著者
林 みちこ
出版者
Seminar on History of Art, Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
雑誌
藝叢 : 筑波大学芸術学研究誌 = Bulletin of the study on history of art in University of Tsukuba (ISSN:02894084)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.13-22, 2015-03-01

(付記)本研究は2012(平成24)年度「第6回未来を強くする子育てプロジェクト」(住友生命保険相互会社)における「女性研究者への支援」による助成、および2014(平成26)年度科学研究費・特別研究員奨励費による研究成果の一部である。
著者
奚 印慈 山口 敏康 佐藤 實 竹内 昌昭
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.310-316, 1998-05-15
参考文献数
12
被引用文献数
16

ステビア茎粗抽出物は強い抗酸化活性を示した.その活性は抗酸化指数で葉に比べ5倍程度高く,現在ほとんど利用されていない茎の新たな利用価値を提示した.ステビア抽出末はマイワシ油およびリノール酸に対して100ppmの添加で抗酸化効果を発現した.その効果は同濃度のBHT,α-Tocに匹敵する強さを示した.ステビア抽出末はα-Tocおよびクエン酸を併用することにより抗酸化効果が増強された.<BR>ステビア抽出末の抗酸化有効成分は主として透析外液(分画分子量500)に存在した.外液濃縮物を逆相カラムクロマトグラフィー.薄層クロマトグラフィーで分画し,複数の有効画分を認めた.その多くは,ポリフェノール化合物であったが,最も強い効果を示した成分にはカリウムが高濃度で存在した.
著者
原田 勇希
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.181-184, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
18

本研究は,中学校理科の天文分野で活用することを見据えた紙筆版の空間的視点取得課題(PSPT)の開発を目的とした.反応時間と誤答率の分析より,本研究で作成した刺激に対する左右判断は空間的視点取得の認知的処理を反映できていると考えられた.また,心的回転課題や「季節による星座の見え方」の単元テストおよび主観的理解度とも理論的に想定された相関があった.このことから,PSPT は基準関連妥当性を持つ課題であると考察された.
著者
奚 印慈 山口 敏康 佐藤 実 竹内 昌昭
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.310-316, 1998-05-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
12
被引用文献数
8 16

ステビア茎粗抽出物は強い抗酸化活性を示した.その活性は抗酸化指数で葉に比べ5倍程度高く,現在ほとんど利用されていない茎の新たな利用価値を提示した.ステビア抽出末はマイワシ油およびリノール酸に対して100ppmの添加で抗酸化効果を発現した.その効果は同濃度のBHT,α-Tocに匹敵する強さを示した.ステビア抽出末はα-Tocおよびクエン酸を併用することにより抗酸化効果が増強された.ステビア抽出末の抗酸化有効成分は主として透析外液(分画分子量500)に存在した.外液濃縮物を逆相カラムクロマトグラフィー.薄層クロマトグラフィーで分画し,複数の有効画分を認めた.その多くは,ポリフェノール化合物であったが,最も強い効果を示した成分にはカリウムが高濃度で存在した.

1 0 0 0 OA 中西紀事24卷

著者
清王韜撰
巻号頁・発行日
vol.[1], 1868
著者
高田 浩祐
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.78, no.3, pp.142-146, 2015 (Released:2016-10-15)

一般的な 「ミラーレス(ノンレフレックス)カメラ」 の電子ビューファインダーは,ホワイトバランスや露出などの撮影設定が常に反映された映像を見ながら撮影できる,という利点がある.一方で,光学ファインダーに比べ表示タイムラグが大きく,速い動きの被写体のシャッターチャンスを逃すという課題があった.これに対し,「X-T1」 は,新開発の 「リアルタイム・ビューファインダー」 により,光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと,デジタルカメラで世界最大の表示倍率を実現.これまでの電子ビューファインダーでは体験することのできなかった,快適な撮影を可能にした.本記事ではこのファインダーの開発を中心にX-T1に搭載した技術ついて紹介する.
著者
絶海, 中津
出版者

