著者
田草川 智秋 内田 英明 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

近年、環境保護の観点から電気自動車(以下EV)と再生可能エネルギーへの期待が高まっているが、将来的なEVの大規模な普及に対して、大都市におけるEVの充電需要やそれに対する太陽光発電の重要性をシミュレーションにより明らかにする必要がある。本研究ではEVエージェントを実装した交通シミュレータを用いて、EVの普及による岡山市周辺の電力系統への影響を定量的に評価し、現状の太陽光エネルギーによる発電量と比較した。結果として、EVによる消費電力を太陽光発電によって安定的にカバーするためには充電時間の適切な誘導やEVの性能向上を行う必要があることを示した。
著者
安住 敦
出版者
角川書店
雑誌
俳句 (ISSN:13425560)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.54-55, 1972-10
著者
木田 良才
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.479-501, 2010 (Released:2013-09-01)
参考文献数
78
著者
坂元 章
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.35-48, 1995
被引用文献数
2

本研究の目的は, 被験者が, 1人の刺激人物 (多くの特徴を持つ) が, ある血液型ステレオタイプにあてはまるかどうかを判断するときに, そのステレオタイプに一致する特徴を選択的に使用するであろう, という仮説を検討することであった。実験1では, 86名の女子大学生の被験者を2つの群 (A型群とB型群) に無作為に分けた。実験者は, まず, A型群の被験者に, 刺激人物がA型のステレオタイプにあてはまっているかどうかを判断させ, B型群の被験者には, B型のステレオタイプがあてはまっているかどうかを判断させた。そして, 両群の被験者に, その判断の中で, 刺激人物のどの特徴に着目したか (着目得点), また, 刺激人物に対してどのような印象を形成したか (印象得点) を答えさせた。結果は, 着目得点に関しては仮説を支持しなかったが, 印象得点に関しては仮説を支持するものであった。実験2では, 146名の女子の大学生の被験者を4つの群 (A型群, B型群, O型群, AB型群) に分けて, 同様の実験を行った。結果は, 着目得点と印象得点のどちらに関しても仮説を支持するものであった。

1 0 0 0 OA 現代小説全集

出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1926
著者
GOTO Hiroyuki
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on information and systems (ISSN:09168532)
巻号頁・発行日
vol.93, no.7, pp.1798-1806, 2010-07-01
参考文献数
18

This research addresses a high-speed computation method for the Kleene star of the weighted adjacency matrix in a max-plus algebraic system. We focus on systems whose precedence constraints are represented by a directed acyclic graph and implement it on a Cell Broadband Engine™ (CBE) processor. Since the resulting matrix gives the longest travel times between two adjacent nodes, it is often utilized in scheduling problem solvers for a class of discrete event systems. This research, in particular, attempts to achieve a speedup by using two approaches: parallelization and SIMDization (Single Instruction, Multiple Data), both of which can be accomplished by a CBE processor. The former refers to a parallel computation using multiple cores, while the latter is a method whereby multiple elements are computed by a single instruction. Using the implementation on a Sony PlayStation 3™ equipped with a CBE processor, we found that the SIMDization is effective regardless of the system's size and the number of processor cores used. We also found that the scalability of using multiple cores is remarkable especially for systems with a large number of nodes. In a numerical experiment where the number of nodes is 2000, we achieved a speedup of 20 times compared with the method without the above techniques.
著者
河野 忠 鈴木 康久
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

