著者
伊集院 乗明
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.211-217, 1997 (Released:2007-07-09)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1
著者
横地 早和子
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.285-288, 2022-06-01 (Released:2022-06-15)
参考文献数
19

This article is a commentary on the creative self-beliefs, which Maciej Karwowski and his colleagues have researched. I discuss the creative self-beliefs of an artist and the connection between an artist's creative self-beliefs and ours.
著者
上田 隆一 林原 靖男
出版者
千葉工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

人の操作を得ずに自分自身で動いて何か仕事を行うロボットは,仕事の目的達成と環境中の障害物の回避の両方を意識しながら仕事を遂行しなければならない.例えば自動で移動しているロボットは,道路脇の縁石に乗り上げないようにしながら目的地に行くことが求められる.しかし,多くの場合,ロボットは縁石を確実に認識するセンサを持たず,計算できるロボット自身の位置にも誤差や不確かさが残る.本研究では,このような状況でロボットが自身の位置の不確かさを考慮しながら縁石などの障害物にぶつからないように慎重に移動するための理論を研究する.
著者
上田 隆一
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究課題は,最適制御問題を動的計画法で解いた解「状態行動地図」のメモリ容量を不可逆圧縮の代表的な手法であるベクトル量子化で圧縮するというものである.本年度は,申請者らの既発表のアルゴリズムの応用と評価を中心に研究を行い,成果を国内外の学会において発表し,今後雑誌論文として発表できる様々なデータを得た.本年度は,開発したアルゴリズムを大規模な問題へ適用し,評価を行った.その一つとして,ロボットサッカーでのマルチエージェント系となるタスク(パス)に本手法を適用した.状態行動地図の要素数は6億程度となったが,これを3.0GHz CPU,3.0GBのRAMを搭載した計算機で10日間計算することで,パスや互いに衝突を回避するなどの協調行動が見られる状態行動地図を得ることができた.また,この状態行動地図を同計算機で1日で圧縮することに成功し,結果的に実装するロボットのメモリ量(16MB)を下回る,8.2MBのベクトル量子化地図を得ることができた.また,シミュレーションではあるが,圧縮による地図でもロボットが協調して効率よく作業できることを示すことで,提案手法が,複雑なタスク用の地図を破綻させないで小さく圧縮できることを示せた.さらに,非常に非線形な制御問題であるアクロボットの振りあがりタスク,上記のロボットサッカーのタスク,人工知能の標準問題の一つである水たまりタスクにおいて,本手法と競合する手法との比較を行った.評価指標として,圧縮率と圧縮による性能劣化を計測した.結果,本手法で得られるベクトル量子化地図は,タスクの種類にかかわらず,他手法よりも安定して低消費メモリで性能劣化の小さい行動決定手法を記憶できることが示せた。
著者
上田 隆一
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では,複数のカメラ・センサから得られる情報を統合する演算方法の設計と,その演算を実行するソフトウェアの実装を目的とした.存在しているカメラの互いの相対姿勢(6パラメータ×カメラの台数)をパーティクルフィルタで推定するアルゴリズムを実装した.これにより,複数台のカメラが協調して物体位置をロバストに計測することを可能とした.
著者
Masataka Satomi Bon Kimura Gen Takahashi Tateo Fujii
出版者
The Japanese Society of Fisheries Science
雑誌
Fisheries science (ISSN:09199268)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.1019-1023, 1997 (Released:2008-06-30)
参考文献数
27
被引用文献数
7 9