書名は序首による。別書名「絶海和尚語録」等。絶海中津(1336-1405)は相国寺に住し、義堂周信と並び称せられた五山の詩僧で、蕉堅道人と称した。川瀬一馬著『五山版の研究』では、本書は、明永楽元(1403)年の明僧道聯及び道衍序、同2年心泰跋、如蘭書蕉堅稾後等が付されていることから、室町初期頃の刊行と推定されている。また、本書の伝本に絶海入明当時からの詩文を門人慧奯(かつ)が編録した「蕉堅稾」と併せて2冊になっているものがあり、それが本来の形であろうとされている。当館ではこの2冊とも所蔵しているが、それぞれ別のものとして扱っており、「蕉堅稾」の請求記号は「WA6-79」となっている。両書とも、同一の元表紙に同一書体の書き題簽を有し、版式・装訂も同一、共に巻頭及び表紙に「善慧軒」の印記を有する。現在は、この両書を1帙にまとめて保管している。当館本「日本国絶海津禅師語録」には、永楽元年の道聯序のみが付されており、表紙の書き題簽は「蕉堅師語録」となっている。書中、部分的に朱点・朱引きがみられる。医者で蔵書家としても知られた土肥鶚軒(1866-1931)から三井文庫を経て当館が収蔵。「善慧軒」以外に「鳳岡」ほか未詳印2種が押捺されている。
著者
佐藤 陽治 梅林 薫
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学計算機センター年報 (ISSN:09134514)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.28-63, 2003

現在のテニス競技においては、ラリーの高速化に伴い、選手のムーブメント能力は高度化を余儀なくされている。本研究では、テニスのみならず多くのスポーツで共通に必要な敏捷性、俊発性の種目特性の検証と、その妥当な測定方法の開発、現在脚光を浴びつつあるスピード(Speed)、巧緻性(AgHity)及び敏捷性(Quickness>(以下SAQと表記する)の反応動作改善への効果を検証することを目的とした。 日本のテニス選手のSAQにおける体力的実態を把握し、 AIS(Australian Institute ofSports)が年齢別に指定している強化選手に実施している、テニス競技における各種SAQテストの結果と比較すること、及び各被験者にSAQ能力向上のためのトレーニングを定期に実施してSAQ能力の向上が縦断的に認あられるかの検証をするたあに、体育大学テニス部男女各10名、一般大学女子テニス選手14名、名古屋地区のジュニア・テニス選手男子15名、女子4名に「Acceleration forward agility test (Right side / Left side)」、 「Acceleration backward」、on sideways(Right side/Left side)」、 「505Agility Test」の各種SAQ Testを適宜付加して実施した。 また基礎的研究として、一般大学体育授業受講生80名に3パターンの「Box step test」を測定したものコントロール群とし、週1回の授業で、縄跳び、及び4方向シャッフルパターンの「Box step test」を3ヶ月間実施した後の3種のパターンのrbox step」の変化を観測した。結果は、以下の通りである。一般学生を対象としたボックス・ステップ・テストでは、トレーニング種目とした一周ステップ(round steps)は有意な増加を示した。また、他の2種のステップパターンも、有意な増加を示した。ジュニアを対象としたrAcceleration sideways(forehand/backhand)」の結果は、男子では、フォアハンド2,43s(n:23、 s. d.:0.102、 range:2.18-2.72)、バックハンド2.50 s (n:23、s。d.:0.177、 range:2.20-2.84)、女子はフォアハンド2.71 s(n:5、 s. d.:0.115、 range:2.64-2.91)、バックハンド2.75s(n:5、 s. d.:0.215、 range:2.47-2.96)であり、オーストラリアの同年代のジュニアと比較して男子は有意差がなく、女子はやや劣るという傾向であった。 大学テニス選手は、オーストラリアのトップの選手に比べ、男女ともにやや劣る傾向があったが、SAQ向上の各種トレーニングを実施して縦断的に観察すると有意に向上する傾向が確認された。 SAQ能力に関しては、一般女子より男子が有意に上回ること、また、テニス競技能力に比してSAQ能力が優れている傾向があること、またSAQ向上のための各種トレーニングを付加することによりSAQ能力は改善されることが確認された。
著者
畑江 敬子
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.121-127, 2005 (Released:2013-02-19)
参考文献数
12

