出版者
巻号頁・発行日
vol.[324],
著者
富岡 修
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.18, pp.84-88, 2008-08-19

今回は、提案相手へのヒアリング方法を、実例を見ながら学ぶ。ヒアリングの目的は、相手の課題を聞き出し、危機感を訴えたり、提案実施の意欲を高めたりすることにある。タリーズコーヒージャパンの協力を得て、中川さんがヒアリングを実施。結末やいかに? 実践編の3回目では、提案相手へのヒアリング方法について学ぶ。
著者
八木浩一 林昌仙
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.3-8, 2012-01-15
被引用文献数
1

2004年の新潟県中越地震や2007年の新潟県中越沖地震など過去の震災時には,国土交通省が通行止め情報を配信するだけでなく,本田技研工業株式会社と研究機関が協力し通行実績情報を提供するなど,被災地支援に重要となる円滑な移動の確保に向けた取り組みが行われてきた.さらに大きな支援効果を生み出すにはこれらの連携が重要であり,これを実現するためには,目的・手段の明確化と,それに適したデータフォーマットの取り決め,さらには運用手順とルールの取り決めなどが求められる.東日本大震災ならびに平成23年台風第12号において,民民,官民が連携して「通行実績・道路規制情報」を初めて共同で作成し配信した.本稿では,経緯と背景,実施内容と効果について具体的な事例を挙げながら紹介する.
著者
伊藤 眞
出版者
慶應義塾大学出版会
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.15-39, 2017-02

店舗数でカフェ・チェーントップのスターバックスの設立から2015年の資本構成変更とその理由および2014年3月期までの損益を概観したうえで, 同じシアトル出自のタリーズコーヒーおよび日本出自で店舗数が一番多いドトールコーヒーグループとの損益比較(2014年3月期の決算数値)ならびに1店当たり損益の比較を行う。競争が激しい環境のカフェ業界において, 3社とも売上および営業利益は増加している。その中でもスターバックスは絶対額ではもちろん増加率でもトップで, 2015年3月期(推定値)の売上高は前期比1.094倍, 営業利益は同1.224倍となっており, タリーズおよびドトールを凌駕している。カフェ・チェーンの競争相手として登場した100円のセブンカフェは5度目の挑戦であり取引関係者も含めた開発チームを組織し, すべてにわたりベストを目指した。2013年1月から2016年2月までに累計20億杯を達成し大成功した。それにもかかわらず, セブンカフェはカフェ・チェーンおよび缶・ペットボトルの売上にほとんど影響を与えず, 新規顧客層を創造した。主要なカフェ・チェーンの深煎りの濃いコーヒーを否定, 農場まで行って良質なコーヒー豆を探し出し, その豆にあった焙煎と一杯一杯抽出を行うサードウェーブ, そしてコーヒーに魅入られ, 東京, オスロおよびパリで各々探求され花開いたコーヒー豆の魅力を最大限引き出す個性的なカフェを概観する。また, カフェ・チェーンに対するアンチ・テーゼとして生まれた宇田川カフェグループを概観する。さらに, コンセプトカフェとして, メイドカフェを筆頭とするさまざまなカフェを概観する。起業家であるカフェ・オーナーは根源的無知に基づく新たなカフェという仮説を市場に提示し, 市場の消費者による検証を受けている。果たして如何なるカフェが生き残るのか。Overviewing history from the establishment of Starbucks Japan as the top of cafe chain in the number of shops, and the change in capital structure in 2015 and the reason, then the profit and loss for 5 fiscal years ended March 2014. We compare the profit and loss, and profit and loss per shop, for fiscal years ended March 2014 of Starbucks, with Tully's coffee in Seattle origin and Doutor Coffee Group in Japan origin. In the competitive environment cafe industry, both sales and operating profit increased in all three companies. Among them, Starbucks is top in the amount as well as the rate of increase, the sales (estimate) for the fiscal year ending March 2015 is 1.094 times of the previous fiscal year and the operating profit is 1.224 times, surpassing Tully's and Doutor.The 100 yen Seven Cafe, which appeared as a competitor of the cafe chain, was the 5th challenge and the development team including related business staffs was organized and aimed at the best all over. From January 2013 until February 2016 cumulative 2 billion cups were achieved and it was a great success. Nevertheless, Seven Cafe created a new customer base with little impact on sales of cafe chain, cans and PET bottles of beverages.Overviewing 3rd wave coffee (Blue Bottle Coffee), based on denial of deep roasted coffee in the major cafe chain, going to the farm, finding good quality coffee beans and roasting such beans that match the bean and attracting cup by cup, and the unique cafes that maximizes the charm of coffee beans, whose owner were fascinated by coffee and seeking all the aspect and process, and blooming (Café Bach) in Tokyo, (FUGLEN) in Oslo and (La Caféothèque) in Paris.Overviewing Udagawa Cafe group born as an anti-thesis against cafe chain. Furthermore, as a concept cafe, we survey various cafes to begin with maid cafes. Cafe-owner as an entrepreneur, presents the hypothesis of a new cafe based on radical ignorance to the market and is subject to verification by market consumers. Which cafe will survive?論文

