著者
渡邊直樹責任編集
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
2007
著者
川崎 賢一 藤村 正之
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.601-613, 2005

本稿の目的は, 1992年11月に出版された『社会学の宇宙』 (川崎賢一・藤村正之 (共編), 恒星社厚生閣) という社会学テキストがどのように編集・出版されたのかを, 編者自身がその当時に考えていたことにできる限り忠実に, 紹介することである.その当時は, バブル経済崩壊直後の日本社会にあって, 社会学教育自体にも変革の波が押し寄せようとしていた.その波への1つの回答として, 編者たちが念頭に置いたのは, 大まかにいうと, 従来考えられていた〈教養としての社会学〉から, 〈普通に使える社会学〉あるいは〈DIY (Do It Yourself) の社会学〉へ, 大きくその方向を変えることを目指そうということであった.その意図がうまくいったかどうかはわからないが, 少なくとも, その後の社会学のテキストはさまざまな種類のテキストが出版されるようになった.その意味で, われわれのテキストが果たした何がしかの役割があったのではなかろうか.
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.311, pp.32-35, 2010-08

ファーストリテイリング会長兼社長、柳井正の自宅には、ある人物が著した書籍の全集が並んでいるという。一倉定。1999年に80歳で逝去した経営コンサルタントだ。柳井はインターネット上の書評サイトでこのように絶賛する。 「故・一倉定氏は、『会社は社長によって決まる』という信念を持って、経営者だけを指導したコンサルタントです。
著者
山崎 好裕
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1993

博士論文
著者
谷浦 孝雄 Takao Taniura
巻号頁・発行日
vol.3, pp.69-79, 2005-03-31

21世紀に入って、韓国では30歳未満の青年層の失業問題が「青年失業」という名の下に注目されている。1997年の経済危機で大量失業事態を引き起こしたが、2001年以降30歳以上層では失業率は3%内外に低下する一方で、青年層は7%台に止まったままなのである。その要因として、労働市場の変化、企業の経歴者・非正規職選好が高学歴化・経験不足の青年層の希望とミスマッチしていることがあげられている。本論では、韓国の変化している労働市場の実態、高学歴化と学卒者の就職難の状況を検討し、高学歴化のなかで大学教育がむしろ青年たちの社会適応とくに職業適応能力の向上を阻害しているという仮説を導き出している。
著者
和田 啓雅 杉本 靖博 青沼 仁志 浪花 啓右 大須賀 公一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2P1-D12, 2018

<p>The trap-jaw ant genus <i>Odontomachus</i> closes her mandible to catch prey quite quickly. The purpose of this study is to examine the mechanism how such a fast movement is realized. Since the velocity of closing exceeds the contraction velocity of a muscle, it is considered that there will be a mechanism to store energy and release it at once for realization of high-speed motion in the exoskeleton. We prepare a scale model of Odontomachus with micro CT scanning their exoskeleton data and 3D printer. Using model, we find three regions of contact points of the temporomandibular joint and the exoskeletal part meshes with each other at one of the regions. This structure is considered to be related to a lock mechanism for fast movement of Odontomachus.</p>
著者
為国 孝敏 榛沢 芳雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.221-231, 1993-06-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
28

本稿は、東京の拡大に伴なう地域の変容と郊外鉄道との関連を考察した。対象とした東京西南部地域は、山の手として1923 (大正12) 年の関東大震災以降急激な人口流入による都市化が進展した地域である。その中で玉川電気鉄道は東京西南部地域に初めて出現した、東京市域から郊外へ向けた鉄道として開業した。そこで、この玉川電気鉄道の変遷とその沿線地域である世田谷町、駒沢町、玉川村の変容との関連を解明することとした。その結果、玉川電気鉄道は地元有志が中心となって設立したことから地域の開発・発展に積極的であったこと、流入してきた通勤層を中心に鉄道を利用した新しいライフスタイルが創生されたこと、これらが有機的に結合して質の高い住宅供給地としての性格を有することになったこと、が分かった。

1 0 0 0 OA 中復堂全集

著者
清姚瑩撰
出版者
安福縣重刊
巻号頁・発行日
vol.第29冊, 1867
著者
林 正雄 青木 繁 石川 哲
出版者
医学書院
雑誌
臨床眼科 (ISSN:03705579)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.815-817, 1979-06-15

緒 言 糖尿病患者の瞳孔異常については,現在まで幾つかの報告がなされている。近年における代表的なものを表1に示すが,いずれも網膜症との因果関係について詳しく研究された報告は無い。著者らの一人林は,2年前に双眼電子瞳孔計を利用して,糖尿病患者における瞳孔のメタコリン感受性が正常者コントロールにくらべて,有意に高いことを報告し,さらにそのメタコリン反応は網膜症の重症度にある程度,相関することを示した。 今回は,あらたに交感神経系剤について同様の検討を行なうとともに,副交感・交感神経系各種薬剤点眼時における対光反応因子と網膜症との因果関係について検討し,若干の知見を得たので報告する。
著者
籔谷 祐介
出版者
富山大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、集約化が計画されている公的集合住宅団地において、団地の共用空間マネジメントを団地居住者と団地周辺居住者が協働で行うことで、団地内外居住者がネットワークされた拡張型団地コミュニティが形成可能か検証し、それによる団地居住者への効果を明らかにすることを目的とする。具体的には、団地の集会所やオープンスペース等の共用空間を活用して、活用方法を話し合うワークショップとそれを試行する実証実験を繰り返し実施することによって共用空間のマネジメントの主体形成を支援し、拡張型団地コミュニティが形成可能か試行する。その後、団地居住者へのアンケート調査により、本手法が団地居住者に与える効果を解明する。
著者
高橋 典子 今井 正彦 李 川
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.14, no.12, pp.523-530, 2014

