著者
古賀 邦正
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.514-518, 1985-08-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
19

醸造技術の開発はどのような軌跡をたどってなしとげられたのであろうか。そして, 近年ちまたでいわれる遺伝子組換え, 細胞融合, あるいはバイオリアクターなどのバイオテクノロジーは醸造分野にどんな影響を与えているのであろうか。醸造技術の進歩発展を, 酒類, アルコール生産における連続発酵とそれに適した酵母の育種の問題に焦点をあてて解説していただいた。
著者
玉井 清
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.1-33, 2007-02

論説挿図序一 政見や政策の提示二 写真や似顔絵の利用三 新有権者の代弁者であることを示す標語や意匠四 選挙の啓蒙と知名度向上五 投票の懇請結論
著者
久坊 将之 星野 孝総
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.554-557, 2015 (Released:2016-02-26)

本研究は,Brain-Computer Interface(BCI)に使用するための小型化fNIRS機器の開発を行うことを目標としている. これまで所属研究室ではNIRS装置(日立メディコ社製: ETG-7100)を用いての脳計測実験を行ってきたが, 日常生活シーンでfNIRSをBCIとして使用する場合は,ウェアラブルのような小型化fNIRSが適していると考えられる.先行研究により小型化fNIRSはいくつか開発されているが,計測可能領域が前頭部のみのもの(DynaSense Inc.: PoketNIRS)や,装置の規模縮小が可能な部分がある[1].そこで,本研究ではBCIとして用いるためのfNIRS機器の提案を行う.本稿ではこれまで行った計測実験,現状況と今後の課題・展望について述べる.
著者
松岡 晃弘 矢島 健司 渡部 秀憲 川上 民裕 相馬 良直
出版者
医学書院
雑誌
臨床皮膚科 (ISSN:00214973)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.98-101, 2008-04-10

要約 シクロスポリン内用液含嗽療法は,扁平苔癬や天疱瘡による難治性口腔内病変に対して,その有効性が報告されている.筆者らは,78歳の女性の天疱瘡患者の,ステロイド内服治療に抵抗する口腔内病変に対し,ネオーラル®内用液含嗽療法を行い,その良好な治療効果を確認した.含嗽時に口腔内灼熱感と疼痛がみられたが,粘膜症状の改善とともに軽減した.その他の副作用はなく,シクロスポリンの血中濃度も測定感度以下であった.シクロスポリン内用液は天疱瘡に対する保険適用がなく,含嗽という投与形態も認められていないため,天疱瘡に対するシクロスポリン内用液含嗽療法は安易に行ってよい治療法ではない.しかし,適切に使用すればほとんど副作用はなく,高い効果が期待できることから,ステロイド増量や免疫抑制薬内服が困難な患者に対しては,十分なインフォームド・コンセントを得たうえで,試みてもよい治療法であると思われた.

1 0 0 0 OA 菜根譚講話

著者
加藤咄堂 著
出版者
大東出版社
巻号頁・発行日
1940
著者
斉藤 美香 齋藤 暢一朗
出版者
札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
雑誌
札幌学院大学心理学紀要 = Sapporo Gakuin University Bulletin of Faculty of Psychology
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.1-12, 2019-02-15

本研究は援助要請行動を促進する目的で作成されたメンタルヘルス教育プログラム(講習)の受講後に援助要請行動が促進された学生と促進されない回避型の学生の個人要因の違いを検討した。調査方法は大学生250名に受講前後の援助要請行動と自己肯定感,自己隠蔽,レジリエンス,コーピング尺度からなる質問紙を実施した。分析の結果,従来の情報提供中心の心理教育プログラムでは,自己肯定感の高い人,社交性の高い人,意味づけや課題解決型ストレスコーピングスタイルを持っている人には一定の効果が得られた。しかし,自己肯定感および社交性の低い人,他者の目を気にする恥意識の強い人に対しては,これらの個人要因に影響を与えるような効果的なプログラム構成の検討が必要であると考えられた。
著者
大谷 眞弘 多田 昌裕 岡田 昌也
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.A_294-A_301, 2018

