著者
浦島 充佳
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.330-334, 2018-12-15 (Released:2019-12-15)
参考文献数
8
著者
藤本 龍児
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.323-350, 2015-09-30 (Released:2017-07-14)

国家と宗教について考える際の基本理念は「政教分離」である、とされる。しかし、日本の「政教分離」は、欧米諸国のそれと比べて特殊な類型に属すと言わねばならない。しかも、欧米ではその理念じたいが見直され始めている。そこで本稿では、とくにアメリカの「政教分離」を中心に論じ、その思想的問題を明らかにすることを試みた。第一章では、まず日本における「政教分離」理解を、判例や学説を通して確認する。また、その特徴を明らかにするために、欧米における国家と宗教の類型を整理する。第二章では、世界で初めて憲法に「政教分離」を謳った、と考えられているアメリカの憲法についてみていく。ここでは、とくに日本の判例や学説に大きな影響を与えた「分離」原則について論じる。第三章では、一九八〇年代以降の変化について論じ、それまでに確認された国家と宗教にまつわる原理や原則、そしてその背後にある思想について整理し、その問題点を明らかにする。
著者
鈴木 孝彦 栗木 茂 斉藤 朗立
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第10巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.169-172, 2018 (Released:2019-10-30)

ZEBやZEHを始め、様々な建築物に太陽光発電を設置し、省エネルギーにしていく動きが進んでいる。今後、太陽光発電を使っていく中で、経年劣化や異常発生箇所の傾向など、保守的な部分についての検討がなされていないことに着目し、35年を経過した太陽電池モジュールを対象に調査した。その結果、30年以上が経過しても発電しているが、表面の変色、バックシートの亀裂、未発電のモジュールがあることを確認した。
著者
北尾 彰朗
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.72, no.12, pp.893, 2017-12-05 (Released:2018-09-05)

新著紹介生体分子の統計力学入門;タンパク質の動きを理解するために
著者
太田 直斗 望月 正哉
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第19回大会
巻号頁・発行日
pp.35, 2022 (Released:2022-04-20)

動詞の意味が身体動作と関わる程度の身体関連性(relative embodiment:RE)は動詞処理に重要な役割を果たすことが知られる。本研究では,先行名詞の具象性が高RE動詞の処理にどのように影響するかを検討した。実験では名詞の具象性と動詞のREの高低から規定される単語ペアの種類と,名詞と動詞をつなげる格助詞の種類で文法性を操作した。参加者は先行する名詞句のあとに提示される単語が動詞なのか名詞なのか判断した。実験の結果,高具象性名詞と高RE動詞のペアは低具象性名詞と低RE動詞のペアより判断時間が短かったが,低具象性名詞と高RE動詞のペアでは同様の効果を示さなかった。また,単語ペアの種類と文法性の間に交互作用はなかった。動詞に注目する課題設計のため,先行名詞や文法性の影響がみられなかったと考えられる。
著者
Zhang Shixia
出版者
Japan Curriculum Research and Development Association
雑誌
International Journal of Curriculum Development and Practice (ISSN:13444808)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-13, 2001 (Released:2018-01-07)

This study was designed to investigate whether there were differences in SLA (second language acquisition) between learners with different language backgrounds, specifically Japanese and Chinese learners of English, and to investigate the effect of the two parameter types upon SLA, i.e. the null subject parameter and the head parameter. This study also investigated the relationship between the different proficiency levels (low, intermediate, and advanced) and the use of the two parameter types in SLA for both Japanese and Chinese groups. The main conclusion of this study was that the differences in second language learning (SLL) for Japanese and Chinese college students could not be explained from the viewpoint of parameters.
著者
橋本 慎吾 ハシモト シンゴ HASHIMOTO Shingo
雑誌
岐阜大学留学生センター紀要 = Bulletin of the International Student Center Gifu University
巻号頁・発行日
no.2000, pp.17-24, 2001-02

本稿は,初級前半教科書である『みんなの日本語I」の各課別の語彙頻度を調査した。特殊モーラについて分析した結果,次の3点が明らかになった。(1)促音登場回数は撥音,長音より少ない。(2)促音は各課の文法項目に関連する語彙に多く現れ,いくつかの大きなグループにまとめることができる。(3)促音について詳しく見ると,促音を含む出現頻度の高い語彙は各課1つ程度である。この3点から,従来から難しい音とされている促音の導入及び音声特徴としての練習は,必ずしも初級前半から行なう必要はないことを主張する。この主張に関連して,音声教育における「音声の問題」と「規則の問題」についても説明する。
著者
末次 忠司 大槻 順朗
出版者
一般社団法人 日本治山治水協会
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.141-156, 2021-08-01 (Released:2022-11-04)
参考文献数
12

近年各地で水害が発生しているが,防災・減災のためには,従来の堤防やダムによる整備以外に流域対応の施設や対応が必要となる。令和2(2020)年7月に国土交通省は審議会の分科会答申を踏まえて,「流域治水」への転換を進めることとした。今後これを着実に推進するにあたっては,総合治水の反省の下に,課題を踏まえながら,施策を実施していくことが必要である。また,その際,治水行政や河道・施設計画を分析・評価した水害裁判の判決にも着目して、流域治水手法の位置付けや適否などについて考慮しなければならない。
著者
清水 祥子
出版者
長野女子短期大学出版会
雑誌
長野女子短期大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.7, pp.31-38, 1999-12-21

江戸時代の料理本にみるおから料理は実に豊かである。前菜から食後(甘味)に至る様々な料理がみられる。その料理名がまた素敵である。むろん少ないお米におからを混ぜてかさを増やすいわゆる「かて飯」として庶民の貧しい食事の様もみえるが、華やかに食卓を飾った料理もあった。時代とはいえおからも庶民の命を養う食材の一つであったこと、従っておから料理の実に豊かだったことがうかがえる。