著者
田中 智子 森下 敏子 茶山 健二
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.342-347, 2007 (Released:2007-05-02)
参考文献数
15

手作り豆腐では, 調製条件によって豆腐中のミネラル含有量が異なるが, 絹ごし豆腐と木綿豆腐を調製し, スーパーマーケットで購入した市販品と比較して次のような結果を得た。  1) 手作りの絹ごし豆腐と木綿豆腐のミネラル含有量を比較するとZn, Fe, Mn, Ca, Mg含有量が木綿のほうが高くなった。  2) 豆腐100g中のミネラル含有量の調製グループによる差は, 市販品と比較して少なかった。しかし, 凝固剤として加えられたミネラルの変動は大きく, これは市販品も同じ傾向を示した。  3) 手作り品と市販品を比較すると,手作りの木綿豆腐のミネラル含有量が高い傾向にあった。  4) Ca/Mg比は五訂食品成分表に比べ, 手作りは高く, 市販品は低かった。また, 市販品でもカルシウム塩を凝固剤として使用している製品のCa/Mg比は高かった。
著者
宮田 義郎
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.187-200, 2014-03-01 (Released:2015-02-02)
参考文献数
22

This paper discusses the design of everyday things from an evolutionary perspec-tive, by comparing everyday activities in the natural environments in which the human species evolved and in the environments of the modern cities. It is supposed that, in the natural environments, everyday activities for securing foods and energy served the functions of not only these direct purposes but also of constructing human relations,meanings and communities. By contrast, it is argued that, in the modern environments,we have lost touch with the globally extended bases that support our daily lives, largely due to our use of daily tools designed to maximize their immediate utilities.As a result,we have lost the sense of community in which we support each other by constructing relations and meanings through daily activities. Some design principles for globally extending our visions are discussed based on observations in global collaborations in the World Museum Project and some examples of social design projects.
著者
上村 敏夫
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.80, no.913, pp.584-590, 1964-07-25 (Released:2011-07-13)

Due io it's natural conditions the original exploiting features in Akabira Coal Mine were as follows.1. Combination of shaft and belt conveyor.2. Expansion of adjacent area by means of blind inclined shaft system.3. Origination of special car-coupler which can be used for both shaft and inclined shaft.Besides, many preceding technical rationalization and adoption of the new calculating method of stondard amount of labour. Now, we have fully acomplished the rationalization of operation. The present capacity of productioin is 2, 000, 000 tons/year and it's efficiency is 60 tons/head/month.
著者
菊池 建機
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.21, no.8, pp.327-332, 1968-08-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
23
著者
山野 哲夫 清水 充 野田 勉
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.15-21, 1998-01-30 (Released:2010-03-11)
参考文献数
11

The effects of ten so-called health teas on mice and isolated rat hepatocytes were examined. After seven oral treatments of mice with 1000mg/kg/day of lyophilisates of each sample, thymus and spleen weights, respectively were significantly decreased by tencha and banabacha. Histological examination revealed no adverse effects on these organs. However, red and white blood cell counts were significantly decreased by treatment with these two teas.With respect to the effects on isolated rat hepatocytes, lyophilisates of all samples caused dose-dependent decreases in cellular glutathione content, and, with two of them (tencha and banabacha), cell viability decreased substantially (to less than 60% of control value) at the highest dose tested (5000ppm).
著者
松野 太郎
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.25-43, 1966 (Released:2008-05-27)
参考文献数
10
被引用文献数
1371 1997

