著者
加藤 文昭
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010-02

制度:新 ; 報告番号:甲3048号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2010/3/15 ; 早大学位記番号:新5308
著者
岡本 健
出版者
観光・余暇関係諸学会共同大会学術論文集編集委員会
雑誌
観光・余暇関係諸学会共同大会学術論文集 (ISSN:1884328X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.37-44, 2011-09-30

This paper analyzes the mechanism of informatiom distribution and provides new framework about Contents Tourism. This research adopt analysis website traffic linked real situation. It has two conclusion. One is Consumer Generated Media (GCM) leading to an increase in the number of website traffic, and the other is constructing new Contens Tourism framework adding an actor which has no immediate relationship to tourist site.
著者
柳原 良江
出版者
科学技術社会論学会
雑誌
科学技術社会論研究 (ISSN:13475843)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.179-191, 2020-04-30 (Released:2021-04-30)
参考文献数
21

代理出産の利用をめぐる議論は,用いる生殖技術の変化や,関与する人々の多様化に伴い,拡散する傾向にある.一方,同様に生命科学技術が引き起こす,脳死臓器移植や安楽死など生から死への変化に関する問題では,フーコーの生政治論を援用することで,一定の秩序に沿って説明する動きが生じている.本稿は,同様の生政治論を代理出産の文脈に応用し,代理出産にまつわる諸現象の奥に存在する力学を確認することで,混迷を極める議論を,秩序立てたものへと整理する試みを実施する. まずは本稿で扱う生政治論の射程を確認するため,フーコーの生政治論と,その没後に展開された生政治論の概観を整理する.次に生政治論の中でも「人体の解剖・生政治論」に焦点を当て,そこで意図される権力構造を確認する.その上で,20 世紀後半から生じた,人の生殖に関する認識の変化を「人体の解剖・生政治論」を用いて説明する.それらを踏まえて,代理出産に関する言説を中心に,生政治の作動形態を具体的に論じていく.

60 0 0 0 OA 国勢調査記述編

著者
内閣統計局 [編]
出版者
内閣統計局
巻号頁・発行日
vol.大正9年, 1933
著者
清水 厚志
出版者
特定非営利活動法人 日本バイオインフォマティクス学会
雑誌
JSBi Bioinformatics Review (ISSN:24357022)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.11-19, 2022 (Released:2022-06-02)
参考文献数
20

2003年4月14日にヒトゲノム計画完了宣言がなされてから約20年後の2022年4月1日にThe Telomere-to-Telomere (T2T) consortium によりヒトゲノム「完全」解読論文が発表された[1]。本稿では技術的限界まで精確なヒトゲノム配列を追い求めたヒトゲノム計画の国際チームがなぜ当時ヒトゲノム配列を完全解読することができなかったか、そして近年開発された様々な技術を駆使してどのようにT2T consortiumがヒトゲノム完全解読を達成したかについて概説する。
著者
榎本 俊樹 小柳 喬
出版者
石川県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

フグ卵巣は塩漬け・糠漬けすることで毒性が低下した。また、これらのサンプルからTTX及びその類縁体である5,6,11-trideoxytetrotodoxin(TDTTX)が検出された。TTX及びTDTTXは糠漬けに伴い減少することから、TTXは分解されることで毒量が減少することが示唆された。フグ卵巣の糠漬けの菌叢について検討したところ、主要な乳酸菌は、Tetragenococcus muriaticusと同定された。さらに、Bacillus属及びClostridium属の細菌も主要な菌叢であった。これらの細菌のTTX分解への関与については、今後の研究課題として残された。
著者
Shogo Hanai Mitsunaga Iwata Teruhiko Terasawa
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.2339-18, (Released:2019-06-27)
参考文献数
9
被引用文献数
4

Pivoxil-containing cephalosporins can result in symptomatic hypocarnitinemia in children. We herein report a case of an 85-year-old man at risk of carnitine deficiency who developed relapsing symptomatic hypoglycemia after treatment with cefcapene pivoxil for urinary tract infection. On admission, laboratory tests showed low blood carnitine concentrations with low normal blood ketone levels. The patient was successfully treated by the oral administration of levocarnitine and dietary modification, including aggressive consumption of meat and dairy products, and remained symptom-free for nine months after the correction of carnitine concentrations. Healthcare providers should be cautious when prescribing pivoxil-containing antimicrobials to patients at high risk of hypocarnitinemia.
著者
坂田 真史 森 嘉生
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.137-146, 2014-12-25 (Released:2015-10-06)
参考文献数
92
被引用文献数
2

