著者
片方 真佐子
出版者
法政大学国文学会
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.59-67, 1999-03-24
著者
安田 芳子
出版者
神田外語大学
雑誌
言語科学研究 (ISSN:13476203)
巻号頁・発行日
no.2, pp.65-79, 1996-03

Yoona is the adnominal form of the auxiliary verb yooda, but its indicative meaning is not always the same as that of yooda. Yoona has its own meanings and functions. According to the difference of the "Reality" of the content shown before yoona, yoona can be thought of in three different ways : yoona as "yootai" (manner), yoona as "hiyu" (simile) and yoona as "naiyoo no nazuke" (naming of content). This paper explores the meanings and functions of yoona in each of the above groups in the pattern of V yoona N. It is clear that yoona has two main functions, one is to show the existence of the speaker's recognition and the other is to show the expanded meaning of the matter indicated without yoona.
著者
片岡 啓
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 37 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.96-99, 2013-09-06 (Released:2018-05-16)

旧制中学校における,立体幾何と投影図法を融合させた円錐断面の探究教材に学び,電卓の簡単な利用によって,高校程度の数学で厚紙から円錐の切断模型を作製する。
著者
水原 啓暁 佐藤 直行
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本提案では,ヒトとヒトのコミュニケーションは、コミュニケーションを行う二者の脳の神経活動の振動(神経リズム)がシンクロすることによって実現される,という仮説を検証する.この目的のために,コミュニケーション課題を遂行中の被験者からの脳波計測を実施するとともに,神経リズムのシンクロを非侵襲的に操作することで,コミュニケーションの量的および質的変化が起こるかを調べる.本研究提案の成果は,円滑なコミュニケーションを実現するための技術開発につながる.令和元年においては,以下の2つの研究項目のうち、「コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ」について重点的に研究を遂行するとともに、「非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作」についても、その非侵襲脳刺激の方法について検討した.(1) コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ(2) 非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作「コミュニケーション時の脳波と音声のシンクロ」については,ナレーションを聴取中の20名の実験参加者を対象とした脳波計測実験を完了した.この実験では,短編小説のナレーションを聴取後に,どのような内容であったかを自由想起により被験者に回答してもらう課題である.自由想起した内容とオリジナルの小説文章との意味的な一致度を定量的に評価するために,自然言語処理技術を用いてそれぞれの文章を意味ベクトルに分解する.この意味ベクトルの一致度合いに基づき,被験者がどの程度ナレーション文章の聴取に成功していたかの成績評価を行う方法を開発した.特に今年度においては,自然言語処理技術による評価性能が最大となるパラメータ探索を実施した.また,「非侵襲脳刺激による神経リズム協調の操作」については,現在,経頭蓋電気刺激の利用可能性について検討を開始したところである.
著者
青山 一真 安藤 英由樹 櫻井 悟 宮本 靖久 古川 正紘 前田 太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.219-228, 2015-09-30 (Released:2017-02-01)

Galvanic Vestibular Stimulation (GVS) can present left/right, front/back and left/right yaw acceleration sensation. It is known that the acceleration is produced towards anode from cathode. However, presenting superior-inferior directional acceleration sensation is not reported. It seems that current path in the head is not well understood and that gravity acceleration masks the perception of weak acceleration sensation even though it evoked superior-inferior acceleration within the GVS safety guideline. Therefore, we invented the stimulation method that can make subjects feel inferior-superior acceleration sensation within the safety guideline by applying inferior-superior direction countercurrent that can present strong inferior-superior directional acceleration sensation passing through the holes of temporal bone. The effects of inferior-posterior directional countercurrent were investigated by measuring subjective acceleration perception and body sway.
著者
堺 淳
出版者
へるす出版
雑誌
救急医学 (ISSN:03858162)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.162-164, 2001-02
被引用文献数
7
著者
平田 靖
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.242-249, 2012-09-10 (Released:2014-04-23)
参考文献数
15
被引用文献数
1