Effects of various factors such as coexistence of basic ion, five basic taste and gelling agent, on the salt taste intensity of sodium chloride are summarized. The salt taste intensity was significantly lowered when NaCl was substituted with more than 20% KCl, or more than 10% MgCl2. However, there was no significant difference on the preference for the 20% KCl or10% MgCl2 substituted NaCl solutions. Addition of small amount of salt enhanced the sweet taste. When salt is tasted for the second time, after tasting concentrated sugar solution, the salt taste intensity became stronger.Salt taste intensity/NaCl concentration in the solid food was expressed as the taste efficiency ratio. The salty taste efficiency ratio of the tested foods was generally lower than the actual amount of salt, which means that we take more salt than we feel when we eat the foods.The relationship between the salty taste efficiency ratio and physical property of foods, and the methods to determine the salty taste efficiency are also discussed.
著者
佐立 治人
出版者
關西大學法學會
雑誌
関西大学法学論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.694-688, 2018-09
著者
南 アイコ 橋本 明子 佐藤 真実 岸松 静代 谷 洋子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
巻号頁・発行日
pp.12, 2007 (Released:2007-08-30)

【目的】 すでに食品特性にはテクスチャーおよびフレーバーの次に食品の色が強い影響を示すことがいわれ、さらには食欲の増進や減退には色が関わることが報告されている。前報ではコロッケの盛り付けについて色と嗜好の関係について報告した。本研究においては、ハンバーグを盛り付ける際の付け合せの色と嗜好の関係について検討を行った。【方法】 日常的に食べられる料理としてハンバーグを選んだ。料理本などにある盛り付け方をまとめ、実際に盛り付けと写真撮影を行った。その写真を提示しながら、視覚情報による盛り付けのイメージ調査を行った。調査対象は本学学生181名の女子とした。調査項目は、(1)ハンバーグのイメージ、(2)料理本にみる付け合せの色と嗜好、(3)付け合せの色と組み合わせによる嗜好についてである。因子分析を行い、盛り付けによる色と嗜好に関するイメージについて検討した。【結果】 料理本にみるハンバーグの盛り付けは、皿が白、テーブルクロスが洋風であると緑系色、和風であると青系色が多く使用され、付け合せとしては、洋風であるとブロッコリー(緑)、にんじん(赤)、じゃがいも(白)の3品、和風であるとブロッコリー(緑)の1品が多くみられた。ハンバーグのイメージとしては、ハンバーグの種類によって異なり、洋風ハンバーグの場合には「家庭食」、煮込みハンバーグの場合には「外食」のイメージであった。ハンバーグの付け合せとしては、付け合せの種類が3種類まで増えると高級感や濃厚さが強調されることがわかった。料理の盛り付けにおいては、家庭の食習慣による盛り付けの色や嗜好によるイメージを配慮していかなければならないことが示唆された。

1 0 0 0 OA 和論語

著者
本社出版部 編
出版者
仏教図書出版
巻号頁・発行日
vol.末, 1900
著者
松山 一紀
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.83-106, 2013-09

[概要] 組織にとって, 従業員の組織に対する帰属意識は重要な管理項目のうちの一つである。 そこで, 本稿では, モラールや忠誠心などの類似概念を検討することによって, 組織に対する帰属意識について考える。 日本における帰属意識研究は組織コミットメント概念の登場により, 劇的に進んだが, 日本人労働者の帰属意識を明らかにするためには, 忠誠心について理解することが必要であることを論じる。 [Abstract ] The employee's sense of belonging to the organization is one of the important control points for the company. The purpose of this paper is, therefore, to explore the sense of belonging to the organization by a review of similar concepts like "morale" and "loyalty." Appearance of the concept of organizational commitment has led a large step forward in the study of a sense of belonging in Japan. To clarify the Japanese employee's sense of belonging, however, requires a deep understanding of the loyalty.
著者
高瀬 つぎ子
出版者
福島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

2011年3月に発生した福島第1原子力発電所の爆発事故によって,多量の放射性核種が大気中に放出され,福島県東部および中央部の広範な地域に放射性物質による環境汚染をもたらした.放射性セシウムによる哺乳類の内部被ばくを考える上で,放射性セシウムの①体内組織中での分布,②体内での代謝過程(生物学的半減期)に関する基礎データに基づいて,体内動態を予測することが重要な課題になっている.本研究では,ウシ(黒毛和種)の体内組織中での放射性セシウム分布および放射性セシウム濃度の動的変化を測定し,測定結果にコンパートメントモデルを適用することにより,筋肉をリザーバーとするセシウムの代謝モデルを提案した