コリオリの力が働かなくなる赤道近辺での大規模運動の特性を理論的に検討してみた。自由表面をもった単層の流体-いわゆる発散順圧モデル-について線型化された運動方程式を扱い東西方向に動く自由波動の解を求めると,一定のスケールに対して3つの解が得られた。これらは振動数解の形(圧力及び運動の場)から夫々東向きおよび西向きの慣性重力波およびロスビー波であることがわかる.但し南北スケール最小のものに関してはその区別は明瞭でなく一方の型から他方の型に連続的にかわる。ロスビー波に相当する解は風と圧力の関係が高緯度でほぼ地衡風的であるごと,および赤道近くで特異なふるまいをするのが特徴である。次に同じモデル熱冷源に相当するものとして東西に周期的なmass source,sinkを与え,定常解と求めた。熱源に相当する所は低圧になるが赤道で分断され,赤道のごく近くはやや逆センスになり,これに伴って高緯度と逆向きの強い流れが生ずることが分った。
著者
久木元 美琴 小泉 諒
出版者
経済地理学会
雑誌
経済地理学年報 (ISSN:00045683)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.328-343, 2013-09-30 (Released:2017-05-19)
被引用文献数
2

本研究は,東京都心湾岸再開発地の事例として江東区豊洲地区を取り上げ,ホワイトカラー共働き子育て世帯の保育選択の実態を,保育所利用者へのアンケート調査と聞き取り調査から明らかにしたものである.本調査対象の子育て世帯は,夫婦共に正規職ホワイトカラーが多く,職住近接を実現している一方で,就業時間や送迎行動については世帯内の性別役割分業が維持されている.また,通勤利便性や保育所入所可能性を含む保育環境を期待して入居した世帯があるものの,認可保育所の不足から回答世帯の過半数が待機期間を経験している.都心周辺部の豊富な民間保育サービスの供給を背景として待機期間における民間保育の利用率が高く,民間保育サービスの利用と早期復職によって認可保育所の入所可能性を高めようとする等の実態が明らかとなった.
著者
石川 由希
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.191-202, 2016-12-26 (Released:2017-01-13)
参考文献数
93

シロアリは,高度に発達した社会構造を持つ昆虫である。この社会性は,ほぼ同一のゲノムから生まれた個体が異なるふるまい(=分業)をおこなうことによって成立している。どのような仕組みで同一ゲノムから生まれた個体が異なる行動や形態を示すようになるのだろうか?また単独性の祖先種から,どのように複雑な社会性が進化したのだろうか? 本稿ではまず,シロアリの社会性に関して,特に混乱しがちな特殊な用語を含めながら解説する。次に,同一のゲノムから異なる表現型が分化する発生経路やその仕組みに関して紹介する。さらに,それぞれの個体が異なるタスクを分担する神経生理学的基盤に関する最新の研究を紹介する。最後に,シロアリの社会性進化がどのような生理/神経機構の改変に起こってきたのかを考察する。
著者
下村 理雄 磯野 正太郎 船瀬 新王
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Annual58, no.Abstract, pp.471, 2020 (Released:2020-08-05)

我々日本人は集中力を高めるためや作業効率を向上させる目的でハチマキを頭部に巻くことがしばしばある.しかしながら,実際に集中力や単位時間あたりの作業量を向上させるかを検討した研究は未だない.そこで我々は本稿においてハチマキを巻くことによって集中力と作業効率を上昇させる効果があるかを検討する.本研究においては二種類のタスクをハチマキのあるなしで成績に変化があるかを検討する.一種類目のタスクとして内田クレペリン検査を行う.これはハチマキが集中力に影響を与えているかを検討するために行う.このタスクにおいては,一行あたりの回答数と正答数,正答率に着目する.二種類目のタスクとしてペグボードテストを行う.これはハチマキが指先の作業量に影響を与えているかと検討するために行う.このタスクにおいては一定時間内にペグをボードに挿入することができた数を成績とする.結果として,内田クレペリン検査の成績はハチマキの有無で大きな差をみることができなかった.回答数,正答数及び正答率をハチマキの有無でt検定を行ったところ,回答数,正答数,正答率において有意差をみることができなかった.ベグボードテストの成績もハチマキの有無で大きな差をみることができなかった.挿入数をハチマキの有無でt検定を行ったところ,有意差をみることができなかった.本結果は,ハチマキによって集中力や作業効率は変化しないことを示唆していると考える.