著者
細川 元 赤澤 智津子 西田 絢子
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会誌 (ISSN:24320374)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.107-120, 2021 (Released:2021-10-29)
参考文献数
14

大学の教育現場では広くPBLが実施されている。本論文では、大学生が小学生向けの学習イベントを企画・運営するPBLを研究対象とし、グループとしてデザインプロセスの理解と着実な実行を行えるようにするための要件を明らかにすることを研究目的としている。ルーブリックによる評価活動をデザイン教育の一環として実施されるPBLに組み込み、達成度合いの計測を行った。その結果、複数のプロジェクトにおいて達成度合いに差異が見られた。この実践事例からP2Mの観点でプロジェクトチームのデザインプロセス実行に影響する要素を明らかにし、デザイン教育における効果的なPBL実施の要件を明らかにした。
著者
清水 強志 SHIMIZU Tsuyoshi
出版者
創価大学通信教育部学会
雑誌
通信教育部論集 (ISSN:13442511)
巻号頁・発行日
no.25, pp.54-70, 2022-08-07

「不安の社会学」という本研究の目的は、現代社会において増加している不安の特徴を社会学的に明らかにすることである。また、これまでの不安についての社会学理論を再考し、さらにそれらの研究・整理を通して、現代におけるデュルケーム社会学の意義を検討することにある。 その序章にあたる本稿では、まず、フロイトを手がかりに、社会学的研究の対象としての「不安」について明らかにした。その上で、サムナーの「内集団/外集団」論を、フロイトの成長の初期段階における「外」への認識をふまえつつ、ギュルヴィッチの「われわれ意識」およびデュルケームの「社会統合論」によって拡充し、心理現象としての「不安」を社会学的に研究するための中範囲の理論を確立した。
著者
中村 紘子 眞嶋 良全
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第18回大会
巻号頁・発行日
pp.40, 2021-03-15 (Released:2021-03-15)

目的論とは,「水が存在するのは,地球で生命を生き残らせるためである」というように,自然現象が何らかの目的を持って存在するという考えである。目的論的信念は成人でもみられ (Kelemen & Rosset, 2009), 自然科学者であっても認知負荷がかかると目的論的信念を正しいと判断しやすくなるなど (Kelemen et al., 2013), 対象が目的や意図を持つという目的論的信念は直観的であり, 人のデフォルトの説明機序である可能性が指摘されている。本研究では日本人参加者を対象に,目的論的信念と認知的直観性・熟慮性との関係を検討した。その結果,認知負荷のある状態では目的論的信念を正しいと判断しやすく, また,認知的熟慮性は目的論的信念と負の傾向に関係にあることが明らかとなった。日本人においても,自然現象を理解する際に, 直観的過程では目的論的信念に従った解釈をしやすい可能性が示された。
著者
吉本 隆哉 杉田 早登 竹内 郁策
出版者
日本スポーツパフォーマンス学会
雑誌
スポーツパフォーマンス研究 (ISSN:21871787)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.39-44, 2022 (Released:2022-03-25)
参考文献数
15

本研究では,ハンマー投げを模したスイングトレーニングが,外側腹筋群の形態とスイング速度に与える影響を明らかにすることを目的とした.被検者は,大学硬式野球部に所属する野手17名(年齢19.5 ± 1.5歳,身長169.8 ± 4.0 cm,体重66.9 ± 6.4 kg)とし,トレーニング群8名とコントロール群9名に分けた.スイング速度の測定は,慣性センサユニット,アタッチメントおよびスマートフォンのアプリケーションから構成されるバットスイング解析システムを用いて測定した.加えて,踏み出し脚側の外側腹筋群(外腹斜筋,内腹斜筋および腹横筋)の筋厚を測定した.トレーニングは,5 kgメディシンボールとネットを組み合わせたものを用い,ハンマー投げのトレーニングを模した上肢および体幹を回旋させながら歩行するスイング歩行を実施した.その結果,スイング速度は両群間で有意な交互作用が認められ,トレーニング群のみ有意な増大がみられた.以上のことから,ハンマー投げを模した体幹回旋トレーニングは,野球のバッティングにおけるスイング速度の向上に有効となることが明らかとなった.
著者
竹田 隆一 陳 民盛 黒須 憲 斎藤 浩二
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要. 教育科学 = Bulletin of Yamagata University. Educational Science
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.73(441)-83(451), 2001-02-15

要旨 : 中国武術は,戦争に勝つための格闘術だけが変化したものではなく,それ以外の多様な文化の影響を受け,現在の運動形態を形成したものである。このような中国武術の成立について,他領域の文化との融合に着目し,中国武術のもつ固有の文化的側面を考察した。 中国武術の構造は,表層,中間層,深層に三区分することができる。武術の中核となる表層は,武術の運動形態であり,そこには,功法運動,套路運動,格闘運動が含まれている。套路運動は,武術運動が芸術表現の中に取り入れられることにより形成され,後に実戦性が加わえられ成立したものである。また,格闘運動は,先秦時代の野蛮な闘争形態の蛮闘段階,秦漢唐宋時代の技術性を重視した功闘段階,明清時代の文化的遊戯性に満ちた太極推手を主流とした戯闘段階と経緯し,現在に至るものである。さらに,武術の運動形態は,主に身体の増強のために,伝統的運動文化である養生功法や雑技技法の訓練形態を参考にして成立したものである。 このように,中国武術には,芸術表現,養生功法,雑技技法などの多様な文化的側面が,融合されているのである。
著者
屈 国鋒
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2007

筑波大学博士 (体育科学) 学位論文・平成19年7月25日授与 (甲第4494号)
著者
松岡 八郎
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.51-73, 1964-11
著者
村上 正行 浦田 悠 根岸 千悠
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.19-26, 2020-12-01 (Released:2021-06-01)
被引用文献数
1

本稿では,大学でのオンライン授業のデザインについて説明し,コロナ禍において大学で実践されたオンライン授業に関する情報および著者が実践したオンライン授業について紹介する。そして,対面とオンラインを組み合わせたブレンデッド教育やハイフレックス授業について説明し,今後のニューノーマルにおける大学教育のあり方について検討する。

1 0 0 0 OA 四巻之書

著者
柴田勘十郎 編
出版者
体勇社
巻号頁・発行日
1925
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
vol.第25 (ホーソーン,マーク・トウェイン), 1968
出版者
世界童話大系刊行會
巻号頁・発行日
vol.[第3卷](C) (獨逸篇 2), 1927