著者
柴 健次 森田 雅也 岩﨑 千晶
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
no.3, pp.31-52, 2012-03

第一主題「高大連携」は、高大の「接続のための連携」という関係において正当に位置づけられる。この関係において、学力選抜による高大接続から非学力選抜による高大接続への傾きと、入学者の数の確保のための高大連携から入学者の質の確保のための高大連携への傾きが、同時に起きているという現状と、その方向性を確認した。第二主題「経営リテラシー」については、具体的に新設ビジネス高校でその定着を試みるテキスト『ビジネス・アイ』に一定の効果を期待すると評価する一方で、中等教育に経営リテラシーの定着を図ることすなわち部分最適が、中等教育の全体最適を損なわないように注意すべきであると指摘した。我々はビジネス教育に従事する教員に上記2 主題に関連付けた調査を実施した。その結果、経営リテラシーの定着の担い手である教員自体の困惑振りが確認できた。つまりは定着の目的、その教育内容と教育方法に課題が山積していることを指摘した。最後に中等教育に限定されずに経営に関する専門職教育に範囲を拡大して課題を確認した。その結果、高等教育機関においても経営者を専門職と位置づけた教育が普及していない現状において、この国でその教育が必要とされるなら、専門職研究と専門職に対応する教育内容と教育方法の研究が必要であると主張した。
著者
小菅 隼人 森 繁哉
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.35, pp.47-107, 2020

はじめに幼少時代土方巽との出会い : ストリップ劇場から舞踏という問い方 : 生きる習慣として舞踏北方舞踏派との出会い体を晒すということ舞踏とキリスト環境について : 雪と白さということ演劇と舞踏道路劇場について身体と環境 : 幽霊体と道路劇場柳渕・稲作技術の踊りシリーズマントさんとアイちゃん : 共同体の喪失舞踏と (ローカルな) 政治性今後のこと

1 0 0 0 OA 城西聯句 2巻

著者
策彦周良 編
出版者
上村次郎右衛門
巻号頁・発行日
1667

策彦周良編。策彦等の聯句を韻字別に収める。一名「九千句」。本書は寛文7年(1667)上村次郎右衛門刊行の整版本で、当館蔵の古活字本(当館請求記号:WA7-41)と比べると、上下巻各90丁で字配りまで一致するが、本書にある序跋はこの古活字版にはないので、他の古活字本に依拠したと思われる。ただ古活字版に元和4(1618)、寛永元(1624)、寛永5年本、整版に寛永9、10、12、20、寛文2版の諸版があり、依拠本は未確認である。整版での覆刻にあたり、新たに返り点と送り仮名を付している。(岡雅彦)(2016.2)
著者
辰市 祐久 飯野 成憲 寺嶋 有史 小泉 裕靖
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.27, 2016

大型の処理装置では昨年度の冬季に水温が13℃程度低下して、アナモックス菌を用いた脱窒素反応が停止していた。このため太陽光による加温装置を用いることにより、冬季も20℃程度を維持し、脱窒素反応を進めることができた。また、アナモックス反応のためには硝化後の処理水のNH<sub>4</sub>-N:NO<sub>2</sub>-Nの比率が1:1.3にする必要がある。このため、溶存酸素濃度で水質を制御しようとしていたが、この比率を維持するのが困難であったため、硝化槽でアンモニアをすべて亜硝酸とし、脱窒素槽に浸出水のNH<sub>4</sub>-Nを添加することで、脱窒素反応の調査を進めた。
著者
池田 一之
出版者
明治大学政治経済研究所
雑誌
政経論叢 (ISSN:03873285)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.p317-363, 1984-02
著者
Ryutaro Kase Yuji L. Tanaka Ayumi Amemiya Hisayoshi Sugawara Masayoshi Saito Akari Oouchi Erina Matsushima Hiroko Yorozu Masatoshi Komiyama
出版者
Japan Society of Nursing Research
雑誌
Journal of International Nursing Research (ISSN:24363448)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.e2021-0007, 2022-02-24 (Released:2022-02-24)
参考文献数
36

Objective: Dehydration has a risk of reducing cognitive function, which can lead to misjudgment by nurses. Nurses are required to be in optimal physical and mental conditions since their misjudgments affect the lives of patients. Therefore, it is desirable to prevent dehydration in nurses; however, the prevalence and factors of dehydration in nurses have not been clarified. This study aimed to clarify dehydration prevalence in nurses and examine dehydration factors before and after their shift. Methods: Data were collected during the day shift of 115 registered nurses in 19 wards of 2 hospitals in Japan. Urine specific gravity (USG) and body weight were measured before and after the shift to determine dehydration. Questionnaires, including demographic characteristics and fluid intake, were recorded before and after their shift. Multivariate analysis was performed based on the fluid intake, number of steps, and years of experience as dehydration factors. Results: Overall, 59 (51.3%) and 82 (71.3%) nurses were dehydrated before and after their shift, respectively. USG before the shift (odds ratio [OR]: 2.328, 95% confidence interval [CI]: 1.424-3.807) and years of experience (OR: 0.946, 95% CI: 0.899-0.996) were factors related to dehydration at the end of the shift. USG before the shift (OR: 2.573, 95% CI: 1.347-4.914) was also a factor related to dehydration factors after the shift for beginner nurses. Conclusions: Over 70% of nurses were dehydrated after their shift. USG before the shift and years of experience were related to dehydration after the shift. To prevent dehydration, it is desirable for managers to encourage beginner nurses to drink water.