Microbial population in kusaya gravy from Niijima Island was analyzed by grouping of functional characteristics and genetic identification from 16 S rRNA genes (16 S rDNA). Viable conunts in TSSY medium supplemented with 0.1% thioglycolate and 0.3% agar using the MPN method were determined as 1011/ml, which was the highest value compared with previous reports on kusaya gravy. Each of denitrifying, nitrate reducers, sulfate reducers and proteolytic bacteria were estimated as about 109/ml, and starch hydrolyzing and lactic acid producing bacteria were estimated as lessthan 103/ml. Viable counts on TSA medium, which were superior to BPG and B6P6G media, were 108 CFU/ml. The 16 S rDNA were amplified from kusaya gravy by PCR without cultivation of baceria, cloned, and sequenced. Sequence analysis of the cloned partial 16 S rDNA indicated that the major bacteria in kusaya gravy were Bacteroides-Cytophaga group bacteria, wall-less spirochaeta-like bacteria, unidentified bacteria, and so on. The results of genetic identification did not coincide with those of cultural methods; i.e., most of the above bacteria have not been isolated by plate methods so far, and Corynebacterium and Peptococcuceae which were representative organisms in the plate surface method under aerobic or anaerobic conditions, respectively, were not detected by the PCR method. These results indicated that there are diverse organisms which are unknown and unculturable in kusaya gravy.
雑誌
立教經濟學研究
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.219-224, 2014-01
著者
Kimiaki SUZUKI Sachiko MIYAGAWA
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
Journal of the Science of Design (ISSN:24242217)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.2_21-2_30, 2022-11-30 (Released:2022-12-25)
参考文献数
41

This paper intends to analyze the characteristics of product development management that gained and maintained a competitive advantage in the Internet service industry from the perspective of design thinking. We conducted a case study of the QQ business of the Chinese company Tencent in order to derive a hypothesis. The original findings of the case study in this paper are as follows: Tencent built into the QQ a mechanism for visualizing and enhancing "Guanxi," a user characteristic unique to the Chinese market, in a virtual space through product development from the Human-Centered Perspective (HCP). The hypothesis derived from the case study is as follows: Behind Tencent's rapid growth in China's emerging Internet service market were the visualization and enhancement of "Guanxi" in the virtual space, which raised certain unique psychological switching cost.
著者
中澤 信彦
出版者
關西大学經済學會
雑誌
關西大學經済論集 (ISSN:04497554)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3-4, pp.173-205, 2012-03-10

本稿は、「人間の権利」をめぐるエドマンド・バークとトマス・ペインとの論争を、2つの新しい観点から考察することを試みる。1つには、バークが批判しペインが擁護に努めた人権(人間の権利)としての「生存権」、および、それによって基礎づけられている「福祉国家」の構想を、経済思想史および共和主義思想史の文脈上に位置づけたい。経済思想史研究と共和主義思想史研究は「貧困問題の解決」という論点を介して密接な関係を有していることを、近年の研究は強調しつつある。こうした関係を強く意識しながら、改めてこの有名な論争を振り返りたい。もう1つは現代的な観点である。バークとペインとの論争は、近年の議論を先取りするかのように、人間と国民(市民)、人権とシティズンシップ、現世代と未来世代、自由市場と福祉国家との緊張関係をあぶり出しており、人権という思想の偉大さと困難を見事に浮き彫りにしている。今日の日本において人権保障のあり方が直面している問題を考える際の有益なヒントが、この論争には数多く含まれているように思われる。本稿ではそのヒントをできるだけ広範に掘り起こしたい。
著者
Haruna Fujisawa Yurika Mitsui Kensuke Narukawa Yukari Shirasugi Shogo Komaki Akihito Hao Hideyuki Matsumoto Tsuyoshi Takahashi
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.0855-22, (Released:2022-12-07)
参考文献数
16
被引用文献数
1

A 21-year-old woman was diagnosed with acute lymphoblastic leukemia. After the administration of intrathecal methotrexate (MTX), the patient experienced dysarthria and paralysis for one hour. Magnetic resonance imaging (MRI) performed one hour from the onset and just before symptoms disappeared revealed no abnormalities. The next day, the symptoms appeared again, and diffusion-weighed MRI revealed a high-intensity area in the left frontal lobe. The patient was diagnosed with MTX-induced encephalopathy. This case suggested that MRI performed as soon as symptoms appear might show normal findings in MTX-induced encephalopathy.
著者
洪 鴻栄
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.1294-1299, 2012-03-25

