著者
玉真昭男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.128, pp.29-36, 2008-12-13
被引用文献数
1

プログラミング教育において重要なことは、文法マスターと数多くの問題演習に加えて、数千行以上のプログラムの開発体験を積ませることである。 3D ゲーム開発は格好の課題となる。これまでに、 Visual C++ と DirectX を組み合わせ、 3D 描画技術を用いた各種のゲームを作成してきた。物理モデルを取り入れ、ゲームに登場する 3D オブジェクトに物理法則に従ったリアルな運動や挙動をさせることも出来た。今回、シューティングゲームとレースゲームの2つの成果を報告する。後者に於いては、運転再現モード等を追加して、運転の評価・分析が行えるシステムに拡張した。これを 「全日本学生フォーミュラ大会」 に向けたドライバーの運転練習に活用し、総合成績アップにつながる成果が得られた。In the programming education, what is important are not only mastering the programming language grammar and solving many exercises, but also development experience of a program over 3000 lines. 3D-games are good targets for that purpose. This year, two students developed a shooting game and an F1-racing game. Each of them developed an over-10,000 line program and found how difficult a 3D-game development was. They also knew the necessity of knowledge in mathematics and physics, which proved that game development is very good target for the programming education as well as basic subjects education. The F1-racing game has been developed to a racing simulator for the "Student Formula SAE Competition 2008" and helped the driver train his driving skill off the course.
著者
宇宿 公紀 佐伯 英人
出版者
日本理科教育学会四国支部
雑誌
日本理科教育学会四国支部会報 (ISSN:09152768)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.17-18, 2011

日本理科供養育学会四国支部. 愛媛大学教育学部. 2011.12.10.
著者
蓬菜 博哉 灘本 明代 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学
巻号頁・発行日
vol.103, no.191, pp.61-66, 2003-07-10

これまで我々は,「容易に」「楽しく」「片手間に」Webコンテンツを取得するために,Webコンテンツを放送型コンテンツに変換してきた.本論文では,この放送型コンテンツをより親しみのあるコンテンツに変換することを目的とし,Webコンテンツを対話型番組に変換することを行う.本論文で提案する対話型番組とは漫才を用いた放送型コンテンツの事である.Webコンテンツを漫才に変換することにより,幅広い年齢のユーザ層にとって内容の理解を容易にするとともに,これまでWebコンテンツ取得時に必要であった能動的操作を軽減する事が可能となる.そこで,本論文ではまず漫才の形式化に取り組み,Webコンテンツから漫才形式に基づいた対話型番組に自動変換する機構を提案する.
著者
廣田 律子 Hirota Ritsuko
出版者
神奈川大学
雑誌
麒麟 (ISSN:09186964)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.41-43, 1998-03-20
著者
小林 一郎 岩爪 道昭 杉本 徹 岩下 志乃 小澤 順 菅野 道夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.59-70, 2002-10-15

本稿では、ヒトの言葉による知的な作業をコンピュータ上に実現する枠組みである「日常言語コンピューティング」の中心的な要素技術となる「言語プロトコル」と呼ばれるコンピュータの通信プロトコルを自然言語に替えた新しい通信プロトコルとそれを利用した新しい通信方法を提案する.提案する手法の枠組みにおいて,コミュニケーション対象を選ばない柔軟な通信が実現可能になるこを示す.また,言語プロトコル通信のシミュレーション例を示し,提案する手法の有効性を示す.
著者
中島 道男
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