1 0 0 0 IR 展覧会記録

著者
阿部 裕樹
出版者
明治大学史資料センター
雑誌
明治大学史資料センター報告 (ISSN:13498843)
巻号頁・発行日
no.33, pp.167-201, 2011-05-30
著者
原田 重雄 渡辺 明 加納 照崇
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1954, no.4, pp.1-5, 1954

1.昭和28~29年の暖冬に際し,切枝を低温処理して幼芽の耐寒性の品種間差異につき調査した。<BR>2,腋芽は頂芽に比し耐寒性がやや強かつた。また品種間の差異は大きく,暖冬時の1月25日の調査では,みよしが最も弱く,U21(3倍体)及びやまとみどりは強かつた。萠芽期の3月30日及び4月8日の調査では,幼芽の耐寒性は急激に弱くなり,品種間ではみよし,あさつゆが最も弱く,やまとみどりが最も強かつた。冬芽で強い方であつたあさつゆ,たまみどり等が春芽ではやや弱い方に入り,冬芽で弱かつたべにほまれが春芽では強い方に入つたのは,春期における芽の活動状況の違いによると思われるが,中にはやぶきたのように春芽の発育が盛んなのにもかかわらず,耐寒性の比較的強いものもあつた。<BR>3,冬芽における耐寒性の品種間差は,昨年度の冬期間に成葉につき調べた耐寒性の強弱とかなりよく一致し,暖冬年でも冬芽の耐寒性の品種相互間の関係は,平年とそれほど変るものではないように思われた。<BR>4.頂幼芽の搾汁屈折率は耐寒性とかなり密接な関係を持ち,春になり芽の発育が進むほど屈折率は低く耐寒性は弱くなり,また冬芽・春芽のいずれの場合にも,屈折率の低い品種ほど耐寒1性が弱い関係が見られた。<BR>5.暖冬下における幼芽は,発育がかなり促進されても,萠芽期の春芽に比すれはなお耐寒性が著しく強かつた。これはいくら暖冬とはいつても,芽の生理的活動は春の萠芽期の芽に比すればなお著しく微弱なためであろう。しかし圃場で冬芽に2割四外の被害を認めた場合もあり,みよしは特に被害芽が多かったから,幼芽の耐寒性については,今後品種選択等の場合に充分注意さるべきであろう。
著者
笹月 健彦 黒木 登志夫 渋谷 正史 黒木 登志夫 宮園 浩平 高井 義美 月田 承一郎 笹月 健彦 田原 栄一 菅村 和夫
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究(A)
巻号頁・発行日
1999

「がん生物」領域は、がんの基礎研究からヒトがんを材料とする臨床研究まで広い範囲をカバーし、計画研究(1)5班、計画研究(2)28班、公募研究63班の計96班、研究者数229名と総括班より構成された。この特定領域では、がんの生物学的特性を明らかにすることによって、がんの予防、診断、治療に貢献することを目的とする。遺伝子発現の調節、シグナル伝達、細胞の増殖と分化、細胞死、細胞の構造と機能、細胞間相互作用、生体内ホメオスタシス維持機構など、生命科学のもっとも基本的な問題、およびヒトがんの特性、浸潤・転移などのがん固有の問題を、以下のように研究対象として設定し、研究を推進した。A01. 細胞の増殖・分化・細胞死 A04. 浸潤・転移A02. 細胞の構造と機能 A05. ヒトがんの特性A03. 細胞間相互作用平成11年度は、以下のような活動を行った。(1)「がん生物」ワークショップ:「がん生物」に属する全ての研究代表者が参加して自由に討議し、研究の一層の進展をはかり、さらに研究資料の交換、共同研究の設定を促進することを目的として、ワークショップを開催した。平成11年度は、「がん特定領域研究(A)代表者会議に連動して、7月12日、研究代表者による研究発表を行った。これを一つの機会として各研究者間の交流、研究協力の実がはかられた。(2)研究成果の公表「がん生物」の分野で卓越した研究成果を挙げている研究者を選び、文部省がん重点公開・合同シンポジウムでその成果を発表した。本年度で、平成6年より開始された「がんの生物学的特性の研究(がん生物)」は、6年間が終了することになったが、「がん生物」で行われてきた研究は卓越しており、来年度より開始される新しい特定領域研究の方向性を与えることとなった。
著者
神楽岡 幼子
出版者
関西大学国文学会
雑誌
國文學 (ISSN:03898628)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.99-109, 2000-11-30