著者
守屋 三千代 Michiyo MORIYA
出版者
創価大学日本語日本文学会
雑誌
日本語日本文学 (ISSN:09171762)
巻号頁・発行日
no.26, pp.27-38, 2016-03-20

一般に日本語は「ナル的言語」であると言われ、「ナル表現」への志向性が顕著に見られるが、「ナル的言語」は日本語だけではない。例えば韓国語やトルコ語も「ナル的言語」であり、「ナル」に相当する動詞が存在し、「ナル表現」もよく用いられる。この三言語の「ナル」とナル相当語[tweda, olmak] のうち、日本語と韓国語では主に変化の意味を表すが、トルコ語ではそれ以外に誕生・出現・存在などの意味を表す。こうした意味を現代日本語に求めると、「実がナル」という例しか見当たらないが、『古事記』では神々や国の誕生の場面で誕生・出現の「ナル」が多数観察される。ナル表現

1 0 0 0 OA 沿海異聞

著者
大田覃 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[12],
著者
藤本 博志 堀 洋一 河村 篤男
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.766-772, 2000-09-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
23
被引用文献数
26 35

In this paper, a novel perfect tracking control method based on the multirate sampling control is proposed, in which the concept of the two-degree-of-freedom preview control is employed. In the proposed method, it is assumed that the usual single-rate robust feedback controller such as the disturbance observer or the H∞ controller already exists, and only the feedforward controller is designed by using the multirate sampling control. The advantages of the proposed method are that 1) the controller can be designed without considering the unstable zeros of the discrete-time plant, 2) the states of the plant match the desired trajectories at every sampling point, 3) high robust performance is assured by the robust feedback controller.An illustrative example of position control using a servo motor is presented, and the advantages of this approach are demonstrated.
著者
篠田 義彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.231, pp.126-129, 2003-12

昭和40年代から50年代にかけて、日本の流通業界は歴史上、かつて経験したことのない高揚期を迎えていた。沸騰期と言えるかもしれない。 入道雲が沸き立つようにチェーン店が台頭し、「先に版図を広げた方が勝ち」の気分が横溢した時代だった。チェーン業界を中心に、流通業界の地図は塗り代わり塗り代わりして、マスコミは「流通戦国時代」とはやし立てた。
著者
天野敬太郎 編
出版者
刀江書院
巻号頁・発行日
vol.〔正〕, 1928

1 0 0 0 OA 寺社書上

出版者
巻号頁・発行日
vol.[65] 小石川寺社書上 二,
出版者
奈良教育大学自然教育演習室
雑誌
奈良自然情報
巻号頁・発行日
vol.163, 1992-08-18

入道雲むくむく/木津川/水上池付近の自然(119)
著者
森 良和
出版者
玉川大学教育学部
雑誌
論叢 : 玉川大学教育学部紀要 (ISSN:13483331)
巻号頁・発行日
pp.103-119, 2012

ディルク・ヘリッツゾーン・ポンプは「初めて日本に来たオランダ人」であり,豊臣秀吉の天下統一以前の1580年代に長崎に来航した。エンクハイゼンに生まれ,リスボンで青少年期を送ったディルクは,インドのゴアに20年滞在し砲手として生計を立てた。その間に二度中国と日本を訪問した。1590年に故郷に帰還したディルクは,オランダ人に日本や中国の素晴らしさを盛んに伝えたため「ディルク・シナ」の渾名がついた。東インド情勢に明るいディルクは,1598年,東洋遠征船隊の一員としてウィリアム・アダムズらとともにオランダを出帆し,自らは南米でスペイン人の捕虜となったものの,アダムズらリーフデ号の日本来航を促した。その後解放されて再度故郷に戻ったディルクは,2年後には東インド会社の船団で最後の航海に出た。一般にはあまり知られてないディルクであるが,日欧交渉史に少なからず影響を及ぼしている。本稿では従来断片的にしか述べられなかったその生涯と人物像,および歴史的に果たした役割について考察した。
著者
森 良和
出版者
玉川大学教育学部
雑誌
論叢 : 玉川大学教育学部紀要 (ISSN:13483331)
巻号頁・発行日
pp.81-98, 2013

メルヒオール・ファン・サントフォールトは,1600年に豊後に到着したオランダ船リーフデ号の船員の一人である。彼はウィリアム・アダムズのように旗本扱いとはならなかったが,平戸のオランダ・イギリス両商館とも取引し,自由市民として独自に商売を営んだ。リーフデ号の船員のなかで最も長生きした彼は,およそ40年間を日本で過ごしたが,幕府の鎖国政策によってバタヴィアに追放され,その地で死去した。リーフデ号の船員はだれ一人母国に帰還せず,ほとんどは自らの意思で日本にとどまった。本稿では従来扱われることのなかったサントフォールトの生涯を明らかにし,当時世界に雄飛したオランダ人船員の生き方の一例を考察する。
著者
森 良和
雑誌
論叢:玉川大学教育学部紀要 (ISSN:13483331)
巻号頁・発行日
no.17, pp.57-80, 2017-12-25

1600年,オランダ船リーフデ号で日本に来航したイギリス人ウィリアム・アダムズは,来航直後から徳川家康に寵遇された。来日数年後,アダムズは家康から西洋船の建造を命じられ,2隻の船を造った。本稿ではこれらの西洋船が造られた経緯とそれが持つ歴史的意味について,家康の外交政策とアダムズの描いた北西航路探検構想との関連で考察していく。特に日本とフィリピンのスペイン人,およびオランダ人,イギリス人などとの関わりを中心に所論を展開していく。
著者
香川 英介 井上 一郎 河越 卓司 石原 正治 嶋谷 祐二 栗栖 智 中間 泰晴 丸橋 達也 臺 和興 松下 純一 池永 寛樹
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.41, no.SUPPL.3, pp.S3_155-S3_158, 2009 (Released:2015-01-23)
参考文献数
6

背景 : 心肺停止患者に対し低体温療法を行うことで社会復帰率が上昇することが報告されている.  目的 : 良好な社会復帰 (FR) 可能な心停止時間について検討した.  方法 : 2003年から2008年に低体温療法を行った80人 (HT-group) と, 2007年4月から2008年5月までの院外心肺停止患者で, 自己心拍は再開したが低体温療法は行われなかった174人 (NT-group) を対象とした. 心停止時間は心肺停止から自己心拍の再開もしくは体外循環の開始までの時間と定義した.  結果 : FRはHT-groupで30人, NT-groupで20人であった. FRにおいてはHT-goupの方がより若年であった. FRに関して心停止から心拍再開もしくは体外循環の開始までの時間は独立した予後因子であった (OR 1.07, 95%CI 1.02-1.13, p<0.01). FRにおける心停止時間は低体温療法を行ったもので有意に短かった (26±15 vs 12± 5分, p<0.01).  結語 : 低体温療法により良好な社会復帰に許容される心停止時間は延長する.