著者
張 宇飛
出版者
佛教大学
巻号頁・発行日
2022

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著者
津田 奏 清水 洸希 市野 順子
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2022-HCI-197, no.48, pp.1-7, 2022-03-07

VR 空間においてアバターを介した際のユーザーの認知や行動に関する知見が得られつつあるが,ソーシャル VR プラットフォームにおいてユーザーの行動を検討した研究は限られる.本研究は,最も基本的な人間的コミュニケーションであるスキンシップに焦点を合わせ,ソーシャル VR ユーザーがどのようなスキンシップをとっているのかを探る.ソーシャル VR プラットフォームの一つである VRChat をフィールドとし,調査者(著者ら)が被調査者(一般ユーザー)に接近し話しかけた際の被調査者の行動を観察し,計 30 時間 168 人分の一般ユーザーのデータを収集した.収集したデータを用いて,3 つの変数――調査者のアバターの外見的性別(2 水準:男性,女性),調査者の実性別(2 水準:男性,女性),被調査者の対話時の音声有無(2 水準:音声あり,音声なし)――を要因として分析した.その結果,(1) 調査者の実性別が女性の場合の方が男性の場合よりも,スキンシップの頻度が有意に高く,スキンシップの仕方もハグや頭を撫でるといった親密なものが多かった.その一方で,(2) 調査者のアバターの外見的性別はスキンシップの頻度に影響を与えなかった.また,(3) 被調査者の対話時の音声がない場合の方がある場合よりも,スキンシップの頻度が有意に高かった.これらから,アバターの外見よりも中身の性別の方がユーザーの行動に強く影響を及ぼしていることがわかった.
著者
萩岡 松韻 久保田 敏子 野川 美穂子 長谷川 慎
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

地歌箏曲の楽曲アーカイブを目的とした研究。稀曲等次代への伝承が危ぶまれている楽曲について、音源の収集、楽曲の伝承者に指導を受けることで、楽曲の音源化・楽譜化を試みた。地歌箏曲では口頭伝承が昭和の初めまで行われていた。現在は作品の多くが楽譜化されているが、楽譜化できない口頭伝承の部分を知る実演家の多くは没し、口頭伝承を受けた実演家の存在は貴重である。本研究はそうした実演家より直接指導を受け、楽曲をアーカイブすることを目的とした。地歌箏曲の喫緊の課題といえる現存する古典曲の調査、楽曲の楽譜化、録音等による伝承者の演奏の保存、稀曲等の公開演奏を行うことで無形文化財ともいうべき楽曲の保護保存を進めた。
著者
金 惠京
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2010

博士論文
著者
箕輪 京四郎
出版者
経済教育学会
雑誌
経済教育 (ISSN:13494058)
巻号頁・発行日
vol.35, no.35, pp.95-104, 2016-09-30 (Released:2018-08-10)

本稿は「外国為替」を高校生や一般市民に生き生きと教えようとする教案である。「経済」を暗記科目に堕さないように改造する一助になれば,と願う。 まず①外国為替取引の仕組みを図解する。両替など身近な例から導入し,対顧客取引,銀行間取引,為替介入を位置づける。②円高・円安の意味,③なぜ為替レートが変動するのか,そして為替レートが変動すると,何がどう変わるか,④1949年に,なぜ1㌦=360円が設定されたのか,⑤なぜ固定相場制が放棄されたのか,そして,その後の円相場の推移と背景を扱う。 一部,為替相場変動の状況・経緯・背景を,当時の新聞記事や統計によってリアル・追体験的に示す。
著者
山口 裕
出版者
福岡工業大学FD推進機構
雑誌
FD Annual Report (ISSN:2185890X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.22-31, 2022-07-20
著者
古澤昌彦著
出版者
成山堂書店
巻号頁・発行日
2001

1 0 0 0 医文学

出版者
医文学社
巻号頁・発行日
vol.6(12), no.65, 1930-12
著者
坂口 龍也
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
日本心理学会大会発表論文集 日本心理学会第84回大会 (ISSN:24337609)
巻号頁・発行日
pp.PD-041, 2020-09-08 (Released:2021-12-08)

ペットロスとはペットの死亡や逸走など,様々な理由によるペットの喪失形態を指す。ペットと暮らす上では不可避の出来事であり,それによる心身への影響も大きいと予想される。日本においてペットロスに関する先行研究は少なく,その介入法についても十分な検討がなされていない。本研究では,ペットロス経験に対する意味の付与と体験の回避が自己成長感に及ぼす影響について検討することを目的とした。ペットロス経験者139名を対象に質問紙調査を実施した。尺度としては(1)日本語版BEAQ(2)ストレスに対する意味の付与尺度(3)ストレスに起因する自己成長感尺度を用いた。重回帰分析の結果,ペットロス経験に対して,日本語版BEAQとポジティブな側面への焦点づけが自己成長感に負の影響(β=-.30, p<.001, β=.28, p<.05)を及ぼすことが示唆された。ペットロス経験に対して体験の回避が生じることで,価値づけた方向や活動から逸れ,ペットロスの受容が遷延化し,その結果として自己成長感を導きにくくなると考えられる。また,対人喪失と異なり,ペットロスの持つメッセージ性から自己の在り方や将来に対する具体的なビジョンを持つことの困難さが示唆された。
著者
山本 憲志 橋本 眞明
出版者
日本赤十字北海道看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

炭酸泉浴(CO2 ≥1000 ppm)は浸漬部皮膚の紅潮、皮膚血流の改善などが観察されている。炭酸泉浴の応答において、交感神経活動の減少が筋疲労回復の促進される可能性がある。我々はレジスタンス運動後の筋硬度や筋肉痛といった疲労回復に人工炭酸泉浴が影響を与えるか否かを検討した。レジスタンス運動後3日目に筋硬度は最大となり、その後漸次低下した。水道水浴における筋肉痛は運動後2日目にピークとなり、その後漸次低下した。炭酸泉浴において筋肉痛は3日目に消失した。人工炭酸泉浴は筋疲労からの急速な回復に貢献できる可能性を秘めていることが示唆された。