風疹の原因である風疹ウイルスはトガウイルス科ルビウイルス属に属する唯一のウイルスであり,一本のプラス鎖RNAをゲノムに持つ.自然宿主はヒトに限定され,一般的には乳幼児に好発する.風疹ウイルス感染症の重大な問題は,妊娠初期に罹患した場合,経胎盤感染して児に白内障,難聴や心疾患を伴う先天性風疹症候群(CRS)を発症させることである.本稿では,これまでに明らかにされた風疹ウイルスの侵入から出芽までの生活環を,近縁のアルファウイルス属ウイルスとの比較を交えながら解説する.さらにキャプシドタンパク質の多面的な機能についても解説する.
著者
齊藤 信夫
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.94, no.5, pp.647-653, 2020-09-20 (Released:2021-04-01)
参考文献数
19

インフルエンザワクチンを毎シーズン連続して接種するとワクチン効果が減弱するかもしれないという議論がある.我々は,過去の感染を考慮したうえでこの現象を検討する臨床疫学研究を行った.その結果,9~ 18 歳の若年者において,連続接種者のワクチン効果は当該シーズンのみ接種したものに比べ,優位に低いことが示された.また,ワクチン効果は過去のワクチン接種回数に用量依存的に低下していた.この現象は,ワクチン株間の抗原差が小さく,ワクチン株と流行株の抗原差が大きくなった場合(抗原変異)に若年者におこりやすい可能性があり,更なる検討が必要である.
著者
高坂 宥輝 日置 幸介
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-03-14

2011年東北沖地震を契機に、大地震の前兆が地球の超高層大気である電離圏の全電子数(Total Electron content、TEC)変化として直前に現れることが、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星の2周波マイクロ波の位相差から見いだされた(Heki, 2011)。その後の数多くの地震前後のTECデータの解析により観測事実は充実していったが(e.g. He & Heki, 2017)、原因となる物理過程に関しては未解明な部分が多い。この前兆の存在は、本格的な断層滑りが始まる前に地震の最終的なサイズがある程度決まっていることを示唆し、地震学的にも重要である。現在考えられている地震直前のTEC変化のシナリオは以下のようなものである。地震直前に断層を一方の端から侵食(弱化)する過程が起こる際に、微小な割目や食い違いが岩石中に生じる。そこで過酸化架橋と呼ばれる格子欠陥が切断されて生じた電子の空隙(正孔)が電子の移動とともに岩石中を移動し、互いの反発によって拡散した結果地表に蓄積する。蓄積した正孔は大気中に上向き電場を作り、地震断層が大きい場合電場は超高層大気に達する。電離圏内では磁力線に沿った電気抵抗が極めて小さいため、磁力線に沿って荷電粒子が移動してその方向の外部電場を打ち消す誘導電場が生じる。その過程で震源上空の電離圏下端の電子密度が上昇し、逆に高高度の電離圏では電子密度が減少する。この構造は電離圏トモグラフィーで推定した2015年Illapel地震直前の電子密度異常の3次元構造からも支持される(He and Heki, 2018)。本研究では地震直前TEC変化の物理過程の解明に向けて、地震直前直後のTEC変化を、前兆が認められた18の地震(Mw7.3-9.2)について比較し、それらの間のスケーリング則を議論する。またそれらをスタックしたTEC変化標準曲線を導出し、物理過程のヒントを探す。上述のシナリオから考えると、地震とともに応力が解放され、新たな食い違いや割れ目の発生が起こらなくなると、地表の正電荷蓄積も停止し、TEC異常の成長も頭打ちになるだろう。導出した標準曲線から、地震発生時から音波擾乱が生じる約十分後までの間は、予測どおりTECは増加せず、ほぼ一定で推移することが示唆された。またTEC異常の蓄積曲線は地域性を持つ可能性がある。陸域に対する海域の割合が大きい地域の地震では、電気伝導度の高い海水中の電荷拡散が速く、電荷が地表に蓄積しにくい。そのためTEC異常の成長も早期に定常状態になるだろう。逆に陸域では電荷の消散が遅く、地震まで継続してTEC異常が成長するかも知れない。TEC標準曲線と各々の地震におけるTEC変化曲線との形の比較から、一見かなり違って見える各地震の地震前TEC上昇曲線の形の差異は小さく、地域性はそれほど顕著ではないことが示唆された。
著者
大竹 哲士 岸本 達也
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.263-269, 2017-10-25 (Released:2017-10-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

首都圏の鉄道駅のエスカレータでは、右側を歩き左側で立ち止まって利用することが一般的である。この研究は鉄道駅のエスカレータにおけるそのような歩行者流動の詳細を明らかにすることが目的である。観察調査を首都圏の乗降客数の多い8つの駅にて行った。分析の結果、通過人数が増えると歩行者が増えること、レベル差が大きいと歩行者が減ること、高速エスカレータ、併設して階段があるエスカレータでは歩行者が減る傾向があることがわかった。エスカレータの単位あたりの通過人数である流動係数を算出し、また全員が立ち止まって利用したと仮定したときの流動係数を算出して、その2つを比較した。その結果、多くのエスカレータで全員が立ち止まって利用したときのほうが運搬効率が良くなる可能性が高いことが判明した。