1780(安永9)年に出版された『都名所図会』は,日本で最初の名所図会といわれている。その中には当時の京都が文字による情報だけでなく,挿絵や鳥瞰図として写実的に描かれており,現在の観光ガイドブック的な存在として製本が間に合わないほどの売れ行きとなった。また,1787(天明7)年には,その続編となる『拾遺名所図会』が出版された。その中には名水の記述も多く,全部で150程度を数えることが出来る。1985年当時の環境庁が日本名水百選を発表したが,『都名所図会』に登場する名水は,さながら18世紀京都における名水百選といっても過言ではないだろう。これらの名水は現在どの様な状況に於かれているのだろう,という素朴な疑問から本研究を開始し,京都中の名水を対象に人文科学的および自然科学的な調査を実施した。『都名所図会』に登場する名水の分布は主に京都市街地に集中しているが,北は鞍馬山以北,南は奈良との境にまで及んでいる。多くの名水でその場所は特定できるものの,正確な場所が不明な名水も少なくない。しかし,それはほぼ市街地中央部から南西部に限られている。また,この地域の名水は,石碑のみのものや,新しく掘られたものが少なくないことが分かった。水質および同位体の分析結果から,京都盆地の地下水の水質は,井戸深度に依存するというよりも,地域によって特徴付けられていることが示された。盆地一帯の地下水は概ねCa-HCO3型を示しているが,地域によって(Na+Ca)-HCO3型やNa-Cl型,Na-HCO3型の水質組成を示す地点も見られた。京都盆地には複数の帯水層があることが確認されているが,盆地の地質は砂礫層が厚く堆積しているため,涵養された水は比較的速く浸透する。鴨川近辺の地下水は河川水が混合し,その影響が現れていると考えられる。また,北部山地の湧水では,石灰岩地域の影響を受けてCa-HCO3型の水質組成を示していた。一方,堀川周辺の地下水は井戸深度が比較的浅く,相対的にNO3-濃度が高くなっている箇所もあり,人間活動の影響を受けていると考えられる。名水の現状は,都市化や地下鉄開業などの影響もあって,鴨川以西,地下鉄東西線以南の地域はほぼ涸渇状態となっている。当時の地下水位が数m程度と推定されるものの,現在は50m前後,深いもので100mにも低下している。酒造メーカーの集中する伏見や宇治でも同様で,すべての井戸は新たに再掘削したものであり,宇治の八名水と言われた湧水群は,宇治上神社の「桐原水」のみが細々と湧出を見る程度である。東山以東や京都市街地以外の名水は,比較的当時の状態を保っていると考えられ,水質汚染もほとんど見られない。それに対して市街地にある名水は,西陣や伏見御香宮神社の「御香水」で,硝酸イオンが各々27.6,17.5mg/l検出された。また,近年の都市化や地下鉄開業による地下水環境への影響が名水の存在に大きな影を落としていることも判明した。その一方で,現存する多くの名水は,様々な伝説伝承を語り継ぎ,京都の水文化を物語る重要な文化財となっていることも明らかとなった。本研究は,平成21-23年度科研費補助金(基盤研究C)「『名所図会』を用いた京都盆地における水環境の復元」(研究代表者:河野 忠)の一部を使用した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.659, pp.98-102, 2000-02-07

違反設計や名義貸しは処分ランク6で3カ月の業務停止,業務停止処分違反や事務所閉鎖処分違反は処分ランク16で即免許取り消し──。昨年12月末の行政通達で,建築士の懲戒処分に関する基準が強化・明確化された。初めて一般に公開された懲戒処分の対象となる行為とその処分基準を一覧し,その課題を探った。
著者
宮田 憲一 渡邉 大介
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.32-48, 2013

本稿の目的は,PC 製品における製品アーキテクチャの変化を検討し,その背後にある企業の組織能力について明らかにすることである.本稿は,1970年代から90年代の米国デスクトップPCを対象にして,アップル(アップル系PC)とマイクロソフト(インテル系PC)のアーキテクチャの違いを観察することにより,従来強調されてきたような組み合わせ能力の巧みさだけではなく,擦り合わせ能力も適切に活用することがPC産業における競争力につながることを明らかにする.
著者
笠井 献一
出版者
共立出版
雑誌
蛋白質核酸酵素 (ISSN:00399450)
巻号頁・発行日
vol.37, no.15, pp.p2977-2984, 1992-11
被引用文献数
8
著者
栗原 一嘉 鈴木 孝治
出版者
日本分析化学会
雑誌
ぶんせき (ISSN:03862178)
巻号頁・発行日
vol.328, pp.161-167, 2002-04-05
参考文献数
12
被引用文献数
4
著者
相川 直樹 谷村 弘 河野 茂 吉田 稔
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.721-734, 1998-12-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
28

