著者
渡邊 健
出版者
記録管理学会
雑誌
レコード・マネジメント (ISSN:09154787)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.69-83, 2018 (Released:2018-03-29)

2017年6月、「東京都公文書の管理に関する条例」が制定され、翌7月に施行された。同条例は何をきっかけとして、どのような過程を経て制定されたのか。先行して公文書管理条例を制定している地方公共団体の事例に照らして考察した。東京都の場合、豊洲問題という不祥事を契機として、小池百合子都知事のリーダーシップの下、条例化が進展した。その制定過程について、都に対する情報開示請求の結果得られた文書を中心に、「条例案の概要」に対して募集されたパブリックコメントへの意見表明結果や東京都総務局総務部文書課との面談等を通じて、多面的に検討した。東京都の情報公開や公文書管理に対するスタンスは条例制定を経てなお、課題が多いが、今後2019年の新公文書館開館に併せてもう一段の制度見直しが期待される。特に歴史公文書の扱いについて、継続的に動向を注視していくことが必要である。
著者
河田 清雄
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.1966, no.84, pp.6-13, 1966-05-30 (Released:2017-07-25)

The pre-Tertiary igneous rocks, hitherto taken for "quartz porphyries" after the former prevailing conception, was revealed by the writer's reexamination, to be the altered pyroclastic deposits characterized by the rhyolite welded tuff, and was newly named "Okunikko rhyolites." The petrographical characteristics and mode of occurences in the field were described in the present articles. Most of the eruptions are considered to have taken place along the sheared zone of N-S trend within the basement composed of the upper Paleozoics. The rhyolites were intruded and thermally metamorphosed by the late Cretaceous granites. The age of the rhyolites is supposed, judging from the similarity with the igenous activity of Cretaceous age in the Inner Zone of Southwest Japan, to be Cretaceous likewise. The original areal extension is approximately estimated at 1,400 km2, and the former total volume might be not less than 1,000km3.
著者
横山 一郎
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.28(1987-DBS-059), pp.1-8, 1987-05-18

データベース言語NDLは、ネットワーク型のデータベース言語としてANSIが草案を作成し、ISOでの審議を経て国際規格になろうとしている。またそれを受けて、日本でもJIS原案が作成された。NDLはCODASYLデータベースの仕様をベースとしながらも、プログラミング言語からの独立、論理性の強化、DDLとDMLとの融合、仕様の簡明化などが図られている。特に、レコード中のデータ項目の値によって親子集合を決定する機能、FIND文の形式の簡略化、適用業務プログラムから発行するDMLを集めて記述する「モジュール」など、特徴点が多い。このNDLの制定の経緯とその特徴点について述べる。
著者
松浦武四郎著
出版者
大修館書店
巻号頁・発行日
1978

1 0 0 0 丁亥前記

著者
松浦武四郎 [著]
出版者
松浦弘
巻号頁・発行日
1887
著者
松尾 展成
出版者
岡山大学経済学会
雑誌
岡山大学経済学会雑誌 (ISSN:03863069)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.73-109, 2008-09-10

第13節全国償却委員会文書第6308号 (1) 賦役・放牧権・貢租などの償却協定 (2)償却年地代・一時金合計額 第14節全国償却委員会文書第6476号 (1)放牧権償却協定 (2)償却年地代・一時金合計額 第15節全国償却委員会文書第6827号 第16節全国償却委員会文書第15558号 第17節全国償却委員会文書第16103号 (1)[抵当]認可料償却協定 (2)償却年地代・一時金合計額 第18節封建的諸義務償却一時金の集落別合計額 (XIII) Ablösungsrezeß Nr. 6308 der Generalablösungskommission(1) Frohn− Hutungs− Zins− pp. Ablösungsrezeß(2) Gesamtsumme der Ablösungsrenten und −kapitalien(XIV) Ablösungsrezeß Nr. 6476 der Generalablösungskommission(1) Huthungsablösungsrezeß(2) Gesamtsumme der Ablösungsrenten und −kapitalien(XV) Natural− und Geldzins− sowie Dienstablösungsrezeß Nr. 6827 der Generalablösungskommission(XVI) Geldgefälle−Ablösungsrezeß Nr. 15558 der Generalablösungskommission(XVII) Ablösungsrezeß Nr. 16103 der Generalablösungskommission(1) Gunstgeld− und Kaufschilling−Ablösungsrezeß(2) Gesamtsumme der Ablösungsrenten und −kapitalien(XVIII)Gesamtsumme aller Grundlastenablösungskapitalien nach den pflichtigen Orten
著者
椿 まゆみ
出版者
文京学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

