著者
野中 亮
出版者
京都大学文学部社会学研究室
雑誌
京都社会学年報 : KJS = Kyoto journal of sociology
巻号頁・発行日
no.6, pp.41-59, 1998-12-25

The purpose of this paper is to reflect upon what the statements refered to the Aum Shinrikyo Affair manifested. On 20 March 1995, 'the Aum Shinrikyo Affair' was happened. In Japan, it was the first case of terror with poison gas, and the first case of terror by cult which caused a calamity that assailed many people. The number of dameged sufferers in this terror is over 5, 000, and eleven persons were killed. Japanese mass medias naturally reported this calamity everyday, but these reports become too excessive gradually. Syoko Egawa -- she was famous for her reportage of the Aum Shinrikyo Affair -- was the most famous 'Aum Watcher'. 'Aum Watcher' means the watch for Aum Shinrikyo, she was regerded the leader of Aum Watchers. In this paper, Syoko Egawa's reportages of the Aum Shinrikyo Affair are used as materials for consideration of the Japanese religious - cultural characteristics. The final purpous of this paper is the reflection on the Japanese religious - cultural characteristics with her texts. We contrust The books by Syoko Egawa with the books by Hiromi Shimada -- he was a university professor, but he was made to give up his job for his statement refered to the Aum Shinrikyo Affair. He estimated Aum Shinrikyo's religious life and practices very highly. His statement was opposed to the statement by Egawa Syoko who criticized the Aum Shinrikyo's conduct of their organization. But it was not discussion that settled this controversy, the event itself -- murder by the Aum Shinrikyo. This incomplete controversy still requires thorough discussion of us. Through this work we show that to consider the problems related to the Aum Shinrikyo Affair is, at the same time, to consider the problems related to the Japanese religious - cultural characteristics.
著者
黒瀬 豊敏 坂本 文信 上土井 大助
出版者
宇宙太陽発電学会
雑誌
宇宙太陽発電 (ISSN:24321060)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-36, 2017-01-04 (Released:2018-04-05)
参考文献数
3

宇宙太陽光発電衛星に用いる大型構造物として,展開トラス構造物の研究開発を進めてきた.この構造方式は,シンプル/軽量で組立に高度な装置を必要とせず,数kmに及ぶ大型構造物を自動で軌道上に構築できる.現在は地上実証をほぼ終えた段階であるが,この技術により,これまでにない宇宙機を実現できる可能性がある.本論文では,展開トラス構造物の技術を用いたレーダ衛星の可能性,及び現在検討を進めている次世代降水レーダ衛星について概要を報告する.
著者
秋田 成就
出版者
法政大学
雑誌
社會勞働研究 (ISSN:02874210)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.142-178, 1960-12-15
著者
佐藤 翔
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (図書館情報学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6645号)
著者
[亀岡末吉 画]
出版者
須原屋書店
巻号頁・発行日
vol.第1輯, 1919
著者
吉岡 郁夫 Yoshioka Ikuo
出版者
筑波大学比較民俗研究会
雑誌
比較民俗研究 : for Asian folklore studies
巻号頁・発行日
no.19, pp.135-140, 2003-11-30

中国には古来、女性の足を人工的に小さくする纏足の習俗があったことは、日本でもよく知られている。この習俗は漢民族の間に広く根強く定着し、近年になってようやく頽れた。一般には、この習俗が中国以外で行なわれたことがないという理由で、世界的に特異なものとみる傾向がある。・・・
著者
南 憲治
出版者
神戸親和女子大学
雑誌
神戸親和女子大学研究論叢 (ISSN:13413104)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.121-126, 2008-03

小学校の3・4・5年生168名を対象に,73項目からなる「ひとり言尺度」を実施した。各質問項目に記されているそれぞれの状況においてどの程度,ひとり言を発するかについて4件法で回答を求めた。因子分析の結果,ひとり言が発せられる状況として4つの因子が抽出された。これらのひとり言が発せられる4つの状況から考えて,小学生はひとり言を発することによって,自分の気もちや行動を調整していることが示唆された。また,5年生は4年生よりもひとり言をより多く発していることも示された。
著者
丸島 和洋
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.181-209, 2007-01

論文はじめに一 天文~弘治期の諏方郡支配 1 武田氏の諏方侵攻と「諏方郡司」 2 「高島城代」の設置二 奉書式朱印状の創出と「諏方郡司」 1 「諏方郡司」の不正 2 永禄~天正期の「諏方郡司」 3 当該期「諏方郡司」の権限三 武田領国における「郡司」 1 「郡司」の検出 2 「郡司」が奉じる龍朱印状おわりに
著者
栗原 弘
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.13-22, 2004-04-01

平安中期の代表的な政治家の一人であった藤原行成は妻・母親・外祖父の遺骨を川に流している.葬法そのものが非常に珍しいのだが,それにもまして重要なことは右の三人の出自はすべて源氏であって,藤原氏の行成が他氏の身でありながら三人の墓を喪失させていることである.本稿はこの問題を家族史の立場から考察した.
著者
林谷 秀樹 近江 佳郎 小川 益男 福富 和夫
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1003-1008, 1988
被引用文献数
2 29

1981年6月から1982年5月までの1年間に関東地方で死亡し, 1動物霊園に埋葬された犬4915頭の死亡データを用いて, Chiangの生命表作成法に従って, 犬の生命表を作成した. これは家庭飼育犬について作成された最初の生命表と思われる. 生命表作成の基礎となる犬の死亡確率の姿は人のものと基本的パターンがよく類似しており, 今回作成した犬の生命表は犬の集団の死亡秩序をかなり正確に表しているものと思われた. 生命表から算出された犬の平均余命は, 0才で8.3才, 1才で8.6才, 5才で6.1才, 10才で3.5才, 15才で1.6才であった. また, 犬の健康水準の指標としては飼い主の人為的な影響を受けやすい0才の平均余命(e<SUB>0</SUB>)より1才の平均余命(e<SUB>1</SUB>)のほうが望ましいと思われた. 犬種別(雑種, 純血種に大別), 地域別(人口密度1万人以上のA地域と1万人未満のB地域に大別)にも生命表を作成し, 得られたe<SUB>1</SUB>を比較した結果, 犬種間では雑種は純血種に比べ, また地域問ではA地域はB地域に比べe<SUB>1</SUB>は有意に長かった. 以上のことから, これらの犬種間, および地域間においては平均余命の長さを規制している要因になんらかの違いのあることがうかがわれた.