出版者
日経BP社
雑誌
日経network (ISSN:1345482X)
巻号頁・発行日
no.212, pp.42-49, 2017-12

ザ・ダイソーやキャンドゥ、セリア、ローソンストア100、シルクなど、商品を100円均一(税込で108円)で販売する100円ショップ。他店で数倍の価格で販売されているような商品も置いてある。こうした100均グッズ(100円ショップの商品)の中から、ネットワーク技術者が業務に使えそうな商品を一気に紹介していこう。
著者
福田 光成
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.327-335, 2018 (Released:2018-09-28)
参考文献数
45

熱性けいれんの病態や熱性けいれん重積後の内側側頭葉てんかんの発症機序については未だ多くの議論があり, 神経免疫学的機序もその候補である. 熱性けいれんの動物モデルでの検討では, interleukin (IL)-1βは発作を促進し, 逆にIL-1 receptor antagonistやIL-6, IL-10は発作を抑制することが明らかとなった. また熱性けいれん重積の動物モデルを用いた検討では, 重積発作の誘発後にIL-1βを投与すると成熟期の後天性てんかんの発症が促進された. また, high mobility group box 1 (HMGB1) についても検討し, HMGB1は前述の実験的熱性けいれんや熱性けいれん重積誘発後の後天性てんかんの発症を促進させた. ヒトの熱性けいれん患者や熱性けいれん重積の既往を持つ内側側頭葉てんかん患者の一部ではIL-1βやHMGB1を過剰に産生してしまう素因があり, これら炎症性メディエーターの過剰産生が病因として関与している可能性が示唆された.
著者
土中 幸宏
出版者
徳島文理大学
雑誌
徳島文理大学研究紀要 (ISSN:02869829)
巻号頁・発行日
vol.102, pp.67-76, 2021-09-30 (Released:2021-10-21)
参考文献数
16

人々が美術館,博物館に集うのはなぜか。美術品を鑑賞することの魅力は何なのか。徳島県は大塚国際美術館という日本最大の常設展示スペースを有する陶版名画美術館を有しており,西洋美術史の代表名画の数多くを原寸大の陶板で展示し,毎年,多くの鑑賞者が県内外から訪れている。そうした作品の持つパワーとは何か。絵画を見ることで生じる心理的効果とはどのようなものか。太古から音楽,絵画,舞踏等人々が織り成す芸術・芸能は,鑑賞して楽しむだけではなく,精神の解放あるいは魂の救済に機能してきた側面がある。現代においても,心理療法の枠組みで芸術療法は重要な位置を占めていると言える。本研究では,芸術と心理療法との関わりを歴史に沿って概観した上で,絵画鑑賞が人の思考に及ぼす影響を検証するための調査を実施した。その結果,絵画を媒介にすることで思考内容のイメージが広がり,過去のエピソード記憶の想起が円滑になることが示唆された。
著者
関上 直幸
出版者
群馬県畜産試験場
巻号頁・発行日
no.21, pp.46-55, 2014 (Released:2015-04-17)

ビン培養を温度5,10,15,20,30℃、土壌最大容水量(以下、容水量)の60%で行った結果、牛ふん堆肥は、培養温度が上がるほど有機化した。豚ぷん及び鶏ふん堆肥は、培養温度5℃ではアンモニア態窒素のまま推移したが、培養温度が高くなるに従い硝酸態窒素まで無機化した。4種の牛ふん堆肥のうち2種は、培養温度30℃における容水量の60,70,80%では、無機化が進んだが、他の2種は有機化した。豚ぷん堆肥は一旦有機化した後無機化し、鶏ふん堆肥は初期から無機化した。容水量の90%では、全堆肥で有機化した。容水量の100%、30℃培養では、土壌水分を徐々に減少させることにより、一旦有機化した窒素が再無機化したが、培養期間3ヵ月では、容水量の60%の水準までの無機化率には至らず、培養20℃以下でも無機化率は低かった。以上のことから、牛ふん堆肥は硝酸態窒素が多く含まれ低温では有機化が起こりにくく、寒冷地でも有効利用できるが、豚ぷん及び鶏ふん堆肥は、低温では硝酸化が小さく、過湿・低温条件では有機化による窒素飢餓が懸念されるため、作物栽培では注意が必要である。
著者
西村 信哉 湊 太志 LIANG HAOZHAO 今井 伸明 西村 俊二 有友 嘉浩
出版者
国立研究開発法人理化学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

rプロセス元素合成は、宇宙における鉄より重い元素の主要な起源である。rプロセスの元素合成経路は安定核から大きく離れた中性子過剰側にあり、原子核の物理的性質が未解明である。rプロセスが起こる天体環境も長らく未解明であったが、近年、重力波・マルチメッセンジャー天文学の進展により、対応する天体現象キロノヴァが観測された。本研究では、重力波天文学の新しい知見を踏まえ、元素合成と原子核の理論計算の両者を「アップデート」する。原子核理論の最近の成果を基に代表者が構築してきた元素合成計算を拡張する。rプロセスを対象に、核物理と天体物理の双方の不定性を踏まえ観測から理論を制限する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.919, pp.6-8, 1997-12-08

