著者
木村 敦 宮脇 健
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.45-48, 2021

<p>授業評価アンケートの実施媒体(WEB vs. 印刷)と大学生の授業評価アンケートに対する回答行動・態度との関係を調査により検討した.調査対象者は学期末の授業評価アンケートをWEB媒体で実施している学部の学生268名(WEB 群)と, 紙媒体で実施している学部の学生237名(印刷群)であった.調査の結果, WEB 群は印刷群と同様に高回答率者の度数も大きい一方で, 回答率が1/2未満の低回答率者の割合が印刷群よりも有意に大きかった.授業評価に対する態度や未回答理由について分析した結果, 回答時間が授業時間中に確保されるかといったアクセシビリティや, 授業評価に対する効力感との関連が示唆された.</p>
著者
手嶋 竜二 金川 一夫
出版者
環太平洋大学
雑誌
環太平洋大学研究紀要 = BULLETIN OF INTERNATIONAL PACIFIC UNIVERSITY (ISSN:1882479X)
巻号頁・発行日
no.18, pp.133-142, 2021-03-31

本研究の目的は,簿記のオンライン授業を対象にして学生の授業評価アンケートにより授業満足度を測定し成績との関連を明らかにすることである。さらに,成績と授業満足度に影響を与えている要因の因果関係がどのようなものかを明らかにすることである。そのために,簿記のオンライン授業を実施し,その効果をアンケートによって測定し,そして得られたデータにより統計分析を行った。全体データ,オンライン授業の肯定・否定,成績上位・下位,授業満足度上位・下位の群別に相関分析を実施し,成績および授業満足度との関連を確認した。また,同様に,提案モデルについて繰り返しの回帰分析によりパス解析を行った。その結果,授業満足度上位群において提案モデルのすべてのパスについて因果関係が認められた。
著者
荻野 敏 入船 盛弘 後藤 啓恵 仙波 治 野入 輝久
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.309-324, 1999-03-01
参考文献数
13
被引用文献数
4

The clinical efficacy and safety of 200 &mu;g/day (100&mu;g b. i. d) of mometasone furoate nasal spray (MFNS) administered for 2 weeks was evaluated by comparison with a low dose of MFNS of 50&mu;g/day (50&mu;g o. d.) using the envelope-method in a total of 65 patients with Japanese cedar<br>pollenosis.<br>The pollen counts for Japanese cedar in 1995 were extremely high in the Kansai district. About 5, 000 counts/cmz was confirmed in and around Osaka.<br>In the analysis of final overall improvement, marked or moderate improvement was observed in 76.2% (16/21) and 20.8% (5/24) of patients receiving MFNS 200&mu;g/day and 50&mu;g/day, respectively. The difference in efficacy between the two dosage groups was confirmed independently of timing of the initiation of administration. In the analysis of overall safety, high safety was observed with both treatments. The above results suggest that 200&mu;g/day of MFNS can be considered the recommended dose for the treatment of Japanese cedar pollenosis.
著者
三宮 基裕
出版者
学校法人順正学園 九州保健福祉大学大学院社会福祉学研究科
雑誌
最新社会福祉学研究 (ISSN:18809545)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.25-32, 2021-03-31

住宅政策としての高齢者住宅整備のあり方を示す知見を得るために,高齢期の転居の意向に影響を与えている要因を探るアンケート調査を実施した. 転居に対する抵抗感と転居願望により「消極群」「継続群」「葛藤群」「不安群」「積極群」に分け,クロス集計分析によって各群の特徴を捉えた.また,自由記述回答をカテゴリーに分けて整理し,転居に対する意識の構造化を試みた. 男性は女性に比べて消極群・継続群の比率が高く,市部居住者に比べて郡部居住者は継続群の比率が高かった.また,不安群,積極群において転居に不安を感じている者が多かった.自由記述の内容から38ラベル10カテゴリーが抽出でき,カテゴリーを関連付けて高齢期の転居に対する意識の構造化をおこなった.
著者
酒井 俊太 星野 公彦 多田 祐美子 井野 威 関山 達也 宗像 一雄 早川 弘一
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.187-191, 1993-02-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
11

症例は44歳の男性,主訴は動悸.18歳より歩行困難,20歳より上腕,大腿筋の萎縮と筋力低下,某病院にて肢帯型筋ジストロフィー症と診断.30歳時霧視,一過性視力低下出現し,近医にてベーチェット病と診断.1989年5月,胃潰瘍にて某病院入院.入院中心室頻拍を認め,精査のため当科入院.諸心機能検査にて著明な心機能障害,心筋生検にて心筋の萎縮・変性を認めた.肢帯型筋ジストロフィー症ではDuchenne型に比し心病変は軽度なことが多く,重篤な心筋障害を認めた報告は少ない.また,筋ジストロフィー症とベーチェット病との合併例は我々が調べ得た範囲ではいまだ報告なく極めて稀な症例と考え報告する.
著者
篠田 英朗
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では、パートナーシップ平和活動という国連と地域・準地域組織の間の国際平和活動における協力関係の高まりを意味する最近の現象が内包する性格を探求した。現代世界におけるパートナーシップ平和活動の全体像を整理する作業を行いつつ、この現象が国際平和活動の最近の傾向を反映したものであることを、国際立憲主義や安全保障の観点から、明らかにした。その過程で、パートナーシップ平和活動が、既存の国際秩序から逸脱するものではなく、むしろ国連憲章が標榜する国際安全保障システムの発展の一形態だと考えるべきものであることを示した。研究対象としてはパートナーシップ平和活動の主要な展開地域であるアフリカに焦点をあてた。
著者
金子 隆芳
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.17, no.9, pp.519-525, 1963

カラーテレビジョンの色信号空間が1つのUCS系をなすことは, 電子工学系と生理心理系との同形的対応という意味で興味深い.しかし心理的色彩空間にもいろいろな形があり, それぞれにUCS系が考えられねばならないが, それらに一般的に適用されうる適当な座標軸がありとせば何かを考えてみるとき, いわゆる<I>IQ</I>軸は必ずしも一般的ではない.かわりに可視スペクトル軌跡の両波長端を通るように定義された別の座標軸が示唆される.
著者
植田 啓子
出版者
東京女子大学
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
no.8, pp.61-75, 1957-03-20