著者
泉山 塁威 駒橋 拓 江坂 巧 宇於崎 勝也
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.122-126, 2023-06-09 (Released:2023-06-09)
参考文献数
9

本研究では、再開発事業完了後に公共公益施設が導入された地区に焦点を当てます。本研究では、導入が実施された地区、導入の傾向、床所有の種類を明らかにすることを目的とした。また、自治体が公共公益施設の整備によって空き床をどのようにサポートしているのかについても考察を行った。第2章~第3章では、自治体による再開発ビル支援の実態と理由を検討し、再開発ビル支援に影響を与える要因を抽出した。第5章では、ユーティリティ施設の導入を検討する際の留意点について述べている。
著者
平岡 一幸 阿部 はる奈 田島 滉太
出版者
東京工芸大学工学部
雑誌
東京工芸大学工学部紀要 = The Academic Reports, the Faculty of Engineering, Tokyo Polytechnic University (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.6-15, 2021-06-30

この小文は本学における初等数理教育の素材提供の試みとして、「歌声」に おける「母音」に焦点を当て、その倍音の成分を実験的に解析します。同じ高さの音でも、例えば「ラ ; La ; A」 に相当する440 Hz の周波数の高さの音でも、我々は、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5母音の歌を歌い分けます。 それではその5母音の違いはどこから来るのでしょうか?この疑問に答えるため、「フーリエ級数」や「フーリエ級数展開」という数学の手法を用います。このフーリエ解析により各母音の特徴を比較・整理し、「美しい声」で歌うための研究課題を明確にすることがこの小文の目的です。 更に重唱や合唱における母音の重なりを取り上げます。
著者
樫原 輝 山口 友之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2019 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.2A2-N08, 2019 (Released:2019-12-25)

Subjective palatability is related to human’s mental condition. According to Ministry of Health, Labour and Welfare JAPAN, unusual feeling palatability is one of depression signs. Additionally psychogenic taste disorder is occurred by stress. Subjective palatability sensing is expected to make human realize own mental health condition at objectively. However, it is difficult for us to measure subjective palatability because it has differences among individuals and many factors. We try to elucidate the relation between subjective palatability and facial biological information in order to consider subjective palatability sensing method. We found 2 relation from our experiment by using taste stimulations for 4 subjects. 1st is between vertical EOG variance and intensity of subjective palatability. 2nd is iEMG(integrated electromyogram) and tasteless or tasty. We implement subjective palatability calculation program from them. The result of it using measurement data in this study experiment shows the possibility of subjective palatability sensing.
著者
内澤旬子著
出版者
文藝春秋
巻号頁・発行日
2019
著者
土谷 正和
出版者
一般社団法人 日本エンドトキシン・自然免疫研究会
雑誌
エンドトキシン・自然免疫研究 (ISSN:24341177)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.43-46, 2020 (Released:2020-10-29)
参考文献数
13

Limulus amebocyte lysate (LAL) is widely used for detection of endotoxin, one of the most potent pyrogen. Recent studies revealed the mechanism of activation of Factor C and Factor B, endotoxin binding proteins in LAL cascade. It is well known that Factor C is the first factor to bind endotoxin aggregates. The second coagulation factor, Factor B is important to achieve specificity of LAL to endotoxin because activated Factor C on endotoxin aggregates are essential for its activation. The endotoxin-specific signal is amplified after the Factor B activation in LAL. On the other hand, recombinant Factor C reagents rely on only the specificity of Factor C to endotoxin, and amplifies the trypsin-like activity of activated Factor C that may not be specific to endotoxin. This mechanism seems not to be as specific to endotoxin as LAL. More evaluation and improvement are necessary for recombinant reagents for endotoxin measurement as a safety test.
著者
酒井 直樹 田口 仁 六川 修一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
AI・データサイエンス論文集 (ISSN:24359262)
巻号頁・発行日
vol.4, no.L1, pp.9-18, 2023 (Released:2023-03-01)
参考文献数
6

災害時の最大のニーズは「どこで何が起きたのか」の把握である.その情報がすぐに災害対応者の意思決定に必要な情報として提供されるべきである.そのためには各種衛星に関して「いつ・どこのエリアをどの衛星で観測するか」をマネジメントする必要がある.特に,広範囲にわたる災害では必要不可欠な技術である.そのためには,各衛星の特性を知った上で,複数機体制の実現とその運用管理の一元化が求められる.緊急観測依頼から衛星データ入手までの時間を短縮する必要もある.観測の精度や手順を標準化することも求められる.SAR衛星や小型衛星を使い,AI解析技術の確立することが重要である.今後ユーザーのニーズに応じて衛星データの選択が可能となり,必要な時に入手できるようになることを踏まえ,平時はインフラのモニタリングをして情報を蓄積し,災害時にはその延長で対応できるようなフェーズフリーな利用が進むと考えられる.
著者
小関 健二
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = Toyohogaku (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.p35-56, 1982-03

