著者
平川 浩文 佐山 勝彦
出版者
森林総合研究所
雑誌
森林総合研究所研究報告 (ISSN:09164405)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.207-210, 2005-09
被引用文献数
2

北海道札幌市にある東定山渓国有林で行った自動撮影による野生生物調査において、テンがスズメバチの巣盤をくわえて歩いている写真が2枚得られた。これらは、テンがスズメバチに刺されてひどく傷害を受けることなく、スズメバチの巣を襲うことができることを示す有力な証拠である。
著者
安藤 純子 加藤 重子 今坂 鈴江 岡平 美佐子 讃井 真理 林 君江 日川 幸江 Ando Junko Kato Shigeko Imasaka Suzue Okahira Misako Sanai Mari Hayashi Kimie Higawa Yukie アンドウ ジュンコ カトウ シゲコ イマサカ スズエ オカヒラ ミサコ サナイ マリ ハヤシ キミエ ヒガワ ユキエ
出版者
広島文化学園大学看護学部
雑誌
看護学統合研究 (ISSN:13460692)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.1-7, 2010-03

日本は,超高齢社会を迎え,高齢者の人口増に伴い医療費高騰の問題があげられる。このような社会背景の中で,本学部の老年・地域看護学領域で嚥下障害のある人のために開発されたソフト食の紹介を地域住民に対し3年間にわたり取り組んだ。地域の参加者にソフト食に対する意識を検討することを目的にアンケート調査を行なった。研究参加者は,ソフト食紹介の地域交流事業の参加者のうち,82名であった。説明内容の理解度は,回数を重ねるごとにわかりやすくなっている傾向があり,発達段階の影響を受けないことがわかった。美味しさに対しては,ソフト食のメニューの影響を受けること,また成人期の人に比べて老年期の人が美味しかったと思ったことがわかった。ソフト食の飲み込みやすさは,ソフト食のメニュー,発達段階の影響を受けることがわかった。このことから,地域住民のソフト食に対する意識が変化してきており,ソフト食は,老年期の人にとって美味しく,食べやすいことがわかった。また,介護者は「母親の食事に活かしたい」という意見もあった。
著者
広島逓信局 編
出版者
電気協会中国支部
巻号頁・発行日
vol.第12回, 1937
著者
東都通信社 編
出版者
東都通信社
巻号頁・発行日
1919

2 0 0 0 OA 株式社債年鑑

著者
山一証券株式会社調査部 編
出版者
山一証券
巻号頁・発行日
vol.昭和11年度, 1935
著者
宇和川 小百合 斎藤 禮子 苫米地 孝之助
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.227-235, 1992
被引用文献数
2

全国の100歳以上の長寿者220人を対象にした食物摂取状況調査 (1日分) から, 栄養素等摂取状況, 食品群別摂取量及び摂取食品数を調査した結果は次のとおりであった。<br>1) 栄養素等摂取量を栄養所要量 (試算) と比較すると, 男性はビタミンB<sub>2</sub>, ビタミンCが, 女性はビタミンB<sub>1</sub>, ビタミンB<sub>2</sub>, ビタミンCが満たされていた。しかし, 男性, 女性ともに, 鉄及びビタミンAは低く, 特に鉄は60%に達していなかった。<br>2) 食品群別摂取量は比較すべき数値がないが, 国民栄養調査の結果などを勘案すると, 海草類を除き, いずれも低く, 特に肉類, 油脂類の摂取量が少ない傾向がうかがわれた。<br>3) 日常生活状態別では, 栄養素等摂取量は身体レベルと対応していた。すなわち, エネルギー, たん白質等の多くの栄養素において,"ほとんど寝たきり"群に比し,"寝たり起きたり, または起きてるが動かない"群及び"少し動く, または活発に動く"群のほうが摂取量が多く, 有意の差がみられた。<br>4) 生活場所の影響では, 栄養素等摂取量はすべての栄養素が, 食品群別摂取量は砂糖・菓子類と卵類を除いたほとんどすべての食品が, 入院または入所者のほうに多かった。<br>5) 平均摂取食品数は, 1日16.4±6.6食品で, 食生活指針の1日30食品に比べるとかなり少ない。また, 日常生活状態別でみると"ほとんど寝たきり"群は, 他の群に比べ, 間食を除いて摂取食品数はいずれも有意に少ない結果を得た。
著者
桜庭 麻衣子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.243, pp.110-112, 2004-12

立冬を過ぎたというのに、茨城県稲敷郡のアスレチックゴルフ倶楽部は10月上旬の暖かさだ。ラウンドに臨む菅野義浩は、半袖シャツに白いパンツを合わせたウエアで現れた。ゴルフ慣れした雰囲気を漂わせている。 「今週、コースに出るのは3回。先月はちょっとした大会に出たこともあって、12ラウンドもしちゃったよ(笑)」 菅野は様々な事業にチャレンジしてきた生粋の起業家だ。
著者
金沢 好宏
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.669, pp.104-107, 2007-01-08

