著者
村中 洋介 ムラナカ ヨウスケ
雑誌
静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture Bulletin
巻号頁・発行日
vol.21, pp.33-40, 2021-03-31

2020年4月に,香川県は子供のゲーム時間などを制限することを内容に含む条例を施行した。その背景には,「ゲーム障害」を病気として位置づけ,ゲーム依存症対策を行うべきだとする動きがある。ゲームやインターネットをすること,スマートフォンの利用などは本来人々にとって自由とされるものであるはずで,それを制限することは憲法上問題があるともいえる。香川県条例はそうした自由を制限する内容を含むもので,憲法上このような条例制定が認められるか疑問が残る。そのような中で施行された香川県の条例について,他の人権を制約する可能性のある条例との比較を通じて,香川県条例の憲法適合性について検討する。
著者
畑 啓生
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集 第52回日本生態学会大会 大阪大会
巻号頁・発行日
pp.721, 2005 (Released:2005-03-17)

サンゴ礁には、なわばり性で藻食性のスズメダイによる海藻の畑、すなわち藻園が点在している。多くのスズメダイの藻園は多種の藻類が入り混じった混作であるが、クロソラスズメダイは一種の糸状紅藻ハタケイトグサ(仮称、Polysiphonia sp.)の単作藻園を例外的に持つ。クロソラスズメダイは単作藻園を維持するために、藻食者の徹底した排除に加え、単作に侵入する藻類の除藻を行なっていた。このように、クロソラスズメダイとハタケイトグサとの関係が、ヒトと栽培植物に例えられる栽培共生の関係にあることを私はこれまでの研究で明らかにしてきた。本研究では、ハタケイトグサがクロソラスズメダイの藻園外にも分布しているのか否かを明らかにすること、ハタケイトグサと他のスズメダイ類の藻園内やなわばり外に生息しているイトグサ類との系統関係を明らかにすることを目的に琉球列島石垣島と西表島周辺サンゴ礁域にて調査を行なった。 その結果、ハタケイトグサはクロソラスズメダイの藻園外では発見されなかった。クロソラスズメダイが藻園から排除されると、ウニやブダイ、ニザダイ類などの藻食者によってハタケイトグサは数日のうちに完全に食べ尽くされることや、実験ケージを用いて藻園からクロソラスズメダイと藻食者を囲い出すと、本来除藻されるべき藻類に被覆されてハタケイトグサが消失することから、ハタケイトグサはその生存を絶対的にクロソラスズメダイに依存していることが明らかとなった。さらに、ハタケイトグサを始め、スズメダイ類の藻園内外から採集したイトグサ属藻類の18SrDNAに基づく分子系統樹を作成した。この系統樹を元に、スズメダイ類とイトグサ属藻類との栽培共生の進化について議論を進めていく。
著者
當瀬 規嗣 小林 武志 前田 佐知子 一瀬 信敏 佐藤 達也
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.61-64, 2015 (Released:2015-08-03)
参考文献数
7

心筋細胞の電気生理学的特性は,発生期の心臓の形態学的な変化に伴って大きく変容する.発生初期のラット胚では,大部分の細胞で自動能が認められる.膜電位ではペースメーカー電位が確認でき,活動電位全体の形状は,成体の洞房結節細胞のそれと同様である.その後,作業心筋の静止膜電位は過分極し,ペースメーカー電位は失われ,自動能は刺激伝導系の細胞に限定される.この過分極は,内向き整流性K+チャネルが増加してゆくことによって引き起こされる.さらに,活動電位持続時間は誕生後に伴い急速に短縮するが,これは一過性外向きチャネルの増加が原因である.このように,胎生期の電気生理学的特性の変化は,細胞膜上のイオンチャネルの遺伝子発現と特性の変化によって引き起こされる.早期のラット胚で心拍動は観察されないが,受精後10日目に心拍動が突然開始する.この拍動開始には,L型Ca2+チャネル(Cav1.3)の突然の遺伝子発現の増大が大きく関係していると考えられる.
著者
岸田 直裕 島崎 大 小坂 浩司 小菅 瑠香 秋葉 道宏 林 謙治
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.579-585, 2013 (Released:2013-10-11)
参考文献数
33
被引用文献数
1

