1 0 0 0 變態刑罰史

著者
澤田撫松著
出版者
文藝資料研究会
巻号頁・発行日
1926
著者
シルバニ マンスル 稲垣 眞 清水 忠明
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.862-866, 1992
被引用文献数
1

この論文は, 複雑な動特性を持つ系 (たとえば分布定数系など) を近似できる伝達関数として, 1次遅れと無駄時間を有する要素<I>K</I>exp (-<I>Ls</I>) / (1+<I>Ts</I>) を2つ加えたものを提案している.まずこの伝達関数の性質を調べるため, ゲインと位相を計算しパラメータを調整することにより共振現象を実現できることを明らかにした.これは, ボード線図上でゲインと位相の勾配を大きく変える可能性のあることを意味し, その結果複雑な特性をよく近似できる可能性を有することを意味している.また, パラメータ<I>K</I>, <I>L</I>および<I>T</I>を求める手段として周波数伝達関数の漸近的性質を述べている.この伝達関数の有効性を示すため化学装置の中でその動的性質が理論的にも実験的にも比較的よく研究されている熱交換器を対象にして数値実験を行っている.その結果, 共振を有する周波数特性をよくフィットできること, そして同じ装置のインデイシャル応答に対してもよくフィットできることを示している.
著者
石田 健一郎 白鳥 峻志
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2019-06-28

食作用(phagocytosis)は原核生物にはないとされてきたが、我々は近年、バクテリアなどを食作用のように細胞で包み込んで捕食する2つの原核生物を発見し、培養株(SRT547株およびSRT713株)の確立に成功した。本研究では、これら2つを含む近縁バクテリアの比較ゲノム解析から、この食作用に似た捕食に関連する遺伝子を推定するとともに、それら遺伝子の機能を解析し、原核生物で初めて発見された“食作用”のメカニズムとその進化を明らかにする。これにより、真核細胞の基本性質である食作用の起源の理解に示唆を与え、真核細胞の誕生やミトコンドリアと葉緑体の獲得を含む細胞進化の理解に繋がる新知見を提供する。
著者
神野 将一 風井 浩志 片寄 晴弘
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2012-EC-23, no.16, pp.1-8, 2012-03-19

本研究では、複数人数プレイのテレビゲームにおいて,ゲーム上での相手プレイヤの態度の違いが現実世界における協力行動にもたらす影響について取り扱う.統制条件群と被妨害条件群を用意し,ゲーム上での相手プレイヤの態度の違いが,人物評価・ゲームの主観評価に与える影響を検討し,その後,各条件群において現実世界における「協力行動」の有無を検討した.実験の結果,人物評価では,妨害的な相手を「非友好的な相手である」と判断し,主観評価では,対戦相手が男性の場合,統制条件群の方が「楽しい」と答える人が有意に多かった.「協力行動」の是非では,対戦相手が男性の場合,統制条件群の方が「協力行動」をおこす可能性が示唆された.
著者
中塚 康雄 天野 正明 垂井 健 坂本 守行 前川 明俊
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.31, 2019

<p>【目的】大麦高含有食パンの普及のためには,低コストでふっくらとおいしく調製できる製パン技術の構築が喫緊の課題である。そのために大麦高含有食パンにおける製パン性支配因子とそのメカニズム,特にグルテンネットワークと食物繊維間の相互関係を検討し,大麦高含有食パンの調製技術に反映させた。</p><p>【方法】リテイルベーカリーで使用されている製パン機器類を使用して,山型食パンを調製した。基本配合は大麦粉0〜50%/小麦粉100〜50%の範囲で変化させた。それ以外の調製材料は,塩1.5%,砂糖8%,液種酵母8%のみとした。大麦粉は4品種(うるち性2種,もち性2種),小麦粉は2品種(強力粉,超強力粉)を用いた。大麦の製粉はピンミルを用いた。食物繊維と澱粉粒の解離状態をみるために,最初の製粉後に53μmメッシュの篩で分級し,53μmメッシュを通過しない粗大粒子群を再度製粉し,53μmメッシュの篩で分級し,それぞれに分級された大麦粉を用いて製パン試験を行った。次に製パン性改善の試みとして,dough ミキシング時に酵素製剤を微量添加した。大麦粉の物性評価として,食物繊維量,粒度分布,SEM形態観察を行った。製パン後の物性評価として,膨化率,表面割れ性,パン内部構造を比較し,併せて食味評価を行った。</p><p>【結果および考察】大麦品種の影響として高アミロース含量のうるち性品種が高膨化率を示した。小麦品種の影響として高蛋白質含量の超強力粉が最も高膨化率を示した。製粉〜分級の繰り返し試験では,分級後の微粒子群で膨化率の顕著な回復が見られ,食物繊維と澱粉粒の解離が進んでいた。酵素製剤の微量添加によってグルテン無添加型大麦30〜40%含有大麦パンの調製が可能となった。</p>
著者
松野 研司
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.510-514, 2021 (Released:2021-06-01)
参考文献数
10

筆者は製薬会社で研究・薬事職に従事した後、縁あって大学教員となった。現職では、メディシナルケミストリーをコアとした創薬関連授業と研究を実施している。企業時代とは異なり同一組織内では研究が完結しないため共同研究が必須であるし、標的分子の設定にも難儀することが多い。また企業時代のような完成した研究者とは違い、学生に研究を進めてもらうことになる。このような環境の下で取り組んできた研究成果および非薬学部における創薬関連教育について言及する。
著者
樫村 愛子
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.10-17, 2005-05-28 (Released:2017-09-22)

本論は、現在グローバル化に伴って、起こっている「脱制度化」を考察するとき、制度の成立を考察してきたこれまでの社会学理論が重要な示唆を与えうることを指摘する。「脱制度化」とは、ギデンズのいう「脱埋め込み化」であり、ローカルからの自律と時空の拡大の運動である。現在は「第二の近代」化の中で、近代的社会制度が解体して、「再帰的個人化」および「心理学化」が帰結している。しかし、そこで社会的なものは解体しているのではなく、個人の中にビルトインされており、この様式を考察する上で、社会学の近代についての、議論は示唆的である。本論では、パーソンズが指摘した「感情中立性」、ゴフマンの指摘した「儀礼」等々が、「心理学化」において、心理の中にビルトインされた社会性であることを確認する。