著者
鈴木 養樹 黒田 克史 高野 勉 張 春花 鈴木 敏和 高田 真志
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.9-15, 2014

2011年3月の福島第一原子力発電所爆発事故による放射性物質放出からすでに2年経過したが,福島県内の多くの森林域では,まだ林業施業従事者の作業は制限されている。本研究では,簡易的な森林管理手段として市販のサーベイメータによる樹木内部放射能濃度の推定手法の開発を試みた。検出限界向上のため,遮蔽容器付きGM管サーベイメータを用いて個々の樹木表面汚染密度を測定した。測定後に,伐倒した樹木を樹皮,辺材,心材に分けて粉砕,乾燥した後,Ge半導体検出器によるγ線スペクトロメトリー法でそれぞれの放射能濃度を測定した。両測定値の関係を調べた結果,調査に用いた全ての樹種において,それぞれの部位の放射能濃度(<i>y</i>)と表面汚染密度(<i>x</i>)との関係を関数(<i>y</i>=A<i>x</i><sup>B</sup>)で表すことができた。従って,樹木の表面汚染密度による樹木内部の放射能濃度の簡易推定は可能であると考えられる。
著者
後藤 昌弘 橋本 和弘 山田 喜八
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.50-54, 1995-01-15
参考文献数
5
被引用文献数
4 10

フランスから導入された新しい調理法である真空調理についてその特性を明らかにするため,野菜,果実,肉類などを用いて調理を行い,従来の調理法(普通調理)とアスコルビン酸残存率,テクスチャー,食味のちがいなどを比較した.<BR>1)野菜類では真空調理は普通調理に比べ,アスコルビン酸の流出が少なかった.また,キウイのフルーツソースでは,緑色が保たれた.<BR>2) 肉類の調理では歩どまりがよく,軟らかく仕上がった.<BR>3)香ばしさを出したり,生臭さをなくしたりする必要のある料理は官能検査の評価が低く,適さなかった.<BR>4)肉じゃがや果実のコンポートのように調味液をしみ込ませる料理では官能検査の評価が非常に高く,最も適していると思われた.
著者
谷村 篤 岡 信和 川口 創 西川 淳 高橋 邦夫 真壁 竜介 Hosie Graham 小達 恒夫 Atsushi Tanimura Nobukazu Oka So Kawaguchi Jun Nishikawa Kunio T. Takahashi Ryusuke Makabe Graham Hosie Tsuneo Odate
雑誌
南極資料 = Antarctic Record (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.1-8, 2008-03

2002年及び2003年の南極海の夏季,東部インド洋区のウイルクスランド沖の東経140度線上において,白鳳丸及びタンガロアによる3回の調査航海によって行われたRMT-8(目合: 4.5mm, 開口面積: 8m3)ネット採集によって得られた標本に基づいて,大型動物プランクトン群集構造を調べた.クラスター解析の結果,大型動物プランクトン群集は,南極周極流の南縁(SB-ACC: Southern Boundary of the Antarctic Circumpolar Current)で大きく二つの群集に分けられた.すなわち,SB-ACCの北方では大型動物プランクトン群集は,Salpa thompsoni, Euphausia frigida及びThemisto gaudichaudiiなどのoceanic communityが卓越していた.一方,SB-ACCの南方ではEuphausia superba及びEuphausia crystallorophiasなど大陸寄りに主分布域をもつ動物プランクトンが卓越していた.SB-ACCは,南極海の上記の主要な大型動物プランクトン種の出現の差によって特徴付けられることが示唆された.
著者
Susumu Yamazaki Takayuki Kando Michihiro Matsumoto Tsuneo Nakanishi Teruaki Kitasuka Akira Fukuda
出版者
Information Processing Society of Japan
雑誌
IPSJ Digital Courier (ISSN:13497456)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.128-140, 2005 (Released:2005-01-26)
参考文献数
17
被引用文献数
1

A recent trend in program development is the employment of generic software components such as libraries and frameworks. Typically, however, it is difficult to achieve both genericity and runtime execution efficiency simultaneously. Therefore, many researchers have studied program specialization, which is one technique to translate a generic program automatically into an efficient program specialized for a specific runtime environment. However, it is very difficult to implement a system that can specialize practical applications. Although some possible reasons exist for the problem, this paper focuses on the problems of instruction-dependent processes. Each necessary analysis for existing program specializer systems must include instruction-dependent processes. Therefore, not only does the code size of the specializer get larger, but maintainability and reliability are also degraded. Then, we propose a new algorithm of logic-based binding time analysis using reaching definitions analysis, which is widely used among many other analyses. We also evaluate how this technique improves the implementation simplicity of binding time analyzer: the code size is reduced by about 10%. Especially, instruction-dependent processes are almost entirely eliminated.
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.204-207, 2000-06

「ピピピッ、ピピピッ」。香川大学の学生であるY君の携帯電話が鳴り、電子メールの着信を知らせた。見ると、Y君が会員になっている地元のレコード店からのメールだった。彼が大好きな宇多田ヒカルの新譜が、もうすぐ発売されるという知らせだ。 「お、もう発売されるのか。きっとすぐ売り切れてしまうから、今のうちに予約しておかなきゃ」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.666, pp.69-75, 2010-03

費者に「あの店で,1人で2000円以上を使うのは至難の業」と言わしめるレストラン・チェーンがある。パスタやピザなどを主力商品とするイタリア料理のファミリーレストラン「サイゼリヤ」だ(図1)。 それもそのはず。同店では,例えばトマトソースとモッツァレラチーズが載った「マルゲリータピザ」が399円。ポテトと野菜,目玉焼きが添えられた「ハンバーグステーキ」が399円。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年06月22日, 1897-06-22
著者
柳井 正
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.189, pp.44-47, 2000-06

——昨年冬、ユニクロではフリースを八〇〇万着売って話題になりました。かたや大創産業の一〇〇円ショップでは土鍋が四〇〇万個も売れ、宇多田ヒカルのCDが七〇〇万枚のセールスを記録している。いまや一〇〇万という単位は珍しくありません。消費行動が大きく変わったんでしょうか柳井 いや、昔から変わっていないんじゃないですか。