8 0 0 0 OA 海軍五十年史

著者
佐藤市郎 著
出版者
鱒書房
巻号頁・発行日
1943

8 0 0 0 OA 回教海事史

著者
岡島誠太郎 著
出版者
天理時報社
巻号頁・発行日
1944

8 0 0 0 OA 国法学

著者
美濃部達吉 述
出版者
日本大学
巻号頁・発行日
1906
著者
打浪 文子 岩田 一成 熊野 正 後藤 功雄 田中 英輝 大塚 裕子
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.29-41, 2017-09-30 (Released:2018-02-07)
参考文献数
30
被引用文献数
1

本研究では,知的障害者に対する「わかりやすい」情報提供を実践する媒体である「ステージ」と,外国人向けの「やさしい日本語」で時事情報の配信を行うNHKの「NEWSWEB EASY」(以下NWE),およびNWE記事の書き換え元であるNHKの一般向けニュース原稿の3つのメディアのテキストを,文長や記事長,難易度や使用語彙の観点から計量的および質的に分析し,その共通点および相違点を明らかにした.分析の結果から,ステージとNWEの共通点として形態素数や和語の率が近いことや,「外来語」や「人の属性を表す語」などの名詞や動詞を中心とした難解語彙の群があることが示された.また相違点として,ステージには副詞や接辞等に「やさしい日本語」の基準に照らせば書きかえ可能なものがあること,さらにステージのみの特徴として同じ動詞をさまざまな形で重ねて使っていることが示された.条件を統制した上で上記3つのメディアの共通・相違性に関する比較研究を深めること,知的障害者向けの情報提供のさらなる分析と知見の収集を行うこと,従来の研究領域を超える「言語的な困難を有する人」すべてを対象とした「わかりやすい」日本語による情報保障の具体的な方法を提示することの3点が本研究の今後の課題である.
著者
原田 留美
出版者
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.129-139, 2006-03-10

児童文学や映画等の児童文化財には、主要な登場人物が望ましい変化を遂げる成長物語が少なくない。アニメーション映画『ハウルの動く城』のハウルも大きな変化を見せるが、それは強くなる、賢くなるといった一般的成長イメージとは逆のものである。ハウルが抱える自己課題は、火の悪魔との契約により既に得ている強大な力を切り離すことによってしか解決されないからである。しかし、得るべきではなかった力を手放し元来の自分を取り戻す過程はハウルが望ましい形で生き続けていくために必要な変化であり、このように捉えるのならばこれもある種の「成長」と言えなくもない。この「成長」につながりうる変化は、心の支えである娘ソフィーとの関係が、当のソフィーにより逆転させられることによってもたらされる。登場人物の関係や成長の要素について、観客が抱きやすい固定化したイメージを逆転させた形で提示するところに、この映画作品の特徴があると考える。
著者
髙木 俊敬 前田 麻由 山下 恒聖 國上 千紘 岡田 祐樹 中村 俊紀 神谷 太郎 今井 孝成 水野 克己
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.228-232, 2021-08-20 (Released:2021-08-20)
参考文献数
16

症例は5か月の男児.ゴマ摂取歴はなく両親にゴマを積極的に摂取する嗜好はない.生後1か月から脂漏性湿疹を顔面に認め,生後4か月には全身に皮疹が拡大した.保護者にステロイド忌避があり自己判断で市販のゴマ油含有外用薬を日常的に広範囲に塗布していた.生後5か月に湿疹増悪と活気低下,体重減少を認め当院に入院した.入院時血液検査で,血清総IgE値,ゴマ特異的IgE抗体価の高値を認めた.ゴマ油含有外用薬を中止,適切な治療にて皮疹は軽快した.乳児期はゴマを完全除去し,1歳3か月時にゴマ0.3gの食物経口負荷試験を実施した.結果,全身に膨疹と掻痒を速やかに認め,ゴマアレルギーと診断確定した.乳児早期からゴマ油含有外用薬を湿疹部に塗布したことにより経皮感作が誘導され即時型アレルギーを発症した可能性がある.皮膚のバリア機能が障害されている患者において食物成分を含む外用を行う際には食品成分に対して経皮感作が起こりうる可能性を考慮し,医薬品をはじめ一般用医薬品や医薬部外品に含まれる食品成分に注意する必要がある.
著者
宮田 潤 村木 功 磯 博康
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.327-333, 2020-05-15 (Released:2020-06-02)
参考文献数
25

目的 近年,薬局・薬剤師による公衆衛生の向上に向けた取り組みへの期待が高まっており,禁煙支援もその一つである。一方,一部の薬局・薬店ではタバコ販売が行われていることが知られている。筆者らは,本邦の薬局におけるタバコ販売の実態調査を行い,地域差や運営形態の差がないかを検討することとした。方法 全国調査として,2018年の地方財務局「製造たばこ小売販売業許可者一覧」と地方厚生局「保険薬局一覧」を突合させ,2018年開設の保険薬局のうち,タバコ販売許可を受けた数と割合を調べた。加えて,コンビニエンスストアの名称を含む保険薬局について,各コンビニエンスストアのウェブサイトの情報をもとに,タバコ販売状況を確認した。さらに,既存保険薬局の実態調査として,大阪府A市(都市部)と石川県B市(地方)の2地域を対象に,2018年12月~2019年2月に「保険薬局一覧」に掲載された薬局の巡視調査を行い,タバコ販売状況,喫煙スペースの設置状況,薬店・コンビニエンスストアの併設状況を確認した。結果 全国で2018年に新規指定の保険薬局1,766軒のうち,124軒(7.0%)がタバコ販売許可を受けていた。都道府県別では千葉県(72軒中18軒;25%),山梨県(9軒中2軒;22%),青森県(17軒中3軒;18%)に多く,地方区分別では関東地方(602軒中71軒;11.8%),東北地方(110軒中9軒;8.2%)に多かった。一方,22府県では,タバコ販売許可を新規に受けた保険薬局数は0軒であり,地方区分別では四国地方(64軒中0軒;0.0%),九州地方(211軒中1軒;0.5%)において少なかった。全国におけるコンビニエンスストア併設保険薬局の検討では,都市部を中心に併設薬局は42軒あり,そのうち東京都の8軒を除く34軒(81%)で,タバコ販売が行われていた。保険薬局の巡視調査では,A市で28軒中1軒(4%),B市で29軒中3軒(10%)が対面のみによるタバコ販売を行っており,いずれも薬店併設の薬局であった。そのうちA市の1軒とB市の2軒では周辺と遮蔽されていない屋外喫煙スペースがあった。結論 今回の研究より,タバコ販売を行っている保険薬局が少なからず存在することが確認された。薬剤師による禁煙支援の推進において,薬局・薬店におけるタバコ販売の在り方について十分な議論が望まれる。
著者
KOHNO,Katsuyuki
出版者
Entomological Society of Japan
雑誌
Entomological science
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, 2002-12-25