<p>ビタミンAは約200年前に発見されてから,様々な役割を果たす重要な栄養素として認められてきた。現在,活性型ビタミンAであるレチノイン酸は前骨髄性白血病患者に対し分化誘導療法薬(抗がん剤)として使用されているが,他のがんや疾病に対する応用も期待される。近年,レチノイン酸以外のレチノールを含むレチノイドに抗がん作用があることが示され注目が集まっている。そこで本稿では,ビタミンAの供給,及び,生体内でのビタミンAの動態,代謝,作用についての新しい知見を,1)β-カロテンの作用と供給源としてのレッドパーム油,2)レチノイン酸の腸内免疫賦活作用,3)ビタミンAに関連する新技術[レチノイン酸の可視化,レチノイン酸結合タンパク質の分解促進法,レチノイン酸のLC/MS/MSによる新規定量法],4)ビタミンAに関連する新素材[新規レチノイン酸誘導体由来化合物の抗酸化作用と抗がん作用(Non-genomic action)],の内容で紹介する。ビタミンAの補助食品としての活用法の構築や予防薬・治療薬の開発を行い,健常人や患者のQOLの向上に寄与できる研究を目指す。</p>
著者
佐藤 博信
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.92, no.4, pp.449-471,566-56, 1983-04-20 (Released:2017-11-29)

The present paper attempts to clarify the basic movements of the Oyama Family (小山氏) of Shimotsuke province (下野国), a warrior clan who, together, with the Ashikaga Family, played a central role as one of the "patrician" families of the eastern provinces during the Muromachi and Sengoku periods. The method of analysis utilized takes on the form of individual investigations concerning consecutive Oyama family heads. As a result of organizing both documents issued and received by these family leaders on the basis of a complete analysis of such objective data, a preinitiation name (osanana 幼名), current name (tsusho 通称), given name conferred at initiation (namae 名前), title in the central goverment (kanto 官途), title in the provinces (juryo 受領), and abbreviated signature (kakiHan 花押), the author attempts to shed light on the fundamental political and historical substance of the generational changes which took place during the resurgence of the clan following the rebellion of Oyama Yoshimasa (小山義政) in the Namboku-cho period. The study begins with Yasutomo (泰朝) and continues through the family headships from Mitsuyasu (満泰), to Mochimasa (持政), Shigenaga (成長), Masanaga (政長), Takatomo (高朝), Hidetsuna (秀綱), Masatane (政種), and Hidemune (秀宗). The investigation demonstrates that not only the objective documentary evidence was born from a regular pattern of change, but also the particular generational changes were in many cases marked by intra-family conflicts. Also, within this historical process the author sees an important function played by the relationship of the Oyama Family to the Muromachi Bakufu government in the eastern provinces (Koga Kubo 古河公方). The conclusion that it was this close relationship to the Koga Kubo Ashikaga Family which determined the political destiny of the resurrected Oyama Family during the Muromachi and Sengoku periods. That is, the decline of the eastern Ashikaga Family power in the late Sengoku period necessarily led to the fall of the Oyama clan and consequently paved the way for its later retainership ties to the Go-Hojo Family (後北条氏).
著者
杉山 洋子 Yoko Sugiyama
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.1-16, 1989-02-25

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年07月29日, 1921-07-29
著者
杉原 正顯
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1982

博士論文
著者
大西 好宣
出版者
千葉大学大学院人文公共学府
雑誌
千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of studies on humanities and public affairs of Chiba University (ISSN:24332291)
巻号頁・発行日
no.36, pp.168-183, 2018-03

[要旨] 21世紀に入って以降、グローバル人材という用語が頻繁に用いられている。しかし、その意味するところは実に千差万別であり、人々がグローバル人材に期待するものも違う。そもそも、この用語が最初に登場した頃は、現在とは異なる意味合いで用いられていた。そこで本稿ではまず、これまでのグローバル人材の意味合いや用語に関する主要な定義、研究成果などをまとめて概観する。また他方で、現実の新聞記事に見るグローバル人材の報道内容がどのようなものかについても併せて比較検討する。その結果判明したことは、新聞が報じるグローバル人材は、英語や留学と関連づけたものが圧倒的に多く、従前の国際人に対するイメージと実は大差ない。教育関係者は本来、主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感といった21世紀型グローバル人材に必要な能力をいかに育てるかといった点に目を向けねばならないはずである。

1 0 0 0 OA 困學紀聞20卷

著者
宋王應麟撰
出版者
中野道也刊
巻号頁・発行日
vol.[9], 1661