<p><tt>日本では,特に地方部において乗合バスが重要な公共交通インフラとなっており,</tt>1 <tt>件のバス事故が日常生活に大きな影響を及ぼす.しかしながら乗合バス事故の件数は依然として多い.本研究では,新人バス運転手 </tt>16 <tt>名と指導運転手 </tt>7 <tt>名の,バス停留所への停車・発車,右左折など,バス乗務中に起きる様々な交通場面を含む公道上での運転行動を計測し,計測データを比較することで,どのような場面においてバス運転手がリスクの高い運転をする傾向にあるのかを調査した.その結果,バス停留所発車時や狭路直進時における,同時に複数の項目を確認しなければならない状況下において,新人運転手群は車内事故や対人事故を防止するために確認すべき項目の確認回数が指導運転手群と比較して有意に少ないことが明らかとなった.</tt></p>

1 0 0 0 OA 痛みの生理学

著者
黒澤 美枝子
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.73-79, 2000 (Released:2007-03-29)
参考文献数
5
被引用文献数
1

痛みは組織を損傷するような侵害性の刺激によって起こり,身体を脅かす危険な信号を知らせるという重要な役割を果たしている。侵害性の刺激によって興奮する侵害受容器は特殊な受容器構造を有しておらず,AδやC線維の一次求心性神経自由終末であると考えられている。一次求心性線維は,脊髄後角でグルタミン酸やサブスタンスPなどの伝達物質を分泌して侵害受容二次ニューロンに興奮を伝える。侵害性情報はさらに脊髄内を上行し,視床の特殊核或いは非特殊核に投射した後,大脳皮質感覚野,大脳辺縁系に投射して,痛みの感覚や情動反応,自律反応,防御反応を引き起こす。生体内にはまた,痛みに対する抑制機構(鎮痛機構)も存在する。
著者
木下 典穂 木下 晴都
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.60-66, 1981-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
13

糖尿病の111例を対象に針灸治療の臨床的研究を行なったが, そのうち血糖値を検査した54例について治療成績を検討した。治療は一般的に常用する共通治療と, 一定の症状に対応する類別治療に分けて施行した。治療成績は血糖値を指標にして, 著効, 良効, 安定, 無効の4段階で評価した。その結果, 著効・良効を合わせた26例 (48%) は, 針灸治療後に血糖値が改善された。治療期間からみると2年以上にわたる長期継続群の成績がよく, 病歴では早期糖尿病群に著効例が比較的高度にみられ, 自覚症状では口渇のみを訴える症例の成績がよかった。血糖値の高度な群は下降率が大きく, 血糖降下剤・インスリンの必要な症例でも, 針灸後には血糖の改善する例があった。
著者
Nakano Takashi Fukuyama Hidetoshi
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
Journal of the Physical Society of Japan (ISSN:00319015)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.2489-2499, 1981-08-15
被引用文献数
1 111

Our previous calculations of the lattice distortion and the formation energy ofa soliton in the one-dimensional antiferromagnetic Heisenberg spin-Peierlssystems are refined and extended to the case of X Y-Z model. The spin degree offreedom are represented by the phase Hamiltonian with the help of boson repre-sentation of fermions introduced by the Jordan-Wigner transformation. Parame-ters in this phase Hamiltonian are adjusted so that spin wave velocity and exponentof correlation function agree with exact results. This adjustment is shown togive also exact spin susceptibility in the absence of lattice distortion. Based onthis phase Hamiltonian of the X Y-Z model localized excitations (solitons) inthe presence of lattice distortions are examined in details including the width,the formation energy and the magnetic field dependence.
著者
松本 克己
出版者
The Linguistic Society of Japan
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.114, pp.1-35, 1998-12-25 (Released:2007-10-23)
参考文献数
46

