著者
鈴木 聡一郎 粟屋 徹 原 久男 廣井 透雄
出版者
特定非営利活動法人 日本冠疾患学会
雑誌
日本冠疾患学会雑誌 (ISSN:13417703)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.157-160, 2016 (Released:2016-09-23)
参考文献数
4

症例は過換気発作の既往のある43歳女性.健康診断で心電図異常を指摘され他院施行の心臓超音波検査にて左室前壁から中隔の壁菲薄化と心室瘤を認め,精査目的で紹介入院となった.心臓MRI,心筋血流シンチグラフィーでは左前下行枝の陳旧性心筋梗塞の所見であった.冠動脈造影検査では冠動脈に有意狭窄を認めなかったが,アセチルコリン負荷試験陽性であり冠攣縮によって心筋梗塞をきたしたと考えられた.また本症例ではアセチルコリン負荷試験時に過換気発作を生じたこと,過換気発作時にニトログリセリンが奏効したという点から,過換気発作により冠攣縮症状が誘発されるというよりも,過換気発作が冠攣縮性狭心症の症状であると考えられた.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1888年07月11日, 1888-07-11
著者
韓 金江 J.J. Han 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
vol.7, pp.79-95, 2007-01-01

本稿は知的財産権の産業発展における役割について、中国を事例にして論じたものである。中国は1978年に「改革開放」政策を打ち出して以来、速いテンポで発展してきた。経済発展において、改革開放以降は外国の直接投資および先進技術が重要な位置を占めるようになった。政府は投資環境整備の一環として、1990年代から今までの10数年において、関係する法律の改正などによって知的財産権制度の強化を図ってきた。直接投資は、大量の資金と共に、外国の先進技術や経営管理方法などをもたらすことになるため、今後は知的財産権制度の一層の整備が予測される。
著者
大森三平 著
出版者
東栄社
巻号頁・発行日
1942

1 0 0 0 OA 草木図説

著者
松平乗寛 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
鈴木 啓介 後藤 真康 柏 司
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.187-191, 1968
被引用文献数
1

米粒にメチルパラチオン, スミチオンを1 : 1の割合で, 0.1, 0.5, 1.0, 2.0, 10ppmになるように添加し, メチルパラチオンをスミチオンから分離し, 定量する試験を行なった.ガラスフィルターを用い, 米粒からメチルパラチオンをエーテルで溶出, アルミナカラムで精製し, 濃縮したのち, 電子捕獲ガスクロマトグラフィーで分離定量した.カラム充てん剤, 10%高真空グリース (HVSG) /クロモソープW (40~60メッシュ);ガラスカラム, 外径1/8インチ, 長さ5フィート;分離管温度, 180℃;キャリヤーガス, 窒素;流速, 20m<I>l</I>/min, 本法の回収率は0.1~10ppmの範囲で70~101%でかなり良好な結果が得られた.
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.404, pp.120-127, 2016-02

2015年後半に世間を騒がした横浜市の「マンション傾斜問題」。事態が10月半ばに明るみに出ると、株価を急騰させたのが地盤ネットホールディングス。300円台半ばだった同社株は10月中に4回のストップ高を付け、9営業日で2倍近い714円まで上昇した。
著者
飯田 弘文
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.644-651, 1963-09-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
11

The auther have investigated the influence of the initial mixture tempe-rature on the burning velocities of Town Gas, Methane, Propane and Butane-Air Mixtures.The result showed that the maximum burning velocities of these fuel gas, (Sb) max.(cm./sec.) are proportional to the 1.5-1.7 th power of the absolute initial mixture tempearture Ti°K.i.e.(Sb) max=aTi1.5-1.5.Therfore, where high-speed combustion is requrired, an apreciable gain in rate of heat production J (kcal/mm2.sec.) can be had by increasing the initial mixture temper-ature.For instance, In the case of Town Gas, if the lenght of the inner cone of the flame are constant, Jmax for the initial mixture temperature of 373°K, 473°K and 573°K are respectively 1.4, 2.1 and 3.1 times larger than that for the room temperature.