山一証券が自主廃業を決めた11月24日の5日前の19日、ニューヨークのホテル。国際的投機筋として有名なジョージ・ソロス氏らと会食していた日本の大手シンクタンク幹部は、驚く情報を聞いた。 「山一証券が(市場から)撤退する」。
著者
荒牧 央
出版者
NHK放送文化研究所
雑誌
放送研究と調査 (ISSN:02880008)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.22-29, 2020

2019年10月に行なわれた即位礼正殿の儀を前に、皇室に対する関心や皇位継承のあり方などについての意識を探るための電話調査を実施した。今の皇室について関心がある人、親しみを感じている人、皇室と国民の距離が近くなったと感じている人はいずれも7割程度で、国民の多くは皇室に対して関心や親しみを持っている。女性天皇、女系天皇を認めることについても、それぞれ7割の人が賛成している。一方で、女系天皇の意味を知っている人は4割で、皇室制度を改める必要があるという人も半数程度にとどまっている。
著者
前崎 繁文
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.51-62, 2010
被引用文献数
1

感染制御の目的は感染症の発症を未然に防ぐための平時の感染制御と,何らかの感染症のアウトブレイクが発生した際にその拡大を防ぐための有事の感染制御がある。とくに有事の感染制御では極めて短時間に幾多の感染制御のための手法を行う必要があり,多忙を極めることになる。院内(施設内)感染にはウイルスから寄生虫まで種々の微生物が関与するが,一般的には薬剤耐性菌,なかでも多剤耐性菌感染症がその対象となることが多い。多剤耐性菌のなかでもMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌; methicillin resistant <I>Staphylococcus aureus</I>)はその代表的な菌である。MRSAは1950年代から院内感染症の主な原因菌とされてきたが,現在では院内ばかりでなく,日常の社会生活にも浸透し,いわゆる市中感染型MRSAとして問題になりつつある。また,治療薬として新規の作用機序を持つリネゾリドが臨床使用可能となり,その有効性が確立されつつある。多剤耐性緑膿菌(MDRP; multiple-drug resistant <I>Pseudomonas aeruginosa</I>)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE; vancomycin resistant <I>Enterococci</I>)は発生報告が未だに少ないため,発生初期の段階で感染の拡がりを防ぐことが重要となる。我々の施設では2006年と2007年にMDRPとVREのアウトブレイクを経験し,有事の感染制御を実施してきた。その結果,MDRPおよびVREともに現在では制御可能なレベルとなり,平時の感染制御が実施されている。
著者
藤井 康雄 市田 浩三 清野 武
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.p1095-1101, 1977-11-15
被引用文献数
2

A method is described for finding maxima and minima of multivariable functions. Using interval arithmetic, one can find the global maximam or minimum with rigorous error bounds. The convergence can be made fast by Newton's method after subregions are grouped.
著者
上村 佳代 入江 香 小山 徹平 春日井 基文 中村 雅之 赤崎 安昭
出版者
九州精神神経学会
雑誌
九州神経精神医学 (ISSN:00236144)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.101-110, 2021

<p>バウムテスト(樹木画テスト)とは投映法に分類される人格検査の一種である。本研究では,刑事精神鑑定において行われたバウムテストの結果の特徴について分析を行なった。殺人(未遂)被疑事件16例と放火(未遂)被疑事件14例の計30例において,バウムの各種サイン(筆圧,位置,枝先,樹冠の豊かさ,樹冠輪郭線の有無)について性別,知的水準,診断名,被疑事件内容の観点から検討を行なった。その結果,男性の方が女性より有意に筆圧が強かった。知的に健常な群は知的障害群と比べて有意に左寄りの位置に描く傾向があった。これらの結果から刑事精神鑑定において,女性は男性ほど自己主張や攻撃性を表現せず,知的に保たれている事例では未来志向にならないことが示唆された。被疑事件内容別に比べると,放火群は樹冠輪郭線が殺人群よりも少なく,放火事例は殺人事例と比べると外界の刺激に敏感な可能性が示唆された。また,殺人既遂群は左寄り,殺人未遂群は右寄りの位置に描く傾向があり,殺人既遂事例は過去を志向する傾向がある一方,殺人未遂事例は未来を志向する傾向が示唆された。</p>
著者
森島 彦夫
出版者
第四高等學校十全會
雑誌
十全會會誌
巻号頁・発行日
no.1, pp.11-15, 1896-11-25
著者
古澤 康夫
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.26, 2015

2015年9月に採択が予定されている国連の持続可能な開発目標は、環境面と貧困撲滅などの開発面を統合した国際目標である。本稿では、持続可能性概念の歴史を20世紀初頭のconservation movementにさかのぼり、この概念が当初から社会的側面を有していたことを論じる。併せて、Gattariが提唱した環境、社会、精神の3つのエコロジーに照らして、現代の持続可能性概念の到達点と展望を考察する。