目的 近年注目を集めている銅を用いた水中の微生物の不活化技術の現状および課題を明らかとする。方法 国内外の学術雑誌等に掲載された文献情報を基に,銅を用いた微生物の不活化技術の歴史,不活化機構,不活化効果が確認されている微生物,水中の微生物の不活化技術について整理した。結果 銅を用いた微生物の不活化技術は古くから利用されていたが,1930年代より抗生物質の利用が広まったことから,銅を用いた不活化技術は使用されなくなった。一方で,近年は抗生物質耐性菌の存在が問題視されており,抗生物質に代わる微生物の制御アプローチの 1 つとして,銅を用いた微生物の不活化技術が再認識され始めている。不活化機構については,その詳細はいまだ明らかとなっていないものの,銅イオン自体の毒性と銅表面に生成される活性酸素による強力な酸化作用によって不活化が起こると推測されている。Legionella pneumophila, Salmonella enterica, Mycobacterium tuberculosis 等の公衆衛生上問題となる多くの病原微生物に対して不活化効果が確認されている。建物内の給水管を中心に多くの水関連設備において,近年銅を用いた不活化技術の導入が検討されており,人への健康影響がほとんど発生しないと推測される水道水質基準を満たす濃度範囲であっても,水中の微生物を不活化可能であることが一部の研究でわかってきた。一方で,不活化効果が短期間に留まることも多く,効果を長期間持続させる技術を開発することが今後の課題であるといえる。また,銅管は残留塩素の低減や消毒副生成の生成にも影響を及ぼしていると報告されており,このようなリスクと不活化効果というベネフィットのアセスメントが今後必要であろう。結論 銅を用いた水中の微生物の不活化技術には,実用上の課題は残るものの,その有用性は十分に明らかとなっており,病院施設の給水設備等での利用が今後期待される。
著者
米地 文夫
出版者
The Tohoku Geographical Association
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.267-284, 1995-12-15 (Released:2010-04-30)
参考文献数
38
被引用文献数
4

明確な地名としての「東北」の初出を, 岩本 (1989など) は慶応4年7月の木戸孝允の建議書をその初現であるとし, 難波 (1993) は同年閏4月から太政官日記にみられるとしたが, 筆者は同年正月の久保田 (秋田) 藩主への内勅や, 2月の仙台藩主からの建白書に, 「東北」の語があることを見いだした。岩本は「東北」を「東夷北秋」を約めたもので, 勝者が敗者に押し付けた地名とした。しかし「東夷北秋」の略は「夷秋」で, 当時は欧米を意味していた。また朝廷側が味方の秋田藩を「東北の雄鎮」と呼んだり, 奥羽側でも自らをも含めて「東北列藩」と呼んだりしており,「東北」に蔑視的な意味は無かった。この「東北」は, 東海, 東山, 北陸の三道全体, すなわち東日本の意味で, 現東北6~7県地域を指すものではなかった。明治初年のこの広義の「東北」は当時の歴史教科書にはみられるが, 地理教科書にはほとんど登場しなかった。
著者
石井 拓
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.29, no.Suppl, pp.188-199, 2015-03-31 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
4

まず、シングルケース実験デザインの基本的な特徴や、その基本的な種類である反転デザイン、基準変更デザイン、多層ベースラインデザイン、処遇交替デザインを紹介した。次に、それらのデザインを用いて得られた実験結果がエビデンスとしていかなる資格をもつかを検討するために、研究の内的妥当性と外的妥当性の問題をどのように取扱うかを解説した。それらの取扱いを群間比較法の場合と比較すると、シングルケースデザインでは実験参加者の選択やその選択と処遇の交絡の影響、および処遇間の干渉に伴う各種の影響を外的妥当性の問題として反復実験で検討しなくてはならないことを指摘した。さらに、反復実験を通してある実験結果のエビデンスを強めていく方略に、現状では問題があることも指摘した。それらの問題に対処するために、今後はシングルケースデザインを用いた複数の研究結果を効率よくまとめることを可能にするようなガイドラインの整備や、実践に基づいた研究ネットワークの仕組みを活用できる可能性を提案した。

12 0 0 0 OA 将棋必勝法

著者
渡瀬荘治郎 著
出版者
大阪屋号[ほか]
巻号頁・発行日
vol.上編, 1915
著者
Elena Zapata-Arriaza Manuel Medina-Rodriguez Joaquin Ortega-Quintanilla Asier De Albóniga-Chindurza Leire Ainz-Gómez Blanca Pardo-Galiana Juan Antonio Cabezas-Rodriguez Lucía Lebrato-Herández Ana Barragán-Prieto Soledad Pérez-Sánchez Aynara Zamora Joan Montaner Alejandro González García Francisco Moniche
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
pp.63560, (Released:2022-08-21)
参考文献数
27

