISSN:09171738)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-18, 2012-03-31

多くの大手金融機関は,従来からBIS規制対応をベースとしたリスク・マネジメントを整備していたにもかかわらず,サブプライムローン問題からリーマン・ショックの過程で,経営危機を経験することとなった。こうした中で,タレブの『ブラック・スワン』をはじめとする一連の著書,論文は,従来のリスク認識に大きな変革をもたらすものとして注目されている。本稿はこうした考え方の背景にある従来の金融工学/経済理論の問題を整理し,その上に立脚する企業価値経営のフレームワークを考察したうえで,経済危機をもたらす周辺分布に対するリスク・マネジメントの視点から従来の企業価値経営とは一線を画すリスク・バッファーの重要性を述べる。

2 0 0 0 OA 実践家政法

著者
山田稲子, 真能まさき 著
出版者
集英堂
巻号頁・発行日
1901
著者
玉山 和夫
出版者
札幌学院大学総合研究所
雑誌
札幌学院大学経営論集 (ISSN:18841589)
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-41, 2015-02

正規分布ではほとんど発生しないと考えられている激変を,かつてはあり得ないこととして「ブラック・スワン=黒い白鳥」と呼んでいた。しかし今や,株価や為替レートの分布が正規分布よりはるかに裾の広いものであることは,周知の事実と言ってよい。つまりブラック・スワンは,市場のどこにでもいる。本稿では為替市場でのブラック・スワンの動きが,市場の趨勢を左右していることを見る。高安2001はこれをHigh Frequency Dataいわゆるティック・データで解析した。この高安2001を含めて,経済物理学によるティック・データの解析では,相場の動きを精密に観測してその特徴を際立たせることに成功している。一方で,相場の動きの背後になにがしかの経済学的意味づけが可能であるかどうかについては,多くを論じない。たしかに秒刻みの激しい動きは,正規分布の仮定を覆すに十分な観測結果を提供してくれるが,本稿はこれを日次データでも確かめた。そして本稿の特色は,この日次データの動きの経済学的意味付けを考察したことである。結果,日次データ42年分の時系列をたどることで,単位労働コスト購買力平価(ULC PPP)と為替市場の関係を改めて見ることが出来た。すなわち,日次変化率が2標準偏差(σ)以上の変動が為替相場の趨勢を決め,その動きはULC PPPと相関しているのである。踏み込んで言えば,2σ以上の動きはULC PPPをトレースするように動き,それが全体の趨勢を決めているのである。また,EURO導入以前にはドイツ・マルクが域内基軸通貨として域内外の信認を得ていたらしきことが推察される。しかし,EUROはドイツ・マルクほど信任されておらず,そのことが通貨の不安定要因であろう。論文Article
著者
加藤 浩介 坂和 正敏 片桐 英樹 小川 篤
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.402-411, 2007-08-15

多目的確率計画問題に対して,従来,期待値最適化モデルや分散最小化モデルに基づいて意思決定者の満足解を導出するための方法が提案されてきている.しかし,これらのモデルに基づいて得られる解と,不確実な意思決定状況で意思決定者が目的関数に対する満足度を表す効用関数の期待値を最大化しようとするという期待効用最大化原則に基づいて得られる解の整合性は保証されていない.一方,確率変数の分布関数を積分した二次分布関数の大小関係により確率変数を順序付けする二次確率優越という概念があり,目的関数に対する意思決定者の効用関数がリスク回避的である場合には,二次確率優越は期待効用最大化原則と整合的であるという性質がある.そこで,本研究では,多目的確率計画問題に焦点をあて,二次確率優越の概念に基づくパレート最適性を定義し,期待効用最大化原則と整合的な満足解を導出するための対話型ファジィ満足化手法を提案する.
著者
石田 かおり
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.3-15, 2006

化粧は歴史上一度も途絶えたことがなく, 世界中どの地域の人間も化粧をしている。こうした時間的・空間的普遍性を持つ化粧ゆえ, 人類は化粧せずには生きられない動物と言うことができる。人類は化粧で何を求め何を表現してきたのか。世界の歴史的エピソードをいくつか見ることを通して, 近代化によってもたらされたファストライフの化粧で求める美しさがファストビューティーであることがわかる。ファストビューティーは画一的な美で, 美しさにとって若さが不可欠な要素である。そのために若さを保つまたは若返るための即効性が化粧品に求められる。これに対してスロービューティーを今後の美的価値として提案する。スロービューティーは美的価値の多様化で, 「人それぞれ・年それぞれの美しさ」と表現される。美の基準は個人に内在化し, 毎日の積み重ねによって得られるために, 加齢とともに違った美を実現することである。