著者
原田 栄津子
出版者
宮崎大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2019-08-30

亜熱帯地方の広い範囲で自生し濃厚な旨味をもつ高級食材である亜熱帯性食用担子菌オオシロアリタケ属菌は人工栽培化が強く望まれている食用きのこの一つである。このきのこは、キノコシロアリと共に生活環を維持している共生菌であり、さらにきのこ中の生理活性化合物も注目されている薬食用きのこでもある。この独自に進化した生態系を持ち、且つ創薬の可能性も兼ね備えたオオシロアリタケ属菌研究の最初のステップとして、国内外に散在するオオシロアリタケを採取し、その子実体や菌薗を多角的分析する。得られた成果により世界初の人工栽培化を目指し、最終的にきのこと昆虫の絶対的相利共生の謎に迫る。
雑誌
武庫川女子大学言語文化研究所年報 (ISSN:09157654)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-110, 1993-03-01

言語文化研究所年報 4号の全データ佐竹 秀雄「昭和軽薄体と新言文一致体」田上 稔「方言復権の軌跡」市川 真文「綜合的方法から総体的方法へ―フランスの入門期指導論1―」磯 千秋「「つしや」をめぐって」平岡 照明「初期近代英語の語彙―豊穣と混沌―」泉 基博「中世古文書に於ける「給」「致」について」清水 彰「源氏物語の「なまめかし」「らうたし」「あて」」
著者
Hiroko Deguchi Masataka Ikeda Tomomi Ide Tomonori Tadokoro Soichiro Ikeda Kosuke Okabe Akihito Ishikita Keita Saku Shouji Matsushima Hiroyuki Tsutsui
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1028-1033, 2020-05-25 (Released:2020-05-25)
参考文献数
20
被引用文献数
9 36

Background:Ischemic preconditioning (IPC) is an effective procedure to protect against ischemia/reperfusion (I/R) injury. Hypoxia-inducible factor-1α (Hif-1α) is a key molecule in IPC, and roxadustat (RXD), a first-in-class prolyl hydroxylase domain-containing protein inhibitor, has been recently developed to treat anemia in patients with chronic kidney disease. Thus, we investigated whether RXD pretreatment protects against I/R injury.Methods and Results:RXD pretreatment markedly reduced the infarct size and suppressed plasma creatinine kinase activity in a murine I/R model. Analysis of oxygen metabolism showed that RXD could produce ischemic tolerance by shifting metabolism from aerobic to anaerobic respiration.Conclusions:RXD pretreatment may be a novel strategy against I/R injury.
著者
藤川 佳則 今井 紀夫 近藤 公彦 大川 英恵 堀内 健后
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.44-56, 2022-01-07 (Released:2022-01-07)
参考文献数
22

本論文の目的は,デジタル・トランスフォーメーション(DX)のダイナミック・プロセスモデル(Fujikawa, Kondo, & Imai, 2022)が捉えようとするDXの動的過程について,事例分析を通じて詳述することにある。Fujikawa et al.(2022)が提唱する概念モデルは,プラットフォームの有無とステークホルダーの広狭の2つの次元を組み合わせた4つの象限(段階)からなり,特定の段階から別の段階への移行(パス)を動態的に記述する。本論文は,この概念モデルを用い,理論的サンプリングの手法に基づき,「DXの発展段階を異なる移行過程(パス)を通じて経時的変化を遂げた事例」として選択した4事例(アスクル,パイオニア,コマツ,日本交通)を分析する。新たな発見をもたらす事例,ならびに,経時的な変化を扱う縦断的事例としての事例分析から得た新たな知見や論理を概念モデルに反映する可能性について議論する。
著者
山本 暉久 小泉 玲子
出版者
一般社団法人 日本考古学協会
雑誌
日本考古学 (ISSN:13408488)
巻号頁・発行日
vol.12, no.20, pp.135-147, 2005-10-20 (Released:2009-02-16)

中屋敷遺跡は,神奈川県足柄上郡大井町に所在し,1934(昭和9)年,道路工事中に土偶形容器(国指定重要文化財)が出土したことで知られている。土偶形容器内には幼児の骨粉・歯が収納されていたことから,再葬にかかわる遺物であるとされている。年代については,土偶形容器や出土土器から縄文時代終末から弥生時代中ごろとされてきた。しかし,遺跡の詳細は不明なまま今日に至っている。昭和女子大学は,この遺跡の重要性に着目し,南西関東における縄文時代から弥生時代への変化の様相を明らかにすることを目的として,1999(平成11)年から2004(平成16)年まで計6次にわたる調査を実施した。その結果,複数の土坑を検出し,そこから弥生時代前期に相当する良好な一括遺物を確認した。さらに6次調査では,炭化米と炭化アワ・キビなどの雑穀,トチノキの種実を土器などの遺物と共に同一土層で検出した。また,考古学的調査と併せて各種の自然科学分析も実施した。樹種同定された炭化米・トチノキをAMS法で放射性炭素年代測定したところ,紀元前5世紀~4世紀の結果を得た。炭化材および土器付着物の年代測定の結果もほぼ同様であった。検出された土坑の解釈については,土坑の形態や分布状況,遺物の出土状況,覆土等の観察から,土坑外で生じた様々な不用物を廃棄するために利用された穴であると考えている。ただし,いくつかの土坑には,もともと貯蔵穴として利用されていた可能性もある。また,土坑間には同時性があり,当初より複数あったと想定している。関東における稲作の導入についてはまだ不明な点が多い。その現状において,米そのものが土器などの遺物と共に遺構から出土し,年代測定された確実な例として,本遺跡の資料は現在のところ関東以北で最古級といえる。また,米と共に雑穀やトチノキが確認されたことは,稲作開始期の生業活動を考える上で貴重な成果と考えている。

