著者
寺尾 智史
出版者
大修館書店
雑誌
言語 (ISSN:02871696)
巻号頁・発行日
vol.37, no.7, pp.90-96, 2008-07
著者
坂田 浩之 佐久田祐子 奥田 亮 川上 正浩
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.29-37, 2013-01-31

大学生活が十分に機能するためには、大学生自身が大学生活に主体的にコミットし、充実感を感じることが重要であり、大学教育を向上させるためには、大学生活充実度を適切に測定し、大学生活充実度を規定する要因を明らかにすることが必要である。そこで本研究では、先行研究(奥田・川上・坂田・佐久田,2010a)の知見を踏まえて、1回生〜4回生を対象に大学生活充実度尺度、その修正版、および大学生活充実度尺度短縮版(SoULS-21)を実施し、大学生活充実度が学年進行に伴いどのように推移するのかについて、4年度分の1〜4回生の縦断データから分析を行なった。その結果、4回生時に充実度全般が最も高まることが明らかになり、奥田他(2010a)の知見の妥当性が支持された。また、学業に対する満足感については、コホートによって学年変化が異なることが明らかにされ、カリキュラムやプログラム、学科編成、あるいはコホートの特性によって影響される可能性が示唆された。
著者
水島 賢太郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.5, pp.7-10, 1989-08

ソロバンを実用的レベルで取扱うには相当量の訓練が必要であり、電卓が一般化した今日、学校教育におけるソロバン教育は不必要であるという見方がある。この見方は、ソロバンを電卓と同種の計算道具であるという常識的見方に立つ限り的を得ている。しかし、ソロバンの主たる機能をメモリー(記憶装置)と見れば、コンピュータの概念およびプログラミング指導へのソロバン利用の可能性が生れ、最低限度のソロバンの学習は意味を持つ。本稿は、この立場からソロバンを用いたコンピュータ・リテラシィについて考察した。
著者
山本 篤 山口 和紀
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.1756-1765, 2003-07-15
参考文献数
14

正規表現は,パターンマッチングを行うためのツールとして広く利用されている.しかし,さまざまな応用で拡張されてきたのにともない,次のような問題が出てきている.1)標準的に使われている正則集合による意味づけでは,後方参照がうまく定義できていない,2)オートマトンを用いたパターンマッチングの実装において,状態数やバックトラックの回数が爆発することがある,3)正規表現の積や差を直接的に利用できない.本研究では,このような問題を解決するために,正規表現関数と呼ぶ関数を導入する.正規表現関数は,記号列集合を入出力とする関数であり,マッチする記号列を消費して出力するものである.たとえば,正規表現 a* が a の繰返しにマッチすることは,その正規表現関数が,a*({ab aa b}) = {ab b aa a ε} という入出力関係を持つことで表される.これを拡張し,変数を扱えるようにすることで,後方参照も含めた正規表現を定義することができる.また,正規表現関数を用いたパターンマッチングの実装が可能であり,後方参照のない場合には計算量の爆発を避けることができ,比較実験でも優位なケースを確認した.さらに,正規表現の積と差を導入し,これらが正規表現関数によって簡単に実装できることを示す.最後に,正規表現の積や差を用いる応用例としてHTMLなどへのパターンマッチングをあげる.Regular expressions have been used widely for pattern matching.However the following problems are getting serious in some applications.1) The definition of regular expressions cannot be extended to back reference,which is a popular extension of regular expressions.2) The implementations of pattern matching in automata suffer from the explosion of time or space complexity for some regular expression patterns.3) In the conventional regular expressions,we cannot use intersection and difference operators, which are useful in some applications.In this paper, we introduce a ``regular expression function'' from a set of strings to a set of strings.This function eliminates matching prefixes with given regular expressions from the input strings and outputs the remaining postfixes.For example, a({ab,aa,b})={ab,b,aa,a,ε}.This function can be extended to give a semantics to regular expressions with back references.Then,we show that we can perform pattern matching by interpreting the regular expression function directly without the explosion of time and/or space complexity,which is confirmed by our preliminary implementation.We also introduce intersection and difference operators and show that the regular expression function can be extended to handle these operators easily.Finally, we briefly show some possible applications of the operators.
著者
枡形 公也
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. I, 人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.49-66, 1989-08

