著者
田中 優子
出版者
全国農業協同組合中央会
雑誌
月刊JA (ISSN:09180745)
巻号頁・発行日
vol.65, no.10, pp.7-11, 2019-10
著者
野村 正
出版者
日本レーザー歯学会
雑誌
日本レーザー歯学会誌 (ISSN:09177450)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.21-26, 2016-04-01 (Released:2016-06-04)
参考文献数
12
被引用文献数
2

Wound healing in the oral mucosa, which covers the whole area of the oral cavity, is generally fast and the residual scar is minimal. Mucosal wound healing proceeds in the same manner as a cutaneous wound through the same stages, including hemostasis, inflammation, proliferation, and remodeling of collagen matrix. It is well known that ideal wound healing should be achieved by primary closure. On the other hand, the secondary intention of wound results in scar contracture. From the perspective of wound healing, the thermal damage created by a CO2-laser or YAG laser should be taken into consideration. In this article, we describe the process of normal wound healing and residual scar contracture in both skin and oral mucosa. Furthermore, we present the factors of abnormal wound healing.
著者
山下 昌宏 澤泉 雅之 前田 拓摩 棚倉 健太 宮下 宏紀 松本 綾希子 岩瀬 拓士 大野 真司
出版者
一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
雑誌
Oncoplastic Breast Surgery (ISSN:24324647)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.25-31, 2016-12-25 (Released:2016-12-26)
参考文献数
10

ティッシュエキスパンダー (以下TE) の留置は, さまざまな要因により延長される場合がある。今回われわれは留置が2年以上経過した症例を長期例とし, 期間, 要因および合併症を検討した。2006年1月から2012年12月の期間に TE を挿入した一次乳房再建例は740例であり, このうち長期例は30例 (4.1%) であった。長期留置30例の関連合併症は破損が4例 (13%) で, いずれも生理食塩水の漏出が緩徐な slow puncture であった。ほかに入れ替えを要する感染等は認められなかった。 長期留置の要因としては, 化学療法の影響やその合併症等が多数を占めたが, 他疾患の合併や患者事情により延期せざるを得ないことがある。その結果, TE の破損率は上昇すると予想されるが, 合併症によって緊急な処置を迫られるものではなく, 患者への IC を含め状況に応じた対応が必要である。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1936年09月03日, 1936-09-03
著者
横田 泰佑 遠藤 新大
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.383-388, 2017-07-01 (Released:2017-07-05)
参考文献数
49

遊離皮弁は,頭頸部癌・外傷・熱傷患者などの再建術で使用される。皮弁のモニタリングのために,術後はICUへの入室を要する。主な術後合併症は,血栓症・血腫・瘻孔・皮弁壊死であり,術後合併症の発生を認識するために,数時間おきに皮弁の評価を行う必要がある。皮弁の評価は,術後72時間行うことを推奨する報告もあるが,本邦で皮弁のモニタリング目的のみでICUに在室するのは難しいと思われる。遊離皮弁は機械的圧迫により血栓症が発生する可能性があり,安静を保つ必要がある。しかし,興奮と譫妄により安静を保てない可能性がある。現在,遊離皮弁に関する文献の多くは,後ろ向き観察研究であり,今後はランダム化比較試験が課題である。本稿では,ICU管理に必要な遊離皮弁の基本的知識について解説するとともに,問題点を考察する。
著者
櫻庭 実
出版者
岩手医学会
雑誌
岩手医学雑誌 (ISSN:00213284)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.197-202, 2019 (Released:2019-03-31)
参考文献数
13

顕微鏡下で血管や神経を縫合する技術であるマイクロサージャリーは,臨床応用されるようになってから60年近くが経過する.高度な技術が要求される難しい手術と考えられがちだが,現代では切断指再接着や遊離組織移植による再建外科などなくてはならない技術の一つとなっている.著者がこれまで経験した再建外科の症例を供覧し,更に最近の進歩についても紹介する.
著者
冨田 哲也 岡田 貴充 松本 嘉寛 遠藤 誠 薛 宇孝 中島 康晴
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.177-180, 2019-03-25 (Released:2019-05-16)
参考文献数
15

【目的】悪性骨軟部腫瘍の不適切切除例に対する追加手術は高侵襲となり,特に上肢では追加広範切除による機能損失が大きい.当科で追加治療を施行した上肢の不適切切除例について検討した.【対象】2011~2017年に当科紹介された上肢発生骨軟部腫瘍815例のうち不適切切除例と判断された9例を対象とした.【結果】男性7例,女性2例,平均年齢69.3歳であった.全例が浅在性軟部腫瘍であり,病理診断は粘液線維肉腫6例,隆起性皮膚線維肉腫,骨外性Ewing肉腫,CIC遺伝子再構成肉腫各1例であった.初回術前にMRIを施行されたのは3例のみで,生検は全例未施行であった.初回手術時の手技上の問題点として横皮切,被膜損傷や掻爬による腫瘍播種などがあった.当院での追加手術7例のうち4例で再建を要した.【考察】上肢発生軟部腫瘍では,浅在性腫瘍であっても一期的な切除生検は適応を限定して施行することが望ましいと思われた.
著者
古瀬 純司
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.12, pp.2060-2065, 2013 (Released:2013-12-05)
参考文献数
22

膵がんの予後改善には薬物による化学療法が必須であり,切除後補助療法から遠隔転移例まで,広く行われている.切除後補助療法ではgemcitabine(GEM)とS-1の比較試験が行われ,S-1が新たな標準術後補助療法となりつつある.切除不能例に対する化学療法ではGEM+erlotinib併用療法がGEM単独を上回る成績を示している.わが国ではGEM,S-1,GEM+S-1併用療法による第III相試験が実施され,GEMに対するS-1の非劣性が証明された.最近,海外においてFOLFIRINOX療法とGEM+nab-paclitaxel併用療法の有用性が報告され,わが国でも導入が見込まれている.
著者
角 マリ子 多久島 寛孝
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
熊本保健科学大学研究誌 = Journal of Kumamoto Health Science University (ISSN:24335002)
巻号頁・発行日
no.15, pp.109-120, 2018-03

本研究は,認知症カフェおよびサロンについて報告されている13件の文献を概観し,研究の動向,取り組みの実態と効果を整理して,今後の研究の方向性,認知症者およびその家族への支援についての示唆を得ることを目的とした。 その結果,以下の結論を得た。1.認知症カフェおよび認知症者に関連するサロンの開設の要素を明らかにすると,認知症者やその家族にどのような影響を及ぼすのか検証することができる。2.認知症カフェの効果については,家族の心情の吐露や家族の人生の回顧等,サロンの効果については,参加者の楽しみの増加や参加者の対人交流の増加等を参加者への効果から明らかにすれば,認知症カフェおよび認知症者に関連するサロンに繋がる継続要因を明らかにすることができ,認知症者とその家族が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けていくための支援の方策に繋げることができる。