「わざわざ彼の部屋まで行ったのか。よく引っ越してなかったな」 「それはラッキーやった。携帯電話は着信拒否にされてたから、連絡の取りようがなくなるとこやった」 熊谷の声は弾んでいた。朝の6時だというのに、まるで真っ昼間のテンションだ。携帯電話の着信音で、いつもより1時間以上早く起こされた三津井は、体半分がまだ眠っているような状態である。
著者
二階堂 裕子 駄田井 久
出版者
ノートルダム清心女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、日本の企業や地域社会で実施されている日本語学習活動を、外国人技能実習生をめぐる課題の解決策のひとつとして位置づけ、その意義を明らかにしようとした。得られた主な知見は、以下の通りである。第1に、企業が日本語学習や帰国後就労の支援に尽力している場合、日本での就労経験に対する技能実習生の満足度は高い。第2に、帰国後、日本で修得した技能や日本語能力を活用して再就職できた元技能実習生の場合、来日前よりも職業的地位が上昇する傾向にある。一方、経験と能力に見合った就職先のない人も多い。第3に、過疎化が進む中山間地域で、地域住民と積極的に関わった技能実習生は、日本語の能力を高める傾向がある。
著者
酒井 千絵
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

2017年度は大学における国際化・グローバル化に向けた取り組みを観察し、資料を収集した。特に、英語を用いる授業の実施や研究者の国際的な研究体制を支援する具体的な取り組みについて、聞き取りを行うとともに、実際にその取り組みに参加し、参与観察を行った。また、主に中国からの大学及び大学院への留学生に対して聞き取り調査を行い、日本への留学を決断した経緯や留学生活に対する評価、卒業後のキャリア展望について情報を収集した。調査を通じて、国際化・グローバル化に向けた政府の教育行政の取り組みがもつ問題点が明確化されてきている。たとえば、英語を共通語とするグローバルな研究体制の中で日本の高等教育が持つプレゼンスや地位を上げていくことをめざす一方で、日本人学生を主体とする大学学部教育では、その取り組みに呼応していく学生が一部にとどまっていること、英語圏からの留学生も一定数含まれる短期留学・交換留学と、東アジアの非英語圏からの留学生とが混在していること、などの矛盾を含むものであることが分った。2017年度はまた、オーストラリア・パースで行われた「アジアにおける女性」の学会に参加し、日本から中国へ移住する女性の経験に関する研究発表を行い、合わせて、アジア研究者の国際交流のあり方について、研究者から話を聞いた。大学や研究機関の国際化・グローバル化においては、アメリカやヨーロッパが目指すべきモデルとしてイメージされることが多いが、日本との人的交流の規模を考えると、中国をはじめとするアジア諸国の役割は大きい。日本に留学して学ぶ中国からの学生に加え、中国で学ぶ日本人や研究・教育活動に当たる日本人研究者への聞き取りは、英語を軸に成り立つ研究ネットワークと併存する、アジア圏での研究交流のあり方を示唆するものとして分析が可能である。
著者
筒井 淳也
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

女性の労働力参加について、構造要因と制度要因を区分した枠組みを用いたより立体的な理論モデルを構築し、それを数量データによって検証することができた。日本の場合、内部労働市場型の働き方が家族キャリアを考慮する女性の継続就業を難しくしており、これが意図せざる結果として女性の経済活動の活性化を阻害することになった。
著者
大岡 頼光
出版者
中京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

自治体住民1人当り児童福祉教育費と年少人口増加率はほぼ相関がなかった。地方の子育て世帯を呼び込む政策は近隣との奪い合いに終わりがちだ。高齢者向けの保障を合理化し少子化対策に振り向けられるのは国だけだ。仏が常に出産奨励主義なのは独に対抗するためで、強い意志は19世紀末から一貫する。社会保障目的税CSGの増税を唱えたマクロンが大統領選挙に勝てたのは、高齢者の貧困率が若い世代より低いからだ。CSGはスウェーデンの課税給付金の発想(「全員が税を負担できるように、全員に十分給付する」)に似ている。また、人口減対策の財源を作るため、高卒の社会人の大学入学を公費で促し、税をより払う大卒者を増やす必要がある。
著者
魚住 明代 廣瀬 真理子 相馬 直子 舩橋 恵子
出版者
城西国際大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

戦後に発展をみた欧州の福祉国家は、近年の少子・高齢化や経済のグローバル化によって、抜本的な改革を迫られている。他方で、家族の多様化や家族機能の衰退は、社会的支援策へのニーズをますます高めている。本研究は、多様化する家族のなかでも、とくにひとり親(母子)世帯に焦点を当てて、その支援策のあり方について、家族主義の伝統が比較的強く残る西欧の大陸諸国(ドイツ、フランス、オランダ)と、韓国を取り上げて、文献・実証研究の両面を通して比較研究を行った。対象国の事例から、所得保障と母親の労働環境の向上と福祉・教育サービスを軸にして、それらを横につなぐ視点に立った支援策が必要であることが明らかにされた。