著者
樋笠 勝士
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.1-13, 2005

Oxymoron (contradictory expression) is an important rhetorical expression for Augustine. He uses it to express God in the Confessions ; "You(God) are deeply hidden yet most intimately present." After that, he says " in these words what have I said ?" These lines are peculiar speculation form which talks about God in oxymoron and his reflections on such ambivalence in language. He also uses oxymoron to express that the human being's state in front of God is essentially ambivalent, saying "(God) whom I should attach myself, but was not yet in a state to be able to do that." Thus, oxymoron is the most appropriate way of speaking about God and the speaker himself. Moreover, when he talks about the beauty of God and of this world by the beauty of God, oxymoron brings its ability into full play to explain both, because the crucial ambivalence is in beautiful things as creatura bona, which has the nature of being totally beautiful and totally ugly. Also the same is the aesthetic experience, which is both intellectual and sensitive. These are evidently based on his vertical passionate love for God as beauty itself and also on his horizontal moderate love for creatura. In this, we find the aesthetics of the ambivalence founded on oxymoron.

1 0 0 0 OA 後記

著者
後藤 乾一
出版者
早稲田大学アジア太平洋研究センター
雑誌
アジア太平洋討究 (ISSN:1347149X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.403-407, 2013-02-28
巻号頁・発行日
vol.[27] 十三之一 硫黄問屋、四季打稽古、諸家国産売買, 1000
著者
大橋 麗子
出版者
岐阜大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

平成28年度及び平成29年度は産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い補助事業を中断していた。
出版者
巻号頁・発行日
vol.[244],
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1796, pp.35-37, 2015-06-22

「ROEを上げる王道は利益率と売上高を上げること」と投資信託会社、レオス・キャピタルワークスの取締役でファンドマネジャーの湯浅光裕氏は指摘する。36ページにあるランキングはその2つの面からROEを押し上げている企業のそれだ。 利益率が高く、ROEも高い企…
著者
南石 晃明
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.141-159, 2002 (Released:2013-03-31)
参考文献数
13
被引用文献数
15 9

多様な営農リスクや経営目標を明示的に考慮できる営農計画手法を簡易に利用できるように,目標分析やリスク分析が行えるシステムを開発した.このシステムでは,試算分析と数理計画法の統合的利用が可能である.システムは,表計算ソフトをベースにVBAを用いて開発されており,手法面では多様な経営目標,収益リスクおよび作業リスク,労働や土地の制約に加えて機械作業時間や施設処理能力の制約が考慮できる点が特徴である.また,システム面では,機械作業可能時間等の算出機能,演算に用いるモデル構造の選択機能が特徴である.1996年7月の試作システムの配布開始から2001年12月末までの累積利用申込者数は575件であり,このうち66%を都道府県の農業改良普及センターや試験研究機関が占めている.システムの適用事例は少なくとも80以上があり,技術評価と営農計画に大別できる.本研究により,システムが持つべき機能および基本構造は明らかになった。今後の課題としては,システムが取り扱うデータを3種類に区分し,農業技術体系データベースを構築することが求められている。
著者
杉本 ひとみ 隅田 学 V マンザーノ 稲垣 成哲 中山 迅
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.13-16, 2001
参考文献数
10

本研究では, フィリピンにおける小学5年生と中学2年生を対象として, 描画法を用い科学者の絵を描かせることで, 彼らがどのようなサイエンス・イメージを持っているのかを検討した。その結果, 次のような特徴が見られた。 (1)白衣を着た科学者像はあまり多くなかった。 (2)女性科学者像が多く, 特に女子児童・生徒によって多く描かれた。 (3)科学者の研究分野像は, 小学校では生物分野, 中学校では化学分野が多かった。 (4)科学者が研究に使っている器具については, 試験管とパソコンをイメージする児童・生徒の割合が高かった。
著者
小枝 圭太 興 克樹 米沢 俊彦 久米 元
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学水産学部紀要 = Memoirs of Faculty of Fisheries Kagoshima University (ISSN:0453087X)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.21-26, 2016

The fresh water species Green Swordtail Xiphophorus heller Heckel, 1848, endemic to central and northern America, was introduced to Japanese waters in the 1960's, established populations being recorded on Kume-jima island and Okinawa-jima island (Okinawa Prefecture), and in Yamanashi Prefecture. A single specimen (39.9 mm SL) of Green Swordtail, collected from the Handa River in May 2011, was the first record of the species from Amami-oshima island (one of the Satsunan Islands). Although the population increased hugely over the following years, it decreased significantly in winter 2015/2016, during which record low temperature levels occurred, only to recover within six months. The morphology of specimens from Amami-oshima island are described in detail, and distributional records of the species and recent population status on Amami-oshima island are discussed.
著者
曲亭馬琴 著
出版者
帝国教育学会
巻号頁・発行日
vol.天の巻, 1920
著者
武田 卓也
出版者
日本介護福祉学会
雑誌
介護福祉学 (ISSN:13408178)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.74-80, 2008-04-01

本稿はひとり親家族の介護問題に注目する.その親が若くして要介護者になると,その介護は若年介護者がになうことになる.そこで本研究では,その介護過程のなかで若年介護者が抱える問題を明らかにし,双方の生活が犠牲とならず共に自己実現できる支援の方向性を探ることを目的とする.まず,背景として家族変化と介護問題の関係を述べ,次に「家族」「世帯」「家庭」の関係性の整理と家族危機について言及した.さらに介護保険制度と若年介護の問題および家族形態により若年者が介護をになうことを述べた.そして事例分析を行い,若年介護者が抱える介護問題についてその一端を示した.またその問題を「一過性の問題」と「継続的な問題」に大別し,後者が生活に制限を与えることを示し,その背景にある要因として7点を提示した。そして支援の方向性として「全体としての家族」の視点から若年介護者支援の重要性を論じた.
著者
豊田 哲也
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.29, 2002