Aims: Carotid reocclusion (CRO) after mechanical thrombectomy (MT) in acute ischemic stroke (AIS) due to tandem lesion (TL) or isolated internal carotid occlusion (ICO) is associated with worse clinical outcomes. Our aim was to analyze the predictors and clinical impact of CRO. Methods: A retrospective single-center analysis of all patients with anterior circulation strokes who underwent MT prospectively included in a registry between 2017 and 2020 was performed. ICO and TL as stroke causes were included. Stent deployment was left to the discretion of the interventionist. All patients received at least intravenous aspirin during MT. CRO was assessed using ultrasound within the first 24 h after MT. Efficacy and safety of stenting were assessed. Results: Among 1304 AIS cases, 218 (16.7%) were related to TL or ICO. Of them, 5% (n=11) were associated with internal CRO 24 h after the endovascular procedure. After adjusting per confounders, multivariate analysis showed that the independent variables associated with CRO were the TICI recanalization grade [TICI 2b-3; OR 0.1, 95% confidence interval (CI) 0.01-0.89, p=0.040], pial collateral circulation presence (OR 0.09, 95% CI 0.02-0.45, p=0.03), stent deployment during MT (OR 0.17, 95% CI 0.03-0.84, p=0.030), and general anesthesia use (OR 2.92, 95% CI 1.13-7.90, p=0.034). CRO showed a trend toward worst outcomes (modified Rankin scale 3-6) at 3 months (OR 3.4, 95% CI 0.96-12, p=0.057). After multivariate analysis, variables independently associated with worse outcomes at 90 days were intrastent platelet aggregation phenomena during endovascular therapy, admission National Institute of Health Stroke Scale, and age. Conversely, intravenous thrombolysis and TICI 2b-3 recanalization grade were identified as independent predictors of good outcomes at 90 days. Conclusions: CRO has a relevant clinical impact in our study, associating lower rates of good functional outcomes at 3 months. Independent factors of CRO were the recanalization degree, presence of pial collateral circulation, use of a stent as a protective factor, and use of general anesthesia during thrombectomy.
著者
額賀 美紗子 藤田 結子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.130-143, 2021-10-31 (Released:2021-11-17)
参考文献数
30

本研究は,ぺアレントクラシー下での母親の教育責任の増大に注目し,働く母親の家庭教育をめぐる葛藤と家庭教育を通じた格差形成を明らかにする.この目的のため,就学前の子どもをもつ働く母親に半構造化インタビューを行い,彼女たちが家庭教育をどのように捉え,父親とどのように分担しているのかを階層視点から検討した.42名を対象とした分析から,「教育する家族」の子育てが,①父母協働志向の〈親が導く子育て〉,②母親に偏った〈親が導く子育て〉,③父母協働志向の〈子どもに任せる子育て〉,④母親に偏った〈子どもに任せる子育て〉に分化していることを示した.このモデルからは,子育て理念と父母のかかわりの違いが組み合わさることで,家庭教育を通じた大きな格差が就学前から生じている可能性が示唆された.また,働く母親の葛藤が,「親が導く」子育ての圧力と家庭教育への父親の関与の少なさによって生じていることも明らかになった.
著者
ソーントン 不破 直子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.97, no.89, pp.13-18, 1997-09-12

最近とくにかまびすしい英語帝国主義論議は, 日本語のあるべき姿までを議論に巻き込み, 言語にコミュニケーションの手段以外のカを想定するイデオロギー論争となっている. 本稿は, 世界における英語の現状, 英語がこのように2兆人(世界の人口の3分の1)に日常的に使われるようになった歴史的背景と英語自体の特色を指摘し, 英語帝国主義論がいかに狭小な「日本人論」・「日本文化論」を基盤にした, 日本文化自体にとって危険な論議であるかを示す. そこから, そのような論議に対抗するためには, 日本の英語教育はいかにあるべきかという私見を述べる.
著者
衛 飛
出版者
岩手大学
巻号頁・発行日
pp.1-208, 2014

