著者
原田 晋 森山 達哉 田中 裕
出版者
金原出版
雑誌
皮膚科の臨床 (ISSN:00181404)
巻号頁・発行日
vol.60, no.13, pp.1969-1974, 2018-12-01

35歳,男性。春季花粉症あり。ジョギング後に大豆プロテイン飲料を初めて摂取した直後より,呼吸困難・全身性膨疹などのアナフィラキシー症状をきたして,救急搬送された。プリックテストで大豆プロテインおよび原料の脱脂大豆蛋白で陽性をきたし,また血液検査・immunoblot・ELISAによる検索の結果,Gly m 3およびGly m 4の両者の感作が認められたため,自験例をクラス2大豆アレルギーと診断した。これまで豆乳アレルギー症例は数多く報告されているのに反して,大豆プロテイン飲料によるクラス2大豆アレルギーの報告は過去には存在していないが,今後大豆プロテイン飲料によるクラス2アレルギーの発症にも留意する必要がある。
著者
岡野 由実 廣田 栄子 原島 恒夫 北 義子
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.91-99, 2013 (Released:2013-06-14)
参考文献数
12

成人一側性難聴者4名を対象に, 読話の活用状況と聴取困難場面での対処法と日常生活における聴こえの困難度について面接法と自己評価法により検討した。併せて, 読話検査を用いて有用性を検討し聴力正常者20例の結果と比較した。その結果, 一側性難聴症例では, 聴取困難な状況で読話の活用などの対処が必要であるものの, 対処法の習得には個人差が大きいことが示された。また, 読話能力については聴力正常者と差は少なく, とくに読話低下例では, 日常生活で読話の活用は乏しく, 聴取困難場面に消極的な対処をしており, 会話場面で困難度が高い傾向を示した。そこで, 一側性難聴者に対して, 聴取困難な場面での対処法について評価し, 個別状況に応じて, 指導・助言等のリハビリテーション支援を行う必要性があることを指摘した。
著者
吉田 康夫 吉村 文信 永野 恵司 長谷川 義明
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

インドールなどの代謝産物は、細菌のバイオフィルムの形成に影響を与える。本研究課題では、歯周病細菌のインドール産生酵素であるトリプトファン分解酵素についての研究を行った。まず、歯周病細菌の一種であるPrevotella intermediaのトリプトファン分解酵素を精製して、その酵素学的な性質を明らかにした。また、22種のPrevotella種のインドール産生能および関連遺伝子の有無にについて検討を行った。次年度以降は、環状ジヌクレオチドである、Cyclic-di-GMPの合成タンパク質と分解タンパク質に着眼して、それらの酵素を精製し、その機能について検討を行った。
著者
壷井義知 [著]
出版者
唐本屋八郎兵衞
巻号頁・発行日
1718
著者
壷井義知 [著]
出版者
唐本屋八郎兵衞
巻号頁・発行日
1718
著者
藤森 清
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.20-27, 1993-11-10 (Released:2017-08-01)

明治40年代の「平面描写」論における「平面的」というメタファーは、十九世紀フランス印象派の絵画にみられる選択的描写としての遠近法の影響をうけた田花袋によってプラスの価値を付与されたものとして使われた。このメタファーが同時代の文学の言説空間のなかで力をもったのは、明治20年代から30年代前半にかけて優勢だったパノラマの俯瞰的視覚が新しい視覚の様態としての魅力を失い、前提化されていくコンテクストにおいてである。
著者
山中 祐子 ヤマナカ ユウコ Yuko Yamanaka
雑誌
広島修大論集
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.151-175, 2010-02-28

1 0 0 0 OA 決算検査報告

出版者
会計検査院
巻号頁・発行日
vol.平成24年度, 2013-11
著者
野田 啓良
出版者
香川県農業試験場
雑誌
香川県農業試験場研究報告 (ISSN:03748804)
巻号頁・発行日
no.61, pp.35-41, 2010-03

スモモ「メスレー」の追熟に及ぼす温度とエチレン処理の影響について検討した。1.20℃、25℃、27.5℃、30℃で追熟したところ、20℃では果肉の軟化や着色等の追熟現象に伴い呼吸量とエチレン生成量が増加した。25℃ではエチレン生成量は増加しなかったが、追熟現象は進んだ。27.5℃では果肉の軟化は進んだが、着色は抑制された。呼吸量やエチレン生成量は増加しなかった。30℃では果肉の軟化や着色が阻害され追熟現象は進行せず、呼吸量の増加やエチレン生成は認められなかった。2.500ppmエチレン処理すると、20℃および25℃では追熟現象の進行に伴い、呼吸量とエチレン生成量は増加したが、27.5℃以上ではエチレン生成量の増加は認められなかった。30℃では果肉の軟化や着色の進行も認められなかった。3.30℃、エチレン濃度500ppmの環境に保持すると、果肉の軟化や着色が進行し呼吸量は増加したが、エチレン生成量の増加はわずかであった。4.20℃で16時間、250ppmエチレン処理をして、30℃へ移行させると、果肉の軟化や着色が進行し呼吸量は増加したが、エチレン生成量の増加はわずかであった。