<B>1.研究の目的</B><BR> 約40種類にのぼると言われる日本の香酸柑橘(酢みかん)のうち、徳島県特産のすだちは大分県のかぼすと並ぶ代表的なもので、年間生産量7千tと全国の97%を独占している。最大の柑橘である温州みかんの生産は1960年代に西日本各地で急拡大を遂げたが、生産過剰や輸入自由化による価格低下に直面し産地の大幅な再編を迫られた。もともと温州みかんに不適な気候条件の中山間地域で始まったすだちの栽培は、技術革新による周年出荷の実現で安定した収益の確保に成功し、1980年代にはみかんからの有力な転換作物として生産量の増加を見た。本研究では徳島市の南西に隣接する神山町と佐那河内村を事例地域に取り上げ、産地形成の過程を跡づけながらその生産構造を明らかにする。<BR><B>2.産地形成の過程</B><BR> すだち生産の開始から拡大、成熟に至る経過はおおむね10年ごとに以下の4つの時期に区分され、栽培面積の推移は典型的なロジスティック曲線を描く。<BR> <U>第1期</U> 徳島県におけるすだち栽培の歴史は江戸時代に遡るが、1956年に神山町鬼籠野地区で養蚕業や甘藷栽培の行き詰まりを打開すべく農家有志が栽培に取り組んだのが、商業的生産の始まりである。1960年代には消費宣伝と販路拡大を図りながら、同町におけるすだち生産は徐々に増加した。<BR> <U>第2期</U> 1970年代に入り、低温貯蔵技術の開発やハウス栽培の導入によってすだちの周年出荷体制が確立される。9月に出荷される露地すだちのkg単価が100円前後であった当時、長期貯蔵ものや加温ハウスものは1500-2000円の高値で取り引きされ、生産農家の収益性を大幅に高めた。<BR> <U>第3期</U> 温州みかんの価格低迷と生産調整が本格化する中で、1979年に県はすだちへの転換支援政策に乗り出す。1981年2月の大寒波でみかんの木が大量に枯死するなど大打撃を被ったのを契機に、佐那河内村など周辺産地ですだちへの転換が進んだ結果、栽培面積は10年間で2.5倍に急拡大した。<BR> <U>第4期</U> 1990年代なると、新興産地の成長にともなう競争の激化、長期不況による業務向け需要の伸び悩みなどのため市場は飽和気味となり、すだち栽培面積は約600haで頭打ちとなった。<BR><B>3.事例地域の生産構造</B><BR> 2000年におけるすだちの栽培面積は、神山町126ha(徳島県全体の21.2%)、佐那河内村109ha(同18.3%)で、県内で1位と2位を占める。また、販売農家のそれぞれ60%と75%がすだちを栽培している。<BR> 神山町鬼籠野地区はすだち栽培の先進地で、長い経験を持つ栽培農家の技術水準は高い。1戸あたり栽培面積は零細だが、密植による集約的な経営で補っている。貯蔵用冷蔵庫の設置は早かったが、気候が冷涼なためハウス栽培はふるわない。中心集落である東分・中分・西分では米や野菜との複合経営が多いのに対して、山間部には一の坂集落のようにすだち栽培に特化した集落も見られる。<BR> 後発産地である佐那河内村では、温州みかんからの改植や高接による転換園が多く、1戸あたり経営面積が大きい。1970年代はハウスすだちの産地として成長したが、1983年以降は採算上の理由から貯蔵の方が多くなっている。鬼籠野地区に近い北山集落は、みかんからすだちへの転換がドラスティックに進んだ例で、情報や人の交流がこうした動きを促進する役割を果たしたと考えられる。<BR> このように、神山町と佐那河内村はすだち産地として対照的な性格を示しながらも、出荷時期などで機能的な補完関係を有している。また両者に共通する産地形成要因として、行政や農協による支援体制のほかに徳島市への近接性を指摘できる。すなわち、意欲ある生産農家は機動的な個人出荷で利益を追求しうる一方、通勤兼業を選んだ農家が加工向けの粗放な露地栽培を続けることも可能なためである。しかし、近年はいずれのケースでも就業者の高齢化が進んでおり、後継者の不足とあいまって今後の展開は楽観を許さない状況にある。
著者
建部 修見
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2017-HPC-162, no.6, pp.1-5, 2017-12-11

ストレージ性能はアクセスパターンにより大きく性能が変わり,多くの尺度が考えられる.IO-500 ベンチマークは HPC における典型的なアクセスパターンのベンチマーク集合で,性能値を幾何平均により一つのスコアとする.今後の標準的な IO ベンチマークとして期待されるものである.本研究では,IO-500 ベンチマークにより,Oakforest-PACS のストレージシステムを評価する.ファイルキャッシュシステムの評価では,個別ファイルの書込で 746 GiB / s,単一ファイルの書込で 600 GiB / s であった.IO-500 のスコアは 101.48 であり,2017 年 11 月の第 1 回目のリストで第 1 位であった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1081, pp.69-72, 2001-03-05

今年1月下旬、米国フロリダ州オーランド。全米を覆った大寒波の影響は、ウォルト・ディズニー・ワールドなどを擁する米国屈指のリゾートにも及んだ。GEファイナンシャル・アシュアランス(GEFA)の年次会議のため世界中から集まった幹部たちは、パーティー会場となったホテル外のテントに流れる冷気に震えながら次々と飲み物のグラスを手にした。