We investigated the prey-predator relationship between aposematic pyrrhocorid bugs, Antilochus coqueberti and Dysdercus cingulatus. They are similar in appearance and often found in the same habitat simultaneously. Carnivory of A. coqueberti on D. cingulatus and D. decussatus was observed in the field, and A. coqueberti could not develop when experimentally fed on only plant materials, strongly indicating the obligate carnivory of A. coqueberti. While A. coqueberti did not prey on bugs in the families Lygaeidae, Largidae, Coreidae, and Rhopalidae that share the aposematic body coloration with A. coqueberti and D. cingulatus, A. coqueberti preyed on all the pyrrhocorids and alydids provided, regardless of their body coloration. Visual resemblance is only partially involved in the prey preference of A. coqueberti. We conclude that A. coqueberti is the obligate predator specialized to Dysdercus species.
著者
KOHNO,Katsuyuki
出版者
Entomological Society of Japan
雑誌
Entomological science
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, 2002-09-25

Phoretic association between the egg parasitoid Protelenomus sp. and the coreid bug Anoplocnemis phasiana was studied on Ishigaki-jima Island, Japan. The egg parasitoids were associated only with adult bugs. The parasitoids were found on 28.7% of female bugs and on 20.0% of male bugs, and there was no significant difference in the frequency between female and male bugs. The mean and maximum numbers of parasitoids on a bug were 1.2 and 24 for female bugs, and 0.6 and 14 for male bugs, respectively. The number of parasitoids attached to a bug sometimes exceeded the number of eggs in a batch of host bugs. The parasitoids exhibited clumped distribution among the bugs. Most parasitoids were found on the hind femora in male bugs, while about half of parasitoids were attached to the antennae in female bugs. The transfer of parasitoids from a male bug to a female bug was observed to occur while the bugs were copulating. Therefore, phoresy on male bugs is not always disadvantageous for the egg parasitoid. Since the bugs change their host plant seasonally, phoresy on male bugs can be advantageous if the bugs are used as vehicles for transportation to distant places according to the host plant changes of the host bugs.
著者
杉谷 修一
出版者
西南女学院大学
雑誌
西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.45-51, 2004-03-29

本稿の目的は子どもの遊びがメンバー間でどのように成立するかを検討する事にある。そのためにはまず適切な分析単位を定める必要がある。遊びのルーティンからの相互作用の方向がズレる局面に焦点を当てるためには、単一のエピソードを分析単位とするのが適切であろう。我々がルールや規範といった用語で相互行為を説明しないのは、行為が実体的な構造によって決定されているという意味合いを避けるためである。そのために成員カテゴリー化と呼ばれるエスノメソドロジーの概念を検討したい。ある行為者によって申し出られた自己-カテゴリーは相互行為の参加者によって受諾、もしくは拒否される。この反応は同時に自分自身の自己-カテゴリーの申し出を意味する。つまり既存のカテゴリーに合わせて行為を行うのではなく、相互行為の遂行によって成員カテゴリーが達成されるのだ。カテゴリー化を子どもの遊びのエピソードに適応してみると、カテゴリー化が明確な形で成立しないことも多い。しかしこの結果はむしろ、カテゴリー化の概念が遊びの分析に重要な意味を持つことを示している。それは遊びの曖昧さ自体を分析対象とする可能性を秘めている。また子どもの成長と言う観点から、達成されなかったカテゴリーも重要な意味を持っているかもしれない。
著者
西村 秀一 大野 誠司
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.276-282, 2022-12-20 (Released:2022-12-20)
参考文献数
24

For coping with aerosol infection in indoor settings, continuous ventilation and high efficiency air filtration are recommended. For air filtration systems, the reduction efficiency of airborne viruses in an enclosed space is important. Air purifiers with the high efficiency particulate air (HEPA) filter has been generally accepted as the best system because of their highest performance in removing airborne particles. However, whether the HEPA filter is essential for airborne infection control or not is inconclusive because of the great loss of filtration volume per hour by its air resistance. The performance of air purifiers containing an HEPA filter or an efficient particulate air (EPA) filter, a slightly less efficient filter to the HEPA as per the European Standard EN1822, was compared in the 25 m3 and 130 m3 closed space with respect to removal of artificial airborne particles and the aerosol containing influenza A viruses. The latter showed a 15% and 10% higher reduction rates in particle counts and airborne virus titers, respectively, than the former, supporting our theoretical calculation that removal is not solely dependent on a high particulate removal efficiency of the filter, and thus, suggesting an advantage of EPA to HEPA in practical settings.