低燃費タイヤは,汎用タイヤ対比一本当たり約57kg のCO2 削減が可能となる。CO2 削減に有効な低燃費タイヤの進歩を支える代表的な技術としてシリカ配合がある。シリカ配合の特長は,背反性能である「転がり抵抗」と「ウェットスキッド抵抗」の両方を改良できることである。その特長を発揮するためには,シリカを充分に分散させる必要があり,さまざまな方法が開発されてきた。一般的に使用されるシランカップリング剤に加えて,更なる分散や補強の改良を目指した分散改良剤やシリカ用ポリマーの分子設計が行われ,大幅な改良効果が達成されている。一方,近年発達著しい分析技術と計算科学の導入によるナノスケールでの構造解析や物性予測技術も進んでおり,ナノスケールでの階層構造の定量化やエネルギーロスの発生機構が解明されつつある。このようなシリカ配合用原材料の分子設計とナノ解析技術を活用して,「転がり抵抗」と「ウェットグリップ性能」を最高レベルで両立化させたタイヤが開発され,すでに市販されている。
著者
都司 嘉宣
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

慶長9年12月16日の深夜,本州の南方海域で起きた地震による津波は,房総半島から四国・鹿児島に至る海岸に大きな影響をもたらした.この地震はしばしば,東海沖,南海沖に起きる巨大地震と解釈され,あるいは関東沖と南海沖の離れた2海域に生じた二元地震と理解されることもあった.たしかに,この地震による津波は,四国の阿波,土佐の二国と,八丈島,および房総半島で特に大きかったためこう理解されることには一理あった.しかし,この地震が明白に京都で無感であったこと,近畿・中部地方に地震の揺れによる被害記録が全くないこと,東海地方,あるいは紀伊半島の海岸で明白な大きな津波の来襲を示す記録が湖西市白須賀をのぞいてほとんどなかったことは,この地震が東海地震,あるいは南海地震であるという見解には大きな疑問を抱かせるものであった.このように見解の分かれる慶長九年の地震像に対して石橋ら(2013)は,この地震が小笠原海溝のプレート境界に生じた巨大地震ではないかという作業仮説を提案し,この地震が東海沖,および南海沖に震源がないモデルによっても既知の津波高分布を説明しうることを示した. この地震が,房総半島に大きな津波被害をもたらしたことは,『房総治乱記』などの軍記物の記録に記載があることが知られていた.そこには「潮災に逢しは,辺原,新官...」に始まる文章で,津波に被災した35個の集落名が記されている.この文章の文末に「都(すべ)て四十五ケ所也」とあるが,写本が書き写されるうちに10カ所の村名が脱落したらしく,現在の写本に見る集落名は35カ所である.この津波記録が軍記物にしか記されていないことから,文書としても信頼度が劣るとみなされてきたのはやむを得ないことであった.しかしながら,筆者らは被災35カ村の一つである鴨川市天面(あまづら,「尼津」)の西徳寺のご島津実隆住職から,この寺の縁起に地震・津波の生々しい現地記載があるとのお知らせを受け,その記載を調査した.その結果,この寺で大きな揺れを感じたこと,金属製の本尊が津波で流され,後に付近の井戸で発見されたと記された,この寺の縁起記録を検証することが出来た(伊藤ら,2005).これによって『房総治乱記』の記載の真実性をしめす具体的な現地記録を得たこととなった.しかしながら,この時は当時この本尊の仏像が安置されていた場所が不明で,正確な津波浸水値を測定することまでは出来なかった.昨年,同御住職から,寺の敷地の借り受けのいきさつを示す江戸時代以前の記録が新たに見つかったとの御連絡を得た.筆者はさっそく同寺に出向き,記録文献を閲覧させていただき,慶長津波当時,同寺の本堂は既に今と同じ位置にあり,そこにあった本尊が津波に流失したことの確証を得た.慶長津波の時に本尊が置かれていた台座の標高を測定したところ,ここでの津波浸水高さは17.3mであることが判明した. この調査の後,筆者は,津波被災があったと記録される房総沿岸35ヶ村のうちに,集落の形態から,そこでの津波の浸水高さの最小値が推定できる場所があることに気付いた.例えば矢指戸(やさしど,現いすみ市大原字矢指戸)は津波被害が起きた村の一つであるが,矢指戸の明治期の5万分の一地形図と現代の住宅地図を見ると,集落で一番低い家屋の前の道路の敷地の標高はすでに7.7mであり,そこから一気に海岸汀線に下りる地形をしている.いっぽう,津波によって家屋の全壊流失が生ずるには敷地上2.0mの冠水は必要であるとされる(越村ら,2009).このことから,矢指戸で家屋被害を生ずるためには,津波浸水高さは最小限9.7mあったことが知られるのである.同様の考察によって,岩船で7.7m,日在(ひあり)で6.8m(以上現いすみ市),一宮町東浪見(とらみ)で,6.4m,一宮で6.9mが津波浸水の下限値であることが判明する.以上のことから,慶長九年地震の津波の房総半島での浸水高さ(の下限)の分布図として図2を得る.宝永(1707),安政東海(1854),昭和19年(1944)東南海地震など,東海沖の海域に震源のある地震の津波が,房総半島の中部および北部でこのように大きな津波高となったことはなく,この津波起こした地震の震源の位置は関東地方の南部沖にあったことが示唆される. 謝辞:鴨川市天面の西徳寺の島津実隆住職には,同寺所蔵の貴重な文献を閲覧する機会を与えていただき,感謝申し上げます. 参考文献石橋克彦・原田智也,2013,1605(慶長九)年伊豆-小笠原海溝巨大地震と1614(慶長十九)年南海トラフ地震という作業仮説,地震学会秋季大会,108伊藤純一・都司嘉宣・行谷佑一,2005,慶長九年十二月十六日(1605.2.3)の津波の房総における被害の検証,歴史地震,20,133-144.越村俊一・行谷佑一・柳沢英明,2009,津波被害関数の構築,土木学会論文集B,65(4),320-331.
著者
松本 敬 遠藤伶 重野 寛
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1310-1319, 2010-06-15
被引用文献数
2

