著者
鈴木 智子 阿久津 聡
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.72-87, 2016-06-30 (Released:2020-04-14)
参考文献数
84

本論文では,日本でもポピュラーになりつつある共同ブランド戦略について,米国を中心として発展してきた先行研究をレビューしてこれまでの知見を整理した上で,日本における共同ブランド戦略について考察する。先行研究からは,共同ブランドは,親ブランドの高い一致あるいは適度に不一致のものが高く評価されることが明らかになっている。このことは日本人においても同様だが,日本人の場合は,さらに,親ブランドの一致が低い共同ブランドも高く評価される可能性があることが指摘される。また,米国では,適度に不一致な共同ブランドが高く評価されるためには,コミュニケーションによる説明の必要性が挙げられているが,日本では,そうした説明がなくても高く評価される可能性がある。本論文では,文化心理学の知見を援用しつつ,日本と米国ではこうした差がなぜ見られるのかについて説明を試みる。最後に,日本における共同ブランド戦略の実施に向けた提案と今後の研究課題についても述べる。
著者
森 功次
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究
巻号頁・発行日
vol.2020, no.30, pp.457-473, 2020

<p> 2015年のVOCA展に,コンセプチュアル・アーティストの奥村雄樹が作品を提出しようとしたところ,事務局側から出品を拒否された.本論はこの出品拒否事件をめぐってなされた奥村と事務局とのやりとりを読み解きながら,芸術作品のカテゴリーと作者性との関係を考察する試みである.作品の作者はどのようにして特定されるのか,また,作品の見方によって作者が変わることはありうるのか.こうした問いに対して本論は,作者性をめぐる近年の分析美学の議論を援用しながら「意図」や「責任」という観点から答え,最終的に作者の芸術的達成や責任を限定する一つの原理を提案する.それはすなわち,作品制作に複数の者が関わっている場合,あるカテゴリーにおいて一方の者に芸術的達成の責任を認めつつ,同時に同一カテゴリーにおいて別の者のみに作者性を付与することはできない,という原理である.</p>

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出版者
神宮神部署等
巻号頁・発行日
vol.明治30年, 1905
著者
菱川 善夫
出版者
短歌研究社
雑誌
短歌研究 (ISSN:13425633)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, 1957-05
著者
Takafumi Nakano
出版者
The Japanese Society of Systematic Zoology
雑誌
Species Diversity (ISSN:13421670)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.99-103, 2013-05-25 (Released:2018-03-30)
参考文献数
16
被引用文献数
3 4

Two specimens of the large, predaceous salifid leech Mimobdella japonica Blanchard, 1897 were collected from Okinawajima island, Ryukyu Islands, Japan, representing the first record of this species from Okinawajima. A description is provided of the external and internal morphology of these specimens and two additional specimens of M. japonica from Amami-oshima island, also in the Ryukyu Islands. COI sequences showed no difference between the two specimens of M. japonica from Okinawajima and the two specimens from Amami-oshima (K2P distance=0%). This suggests that M. japonica is an introduced species in one or both of these islands.
著者
佐藤 健太
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.62-65, 2012 (Released:2015-11-25)
参考文献数
19

便秘は一般人口において10%以上の有病率1) であり, 女性や高齢者では20%以上と特に多い2) . 小児でも小児科受診者の3-5%3) と比較的多く, プライマリケア医であれば日常的に接するコモンな訴えである. また, 低収入者や僻地在住者で頻度が高いという報告4) もある.  本稿では, プライマリケア現場で危険な疾患を除外しながら効率良く診療を行うために必要な知識をまとめる. なお, 診断・治療法のエビデンスに関する詳細なデータは紙面の都合上割愛してあるため, 適宜引用・参考文献を参照していただきたい.
著者
水島 晃 野口 伸 松尾 陽介
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.136-144, 2004-11-01
参考文献数
8

GPSを利用した農業用アプリケーションの開発が国内外で盛んに行われている。本研究では方位センサなどを使用せずGPSのみを使用して方位を計測する手法を考案した。方位角推定には車両のステアリングなどの車両情報も使用できない環境であることを想定した。まず, 直線走行, 曲線走行試験を行いGPSの測位点から直接方位を計算して精度を評価・検討し問題点を明らかにした。その結果, GPSによる方位計測はノイズが大きく, 時間遅れの影響も無視できないことが明らかとなった。そこで, 自己回帰モデル (ARモデル) による方位推定手法を考案し, 方位計測精度の改善を試みた。その結果, 直進走行における方位計測で30%, 曲線走行における方位計測で50%精度を改善することができた。
著者
ベゾス ジェフ 山川 龍雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1639, pp.108-111, 2012-04-30

問 来日は5年ぶりです。その間、EC(電子商取引)だけでなく電子書籍端末「キンドル」やクラウドサービスの拡充など事業は多岐にわたっています。アマゾン・ドット・コムは何を目指しているのでしょう。 答 「地上で最も顧客中心の会社」が私たちのビジョンです。そして、望んでいるのは、全く異なる業界からもアマゾンが手本にされるようになること。
著者
口分田 政夫 永江 彰子
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.1175-1182, 2012 (Released:2012-10-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1

重症心身障害障害児(者)は、呼吸障害や消化管通過障害、筋緊張の変動といった病態を合併することが多く、摂取エネルギーの決定には個別の評価が必要である。また、多くは摂食機能障害を合併し、ペースト食や経管栄養といったように特別な栄養摂取形態が必要となる。このため、長期に人工的栄養が投与されることも多く、蛋白質や微量元素、電解質の欠乏や過剰が生じる可能性があり、評価と対策が必要である。
著者
Minako Abe Hiroyuki Abe
出版者
International Society of Personalized Medicne
雑誌
Personalized Medicine Universe (ISSN:21864969)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.10-14, 2020-10-31 (Released:2020-12-01)
参考文献数
47

Immune resilience is the ability for the human body to adapt and respond to adverse conditions, such as bacterial pathogens, viral infections, and abnormal or cancerous cells. Our ability to mount an appropriate response against such illness relates directly to our level of immune resilience, which in turn is impacted by our lifestyle choices. Nutrition, exercise, sleep and stress management are powerful influencers of mucosal immunity, the first line of defense against pathogens, and the exposome, exogenous and endogenous factors affecting our overall health. Lifestyle medicine offers evidence-based recommendations on how to optimize our immune system to withstand and thwart infections and disease.
著者
結城 憲司
出版者
オープンアクセスリポジトリ推進協会
巻号頁・発行日
2020-10-09

オープンアクセス新任担当者研修「オープンアクセスの概要(プログラムA)」会場:オンライン日時:2020年10月9日(金)14:00-16:00 2020年10月12日(月)14:00ー16:00