著者
江藤 太 青木 志郎 祢津 智久 荒木 睦子 下村 怜 木下 直人 志賀 裕二 細見 直永 丸山 博文
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.380-384, 2019 (Released:2019-09-25)
参考文献数
10

要旨:症例は初産の37 歳女性.妊娠の経過は良好であったが分娩時に頭痛・左上下肢麻痺の出現を認めたため転院搬送された.頭部CT で右基底核領域の脳出血を認め,降圧加療を行い全身麻酔下で緊急帝王切開術を施行した.第14 病日の頭部MRI で頭蓋内血管に多発狭窄が見られreversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)と診断した.Transcranial color flow imaging(TC-CFI)では狭窄部に一致した流速の上昇を認めた.神経症状は徐々に改善し,MRI とTC-CFI で狭窄部の改善度を経時的に評価しえた.MRI と同様に,TC-CFI はRCVS の血管病変の継時的な評価が可能である.
著者
永尾 孝雄
出版者
熊本県立大学
雑誌
アドミニストレーション (ISSN:1340752X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.72-88, 2000-02-29
著者
加藤 康昭
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.50-60, 1986-12-29

わが国最初の精神薄弱児施設滝乃川学園の創設期については史料的制約のためこれまでに充分な解明がなされていなかった。本研究は学園が「白痴」教育施設として発足する時期を確定し、その初期の性格と歴史的役割を追究した。滝乃川学園は1891年石井亮一によって孤女教育施設として設立され、1897〜1901年の準備期を経て1902〜1905年に「白痴」教育施設へと転換した。初期には学校教育から疎外された「白痴児」を対象とする教育・治療施設がめざされ、保護収容的な性格は有していなかった。財政基盤を内外人の寄付金と父兄からの学費収入に置き、とくに後者を中心にしたために入園者は学費を支払いうる富裕階級の子弟が主体となった。経営的には比較的安定し完備した教育施設として草創期のわが国精神薄弱教育に先駆的な役割を果たした。
著者
福田 恒存
出版者
中央公論新社
雑誌
中央公論 (ISSN:05296838)
巻号頁・発行日
vol.85, no.13, pp.80-103, 1970-12
著者
高橋 薫
出版者
駒澤大学
雑誌
論集 (ISSN:03899837)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.97-112, 1978-12
著者
所 京子
出版者
京都女子大学・京都女子大学短期大学部
雑誌
史窓 (ISSN:03868931)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.353-363, 2001-02-10
著者
所 京子
出版者
岐阜聖徳学園大学
雑誌
岐阜聖徳学園大学紀要. 外国語学部編 (ISSN:13460897)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.92-116, 2001-02-28
著者
吉田 和夫
出版者
関西学院大学
雑誌
商學論究 (ISSN:02872552)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.33-46, 1975-02
著者
樋口 知志 佐藤 弥生
出版者
岩手大学
雑誌
Artes liberales (ISSN:03854183)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.141-155, 2003-06
著者
ネチャエフ V.A. 藤巻 裕蔵
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 自然科学 (ISSN:09193359)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.133-139, 1997-06-30

ロシア極東南部でエゾライチョウが食物として利用している植物は,高木約40種,灌木約45種,蔓植物7種,草本類約55種で,全体では少なくとも140種であった。冬芽,花芽,芽条は秋と冬(10月後半から4月中旬)に食べられた。展開中の葉,芽条,葉は主に春と夏(4〜7月),まれに秋(9〜11月)に食べられた。常緑針葉樹の葉は冬にごくまれに食べられることがあった。果実類や種子は夏と秋(5〜10月)に食べられた。冬芽が食べられた主な種は,Salix spp.,Betula spp.,Acer spp.,Chosenia arbutifolia,Alnus hirsuta,Carpinus cordata,Corylus spp.,Lonicera sppであった。蔓植物ではActinidia spp.とVitis amurensisの果実がよく食べられていた。花芽ではSalix spp.,Betula spp.,Alnus spp.,Corylus spp.,Ulmus spp.なども食べられていた。果実類では新鮮なものは好んで食べられたが,乾燥したものはあまり好まれなかった。種子ではAbies spp.,Picea spp.がまれに,Pinus koraiensisはごくまれに食べられた。食べられる植物の種類数はヨーロッパにおけるより多かったが,これは極東南部の植物相の豊かさを反映したものである。