深在性カンジダ症は白血病などの好中球減少患者に好発する感染症と考えられていたが, 近年, 外科あるいは集中治療室 (以下ICUと称す) 入室患者などの好中球非減少患者に発症する深在性カンジダ症も増加傾向にあることが, 欧米を中心に報告されてきている1.2)。The European Prevalence of Infection inIntensive Care (EPIC) による調査3) では, ICUにおける院内感染症の起炎菌の中で, 真菌は5番目に多く検出されていた。この増加の原因としては, 外科ならびにICU領域における, 広域スペクトル抗細菌薬の繁用, 免疫抑制薬, 抗癌薬の使用の増加, 中心静脈栄養の多用など, 深在性カンジダ症発症のリスクファクターの増加が考えられる。さらに, 医療技術の進歩によりICU入室患者の生存率が改善され, 入院期間が延長したことも深在性カンジダ症の増加に関係している。この中でも, 広域スペクトル抗細菌薬の繁用は腸管内常在菌叢を撹乱し, カンジダ症を発症しやすくするとも考えられ, 重要なリスクファクターとなる。深在性カンジダ症のmorbidityとmortalityに関するWEYら4) のmatchedpair法を用いた研究では, カンジダ血症は死亡の38%に寄与しており, カンジダ血症を発症したものの生存した患者の入院日数は, 対照患者に比較して平均30日も延長した。また, 好中球非減少患者において, カンジダによる眼内炎は失明など予後不良なため問題となっている。わが国においても, 真菌性眼内炎の頻度は, 中心静脈栄養施行患者の3%, カンジダ血症発症患者の約40%と報告5・6) されている。消化管にコロナイゼーションしているカンジダは, 消化管の大手術, 外傷および熱傷, 免疫抑制薬などの影響による消化管粘膜のintegrityの減弱により, 血中に移行することが知られている7・8) ○近年, このことが深在性カンジダ症の発症の原因の一つと考えられている。このように, 好中球非減少患者における深在性カンジダ症に関して, 最近多くの知見が得られるようになった。しかしながら, 深在性カンジダ症は, 血液など本来無菌である部位からの培養が陽性となる以外に, 確定診断することが困難である。このため, 臨床の現場では深在性カンジダ症の診断および治療の開始が遅れ, 予後の悪化をまねいており, 早期診断, 早期治療の必要性が認識されつつある。この点に関して, 欧米では, 好中球非減少患者における深在性カンジダ症の診断および治療のガイドラインが提案9 {12) されている。しかし, わが国ではいまだその診断と治療において必ずしも十分な議論がなされておらず, 施設あるいは主治医によって様々な考え方のもとに診療が行われているのが現状である。一方, わが国では, 血清学的補助診断法として, 真菌細胞壁構成成分であるβ-D-glucanを検出する方法や, Condida抗原を検出する方法が実用化されて, 深在性カンジダ症の存在を推測することが可能であるが, 欧米では血清学的補助診断法はあまり普及していない。このような背景から, わが国独自の深在性カンジダ症の診断および治療のガイドライン作成が必要と考えられる。そこで, 深在性カンジダ症の診断・治療のガイドラインの基礎となる情報を得ることを目的として, 会議を開催した。会議では, 全国の深在性真菌症の診断と治療に携わる機会の多い臨床家の参加を得て, 好中球非減少患者に発症する深在性カンジダ症の診断方法, 抗真菌薬の投与開始のタイミング, 投与薬剤の選択・投与・量に関して, 臨床現場での現状あるいは考え方などの情報を収集した。
著者
馬嶋 安正 蔵田 智恵子
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:00215376)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.397-401, 1967

白ネズミに種々の脂肪および脂肪酸を摂取し貯蔵脂の脂肪酸組成を分析し次の結果が得られた。<BR>1) 飽和脂肪酸を摂るとそれが貯蔵脂肪に貯蔵されるが, それと一緒に炭素数の同じ一不飽和脂肪酸も同時に合成され貯蔵される。<BR>2) 摂取する脂肪および脂肪酸によって貯蔵脂肪の脂肪酸組成は変動するが全飽和脂肪酸と全不飽和脂肪酸の比率は一定で常に1: 2に近い値を示す。