著者
小田 剛
出版者
文藝談話会
雑誌
古典文藝論叢 (ISSN:18835309)
巻号頁・発行日
no.6, pp.35-52, 2014-03
著者
小田 剛
出版者
文藝談話会
雑誌
古典文藝論叢 (ISSN:18835309)
巻号頁・発行日
no.6, pp.35-52, 2014-03
著者
B. Thierry E. L. Bynum S. Baker M. F. Kinnaird S. Matsumura Y. Muroyama T. G. O'Brien O. Petit K. Watanabe
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.203-226, 2000 (Released:2009-09-07)
参考文献数
88
被引用文献数
24 70

野生および飼育下の個体群から集められた資料にもとづいて,スラウェシマカクの社会行動のレパートリーのエソグラムを作成した。コミュニケーションのパターン,動きのパターン,性行動のパターン,幼児行動と遊び,三者間の社会交渉など社会的文脈で観察されている行動を記述した。これらの行動パターンのほとんどはスラウェシマカクの全種に見られた。ある種の行動パターンの形態や機能はほかのマカク種で報告されているものと著しく異なっていたが,その一方,別の行動パターンに見られた類似性は,マカク属内の系統的な類縁関係を反映している可能性があった。
著者
神川 康子
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-10-20

近年の子ども達の睡眠には量的・質的な問題があり、その原因が著しい生活環境の変化であることを指摘した。特に夜間のマスメディアとの接触による光環境の影響が大きいことを調査や実験で明らかにした。子ども達の夜更かしの助長で寝つきや熟眠感が悪化し、起床時の気分が悪化すると、学業や日常生活の質も低下する。本研究では特に就寝時刻の遅延が睡眠覚醒リズム、心身の健康、学業などのQOLに大きな影響を及ぼすことを明らかにした。さらに睡眠習慣の改善策として、睡眠の科学的理解を深めるインターネットコンテンツ「子ども向けチャレンジ25」と「大人への提言7箇条」を作成した。また起床時気分の改善策についても提案した。
著者
照屋 俊明
出版者
琉球大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

沖縄県備瀬海岸のサンゴ礁池で観測されるエダコモンサンゴとリュウキュウスガモの混合群落の形成に関与する化合物を探索するため、リュウキュウスガモ抽出物がエダコモンサンゴ幼生に対してどのような影響を与えるのか検討した。また、コントロール実験として、コユビミドリイシの隠蔽種Acropora sp. 1幼生を用いた。その結果、リュウキュウスガモ抽出物からエダコモンサンゴ幼生に対して毒性を示すカフェ酸を単離した。また、カフェ酸は0.0018 mg/ml~0.18 mg/mlの濃度ではエダコモンサンゴ幼生に対して影響を示さないが、Acropora sp. 1幼生の形態を変化させることが明らかとなった。
著者
浜口 斉周 道家 守 金子 浩之 井上 誠喜
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.38, pp.95-98, 2008-09-25

TVML(TV program Making Language)とTVML Playerのインタラクティブ再生機能を用いて,キーボードでCG(コンピュータグラフィックス)キャラクタをリアルタイム動作させる"アドリブシステム"を開発した.アドリブシステムはリアルタイムで制御されるため,番組出演者と臨機応変に掛け合いをさせることができる.また,スクリプトベースなので制作現場で直接動作・演出を編集・加工することができる.さらに,声優の声を入力としてリアルタイムにCGキャラクタのリップシンクが可能である.ノートパソコン1台で動作するためコンパクトで,番組制作現場で使いやすいシステムとなっている.
著者
時本 真吾
出版者
目白大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、伝達意図理解における演繹とアブダクションの脳内機序を、会話の語用論的操作によって実験的に考察した。まず、両推論が惹起する事象関連電位(ERP)を測定し、それぞれの脳内処理に対応するERP成分を特定した。即ち、アブダクションは演繹よりも、潜時約400msの陰性成分(N400)の振幅が大きかった。N400は一般に意味処理の指標と考えられているので、アブダクションの振幅が演繹談話よりも大きかったことは、前者が後者よりも、より複雑な脳内処理を伴うことを示唆する。また、両推論が惹起する脳波の周波数スペクトル分析を行った結果、パワー値の大小は潜時帯、周波数帯域によって異なることが明らかになった。
著者
石原 正恵 今西 亜友美 阪口 翔太 福澤 加里部 向 昌宏 吉岡 崇仁
出版者
京都大学大学院農学研究科附属演習林
雑誌
森林研究 = Forest research, Kyoto (ISSN:13444174)
巻号頁・発行日
no.78, pp.39-56, 2012-09 (Released:2013-10-08)