1 0 0 0 OA 本草秘訣

出版者
巻号頁・発行日
vol.巻2, 1826
著者
川瀬 光義
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.第415号, pp.60-75, 2018-02 (Released:2018-09-13)
著者
太田 勝巳 伊藤 憲弘 細木 高志 遠藤 浩司 梶川 修
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.407-412, 1993
被引用文献数
2 4

水耕ミニトマト, 'シュガーランプ', 'サンチェリー','ミニキャロル'および'アカコッコ'において培養液濃度が裂果発生に及ぼす影響を検討し, 裂果発生機構の解明を試みた。<BR>'アカコッコ'を除いた3品種においては培養液濃度が高いほど裂果発生が増加した。しかし, 'アカコッコ'は培養液濃度の影響を受けなかった。成熟果および裂果までの積算温度の差異はいつれの品種においても培養液濃度の影響がみられなかった。裂果発生が増加した要因は糖度の上昇, 果実の浸透ポテンシャルの低下および果肉の硬さの低下などによるものと考えられた。高濃度で栽培された果実ほど少ない水の注入量(果実体積当たりも同様) で人工裂開を生じた。<BR>'サンチェリー'は高培養液濃度で栽培された果実の果肉部分における浸透ポテンシャルが低下していた。吸水試験では高培養液濃度における果実ほど裂果が多く発生し, 果実の膨張率が高くなり, 吸水能力が高いことを示した。
著者
桑原 昭徳
出版者
山口大学
雑誌
教育実践総合センター研究紀要 (ISSN:13468294)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.17-31, 2007-03-25

2006年の10月初旬、6ヵ月後には定年退職をむかえる60歳のC教諭の2年国語授業を参観した。これが授業を通してのC教諭との最初の出会いとなった。学級の児童は12名なのだが、授業が始まる前に、子どもたちは教室の時計やチャイムの音を気にもしなかった。開始定刻に着席できず、学習準備もできなかった。端的に言えば、「学習規律」が指導されていない学級であり、授業なのであった。学年が始まってすでに半年が経過しているというのに、授業の指導技術の中でも最も基本的な「遅刻・私語・忘れ物」が克服されていないのであった。国語授業のなかで物語文を学習するための「学習方法」は考慮されているのだが、発問が子どもに理解されづらい。無限定の発問であるので、子どもたちが応答しようのない場合があった。結果として、会話を中心として展開され、わかりやすい物語であるにもかかわらず、子どもたちが登場人物に同化しながら、考えたことをきちんと発表することができなかったし、子ども自身が「わかった」という実感が持ちづらい授業となった。第2回目のC教諭の授業の参観は、筆者から申し出て10月20日となった。最初の授業参観から数えて、14日後のことである。この日、3時間目の音楽と4時間目の算数を参観することになった。算数は、授業の始まりから15分間をC先生が指導して、桑原と校長先生が参観した。残りの30分間の授業は、同じ教材を用いて桑原が指導して、C先生と校長先生が参観した。授業が終了した直後の10分間、校長室でC先生に助言する時間を持った。第3回目のC先生の授業の参観は、11月16日午後から開催されるB小学校の他学年の授業研究の日の4時間目に、筆者がC教諭の授業参観を希望するという形で実現した。この日の授業の始め方は、従来の子ども達とは違っていた。C教諭が「10、9、8」と声をかけると、子どもたちは一斉に「7、6、5、4」とカウントダウンの声を続けた。「3、2、1、ゼロ」で終わると、今度は一斉に「日直さん、お願いします」と言った。すると、日直の子どもが前に出て「気をつけ、れい、お願いします」と合図の声を発した。この声に合わせて、子どもたち全員が11時30分の定刻に、緊張感とともに授業を始めることがで?きたのであった。学習内容は掛け算九九の「6の段」であり、「6の段」の練習活動が展開された。学習規律の定着とともに、子どもたちの授業への参加の度合いや集中力は、約40日の中で明らかに向上した。第3回目の研究協議と私の指導講話の最後、それは同時に私の参加したB小学校における3回にわたる公式の授業研究の最後でもあったのだが、私は次のようにC先生とB小学校の先生方に呼びかけた。「どうかC先生、3月下旬の終業式まで、授業改善をしつづけてほしい。ほかの先生方はC先生を支えてあげてほしい」とお願いするとともに、「C先生が退職をされる最後の日まで、良い授業をしようとして努力され、笑顔とともにお辞めになった」という風の便りが、いつの日にか、私の耳に届くことを楽しみしていると伝えた。