著者
西島 文香
出版者
大阪府立大学
雑誌
社會問題研究 (ISSN:09124640)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.91-110, 2005-03

里見賢治教授退職記念号・社会福祉学部統合再編記念号(The Commemoration Number for The Retirement of Professor Kenji Satomi and The Reorganization of College of Social Welfare)
著者
前場 康介 竹中 晃二
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.12-18, 2012 (Released:2014-07-03)
参考文献数
25
被引用文献数
3

本研究では、高齢者における運動セルフ・エフィカシー(Self-efficacy; SE)に影響する4つの情報源および運動変容ステージとの関連について検討し、各変容ステージにおける情報源の特徴を明らかにすることを目的とした。60歳以上の高齢者を対象とした質問紙調査を実施し、合計365名(男性166名、女性199名:平均年齢74.21歳)の回答が分析対象となった。質問紙の内容は、①基本属性、②運動SEの情報源、③運動SE、および④運動変容ステージ、をそれぞれ測定するものであった。分析の結果、定期的な運動習慣を有する高齢者は192名(52.6%)であり、運動SEの情報源における合計得点、および運動SE得点は変容ステージが進行するにつれて高まっていくことが明らかになった。さらに、運動SEの各情報源も同様に、変容ステージが進行するにつれてそれらの得点も漸増する傾向にあることが示された。本研究から得られた知見に従うことで、高齢者を対象とした運動介入においてより効果的な方略を提案することが可能となる。
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2037, pp.28-33, 2020-04-13

「ここに座ると仕事モードに切り替わる」。3月下旬、東京都内のマンション。約1週間前に自宅リビングに運び込まれたオフィスチェアに座るクックパッドの別所美穂さんは満足げだ。
著者
井上 英夫 井村 明弘 大塚 栄子
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.7, pp.1214-1220, 1987-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
20
被引用文献数
21

糖部を保護した5-ヨード-2'-デオキシシチジン[3]とトリメチルシリルアセチレンとの縮合をPd触媒存在下行なうと,5-(トリメチルシリル)エチニル体[4a]が好収率で得られた。[4a]のN4-アセチル体[5a]は,CuI存在下DMF中加熱すると収率よく閉環体[6a]を与え,[6a]は脱保護により3-(β-D-2-デオキシリボフラノシル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2(3H)-オン[7a,dF*]を与えた。同様にして1-ヘキシンを用いることによりdF*の6-位ブチル置換体[7b]も合成することができた。dF*を含む部分的に自己相補的なオリゴデオキシリボヌクレオチドdGGGAAF*NTTCCC(N=T,C,AまたはG)は固相リン酸トリエステル法により合成した。4種のドデカマーの熱的安定性(Tm値)の測定結果から,このピロロピリミジン塩基(F*)はグアニン塩基と塩基対を形成することがわかり,F*・G対を含む二本鎖ドデカマーは比較としたC・G対を含む二本鎖ドデカマーと同様な熱的安定性を有することが明らかとなった。dF*の発蛍光性についても述べる。
著者
磯貝一 等解説
出版者
便利堂
巻号頁・発行日
vol.〔解説〕, 1908
著者
佐藤 文秋 佐々木 邦治 安田 健一 鈴木 岳志 野部 達夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.254, pp.1-9, 2018

<p>熱源の省エネルギーには負荷に併せた最適化が必要なため実態に近い負荷を予測することが重要である。地域冷暖房は供給先負荷熱量が計測されており、集積された多数の供給施設を含み平均化された負荷実態を把握することができる。本研究は大阪、名古屋、東京に供給する既存の地域冷暖房の供給先負荷の実績を分析することで、負荷予測の参考となる負荷の実態と特性を検討し、効率向上のために負荷持続曲線による熱源の部分負荷運転を最小とする容量分割検討と低負荷時の効率向上および低負荷を集積し高効率とする地域冷暖房の効果について検討を行うものである。 </p>
著者
福山 智子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.161-169, 2017 (Released:2017-11-14)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

