著者
高瀬 冴子 坂田 脩 長島 典夫 吉田 栄充 三宅 定明 石井 里枝
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.301-306, 2017-08-15 (Released:2017-08-15)
参考文献数
15

福島第一原発事故以降,食品の放射能汚染が懸念されていることから,γ線スペクトロメトリーを用いて,日本に流通する梅加工食品100検体(2015年から2016年に購入)の放射能調査(134Cs及び137Cs)を実施した。134Csは6検体から検出され(0.82~12 Bq/kg),137Csは40検体から検出された(0.65~69 Bq/kg)。最も放射能濃度が高かった検体は梅エキスであり,134Csと137Csの和は81 Bq/kgであった。この濃度は一般食品の規格基準値の5分の4程度であった。放射性セシウムが検出された梅加工食品を1年間摂取した場合の成人の預託実効線量は最大で約1.7 μSvであった。
著者
橋本 謙二
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
脳と精神の医学 (ISSN:09157328)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.55-60, 2009-03-25 (Released:2010-04-27)
参考文献数
44
著者
名郷 直樹
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.9-13, 1997 (Released:2014-07-03)
参考文献数
21

Evidence-Based Medicine (EBM) はより質の高い根拠に基づいて医療を行っていこうという問題解決の一手法であるが、その大きな特徴は患者の問題から始め、患者の問題の解決に終わるという視点、行動科学に基づいたプロセスの組立にある。そして、そのプロセスは以下の四つのステップで示される。1. 患者についての疑問の定式化、2. 疑問についての情報収集、3. 収集した情報の批判的吟味、4. 情報の患者への適用。注目すべきは、それぞれのプロセスが思考様式でなく行動様式として提示されている点である。患者の問題解決のための勉強を医師の行動という面からとらえ、よりよい患者管理を実現する、そこにEBMの特徴と目的が集約されていると考えている。
著者
木下 雅敬 パブロビッチ ミリヤ コツボス マイケル
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.502, pp.143-154, 1994

コンクリート充填鋼管等では, コンクリートが鋼材により拘束されることにより, その強度及びダクティリティーが大きく改善される. 本文では, このような受働的な拘束を受けるコンクリートの構成モデルを提案している. また, 提案された構成モデルを組み込んだFEM解析コードを開発し, 偏心圧縮を受けるコンクリート充填鋼管の挙動を解析した結果, 解析結果は実験結果をうまく再現している.
著者
細田 季男
出版者
札幌大学
雑誌
比較文化論叢 : 札幌大学文化学部紀要 (ISSN:13466844)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.141-172, 2003-03-15
著者
松本 真輔
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.1-10, 2002-02-10 (Released:2017-08-01)

『日本書紀』『聖徳太子伝暦』には、太子存命中に数度の新羅侵攻が企てられたという記述がある。一度は侵攻に成功するが、最終的に派遣された将軍が筑紫で病没し、派兵は失敗に終わったとされている。ところが、中世太子伝において、これが大きく変容を遂げ、聖徳太子の実弟、来目皇子が、新羅侵攻成功の立て役者として大復活をとげる。本稿では、中世の物語的太子伝のうち、増補系太子伝を中心にして、その内容を紹介するとともに、新羅の脅威が喧伝され、日本の安全を守るため、侵攻がなされたとされている点、戦闘の様子が、神国思想を背景にした護国説話として描かれている点などを、その特徴として指摘した。
著者
柴田 一樹 渡口 ひかり 渡辺 裕之 武藤 衣純 松崎 さおり 植田 憲
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.65, pp.400-401, 2018

千葉県木更津市にて、潜在化している地域資源を地域住民に提示することで、地方における新たな観光のあり方を創出する。具体的には、空き店舗の活用や地域住民に対するミニツアーを通して潜在化した地域資源を提示することで、今まで当たり前のように感じていたものこそが特別であり、観光資源となりうることを認識してもらう。
著者
遠藤 徹 中野 雄介 板谷 天馬 筏 紀晶 矢持 進
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.I_1196-I_1200, 2014 (Released:2014-11-12)
参考文献数
10

It is thought that a salt marsh located at coastal urban area absorbs and emits large amounts of carbon dioxide (CO2). In this study, a field investigation on CO2 budget was conducted at Osaka-Nanko bird sanctuary, and CO2 fluxes were measured at tidal flat, sea surface and reed field by using chamber methods in order to estimate CO2 budgets of the salt marsh. The results of this study were as follows: (1) CO2 fluxes of tidal flat and reed field were one order larger than that of sea surface. (2) It was estimated that CO2 flux emitted from tidal flat was 3.26 g/m2/day and CO2 flux absorbed by reed grass field was 1.53 g/m2/day in October 2013. (3) It was suggested from the result of seasonal change of fluxes that the absorbed amount of CO2 becomes larger on summer than on autumn.
著者
上羽 貴之 和田 一郎 田中 明夫 森本 信也
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.45-50, 2015

今日,理科教育では平成 27 年度全国学力学習・状況調査の結果を受けて,「科学的な思考・表現」能力の育成が叫ばれている。本研究では,その育成に必要な能力として挙げられている問題解決能力の「推論(resoning)」に着眼した。理科学習を通じた推論と捉えられる「科学的推論」を育成するには,その成立過程及び教授学習モデルが明らかとなっていることが要請される。しかし,科学的推論を成立させるための要素や手立て等,詳細な研究が十分なされているとは言い難い。そこで,本研究では,科学的推論の育成を促す授業デザインの提案を目的とした。その際,タイトラーらが体系化した科学的推論と表象の関連を示したモデルと和田らが提案している表象ネットワークモデルを援用し,表象の視点に立脚することで学習モデルを模式化した。また,タイトラーらが明らかにした大別された2つの推論過程に位置付く推論活動を基に教授モデルを模式化した。これらのモデルを基に,実証的に理科授業を分析することで「科学的推論」の成立過程の内実を具体的に明らかにした。
出版者
山形屋七兵衛
巻号頁・発行日
1698

袋紙に「元禄五年江戸絵図」との墨書があり、合わせて「袋紙ニ元禄五年とあれと本書ニ見/当らす本書ハ無年号也(黒川/印)」との墨書もある。流宣図の系統。本所は西側部分のみで、墨釘部分が多い。堀の石垣と土手が書き分けられている。海の部分には江戸外道之法、火消御番衆(一覧)を記載。印記:宮嶋文庫、袋裏に多久氏(墨書)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー = Nikkei ecology (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.164, pp.56-58, 2013-02

再生可能エネルギーの「二の矢」「三の矢」と言える技術の開発が進んでいる。波力や潮流などの海洋エネルギーを使った発電である。 2013年には実用化に向けた実証プロジェクトが次々と始まる。国は、波力、潮流、海流発電などの研究開発予算に、2012年度は21億円、2013年度は38億円を計上した。主導するのは、首相をトップとする総合海洋政策本部。