著者
加藤 壮一郎
出版者
千葉大学公共学会
雑誌
公共研究 = Journal on public affairs (ISSN:18814859)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.91-148, 2016-03

本研究は、2015 年度スカンジナビア・ニッポンササカワ財団助成事業による研究成果である。また、2015 年度北ヨーロッパ学会第14 回研究大会(愛知東邦大学)経済専門分科会における「デンマーク・積極的労働市場政策における地域雇用評議会の役割と展開」においても発表の機会をいただいた。本論文は、発表内容を修正し、再構成したものである。
出版者
巻号頁・発行日
vol.第141冊,
著者
三道 弘明
出版者
神戸学院大学
雑誌
神戸学院大学経営学論集 (ISSN:13496727)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.129-136, 2005-03-20

化学製品などの生産工程の最終段階で,製品の重量を秤で測定し,結果を製品に記載するという工程が存在する場合がある.このとき,計量作業中に秤に狂いが発生し,製品に記載された重量と実際の重量が異なってしまうことが少なくない.ここでは,作業の直前である朝と直後である夕方の1日に2度,秤に対して点検を行い,夕方の点検で秤に異常が検出された場合には,これまでに計量した製品を計り直すという状況を考える.なお,計り直した製品は,翌日朝の点検を待たずにそのまま出荷される.しかしながら,計り直し作業中に再度秤が狂ってしまうこともあり,この場合には記載重量と実重量が異なったまま製品を出荷することとなる.但し,秤に対する点検は調整作業と同じ作業であり,点検が終了した秤は正常な状態にあるものとする.本研究では,こうした状況に対して,計り直しの際にすべての製品を再計量するのではなく,最後に計量した製品から過去に遡って一定の割合だけを計り直すことを考える.この上で,どれだけの量を計り直しすればよいかという計り直しの問題を取り上げ,その離散型数理モデルを構築した.ここでは,1日に計量すべき製品数をn(n=1,2,…)とし,夕方の点検で秤に異常が認められた場合には,最後に計量した製品から遡及してr(r=0,1,2,…,n)個だけ計り直すという方策を前提に,最適な計り直し個数の存在条件を明らかにした.
著者
梅津 一孝 高畑 英彦 干場 秀雄 竹山 一郎
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.177-184, 1989-11-30
被引用文献数
1

高能率家畜計量作業の技術的指針を明らかにすることを目的に,信号処理アルゴリズム,信号検出ハードウエァー並びに秤本体とクランク型ワーキングシュートの試作を試み,ホル雄子牛肥育牧場と公共育成牧場で実際の牛群を用い計量精度と作業能率の調査を行った。計量精度は,検定用標準分銅での調査の他に,静止体重については,実際の牛群を用い,従来の機械式計量器と供試計量器の精度比較並びに供試計量器の自動計量値(動態体重)と安定時再計量指示値(静止体重)の比較を行った。10頭の4反復調査では,各牛についての平均誤差,確率誤差の大きさはいずれも供試器静止体重<供試器動態体重<機械式静止体重の関係となり供試器は従来の機械式よりも計量値の変動は小さかった。作業能率は作業状況をビデオテープに録画し,再生解析した。計量器本体の性能向上により個体が計量台に脚を掛け計量が開始され演算を終了し計量値が表示されるまでの所要時間は平均4.23秒と正味計量時間が大幅に短縮された。またワーキングシュートの改良により牛の計量台への誘導が円滑に行われ,平均338kgfの牛群において毎時271頭の高い作業能率を得た。
著者
Hua YIN Li ZOU Yunjie SHENG Xue BAI Qiang LIU Binjun YAN
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
Analytical Sciences (ISSN:09106340)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.207-214, 2018-02-10 (Released:2018-02-10)
参考文献数
29
被引用文献数
8

Herbal medicine (HM) formulae are the combinations of two or more types of constituting herbs. This study has proposed a novel approach to efficiently develop HPLC methods for HM formulae, which take advantage of the mutual retention rules between HM formulae and their constituting herbs. An HM formula composed of two herbs, Radix Salviae Miltiorrhizae and Rhizoma Chuanxiong, was taken as a case study. Based on design of experiments and stepwise multiple linear regression, models relating the analytical parameters to the chromatographic parameters were built (correlation coefficients >0.9870) for chemical compounds in the two herbs. These models representing the retention rules were utilized to predict the elution profile of the formula. The analytical parameters were numerically optimized to ensure adequate separation of the analytes. In validation experiments, satisfactory separations were achieved without any pre-experiments on the formula. The approach can significantly increase the HPLC method development efficiency for HM formulae.

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著者
熊田葦城 著
出版者
藤波商店
巻号頁・発行日
1925
著者
橋本 洋一郎 伊藤 康幸
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.434-441, 2016 (Released:2016-11-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1

要旨:潜因性脳卒中は病因不明の脳梗塞を指しており,脳梗塞全体の25%程度を占める.その原因としては,潜在性発作性心房細動,卵円孔開存,大動脈プラーク,がんなどがある.潜因性脳卒中では,①病歴(現病歴,既往歴,家族歴),特に発作性心房細動の既往歴,②症候の的確な把握,③ D-dimer やBNP の測定,④ 12 誘導心電図,心電図モニター,Holter 心電図検査,長時間の心電図モニター,⑤ MRI (拡散強調画像)・MRA,⑥経胸壁心エコーや頸部血管エコー,⑥経食道心エコーやTCD によるbubble study(卵円孔開存などの検出),⑦下肢静脈エコー,⑧遺伝子検査を含めた特殊な検体検査も行う必要がある.植込型心電図記録計などのtelemonitoring,冠動脈CT,高解像度動脈壁MRI (頸動脈や頭蓋内血管壁の評価),経食道心エコー,D-dimer,がんのスクリーニングなどの高度診断機器を駆使する.
出版者
森井紀陽館
巻号頁・発行日
vol.大正2年, 1913
著者
劔 実夫 今村 州男 馬場 孝 伊良部 光男
出版者
THE SOCIRETY OF RUBBER SCIENCE AND TECHNOLOGYY, JAPAN
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.636-641, 1967

各種市販有機ゴム薬品 (酸化防止剤, 加硫促進剤等) をBRおよびSBR-イオウ加硫系に配合した加硫物, およびそれら薬品を含まないBR-オキシム, 過酸化物加硫物 (いづれもHAF配合) をCo-60γ線で照射し, 前報と同様にその放射線劣化防止能力について検討した。その結果次のことがわかった。<BR>1) BR加硫物は1×10<SUP>8</SUP>γで, SBR加硫物は5×10<SUP>7</SUP>γで急激に100%引張応力が増加し, 典型的な橋かけ型ポリマーであることがわかった.<BR>2) アンチラッドを添加するとその性質は若干改善されるがアンチラッドを添加した際でもBRは5×10<SUP>7</SUP>γ~1×10<SUP>8</SUP>γで, SBRは1×10<SUP>8</SUP>~5×10<SUP>8</SUP>γで急激に機械的性質は低下した.<BR>3) 一般にアンチラッドを添加した場合その効果がNRの場合に比して顕著であった.<BR>4) 窒素中と空気中照射の100%引張応力の変化率に大きな差はなかった.<BR>5) BRのイオウ加硫物に対してGMF加硫物Dicup加硫物はNRのそれと同じ傾向を示していることがわかった。