著者
林 健太郎
出版者
サンケイ新聞社
雑誌
正論
巻号頁・発行日
no.309, pp.246-259, 1998-05
著者
岡本 晃 池田 宏史
出版者
科学・技術研究会
雑誌
科学・技術研究 (ISSN:21864942)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.75-78, 2013 (Released:2013-07-04)
参考文献数
6

毛髪は濡れている時に、毛表皮が開いた状態になるので、ヘアドライヤーをかけすぎると毛髪が損傷しやすい。本研究では、これまでの熱風が吹き出し、髪の毛を乾かすものではなく、吸引して髪を乾かす形式のドライヤーの開発を行った。吸引式ヘアドライヤーは、毛髪を吸い込むことにより乾燥させ、カールまたはストレートに形成させることを目的としている。螺旋状の空間に、濡れた毛髪を熱風と共に吸い込み、毛髪の水素結合をカール状、もしくはストレート状に再結合させる。特徴として、ブラシやコームを使用しないため、毛髪を摩擦抵抗などで傷めない。吸引による風が、コームやブラシの役目を行い、摩擦抵抗なしで毛流を整えることができる。ブラシなどで巻きこめない曲毛や短い毛も、馴染ませることができる。また、片手で頭髪を整えることでき、毛髪が飛散せず熱風が顔や頭皮に晒されることがない特徴がある。
著者
竹中 真紀子 三宅 紀子 三好 恵子 長田 早苗 小野 裕嗣
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成29年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.14, 2017 (Released:2017-08-31)

【目的】アクリルアミド(AA)は、食品を120℃以上で加熱したときにメイラード反応によって非意図的に生成する有害化学物質である。これまでに、炊飯時のAAの生成については、玄米や発芽玄米は精白米よりもAAを生成しやすいことなどが報告されているが炊飯条件による影響等の詳細は不明であった。そこで本研究では、玄米について加圧調理を含む様々な条件で炊飯し、炊飯後のAA濃度に関係する要因を見出すとともに、AAの低減に資する知見を得ることを目的とした。【方法】各種調理器具(圧力鍋(146、80、0 kPaG(常圧)の異なる加圧条件が可能、内鍋を使用可能)、炊飯器(マイコン式、IH加圧式)、土鍋)を用いて、4℃で16時間以上浸漬した玄米を炊飯した(n=4)。炊飯時に鍋内側底面および米(飯)中央部の温度を測定した。炊飯後、飯全体を攪拌し、一部を採取してAA濃度を測定した(検出限界 0.2 μg/kg、定量下限 0.5 μg/kg)。【結果】炊飯玄米中のAA濃度範囲は2~8 μg/kg、各種炊飯中の中央部の最高温度範囲は100~125℃であったが、AA濃度と最高温度の間に明確な相関は認められなかった。内鍋を使用した圧力鍋での炊飯を比較すると、加圧(146 kPaG)条件では常圧条件よりも炊飯玄米中のAA濃度が有意に高くなり、加圧による高温がAAの生成に与える影響が確認された。また、調理器具の種類や炊飯時の水量など、鍋肌でのおこげの出来やすさとも関連する複数の要因がAAの生成に少なからぬ影響を与えていることも示唆された。炊飯の際の加水量を増やすと、検討した全ての圧力条件においてAAの生成量は有意に減少したことから、玄米の炊飯でAA生成量を低減させるポイントとなりうることが示唆された。※農林水産省の委託研究事業を活用して本研究を実施した。
著者
竹本 正
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.291-295, 1991-06-05 (Released:2011-08-05)
参考文献数
22
著者
新里 祐教
出版者
日経BP社
雑誌
日経network (ISSN:1345482X)
巻号頁・発行日
no.184, pp.16-35, 2015-08

携帯電話やスマートフォンの普及に伴い、電子メール(メール)は日本人であればほぼ誰でも使えるというほど普及したコミュニケーションツールとなっています。メールの役割はそれだけではありません。各種サービスのアカウント認証に利用するため、一種の社会インフラとしての役割も大きくなっています。
著者
川口 さち子
出版者
聖学院大学
雑誌
聖学院大学論叢 (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.37-48, 2005-03-31