1 0 0 0 OA 恋若竹 3編

著者
寛江舎蔦丸
巻号頁・発行日
vol.三編下, 1833
著者
中村 浩志
出版者
信州大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

1.最近日本でカッコウがオナガに托卵を開始した。オナガへの托卵がその後各地で急速に広がったのは、オナガが卵識別能力やカッコウへの攻撃性を十分もっていなかっためであることを、托卵歴の長さの異なる地域での比較調査から明らかにし、論文にした。2.托卵歴の長さの異なる地域での比較調査から、オナガは托卵されてから10年という短期間に、卵排斥行動や攻撃性といった対抗手段を発達させたため、オナガへの托卵は初期の頃のようにはいかなくなっていることを明にし、両者の関係は適応と対抗適応を通しダイナミックに変化することを論文として発表した。今年度の調査からは托卵が始まる前や始まった直後に比べとオナガの生息密度は著しく低下していることを過去の資料と現在の密度調査との比較から明らかにできた。3.一昨年カルフォルニア大留学中知り合ったカナダ、McMaster大学のGibbs氏との共同研究は、昨年計91個体のカッコウの成鳥と雛から血液サンプルを集めることができ、彼の研究室で現在分析中である。DNAフィンガ-プリント法などの血液分析で、カッコウの性関係、異なる宿主に托卵するカッコウどうしの遺伝的関係などの重要な問題が解明されることになった。また、京大理学部の重定氏らと2年前から共同研究の形で進めてきている、カッコウと宿主の相互進化の数理モデルによる解析を論文としてまとめることができた。4.カルフォルニア大学のRothstein教授とともに、昨年の8月京都で開かれた国際動物行動学会(IEC)で、「托卵における相互進化」をテ-マにしたラウンド・テ-ブルを開催するとともに、その後長野県の軽井沢と信大教育学部に会場を移し、3泊4日のサテライト・シンポジュウムを開いた。シンポは、世界の托卵鳥研究者のほぼ全員にあたる外国から16名、日本から6名が参加し、本格的な国際会議となった。この会議で、これまでの我々の一連の研究内容を発表し、高い評価を得た。また、日本でのカッコウとオナガの関係は、生物進化の事実を目で確認できるまたとないチャンスにあることを参加者に認識していただいた。さらに、今後ヨ-ロッパのカッコウとの比較調査などの共同研究を進めていく話しがまとまった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1181, pp.110-112, 2003-03-03

2002年12月31日深夜。東京・丸の内のオフィス街は光の祭典「東京ミレナリオ」に彩られ、幻想的な空気に包まれていた。 街の一角にある米シアトル系コーヒーショップチェーン、タリーズコーヒーの店舗も、イベントに合わせて営業していた。しかし、客の入りはまばら。冷気が立ちこめる中、店員たちはクーポンチラシを、2〜3枚一度に差し出しては通行人に渡していた。
著者
安西 徹郎 松本 直治
出版者
千葉県農業試験場
巻号頁・発行日
no.29, pp.93-104, 1988 (Released:2011-03-05)

時系列的に選定した38地点の休耕田の雑草の発生状況を調査し,あわせて休耕が土壌の理化学性に及ぼす影響を検討した。その結果は以下のとおりであった。1. 休耕田の雑草は沖積低地で1~4年でノビエ,ミズガヤツリなどの水田雑草が優占するが,2~3年でガマ,ヨシ,セイタカアワダチソウなどの大型多年生雑草が侵入し始め,5~10年で優占化した。山間谷津でも3~5年で大型多年生雑草がみられ,さらに山野草が繁茂した。2. 雑草の重量は休耕3年で38~74kg/aであり,この時点で稲ワラ全量還元を上回る集積量がみられた地点があった。3. 休耕田の土壌は水稲連作田に比べて湿田方向にある場合が多く,こうした変化は3年以降に認められた。4. 土壌の固相率,ち密度および透水性は土壌の乾湿状態をよく表しており,湿田方向にある地点では固相率が減少し,ち密度および透水性が低下した。5. 作土の全炭素,全窒素,交換性カリウム含量は休耕年数が増すにつれて概ね直線的に増加した。可給態窒素含量も5年までは概ね直線的に増加したが,その後は増加量が低下し,ほぼ一定量で経過した。6. 土壌の無機態窒素生成量は有機物集積層では高かったが,その直下層では水稲連作田と同等かそれ以下であった。このように土壌の化学性に対する休耕の影響は表層部に限られた。7. 休耕後の雑草の発生状況および土壌の変化からみて,放任状態の休耕田における休耕年数は3年を限度とすべきである。
著者
嶋脇 聡 須田 拓也 中林 正隆 杉本 英治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.862, pp.18-00131, 2018 (Released:2018-06-25)
参考文献数
37

