著者
石原 昌信 玉城 健雄 平良 東紀 多和田 真吉 小波本 直忠 野崎 真敏 荒木 伸春
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.141-144, 2003-03-15
参考文献数
9
被引用文献数
1

パイナップル茎部の搾汁液画分がハブクラゲ(Sea Wasp, Habu-Kurage) <i>Chiropsalmus guadrigatus</i>毒素による溶血を阻害することが明らかになった.本抗溶血物質はパイナップル茎部の搾汁液からSephadex G-25, TLCおよびMiniQ PC32 2/3カラムを装着したにHPLCより均一に精製された.精製標品は260nm付近に吸収極大値を有し,14種類のアミノ酸から成るペプチドであった.パイナップル抗溶血物質はハブクラゲによる溶血を100&mu;g/mlで50%抑制した.
著者
望月 美也子 長谷川 昇 山田 恭子
雑誌
日本薬学会第140年会(京都)
巻号頁・発行日
2020-02-01

【目的】自閉症スペクトラム障害(ASD)などを含む発達障害は、生まれつきの特性で、子どもの発達の早い時期から症状が現れ、その発達過程に大きな影響を与える。近年、ASD児は定型発達児と比較して、血清ビタミンD濃度(25(OH)D)が不足または欠乏状態であることが報告されている。そこで、本研究は、3歳児を対象者として、サプリメントの摂取による血清ビタミンD濃度の維持が、ASD児の症状緩和に及ぼす影響を明らかにするために行われた。【方法】保護者から同意が得られASDと診断された3歳児男女を対象者とした。血液検査として、25(OH)D、カルシウム濃度、iPTHを測定した。ASD対象児の評価は、小児自閉症評定尺度(CARS)、日本版VinelandⅡ適応行動尺度、短縮版感覚プロファイル(Short Sensory Profiles;SSP)を作業療法士が実施し、サプリメントの摂取前後で比較した。【結果・考察】血液検査より、25(OH)D欠乏状態の児が25%、不足の状態である児が63%であることが明らかとなった。欠乏および不足状態の児がサプリメントを摂取すると25(OH)Dが有意に増加した。自閉検査のうち、介入前と25(OH)Dが有意に増加した介入後を比較すると、CARSおよびSSPの値が低下することが明らかとなった。日本版VinelandⅡ適応行動尺度では、コミュニケーションおよび日常生活スキルにおいて変化が認められた。以上のことから、サプリメント摂取による血清ビタミンD濃度の維持は、ASD児の一部の症状を緩和することが示唆された。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1783, pp.40-45, 2015-03-16

世界最大の自動車市場、中国。苦戦を続けてきたホンダに「異変」が起きている。2013年9月に発売した3列シート6人乗りのミニバン「ジェイド」が、売れ行きを伸ばしているのだ。 2014年12月の単月販売台数は7541台。
著者
竹内 亮
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.860, pp.112-114, 2020-01
著者
上村 正裕
出版者
白山史学会
雑誌
白山史学 (ISSN:03859460)
巻号頁・発行日
no.56, pp.27-63, 2020-03
著者
坂野 慎二
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.171-182, 2010

学校体系そのものに定型を見いだすのは困難である。義務教育では教育内容は普通教育を中心とするが、職業教育を含めている国もある。教育内容をどの程度共通にするのかという立場も異なる。通学区域の撤廃等、より幅広い学校の選択が可能となりつつある。こうした流れは義務教育においても同様である。学校選択、学校内のコース制、あるいは教科毎に習熟度別等による学習の効率化と国家及び社会の形成者としての育成を可能とする学校制度の構築が求められる。
著者
福井 真二 鳥本 一匡 影林 頼明 森本 勝彦 山口 惣一 濱野 一將 三馬 省二
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.865-869, 2009-11-28
参考文献数
11

症例は76歳,男性.1995年4月に右腎細胞癌に対して右腎摘除術を受けた後,徐々に腎機能が低下し,2006年2月に血液透析が導入された.前医で維持透析中,右副腎腫瘍およびエリスロポエチン抵抗性貧血が出現し,2008年5月に当科へ紹介された.副腎腫瘍は転移性と考えられた.また,MRI T2強調像で肝は著明な低信号を示し,肝ヘモクロマトーシスが疑われた.血清フェリチン値は2,314ng/mLと高値で,前医での輸血および鉄剤投与による鉄過剰症が考えられた.右副腎腫瘍摘除術(病理所見:腎細胞癌の転移)後,骨髄生検が行われた.所見は骨髄異形成症候群で,環状鉄芽球の割合が20%であったことから,鉄芽球性不応性貧血と診断された.高齢かつ複数の重篤な合併症のため,免疫抑制療法より輸血療法の安全性が高いと判断し,2008年6月より鉄芽球性不応性貧血による貧血に対しては赤血球濃厚液2単位/週の輸血,鉄過剰症に対しては経口鉄キレート剤(デフェラシロクス:エクジェイド<SUP>&reg;</SUP>)投与を開始した.デフェラシロクスは500 mg/日から,血清フェリチン値が減少傾向を示すまで徐々に増量し,血清フェリチンが1,000 ng/mL未満となった時点で減量した.副作用は下痢のみで,整腸剤投与により緩和された.投与開始9か月後の2009年2月には,血清フェリチン値が467 ng/mLまで低下したため,デフェラシロクス投与を中止した.本邦では透析患者への本剤投与の報告はないが,自験例では重篤な副作用もなく9か月以上投与可能であった.透析症例における鉄過剰症に対して,経口鉄キレート剤投与は積極的に試みるべき治療法になると考えられた.
著者
小林 昌二
出版者
續日本紀研究会
雑誌
續日本紀研究 (ISSN:0559894X)
巻号頁・発行日
no.419, pp.36-50, 2020-03
著者
鷲崎 誠
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.52-62, 1980

第1編で改良を加えた恒圧型体プレチスモグラフの構造および本装置による気道抵抗 (Raw) の正常値について報告したが, 本編ではひきつづき気道抵抵におよぼす喫煙の慢性, および急性効果, β-blockerの使用効果, 喘息タバコの効果について検討し, 以下の成績を得た.1. 健常者52例について気道抵抗および特種気道コンダクタンス (SGaw) を測定したが, 軽度喫煙者群と非喫煙者群との間に有意差を認めなかった. すなわち軽度以下の喫煙の慢性効果は, Raw, SGawの異常をもたらす程のものではないとの結果を得た.2. 喫煙直後のRawおよびSGawの変化は, フィルターの有無により明らかな差を示した. すなわちフィルター付セブンスターでは喫煙前後の変化は認められなかったが, 両切りピースでは喫煙直後Rawは上昇し, SGawは低下した. フィルターは喫煙による気道閉塞現象の防止に役立つと解される.3. β-blockerの事前投与はPlacebo投与に比し, 喫煙直後のRawとSGawの変化を増幅する. すなわち喫煙による気道閉塞現象はβ-blockerたより助長された.4. 喘息煙草「葯烟」を気管支喘息患者に喫煙させ, その前後でRawとSGawを測定すると, 明らかに改善を認めた. 成分中のAtropine, Scopolamineの効果と解される.
著者
遠藤 慶太
出版者
史学会 ; 1889-
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.129, no.10, pp.1505-1526, 2020-10