小型2 ストロークエンジンは燃料と潤滑油を混合して,一緒にシリンダー内に供給する混合潤滑方式をとるものが多数である.この潤滑油から,燃焼室堆積物(CCD :Combustion Chamber Deposit)が多量に生成し,その一部が剥離し,摺動面に入り込むことも摩耗促進の一因であるとされている.さらに燃焼室内にCCD が堆積することによって生じる影響として,排気孔やマフラー周辺の汚れ,排気ガス悪化,異常燃焼,出力低下,要求オクタン価の増大など様々な影響がある.シリンダーの摩耗は,シリンダーとリングの機械的な摺動,温度,圧力,トライボケミカル反応など多くの要因が関係する.そのため,実機実験では各要因の影響を個別に判定し難く,そのために,往復摺動試験機を用いた模擬実験が有効となってくる.また,近年の資源枯渇問題や環境問題から代替燃料への取り組みとしてメタノール燃料が注目されている.しかし,メタノール燃料を用いた場合,メタノールが極性を持つため市販の2 ストローク用潤滑油とは混合せず,シリンダー壁面での潤滑油特性はガソリンを燃料とした場合とは異なってくる.そこで本研究では2 ストロークエンジンの燃料の差異が摩耗に与える影響を明らかにするため,以下の三つ実験を行った.1) 実機エンジンにおいて,ガソリンおよびメタノールを燃料としたときの運転経過によるシリンダー摩耗の進行状況について調べ,2)壁面潤滑油特性について,運転中にシリンダー壁面に存在する油を採取し,エンジン内での潤滑油の状態について検討し,3) 往復摺動試験機による摩耗進行試験を行ない,小型2ストロークエンジンの運転状況を模擬し,潤滑油新油とその劣化油および新油と劣化油の混合液を用いて,シリンダー壁面の摩擦と摩耗特性を研究した.本論文の構成は以下のとおりである.第1 章 諸論 本論文の背景とその位置付け,研究目的について述べる.第2章 実機運転における摩耗の進行 摩耗試験により得られた結果をまとめることにより,2ストローク機関におけるシリンダーおよびリングの摩耗特性を考察する.燃料には市販レギュラーガソリンおよびメタノールを用い,汎用の空冷単気筒2ストローク火花点火機関を長時間運転し,シリンダーおよびピストンリングの摩耗進行について比較を行う.シリンダーは円筒形状を高精度で測定できる真円度測定器を用いた測定を試みる.これより,任意の摺動方向八方向のみの摩耗量測定であったものが,全体の形状変化として円周方向も詳細に捉えることが可能となる.また,ピストンリングの摩耗形態を調査するため,摺動面にビッカース痕を付け,レーザ顕微鏡を用いて,圧痕の深さを測定することにより摩耗量を調査する.第3 章 シリンダー壁面における潤滑油特性 メタノール燃料を用いた場合,市販の2ストローク用潤滑油は混じり合わないため,シリンダー壁面での潤滑状態がガソリン燃料と異なると思われる.そのため,運転中にシリンダー壁面に付着した油膜を採取し,ガソリン燃料およびメタノール燃料を用いたときの粘度測定および熱重量分析,示差熱分析を行い,エンジン内での潤滑油の挙動を推定する.このことより得られた結果と第2 章での摩耗実験の結果を比較し,市販のガソリン用に用いられる2ストローク用潤滑油がメタノール燃料を用いた場合でも使用可能であるかを判断する.粘度測定にはカップアンドコーン型粘度計を用いて,温度-粘度特性を調べ,潤滑状況を検討する.第4 章 往復摺動試験機による摩耗試験 実機エンジンにおいて摩擦摩耗に及ぼす影響因子を明らかにするために,往復摺動試験機で実験を行う.摺動試験片には実機エンジンのシリンダーとピストンリングから切り出したものをもちい,その摺動面に2ストローク用潤滑油と燃料を混合したものを供給する.供給燃料としてはガソリンおよびメタノールを用いる.摺動試験機の負荷を変化させ摺動試験の時間経過による,摩擦係数および摩耗量を測定して,その結果に及ぼす潤滑油混合割合や燃料種類の違いによる影響を調べ,実機機関における摩擦摩耗との関係を検討する.第5 章 実機実験と摺動試験の関係 実機実験と摺動試験の実験結果を比べて,摺動試験の実機実験における有効性を検討する.また,実験条件と同じ場合の得られた結果の関連性を分析する.さらに実機実験と摺動試験の関係を得られた.第6 章では,本論文で得られた結論を述べた.これらの実験的研究により,小型2 ストロークエンジンに代替燃料としてメタノールを用いた場合のシリンダートライボロジーについて実機運転と往復摺動試験機を用いた実験の両面から研究を行い,その成果として,市販2ストローク用潤滑油を分離潤滑方式で供給を行えば,メタノール燃料を用いた場合でも十分運転が可能であると思われ,ガソリンの代替燃料として期待できることが分かった.
著者
南風原 朝和
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.155-158, 1986-06-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
6
被引用文献数
2

Many educational and psychological researchers determine the sample size in their research without any guideline except for the vague “as many as possible” principle. This article presents easy-to-use tables for determining the sample size in a research involving the use of the Pearson product-moment correlation coefficient. To use the tables, the researcher needs to specify the expected size of the sample correlation and the desired width of the 95% or 99% confidence interval for the population correlation. The construction of the tables is based on the large sample theory with Fisher's Z transformation.