金剛寺の書写文献・安世高訳『仏説十二門経』『仏説解十二門経』は,1999年に発見されて以来ようやく十年を経た.その内容に対する研究は,いままで,イタリアの学者Stefano ZACCHETTIの幾つかの論文しかないのが現状である.ZACCHETTI氏は,この二つの写本について,安世高の著作としてはっきりと断定はできないが,ほぼ彼に属するものであると位置づけた.また,それに関して,なお幾つかの問題が残るものの,安世高以外の著者のものとして考えるのが難しい点が多いとも指摘している.氏の論証では,これらの写本は『仏説十二門経』『仏説解十二門経』,そして『仏説十二門経』に対する「解説」との三つの部分に分けられ,さらに『仏説十二門経』『仏説解十二門経』のそれぞれは,道安のいう『大十二門経』『小十二門経』に相当するという結論に至った.本稿では,氏の論証は新たな困難を引き起こすのではないかと指摘し,そして写本における氏の三つの分け方を検討した結果,『仏説十二門経』『仏説解十二門経』との二つの区分において十分あり得るため,新たに『仏説十二門経』に対する「解説」という第三区分を設定する必要はない.また,『仏説十二門経』は『大十二門経』に,『仏説解十二門経』は『小十二門経』に対応するのではなく,その反対,『仏説十二門経』は『小十二門経』に,『仏説解十二門経』は『大十二門経』に対応するという方が,正確なのではないかと筆者は指摘したい.
著者
佐藤 健斗 三富 菜々 昆 恵介 春名 弘一
出版者
The Japanese Academy of Prosthetists and Orthotists
雑誌
POアカデミージャーナル (ISSN:09198776)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.32-37, 2022 (Released:2022-06-01)
参考文献数
22

現在までに義肢装具領域を対象としたユーザの満足度は評価者個々の評価項目によって評価されているケースが多く、信頼性と妥当性が確認されている評価指標の利用も普及していない。本研究では、他の領域で使用されている簡便な満足度評価指標であるSystem Usability Scale(SUS)が義肢装具領域において使用可能であるか、信頼性の検討を行った。50名の義肢装具ユーザを対象に使用したSUSのスコアから、内的整合性の観点で信頼性を判断することのできるα係数およびω係数を算出した。その結果、義肢装具ユーザにおけるα係数は0.80、ω係数は0.78となり、義肢装具領域におけるSUSの十分な信頼性を確認することができた。

1 0 0 0 OA 悪について

著者
阿部 行人
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.23-34, 1964-10
出版者
東信堂
巻号頁・発行日
2000
著者
田宮 昌子 Masako TAMIYA
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.75-92, 2017-03-10

『論語』は孔子の著作ではなく、言行録であり、弟子たちによって口承され、戦国から前漢にかけて文字テキストに定着していった。漢字による最初期の文献であり、多くの漢字語彙の定義は『論語』における用法を原点とする。その原初性と平易かつ深遠な普遍性の故に、古典中の古典として、中国のみならず日本にも大きな影響を与え、『論語』由来の多くの語彙が現代日本語の中で現役であるように、二十一世紀の現在も中国と日本の言語と文化を支えている。筆者は、この春から勤務校の国際文化学科で『論語』の講読を始めた。国際文化学科で教授するに当たっては、『論語』の読解と暗誦を通して、現代中国語と現代中国人の意識を支える語彙・表現を学習し、中国語上級力を下支えすること、同時に、これらの語彙・表現とそれらから構成される価値の体系が現代日本の言語や文化をも支えていること、東アジアの共通智とも言えるものであることを学び、東アジアに基盤を持つ国際人としての教養となることをも狙いとした。小稿では、21世紀の今日に日本の大学で『論語』を教授する、学ぶという場を契機に、古典について、思想について、『論語』について、日本における中国の言語と文化の受容について…こうした一連の非常に基本的で根源的な問題について考える。