The neck is an important body part that links the head and chest sections. However, very few analyses of cervical movement derived from muscle contractions have been conducted with numerical simulation. This study aimed to construct a multi-body model of the neck comprising the bones, muscles, and ligaments (including the intervertebral disc) and to apply flexion and extension movements to analyze the behavior of each cervical segment. We created bone models (including cervical vertebrae C1-C7) from X-ray computed tomography (CT) images of the upper half of the human body. Each bone model was bound by 17 types of ligaments constructed as 51 wire models. We set six types of muscles as the protagonists for neck flexion and 12 types for the neck extension. Muscle strength was defined with a parallel contraction element model and an elastic element model. The intervertebral discs represented five spring models with repulsion characteristics on compression and attraction characteristics on extension. The neck section could flex up to 38.1° and extend up to 61.0° with contraction in the flexor and extensor models. The maximum cervical segment angles on flexion and extension were measured at C0-C1 and C4-C5, and their contribution rates were 20.7% and 19.3%, respectively. Each cervical segment angle when flexing and extending closely matched the experimental results measured by other studies. The centers of rotation for cervical segments from C2-C3 to C4-C5 on maximum flexion were different from those in previous experimental result. This may be because of the settings pertaining to the interspinous ligament, nuchal ligament and supraspinous ligament. On the other hand, our results for maximum extension were consistent with past experimental result. An improved neck model will allow the analysis of cervical segment movement through the joint restrictions based on damage to the ligaments and muscles or arthrodesis when flexing and extending.

1 0 0 0 OA 太平記 40巻

巻号頁・発行日
vol.[1], 1607
著者
坂口 早苗 坂口 武洋
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.113-132, 2005-03-15

最近になって,少子高齢化の進行,夫婦共稼ぎ家庭の一般化,家庭・地域の養育機能の低下などによって,子育て環境が変化し,育児不安などからくる,児童虐待に関する事件が急増している。したがって,家庭内での児童虐待は,かつて考えられていたような稀な現象ではなく,どこの家庭でも起こる可能性のある現象となってきたのである。児童虐待には,身体的虐待(乳児揺さぶられ症候群,代理ミュンヒハウゼン症候群など),ネグレクト(身体的ネグレクト,情緒的ネグレクトなど),性的虐待(身体的接触のある虐待,身体的虐待をともなわない虐待),心理的虐待(言語的虐待,非言語的虐待)および受動喫煙による虐待などがある。これらを説明し,虐待が生じる要因を分析した。また,虐待問題にかかわるためには,まず血縁でも虐待は起こり得るなどの価値観の転倒や被虐待児の挑発に乗らないなどの知識を要する。援助を受けることが苦手な家族の人たちを上手に援助する力量を備えた人材の養成が急務である。
著者
菅原 徹
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌
巻号頁・発行日
vol.34, no.133, pp.14-19, 2014
被引用文献数
3

コミュニケーションにおけるなにげない笑顔は情報の受発信のスピード,容量,親和性を一変させるほどのチカラがある.また,笑顔を随意的につくることにより,表情筋活動の生理的フィードバックがポジティブな感情を喚起することも報告されている.笑顔は多様性があり,本物の笑顔だけが精神的,身体的な健康上の恩恵につながる可能性は高い.一般的に好感を持たれる,喜びを感じることができる笑顔は「デュシェンヌスマイル」と呼ばれる.これとは対照的に,不自然な笑顔や社交辞令的ほほ笑みは「ノンデュシェンヌスマイル」と総称される.この二つの笑顔の違いについて,顔の何学的な特徴の分析から明らかにする.さらにそれぞれの笑顔の表情筋活動パターンを筋電図により明らかにする.その結果,デュシェンヌスマイルには黄金比が表れ,表情筋の収縮に特異なパターンがあることがわかった.人と人との関係性を深める笑顔について,分析を通して解説したい.