近年,日本各地でシカの採食による草地の植生改変が生じている。芦生研究林長治谷作業小屋の開地ではススキを主とする草本群落が見られたが,2007年以降シカの採食により衰退した。防鹿柵によるススキ群落の種多様性および現存量の回復過程を把握するため,柵設置1~3年後に柵内外で植生調査および刈り取り調査を行った。柵設置1年後から柵内は柵外に比べ種多様性が高く,機能形質を元に種を分類した機能群の多様性も高くなり,種組成にも明瞭な違いが見られた。調査地近辺で2003年に見られなくなったと報告されていた種を含む77種が柵内で見られた。群落高,植被率および現存量も2年後には一般的なススキ草地と同程度まで増加した。このようにススキ群落の多様性と現存量が早期に回復したのは,ススキ群落の衰退直後に柵を設置したためと考えられた。柵内では背丈の高いススキ,オカトラノオや小高木・低木種が優占し,一部の背丈の低い分枝型広葉草本は競争排除され,高木種の定着も見られなかったため,今後もしばらくはススキ群落が続き,多様性が低下すると予想された。柵外では不嗜好性のイグサと分枝型一年生広葉草本のトキンソウの被度が増加し,植生の単純化が進行した。
著者
大藏 直樹 大石 勝隆 谷口 雅彦 厚味 厳一
出版者
帝京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

血栓を予防するとされる健康食品を対象にして探索を行い、 あした葉やプロポリスが血栓症予防効果を持つ可能性のある食品であることを見出した。また、あした葉に含まれるキサントアンゲロール、プロポリスの成分であるクリシンが有効な成分であることを示した。しかし、血液凝固系の日内変動を考慮した健康食品の摂取の有効性については明らかでない点が多く、機能性食品の開発に向けては今後も有効な物質の探索や摂取法の検討など、基礎的な研究を継続する必要がある。
著者
倉片 俊輔
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.68, no.566, pp.169-176, 2003
被引用文献数
1 1

This study aims to clarify architectural works of Chuta Ito (1867-1954) known as the first Japanese architectural historian and critic.This paper treats his 4 projects for Nishi-Hongwanji in the end of the Meiji era, and proves the characteristics of his architecture. Ito's projects are designed as fusion of various architectural styles, based on Historicism. The ornaments he loved (palmette, Kato-mado and Sumi-kazari) prove his tendency to making Inter-style architecture, for instance.
著者
河野 純大 三好 茂樹 西岡 知之 加藤 伸子 村上 裕史 内藤 一郎 皆川 洋喜 白澤 麻弓 石原 保志 小林 正幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.751, pp.57-60, 2005-03-18
被引用文献数
24

筑波技術短期大学(以下本学)が開発した遠隔地リアルタイム字幕提示システムは、テレビ放送の字幕や学会や式典、講義での情報保障などに数多く用いられている。聴覚障害学生が学ぶ本学聴覚部においても、これまでに非常勤講師が担当する一般教養科目の情報保障に用いられてきた。本研究では専門性の高い講義への同システムによる支援を目指して、非常勤講師が担当する情報工学の専門科目の講義に試験的に情報保障を行った結果について、話速や音声から文節への変換率、一般教養科目の場合との対比などを報告し、専門性の高い講義への同システムによる遠隔地情報支援を円滑に行うために必要な条件などについて考察する。
著者
Radvanec Martin
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地學雜誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.118, no.4, pp.686-699, 2009-08-25
参考文献数
30
被引用文献数
2