Traditionally, the vowel harmony in Eurasia was considered to exist only in the so-called Ural-Altaic languages, as typically manifested in Modern Turkish. It was also regarded as a strong evidence for the genetic relationship of these languages. Recently, however, the vowel harmony has been found in many languages other than Uralic or Altaic, also displaying various types and characters.This paper aims to elucidate the existence of two major types of vowel harmony in the Eurasian languages, namely the Eurasian inland type and the Pacific coastal type. The former is what has been called Ural-Altaic type, which consists typically of eight vowels divived into masculine and feminine - and additionally neutral - series; phonologically, the harmony is based on the position of tongue-body: back vs. front.The latter type, on the other hand, is represented by that of Middle Korean, which consists, according to the writer's interpretation of Hwunmin Cyengum Hayryey, of six vowels divided into two series: Yin (i, u, _??_) and Yang (_??_, o, a) ; the phonological basis of harmony is to be regarded as the position of tongue-root, namely, the advanced tongue root (+ATR) producing the Yin vowels and the retracted tongue root (-ATR) realizing the Yang vowels. This type of vowel harmony is also found so far in Gilyak, in Chukchi-Kamchatkan, and further on the Pacific coast of North America, namely, in Penutian languages - particularly in Nez Perce. It may be considered as one of what the writer proposes circum-Pacific areal features.In addition, the vowel harmony of the Tungus languages proves to belong to this coastal type, so that, the writer suggests, the unity of the Altaic languages based on the their presumed genetic relationship may be quite doubtful.
著者
西本 由紀子 荒川 真衣 上野 勝代 梶木 典子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.61, pp.256, 2009

【目的】バリアフリー新法が平成18年12月より施行され、公共交通機関におけるバリアフリー対策が進んでいる。その対象は高齢者・障害者等でありベビーカーでの子連れ(以下、ベビーカー利用者)は対象とされていない。しかしながら、実際にはベビーカー利用者は同様に行動制限を受けており、日常的な外出に支障をきたしている。事前のヒアリング調査でもベビーカー利用者の公共交通機関利用に対する消極的な意見が多く聞かれた。そこで本研究の目的はその理由を探り、今後の対策の基礎資料を作成することを目標とする。このことは同時に子育て支援対策にも意義があると考えられる。【方法】➀神戸市内の区役所で実施される4か月、1歳半健診で乳幼児保護者に対し、公共交通機関でのベビーカー利用実態についてのアンケート調査を行った。➁神戸市内の公共交通機関内において、ベビーカー利用者の観察調査、ベビーカー利用被験者による行動調査を行った。いずれも実施期間は、2008年10月~2009年2月である。【結果】ベビーカー利用者は、比較的混雑の少ない10時~16時に集中して公共交通機関を利用しており、常に周囲の視線を気にしている。電車車両内では、乗降扉付近に立ったままベビーカーを支えていることが多い。神戸市バスのノンステップバスなどでは、車イスと同様、ベビーカー設置スペースが設けられているが、そのことはあまり周知されておらず、利用したことがある例はわずかであった。
著者
豊国
出版者
平のや
雑誌
三十六花撰
巻号頁・発行日
1862
著者
祐乗坊 由利ジョディー Hsu Jesse Chaikul Rasami Leichsenring Andrew
出版者
[The Center for English as Lingua Franca, Tamagawa University]
雑誌
The Center for ELF journal (ISSN:21890463)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.80-86, 2017-04

There has been a wellspring of interest in recent years in the quality and characterof learning spaces and their overall impact on teaching and learning processes. Asthe trend of academic institutions, from primary to tertiary, introducing new learningenvironments that blend innovation, technology, and flexibility continues, researchthat evaluates and enhances their post-occupancy use becomes increasingly critical.This article provides a brief overview of the newly constructed learning spaces at theELF Study Hall and describes their influence on language teaching and learning basedon surveys administered to 1610 students and 29 teachers and personal observationof the spaces. There appears to be a significant link between student satisfaction withthe learning spaces, especially with various attributes of the new facilities, and aperceived impact on language learning. This preliminary report is meant to guidefuture investigation on how new learning spaces influence pedagogical choices andlearner experience in an ELF-informed language program setting.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.779, pp.26-29, 2004-09-20

さ152m、43階建ての超高層マンションでありながら、免震構造の採用によって躯体にかかる地震力を減らし、内部に梁のないフラットスラブを実現した。しかも、内部には床荷重だけを支える小断面の鉄骨柱しか構築せずに、空間構成の自由度を高めている。梁は外周部にしかない。地震荷重は鉄筋コンクリート(RC)による外周部のチューブ架構が受け持つ仕組みだ。