[第1章]魅力的な社会批判のあり方を探るために、日本の知識人をめぐる言説を検討し、ロマンチックな観念性/普通の日常生活という対立への批判、観念的な自己還帰に終わるラディカリズム批判、“九〇度の転向"論などに注目した。さらに、近代化と知識人をめぐる問題、とりわけいわゆる近代主義をめぐる議論を検討することによって、魅力的な社会批判といえるためには、知識人が論じるその対象が「その内部に自己をふくんだ集団」であることが必要、という論点が得られた。魅力的な社会批判にかんする以上の議論を内在的社会批判の立場として整理した。[第2章]戦後日本の知識人を幾人かとりあげ、彼らがムラ共同体をいかなるスタンスから取り扱ってきたのかという問題を検討した。そこで確認されたのは、「没批判の現状肯定」か外在的社会批判かという二者択一は誤れる選択だということである。換言すれば、きだ・みのるの知識人としての仕事の意義をもっとも明確なかたちで取り出せるのは、戦後の進歩的な知識人に往々みられた、自己を、日本の外部、西欧型の近代市民社会におくという「自己特権化という欺瞞」への対抗という脈絡においてである、という論点にほかならない。そして、こうした立場がなぜ「没批判の現状肯定」ではないのかということを明らかにすることの可能な枠組みづくりをめざした。[第3章]前2章の、知識人・きだみのるの位置を確定するするための枠組みづくり作業を踏まえて、きだ・みのるの評論活動を、彼の著作・論文・エッセイを読み込みながら検討・考察し、彼の社会批判のスタイルが、外在的社会批判に対比される内在的社会批判の立場にほかならないことを指摘した。そのさい、検討の中心においたのは、きだ・みのるがいわゆる“東京の知識人"にたいしていかなるスタンスをとっているかという点である。[資料]「きだ・みのる著作一覧」(論文やエッセイも含む)
著者
小林 裕康 田口 修 安井 浩樹 小林 哲 吉田 正道 ガバザ エステバン
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.94-97, 1997-03-25
被引用文献数
1

気管支鏡検査後に生じる発熱の病態把握の一助として検査後の末梢血白血球数の経時的変化を胃内視鏡検査例と比較し検討した。対象は当科入院中で気道感染のない気管支鏡施行患者15名と胃内視鏡施行患者10名である。方法は検査施行直前, 直後, 2時間後, 4時間後, および8時間後に体温と末梢血白血球数を測定し, 4時間後には咽頭ぬぐい液と静脈血培養を施行した。その結果, 胃内視鏡検査施行群では体温の上昇や, 白血球数の増加が認められなかったのに対し, 気管支鏡施行群では両者ともに上昇, 増加が認められた。しかし, 静脈血培養では細菌は検出されなかった。また, 気管支鏡検査時の処置内容による相違は認められず, 発熱の原因として気道へのファイバー挿入そのものによると考えられた。
著者
後藤 勇太 白田 佳章 木山 真人 芦原 評
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.84-93, 2011-06-29

構文解析法で Packrat Parsing という手法がある.Packrat Parsing は,再帰下降構文解析にメモ化を組み合わせた手法であり,バックトラックや無限先読みを用いた解析において,線形時間で解析可能である.しかし,左再帰を含む文法は解析不可能である.そこで,従来は左再帰を含む文法を解析する際,左再帰部分を等価な右再帰に変換し,解析を行っていた.だが文法の変換を行うと構文木の構造が変化してしまう.また,特定の左再帰は変換できない.たとえば,閉路が存在する文法である.よって,この手法では解析できない文法がある.Warth らは,左再帰を含む文法を,右再帰への変換なしに解析を可能にした.しかし,Warth らの手法では,同一の入力位置で左再帰が複数発生する文法において,特定の入力の解析に失敗する.また,構文木の構造が意図したものとは異なるという問題がある.そこで本研究では,更新検知を用いて,左再帰を含む文法を右再帰への変換なしに解析でき,かつ従来手法の 2 つの問題点に対応する Packrat Parser を提案・実装し,評価を行った.Packrat Parsing is a kind of parsing method. Packrat Parsing is a combination of Recursive Descent Parsing and memoization that can parse backtracking and unlimited look-ahead in linear parse time. However, Packrat Parsing cannot parse left recursive grammars. Thus, traditional method transforms left recursive grammars into right recursive grammars. Unfortunately, syntax tree is changed by the transforming. Moreover, particular left recursive grammars cannot be transformed. Traditional method cannot parse particular grammars. Warth, et al. made possible to support left recursive grammars without transforming in Packrat Parsing. However, the method cannot parse some grammars that have multiple left recursions at an input position. Furthermore, syntax tree is be unintended consequence when the method parses particular grammars. This paper presents imprementation and evaluation of Packrat Parser with Update Detection that possible to support left recursive grammars without transforming, and grammars that have multiple left recursions at an input position.