1 0 0 0 OA 碧落碑

出版者
苗村治平
巻号頁・発行日
1898
著者
藤代 有絵子 金澤 直也
出版者
日本中性子科学会
雑誌
波紋 (ISSN:1349046X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.144-148, 2020-08-10 (Released:2021-12-01)
参考文献数
23

We report topological magnetic phase transitions between skyrmion lattice state and hedgehog lattice state realized in cubic chiral magnets MnSi1-xGex. By performing small- and wide-angle neutron scattering experiments, we discover three different topological spin textures with variation of the lattice constant controlled by Si/Ge substitution: skyrmion lattice (x = 0-0.25) and two types of hedgehog lattices with four q-vectors (x = 0.4-0.6) and three q-vectors (x = 0.7-1.0). The variation of magnetic properties in MnSi1-xGex strongly suggests that short-period hedgehog lattices may be stabilized by conduction electron mediated exchange interactions, rather than Dzyaloshinskii-Moriya interaction. We also discuss some recent theoretical proposals concerning the stabilization mechanism of the hedgehog lattices, which are related to high-order exchange interactions.
著者
佐藤 百合子
出版者
日本テレワーク学会
雑誌
日本テレワーク学会誌 (ISSN:13473115)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.16-22, 2012

ワークに対する個人・社会・経営の各方面からの期待が高まっているが、テレワーク要請の本質や、ICTツールによるその要請に応える方法が、必ずしも十分に理解されているとは言えない。テレワークは確かに、女性に対しては大いに役立ってきたが、男性に対しては、一部を除いて未だ普及してはいない。それは、キャリア・ロスなどの問題が挙げられるが、さらに踏み込んでみると、そこにはコミュニケーションの問題があることがわかる。テレワークを取り入れていない企業でも、コミュニケーションの問題は起きており、解決策やコミュニケーションを基礎にした研修などが見られる。ましてや、自分の目の前から人がいなくなり、在宅で、あるいはサテライトオフィスで勤務しているとなると、大きな会議などは出てきてもらっても、それ以外のことはどのように対処すればよいか、わからない場合が多い。本稿では、この上司や同僚との間のコミュニケーションの問題に関したアンケート調査を基に、TCTツールの利用についてその利点を述べている。
著者
峰尾 恵人
出版者
中日本入会林野研究会
雑誌
入会林野研究 (ISSN:2186036X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.83-94, 2019 (Released:2019-05-24)

森林と人間や社会との関係性の希薄化が進む中、本稿では、企業と地元組織が協定を結び、連携して森林整備を行う、「企業の森づくり」活動および都道府県による支援制度に着目して、その実態解明と今後の研究および政策に向けた示唆の導出を目的とした。和歌山県、京都府及び滋賀県を調査地とする聞き取りおよび参与観察の結果を受けて、1府2県における支援制度の共通点と差異、「企業の森づくり」活動特有の意義、活動の変化・展開に必要な要因を検討し、今後の研究課題としてこれまで森林政策論の中で十分に論じられてこなかった一般企業の森林政策における役割の検討、政策の望ましい一つの方向として、参加のハードルを下げ、CO2吸収量の認定などの客観的指標も整備した上で、行政や中間組織が個別の活動の積極的展開を推進する体制づくりを挙げた。
著者
北野 誠 西村 朝雄 河合 末男
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.57, no.538, pp.1398-1405, 1991-06-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
5
被引用文献数
2 1

The plastic packages of ICs have been changing from insertion types to surface mounted types. Reflow soldering is used for surface mounted ICs onto printed circuit boards. During this process, packages are heated to above 200°C. If the encapsulant absorbs moisture, package cracking may occur during the reflow soldering. It is known that the cracks are caused by vapor pressure generated inside the packages, causing excessive stress in the plastic. In the former report, moisture diffusion analysis in the plastic was performed and vapor pressure could be obtained. Since the edge tip of the chip pad where package cracking occurs is a singular point within the elastic stress field, strength evaluation for package cracking is not established. In this study, the quantitative strength evaluation of the plastic is investigated by using the stress singularity theory.
著者
中村 粲
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.311, pp.88-102, 1998-07
著者
中村 粲
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.302, pp.282-295, 1997-10
著者
林 健太郎
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.300, pp.82-92, 1997-08