In her latest study of kamoshirenai modality form, the author of this paper claims that the communicative functions of the word in a specific context should be neither confused with nor interpreted as derived versions of its basic meaning, "manifestation of possibility". With the description of a specific context under which a specific function of kamoshirenai is required to appear, the author analyzes example sentences and oral communication practices using kamoshirenai and tries to find out what are wrong or good with them when they are offered as aids for acquisition of the word. The analysis reveals that the description of the context turned out to be an effective tool for examination of good textbooks and teaching materials. It also tells us that only a few of the communicative functions of kamoshirenai are taught in elementary through advanced textbooks of Japanese as a second language with others either just ignored or dealt with only indirectly.
著者
吉村 征洋
出版者
摂南大学外国語学部「摂大人文科学」編集委員会
雑誌
摂大人文科学 (ISSN:13419315)
巻号頁・発行日
no.21, pp.67-83, 2014-01

本論文では、シェイクスピアの2 つの物語詩であるVenus and Adonis とThe Rape of Lucrece において、赤と白と戦争のイメジャリーが散見することを例証し、これらの共通点をエリザベス朝政治的コンテクストから考察すると、この2つの物語詩にはコード化されたメッセージが内在することを指摘している。2 つの物語詩では、情欲に溺れる為政者が共通して登場するが、これらの為政者たちを表象する色として「赤と白」が使われている。赤と白の色は、戦争に関する語句と密接に連関している。こうしたイメジャリーは、薔薇戦争を想起させる。ヴィーナス・ルクリースの赤と白の表象がエリザベス1 世表象と酷似している点、2 つの物語詩における情欲に溺れる為政者像とエリザベス朝晩年に恋愛ゲームにうつつをぬかしたエリザベス1 世との類似点、さらには薔薇戦争との連関を考察すると、シェイクスピアは2 つの物語詩における為政者の人物造型において、エリザベス1 世を意識して執筆したことが想像できる。結論としては、2 つの物語詩をエリザベス朝当時の政治的コンテクストから検証すると、反エリザベスイデオロギーを包含していると指摘している。
著者
清野 豊 大橋 宣子 河野 達郎
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究ではラットを用いて、βアラニンの脊髄後角における電気生理学的実験を行った。βアラニンが脊髄後角において抑制性シナプス伝達に関与していることを突き止めた。またこの作用には、濃度依存性があることをつきとめた。関与している受容体についても調査を行い、βアラニンはClイオンチャネルを介して作用する点、GABAA受容体には関与せず、グリシン受容体を介している点を明らかにした。
著者
蜂須 貢 村居 真琴 田中 正明 瀬川 克己 武重 千冬
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.543-550, 1979-10-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
21

1.D-フェニルアラニンのペプチダーゼ阻害作用を生物学的に検定した.モルモット空腸の収縮はエンケファリンで抑制されるが, この抑制はペプチダーゼを含む脳の抽出液が存在する時は消失するが, D-フェニルアラニンを添加すると消失しないで, 脳の抽出液を熱処理して酵素活性を失わせた時と同じになる.2.ラットの脳室内に投与したエンケファリンによる鎮痛はD-フェニルアラニンの腹腔内投与によって著しく増強される.3.ラットの尾逃避反応の潜伏期を痛覚の閾値として, 針麻酔の刺激を加えると, 5%の危険率で有意の差のある鎮痛が現われるラットと現われないラットがあり, それぞれ針鎮痛有効群, 無効群とに区分できる.4.D-フェニルアラニンを投与すると, 針鎮痛無効動物の針鎮痛は著しく増強され, 有効群にD-フェニルアラニンを投与した時のわづかに増強された針鎮痛とほぼ等しくなり, 針鎮痛の有効性の個体差は消失する.5.針鎮痛有効群ラットは中脳中心灰白質刺激による鎮痛も有効で, 針鎮痛の有効性の個体差と中脳中心灰白質刺激による鎮痛の有効性の個体差はよく並行する.D-フェニルアラニンを投与すると, 針刺激ならびに中脳中心灰白質刺激無効群ラットの, 中脳中心灰白質刺激による鎮痛は増強し, D-フェニルアラニン投与後わづかに増強された針刺激有効群ラットの中脳中心灰白質刺激による鎮痛とほぼ等しくなり, 中脳中心灰白質刺激による鎮痛の有効性の個体差は消失する.6.モルヒネ鎮痛の有効性の個体差も針鎮痛の有効性の個体差と並行するが, D-フェニルアラニン投与後はモルヒネ鎮痛は増強され, 鎮痛の程度は両群ともほぼ等しくなり, モルヒネ鎮痛の有効性の個体差は消失する.7.針鎮痛, 中脳中心灰白質刺激による鎮痛, モルヒネ鎮痛何れにも鎮痛性ペプタイドの内因性モルヒネ様物質が関与し, これら鎮痛の有効性の個体差はぺプチダーゼの活性の個体差に依存していると考察した.
著者
油浅 耕三
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.377, pp.119-128, 1987-07-30 (Released:2017-12-25)