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出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.196-197, 2022 (Released:2023-04-30)
著者
津山 真拡 劉 笛 藤田 恵美子 亀田 豊 清水 宗茂
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
pp.NSKKK-D-23-00033, (Released:2023-06-09)

本研究では, 国内の異なる海域で採取し, 製造された3種類 (沖縄県産, 伊豆大島産, 徳島県産) の国産食塩に含まれる大きさが20µm以上のMPの存在について, 顕微FT-IRを用いた分析を行った. その結果, すべての食塩にPPおよびPEが存在していた. ほかにも, 4種類のMPが確認され, FT-IRでの検出が困難であった微小なMPが食塩中に存在することを明らかにした. また, ほとんどのMPは粒子状であり, 大きさは29~459µmと幅広く存在していた.
著者
小笠原 尚志 大徳 和之 野村 亜南 川村 知紀 谷口 哲 福田 幾夫
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.345-350, 2019-09-15 (Released:2019-10-02)
参考文献数
6

大動脈食道瘻は手術死亡率が高く,予後不良な疾患である.症例は胸部下行大動脈嚢状動脈瘤による嚥下困難を認めた72歳男性.胸部ステントグラフト内挿術施行4カ月後にendoleakによる大動脈瘤の拡大をきたし,食道内視鏡検査で中部食道に突出する壁欠損を伴う腫瘤を認めた.腫瘤内部は血栓で充満していた.大動脈造影ではステントグラフトの小彎側からI型のendoleakを認め,腫瘤内への血流を認めたため大動脈食道瘻と診断した.発熱はなく,血液検査ではCRPの上昇を認めたが,白血球数は正常であった.人工血管に感染が及ぶことが必至と思われたため,開胸人工血管置換術および健常大動脈壁による瘻孔閉鎖を行った.人工血管は大網で被覆し,瘻孔部と隔離した.術後経過は順調で,術後4年のCT検査では食道穿孔部の治癒を確認,9年後の現在健在である.
著者
Amih SAGAN 長岡 伸一 寺前 裕之 長嶋 雲兵
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
pp.2011-0022, (Released:2012-06-06)
参考文献数
18

窒素分子N2は3重結合を持つ等核2原子分子として多くの教科書に紹介されているが,その電子状態に関する記述は最高占有軌道を σ 型とするものと π 型とするものがあり,まだ定まっていない.本論文では核間距離に関する分子軌道エネルギーの変化を示し,平衡核間距離付近の窒素分子N2最高占有軌道が π 型であることを示す.用いた計算方法はRHF/6-311G**である.平衡核間距離(1.0703 Å )近傍の最高占有軌道は π 型であるが,核間距離が1.045 Å より短くなると σ 型となる.
著者
金長 正彦
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.191-194, 2020-09-10 (Released:2020-10-08)
参考文献数
6

物理教育の世界でも,実施した教育法の有効性等を比較研究する際に,(推測)統計学を利用している事例が散見されるようになってきた。氾濫する統計手法や様々な統計処理をブラックボックス的に実施してくれるソフトウェアの普及により,データの種類で変化する統計手法の適合制限を無視して,総当たり的に統計計算を実施し,都合の良い結果を示す不適切な統計手法を採用する危険性が増えている。その危険性を少しでも減らすために,統計学の入門を説明するとともに,統計手法の簡易的適用方法(適用アルゴリズム)を示す。
著者
西村 徹
出版者
山梨英和学院 山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.50-43, 1997-12-10 (Released:2020-07-20)

企業内の研究所では、新技術・新製品開発が日夜進められている。この開発過程の中で発生する科学技術情報は、機密情報として、厳重な情報管理がなされており、簡単には社外に発表はできない仕組みになっている。そのために、企業では、いち早く科学技術情報を入手するために、「公開特許公報」を情報誌として重視し活用している。また、学会の年会等で配付される「講演要旨集」は、開催当初は情報価値が高いが、時間の経過と共に情報価値は落ちる。企業内技術情報が、オリジナルな、まとまった学術論文として、学協会等の学術雑誌に発表されるのは、長い時間を経過した後であり、情報としては古くなってからである。着想から発表までのタイムラグは、早くても数年を要しているであろう。
著者
小宮山 純
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.566-568, 2020-12-31 (Released:2021-02-02)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1