P2Pファイル共有において,レアリティが高く入手の難しいブロックが発生し,ブロック収集効率が下がるブロックのレアリティ問題が存在する.ブロックとは,共有するファイルをあらかじめ決められたサイズに分割した断片のことである.そこで,本論文ではブロック収集効率をあげるためにブロックのレアリティを考慮したブロックを効率的に分散させるP2Pファイル共有手法CASの提案を行う.CASではレアリティ問題の原因であるブロックの分散速度とピア離脱の2点に対処することで,ブロックを収集するための効率をあげる.さらに,シミュレーション評価を行い,ネットワーク内のピア数に変動がない場合にネットワーク内の全ピアがファイル復元に要する時間が,CASは既存手法と比べ60%に短縮されることを示した.This paper discusses a rarity problem of blocks in P2P file sharing that degenerates the blocks collection efficiency of peer by the blocks that have high rarity and thus difficult to obtain it. Blocks are the divided fragments of shared files as which size is decided previously. The aim of this proposal is to improve the blocks collection efficiency of peer in P2P. We propose CAS which is a P2P file sharing method for efficient distribution of blocks that considers the rarity of blocks. In the proposal, CAS deals both the dispersion speed of blocks and the peer departure to improve the blocks collection efficiency. Moreover, we show through simulations when number of peer is stable that CAS reduces file reconstruction time of all peers in network to 60 percent than traditional method.
著者
津上 智実 Motomi TSUGAMI
雑誌
女性学評論 = Women's Studies Forum
巻号頁・発行日
no.35, pp.39-63, 2021-03-20

ソプラノ歌手の永井郁子(1893〜1983)が展開した邦語歌唱運動(1925〜1941)において、レート白粉本舗平尾賛平商店とタイアップして行った1929年秋の演奏旅行は一際異彩を放っている。その実態を明らかにすると共に、その社会的な意味を考えることが本稿の目的である。調査の結果、9月下旬から東京(4回)、横浜、大阪(4回)、神戸、京都の計11回、11月中旬に奈良、和歌山、岡山、高松(2回)、松山、広島、福岡(3回)、熊本、大分の計12回、と合わせて少なくとも23回の独唱会を実施し、どの会場も大入りであったことが明らかになった。これは新化粧水「レートソプラ」の発売記念行事として行われたもので、「お耳にソプラノお手にはソプラ」のキャッチフレーズも用いられた。新聞広告を多用しながら、各地の化粧品店とレート会の顧客のネットワークを通じて全国展開したものと理解される。化粧品会社による冠コンサートが日本で盛んになるのは戦後の1970年代であり、1929年という突出して早い時期に行われた平尾賛平商店によるこれら一連の独唱会は、極めて先駆的な例と位置づけられる。

1 0 0 0 OA むら竹

著者
饗庭篁村 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
vol.第7巻, 1890
著者
小池 和彰
出版者
京都産業大学マネジメント研究会
雑誌
京都マネジメント・レビュー (ISSN:13475304)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.109-118, 2002-12

はじめにⅠ.給与所得控除と実額控除をめぐる判例(大島訴訟)Ⅱ.給与所得控除と実額控除むすび