This paper is a study about the evidence of the "Shoho Shiro Ezu" of "Momiji Yama Bunko". The "Shoho Shiro Ezu" of "Momiji Yama Bunko" possess the Japanese numeral put in Vermilion color to the front map. The maps of Aizu, Sendai and Takada considered as the "Shoho Shiro Ezu" are concluded the scattered "Shoho Shiro Ezu" from the "Momiji Yama Bunko" based upon the Japanese numeral put in Vermilion color to the front map.
著者
呉座 勇一
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は3年目に当たる。論文「隅田一族一揆の構造と展開」を『ヒストリア』221号に発表した。本論文では隅田八幡宮に集う隅田一族による祭祀の運営方法を検討した。その結果、従来は一揆の中核とみなされてきた葛原氏は、他氏に超越する惣領家的存在ではなく、小西氏や上田氏などと結んで集団指導体制をとっていたことを示した。また阿部猛編『中世政治史の研究』(日本史史料研究会)に論文「室町期武家の一族分業一沼田小早川氏を中心に一」を寄稿した。沼田小早川氏を主な事例として、室町期の武家領主の「家」が、惣領の権限を子息・兄弟に分散させる組織構造になっていたことを解明した。そして、この体制は戦争に対応するための危機管理対策の所産であったことを説いた。加えて、『東京大学史料編纂所研究紀要』21号に論文「乙訓郡『惣国』の構造一惣国一揆論の再検討一1を発表した。長享・明応年間の乙訓郡「惣国」の具体的・実証的な分析を通じて、議論が複雑に錯綜している惣国一揆の研究史を解きほぐすことを試みたものである。すなわち、国衆の地域的連合である「惣国」と、百姓層をも包摂した「惣国一揆」の区別を提唱した。学会活動としては、2010年6月に、日本史研究会中世史部会にて「国人一揆研究の成果と課題」という研究史整理の発表を行った。一揆研究においては、勝俣鎮夫氏による一連の一揆研究などを契機として、社会史的な一揆論が隆盛した。しかし荘家の一揆や土一揆などの研究が社会史的手法によって進展する一方で、国人一揆は専ら地域権力論や在地領主研究の題材として扱われた。この問題の解決策として、「領主制論」的な問題関心から離れて、一揆論的な視角から国人一揆を研究する必要性を訴えた。なお報告内容の要旨は、『日本史研究』580号に掲載された。
著者
呉座 勇一
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2005

本年度は3年目に当たる。2006年5月に鎌倉遺文研究会の例会で報告した内容を基に作成、投稿した論文が『鎌倉遺文研究』第19号(2007年4月)に「論文」として掲載された。また2006年12月に千葉歴史学会中世史部会の例会で報告した内容を基に作成、投稿した論文が『千葉史学』第50号(2007年5月)に「研究ノート」として掲載された。2007年11月には、史学会第115回大会の日本中世史部会シンポジウム「『人のつながり』の中世」において、「国人・侍の一揆とその歴史的展開」という報告を行った。この史学会報告では、国人・侍の一揆と、被官・下人・百姓といった身分の人々との関係について考察した。一揆契状をはじめとする領主間協約に見える、被官・下人・百姓に関する規定(人返など)を主な検討対象とした。第1章では、南北朝期の一揆契状は軍事同盟であり、被官・下人・百姓に関する規定は基本的に存在せず、松浦地域の一揆契状は例外と捉えるべきであると論じた。第2章では、国人当主が近隣領主と提携し「衆中」(国衆連合)へ結集していく一方で、侍層は「家中」(被官の一揆)へ結集していった結果、国衆連合は各々の「家中」における政治的・軍事的中核たる被官層への対応を重視したことを明らかにした。第3章では、国人一揆は被官・中間・下人という直属家臣までしか統制できず、百姓統制を広範に展開した戦国大名とは権力としての質的差異があったことを指摘した。また一揆契状の原本の閲覧を行った。たとえば新潟県立歴史博物館では、「色部家文書」所収の起請文を閲覧した。享禄4年8月20日付の色部氏宛ての起請文は3通(鮎川氏・小河氏・本庄氏)存在するが、紙の大きさが一致せず筆跡も異なるようである。日付の書き方がまちまちであることを考慮すると、同時に作成されたわけではないと考えられる。一堂に会して一味神水を行ったという状況は想定しにくいと言えよう。
著者
飛鳥あると漫画
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2020