この研究は,1945年8月6日,午前8時15分,広島の原子爆弾爆発による熱線の強力な影響を,2片の被爆瓦片を用いて研究したもので,この瓦片は元安川に架かる元安橋下流約100mの西岸で1977~1982年にかけて発掘されたものである。爆発から1.318秒後,爆心地で破壊された建物から衝撃波によって吹き飛ばされた大変熱くて融解した多数の破片は,元安川西岸に堆積した。この瓦片はおそらく,破壊された清病院の石塀,西向寺および(もしくは)西蓮寺からのもので,川の水で急激に冷却されたものと思われる。<br> 瓦片は安山岩質の火山砕屑岩からなり,その表面は3.18mmの深さまで融解していた。そのガラス質の層は,安山岩から玄武岩質安山岩の組成をもつ。これらはクリストバル石および/もしくはリンケイ石,ピジョン輝石(X<sub>Fe</sub> = Fe/(Fe + Mg)= 0.37-0.44),角閃石(X<sub>Fe</sub> = 0.33-0.42),曹灰長石(Ab<sub>48.2-40.6</sub>An<sub>51.8-55.5</sub>Or<sub>0-3.9</sub>)およびK-長石(Ab<sub>8.2</sub>Or<sub>91.8</sub>)が融解生成したものである。融解が3.18mmの深さにまでおよんでいることと,上記鉱物質のそれぞれ異なる融点および溶融深度から,爆発後の爆心地の物体表面の温度6287℃が算出された。この表面温度は,深さ2.68~3.18mmの区間における残存鉱物と,溶融深度の関係から導き出した。回帰直線<i>T</i> = -1715.1<i>d</i> + 6287(<i>d</i>は深さ)(<i>R<sup>2</sup></i> = 0.989)を外挿して求めたものである。安山岩瓦表層部の温度勾配は1mmあたり1715℃で,深さが2.86mmから3.18mmの間では,融解ガラス質と本来の鉱物質は等量である。3.64mm以下では,火山砕屑安山岩の構造および鉱物組成は,本来の組成を有している。

2 0 0 0 OA 書評

著者
岸本 哲也
出版者
日本経済学会
雑誌
季刊 理論経済学 (ISSN:0557109X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.263-264, 1985-12-26 (Released:2007-10-18)
著者
尾身 朝子 時実 象一 山崎 匠
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.133-143, 2005 (Released:2005-06-01)
参考文献数
34
被引用文献数
7 3

電子ジャーナルのオープンアクセスの動きは米国の国立衛生研究所(NIH)の助成研究成果論文公開の方針で新しい段階を迎えた。NIHは2004年9月に助成研究の成果については,論文刊行後6か月以内にNIHの電子ジャーナルサービスPubMed Centralにその最終原稿の電子版を提供し,無料公開するように求める提案を行い,同時に公開意見募集を行った。その結果を受け,2005年2月に最終方針を発表したが,そこでは出版社の意向を汲(く)んで論文刊行後12か月以内に変更された。この方針は2005年5月2日から実施される。この方針が生まれるに至った経緯や影響を与えた各種運動,またこの提案・方針に関して関係団体や学会・出版社の意見などを解説した。さらにわが国の学会出版への影響についても論じた。
著者
北沢 毅 Takeshi KITAZAWA 立教大学 Rikkyo University
出版者
東洋館
雑誌
教育社会学研究 = The journal of educational sociology (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.59-74, 1998-10-20

This paper argues about the possibility of discourse analysis from the point of view of social constructionism. Under this theory, social problems are defined as the activities individuals or groups making grievances and claims with respect to certain putative conditions.Therefore, this theory "directs attention to the claims-making process, accepting as given and beginning with the participants' descriptions of the putative conditions and their assertions about their problematic character."(Ibarra and Kitsuse 1993, p.28.) However, there is a criticism that regarding the claims-making process as given is ontological gerrymandering by constructionists, because claims-making activities are cast as having the same ontological status as the conditions claimed by members: But, according to Coulter, this paper asserts that claims-making activities or discourses and the objects indicated by them are not ontologically equal, and these things are shown by members' everyday practices them-selves. Taking these methodological positions, this paper examines the 1997 Kobe murder case in order to figure out how the"juvenile"category has been used by members. For example, the 14-year old suspect in this case remained unnoticed and a month passed after he committed his second murder in May 1997 in spite of many possibilities that he could be recognized. The way members have used the "juvenile" category in everyday life made him visible but unrecognizable. Therefore, this murder case teaches us that the "juvenile" category should not be taken for granted and should be reconsidered all the time.
著者
菊池 章一
出版者
公評社
雑誌
公評
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.108-115, 1998-03