In looking back upon the history of Kierkegaard's reception in Japan,we can naturally see the development of Japanese understanding of Kierkegaard,but we can also see something more interesting in the reflection of the circumstances of Japanese thinking from the Meiji Era.We can divide the history of Kierkegaard research in Japan in the following way:1.tha dawn(1968-1906)2.first period-introduction of Kierkegaard to Japan(1906-1914)3.second period-Watsuji's Kierkegaar(1914-1920)4.third period-Assimilation and Kierkegaard Renaissance(1920-1945)5.forth period-existentialism becomes polular(1945-1970)6.declining interest(1970-present)Each period brought forth an image of Kierkegaard according to the contemporary intellectual trend.There were many reasons why Kierkegaard read.But now Kierkegaard in the present situation.At any rate in this situation there is a trend to understand Kierkegaard internally from the viewpoint of Danish thought of his own age.Furthermore insofar as Japan is increasingly influential in the world,many foreign Kierkegaard in no longer solely the province of Western scholars,so there is a new tendency within Japan to respond to this interest.This article was presented at Kierkegaard's 175th Aniversary Conferrence at the University of San Diego in February 1989.日本におけるキェルケゴール受容史を振り返ってみると,そこには単に日本の研究者によるキェルケゴール理解の姿が見られるだけでなく,より興味深いことには,日本の思想状況がくっきりと浮かび上がってくるということである。日本におけるキェルケゴール受容史の時期区分をしてみれば,次のようになる。1.キェルケゴール受容前史(黎明期)(1880~1906)。2.第一期 キェルケゴール紹介期(1906~1914)。3.第二期 1914~1920頃。4.第三期 1920頃~1945。第一次キェルケゴールブーム。5.第四期 1945~1970。実存主義の流行。6.現在まで。それぞれの時期にはその時代思潮に応じたキェルケゴール像が生まれた。それはまたそれぞれの時代においてキェルケゴールが読まれる理由があったからである。しかし今日の日本ではキェルケゴールは殆ど読まれていないといってよいであろう。そこにはまた隠されたキェルケゴール像というものが存在している。いずれにせよ,この様な状況にあって,日本においては初めてキェルケゴールをデンマークの思想状況の中において,内在的に理解しようとする気運が芽生えており,他方で,日本が世界的に注目を集める中で,海外から日本におけるキェルケゴール研究のあり方に関心(この関心は以前の様に,極東の仏教国である日本で,なぜキェルケゴール研究が盛んであるのかというような,異国情緒的な興味に基づくものとは異なっていると思われる)が寄せられ,それに答えようとする研究動向が見られるようになってきた。本論文は1989年の2月にサン・ディエゴ大学で開催されたキェルケゴール生誕175年記念会議で発表したものである。
著者
中嶌 剛
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済論叢 (ISSN:21876320)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.23-39, 2013-07-25

本研究は、近い将来、就職活動を控える学生の心理状態に注目し、キャリア教育(キャリア形成支援)を通じて顕在化する潜在意識が、彼らのキャリア形成にとってどのような役割を果たし得るのかを、複数大学(4年制大学、女子大学)の学生の自由記述回答データを用いたテキストマイニング手法により探ったものである。厳しい新卒採用状況下、先行き不透明かつ不安感に満ちた学生心理に立脚した計量テキスト分析により、教育現場おいて、いかなる潜在意識への働きかけが学生の主体的行動にとって重要となるかを明らかにした。こうした結果は、「行動してからようやく物事を理解する」という体験学習が人生を切り拓くヒントになり得ると同時に、潜在意識の有効活用が自己のキャリア形成に寄与することを論じたものである。
著者
大谷 真 岩谷 幸雄 鈴木 陽一 伊東 一典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.239, pp.103-108, 2010-10-14
参考文献数
20

音像定位において頭部伝達関数(HRTF : head-related transfer function)は大きな役割を果たしている。HRTFを用いた音響信号処理により,受聴音に対して仮想的に音像を呈示する聴覚ディスプレイ(VAD : virtual auditory display)の研究開発が行われている。しかし,頭部および耳介形状の個人差に起因してHRTFは強い個人性を持つため,理想的には,3次元聴覚空間の合成には受聴音本人のHRTF測定/計算が必要とされ,HRTFを用いたVADの汎用性の低下を招いている。この問題を解決するためには,耳介形状がHRTFの振幅周波数特性上の山(ピーク)や谷(ノッチ)を生みだす物理的メカニズムを明らかにする必要がある。このために,多くの研究者がHRTFと耳介形状の関連について実頭/擬似頭や耳介レプリカを用いた測定により検討を行ってきた。それに対し,本研究では,耳介表面の音圧とHRTFを境界要素法(BEM : boundary element method)を用いて算出し,耳介形状がHRTFに与える影響について検討を行う。BEMにおける各境界要素上の音圧はその部位からの反射音の強さに相当するため,耳介表面音圧を算出することで,HRTFに対する耳介形状の影響を直接的に観察することが可能である。結果から,耳介の各部位がHRTFに現れるピークやノッチ生成に与える影響の一部が示唆された。さらに,音源仰角に対してその周波数が連続的に変化するノッチであっても,音源仰角に依存してその耳介表面音圧には様々な分布パターンが存在し,その生成メカニズムが多様であることが分かった。
著者
山本 太郎
出版者
創出版
雑誌
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.94-97, 2014-01
著者
大和正武 神代 知範 門田 暁人 松本 健一 井上 克郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告
巻号頁・発行日
pp.73-78, 1999
被引用文献数
1

本研究では,視線とマウスを併用することでより効率のよい入力インタフェースの実現を目指す.その第一歩として,GUI上でのボタン選択操作を「ボタン上にカーソルを移動する操作(移動操作)」と「ボタンを押す操作(確定操作)」に分け,移動操作を視線で,確定操作をマウスで行う方式について検討した.適用実験の結果,視線によるカーソル移動は高速で,マウスのみによる選択操作よりも効率の良いことが分った.但し,操作対象となるボタンの大きさが1cm四方程度に小さい場合,視線のみでボタン上にカーソルを移動することは困難であり,視線による移動操作を補助する必要のあることも分った.