現在、今だ下準備の段階である。本研究は、前回の研究で行った実験機材を含む研究方法を修正し、よりよい改良された研究を行うための研究を行うことが目的であるが、修正の準備に戸惑っている。現在まで行ってきたことは、主に研究手法の理論と実践(手法)の研究であり、以下の5点である。第1としては、学習者は、話し合いにより協同学習をしながら語彙を学ぶのであるが、そのプロセスと成果を、学問分野としての協同学習の観点から、調査するための準備をしている。1つは、学習態度にかんする理論的背景が必要であるが、それが今で見つかっていない。第2としては、混合研究法の理論と実践(手法)の仕方の探求である。本研究の特徴の1つは、混合研究法での語彙学習の調査であり、量的・質的研究を両方行い、プロセス及び結果を分析する必要がある。混合研究法について、理論面および実践面の両方から調査している。第3としては、質的研究の手法の探求である。質的研究には、不慣れであるので、その研究について学んでいる。他分野を含めての質的研究の手法が含まれている研究について学び、自分の研究に取り入れようとしている。質的研究を行うための、ソフトウエアの使い方を学んでいる。第4点は、1から3の内容および本研究の課題である語彙研究の文献研究を行っている。語彙研究は、研究の歴史が浅い英語教育の中でも研究されている期間が短く、研究が進んでいるので、これに追いついていく必要がある。5点目は、語彙研究のための目標言語の語彙の検討を行っている。前回の研究では、検討する時間が短く、目標語彙の選択の仕方に問題があった。以上のように、ペースは遅いながらも、研究を進めている。しかしながら、このような理論面や方法面中心の着実な研究が今回は必要であると確信している。

1 0 0 0 OA 視聴覚統合

著者
スペンス チャールズ 五十嵐 由夏 北川 智利
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.83-92, 2007-02-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
56

過去50年以上にわたる多くの実験研究によって,低次の空間・時間的要因が,視覚と聴覚の多感覚統合にとって重要であることが立証されてきた(例えば腹話術効果の研究で示されるように)。ここでは,多感覚統合における空間的・時間的要因の役割を明らかにする証拠について概説する。また,多感覚統合に影響する要因として,視覚信号と聴覚信号間の時間相関,刺激の運動,モダリティ内とモダリティ間の知覚的群化,モダリティ間の意味的一致性,及び,一体性の仮定の役割についてもそれぞれ議論する。総合すると,構造的,認知的な多くの異なる要因が[1,2]視聴覚情報の統合(又は結びつけ)に共同して寄与しているという見解が,これらの証拠によって支持されるのである。
著者
菊川 誠 西城 卓也
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.243-252, 2013-08-25 (Released:2015-07-06)
参考文献数
28
被引用文献数
1

●代表的な学習方略について事例を添えて概説する.●講義は,大人数を対象にする場合,多くの情報を系統だって提供できる利点がある.●問題基盤型学習とは,能動的小グループ学習による現象の提示(シナリオ)を学習のきっかけとする学習方略である.●早期臨床体験実習は,医学部入学後,比較的早期に現場を体験させる実習である.●医療安全の観点からシミュレーション教育の重要性が増してきている.●参加型臨床実習と卒後臨床実習は,認知的徒弟制と正統的周辺参加論を理論的背景にしている.●継続的専門能力開発を考える上で,省察的実践家という概念が有用である.
著者
鈴木 文助
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
1925

博士論文
著者
小林 巧 家永 直人 杉浦 裕太 斎藤 英雄 宮田 なつき 多田 充徳
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.996-1002, 2018-12-05 (Released:2018-12-05)
参考文献数
15
被引用文献数
2

This paper presents a method to measure foot shape from a 3D point cloud as input captured from multiple directions using a smartphone depth camera. Such a 3D point cloud could potentially include noise or omit parts of the foot due to occlusion. To deal with this occlusion problem, we propose to use a dataset of 3D foot shapes collected by a precise 3D shape scanner of foot shapes. According to the dataset of 3D foot shapes, we can generate a deformable model by performing a principal component analysis (PCA) on the dataset. Then we minimize the error of the shape represented by the deformable model and the 3D point cloud acquired by the smartphone camera, to recover a complete 3D shape of the entire foot with high accuracy. We test this method by comparing the 3D shape produced by our proposed method to the 3D shape precisely measured by the 3D scanner. Our proposed method can scan the foot shape with an error of about 1.13mm.