目的:Oremのセルフケア理論を基盤として,若年女性が痛みの程度と緩和の必要性に応じて,意図的に有効な対処法を実施することで,月経痛のコントロールを目指した教育プログラムを開発し評価することである.方法:8大学を教育プログラムを実施する介入群としない対照群に非ランダムに割り付け,アウトカムについて教育プログラム前後で量的に測定した.アウトカムは月経痛の対応についての考え方,月経痛の知識,月経痛レベル,月経随伴症状,日常生活行動の支障,社会生活への影響,月経痛コントロールの7項目である.結果:介入群はセッションに参加し全質問紙に回答した49名(45.4%)を,対照群は全質問紙に回答した58名(57.4%)を分析した.介入群は対照群と比較して,有意に月経痛に対処しようという考え方に変化し,月経痛の正しい知識が増え,月経痛レベルと月経随伴症状が軽減し,月経痛コントロールができた.結論:本プログラムは,若年女性が意図的に月経痛をコントロールするために効果的である可能性が示唆された.
著者
植田 圭輔 高見澤 悠 岩本 伸一 加藤 義之 島津 昌之
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.131, no.2, pp.175-180, 2011-02-01
参考文献数
10
被引用文献数
1

With the high economic growth era until 1990s, the power demand increased sharply year by year. Therefore, the electric power utilities installed many electric power facilities along with the predicted demand. However, in recent years, fewer infrastructures have been installed because electric power demand growth is saturated due to low economic growth. Therefore, in electric power facilities planning, it has been necessary to form a rational renewal planning which also considers social influence factors such as the construction quantity. In this paper, we propose a new transmission renewal planning method using Supply-end Reserves and Line Flow Sensitivities. We carry out simulations for the IEEJ EAST 10-machine -O/V model system and determine the transmission planning priority order to confirm the validity of the proposed method.
著者
中村 昌允
出版者
名古屋工業大学技術倫理研究会
雑誌
技術倫理研究 = Journal of engineering ethics (ISSN:13494805)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.53-84, 2008-12-25

集団食中毒事件、JCO臨界事故、そして、最近でも「再生紙への古紙配合比率の偽装」「建築強度の偽装」など、技術の信頼を揺るがすような事故やトラブルが発生している。今回は、これらの事件における技術者の行動に焦点をあてて、技術者の責任を考えてみたい。共通している事は、そこにいる技術者が、実際の現場で判断し行動していることである。それだけに、技術者は科学技術がもたらす危害を防げる最も大きな可能性を有している。21世紀は科学技術への依存度がますます高くなり、一般社会人にとっては、技術者の存在が安全・安心の担保となる。技術者は、各専門分野のプロフェッショナルとして、技術に忠実に判断し説明責任を果たしていくことが、社会からの信頼を得ることになる。
著者
柳田 和弘
出版者
福島県畜産試験場
雑誌
福島県畜産試験場研究報告 (ISSN:03876888)
巻号頁・発行日
no.14, pp.62-66, 2006-12

堆肥の品質評価法の一つであるコマツナ発芽試験で、一部改変したCDケースを装置として使用することで、簡易な品質評価が可能であった。また、堆肥の品質評価は、コンポテスターによる酸素消費量が2μg/g/min以下、CDケースによるコマツナ発芽試験が生育阻害物質の影響が無いと考えられる茎長率〔対照区(水道水に播種したもの)の茎長を100%とした場合の比率〕100%以上を目安に評価することが適当と考えられた。
著者
石光 裕
出版者
京都産業大学マネジメント研究会
雑誌
京都マネジメント・レビュー (ISSN:13475304)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.63-79, 2015-09

第1節 はじめに第2節 日本企業の研究開発投資の実態第3節 無形資産の経済的性質第4節 研究開発投資の会計基準第5節 研究開発投資についての先行研究第6節 おわりに
著者
青木 善治
出版者
大学美術教育学会
雑誌
美術教育学研究 (ISSN:24332038)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-8, 2019 (Released:2020-03-31)
参考文献数
17

対話型鑑賞の研修会に参加した教師は,鑑賞の魅力を体感し,自分の見方や考え方,感じ方が決して全てではないという当たり前のことにも改めて気づくことができた。これは,教師にとって,子どもを共感的にとらえたり,学習活動を不断に見直し,改善し,子どもと共に創造したりする上で重要な要因である。今回の研修事例が示すように作品を共にみて対話型鑑賞をすることによって,子どもの作品でも鑑賞の魅力を味わい,多様な見方や感じ方を体感することができる。しかも,同一学校に勤務している職員同士でなくとも可能である。鑑賞活動は創造性のみならず新しい意味や見方,感じ方,自己肯定感をも育む魅力的な学習活動であることを示した。