著者
Yuefei Gao Hajime Nobuhara
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
IEEJ Journal of Industry Applications (ISSN:21871094)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.252-257, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)
参考文献数
18
被引用文献数
8

Decentralized trusted timestamping based on blockchains is used to protect a large variety of digital data. At present, in the case of trusted timestamping services, such related information is not included in the OP_RETURN field of a Bitcoin's transaction chain, which has a limited size (40 bytes). When OP_RETURN is extended, (e.g., with multiple OP_RETURN fields) the transaction is rejected by the Bitcoin network. We propose storing data in the blockchain by encoding into Bitcoin addresses. The transactions created by the proposed method are similar to the usual transactions; therefore, they will not be rejected. The proposed method expands the storage space to a maximum of N*20 bytes, thereby enabling the storage of additional information (e.g., file names, creator names, and keywords) as well as file hashes. We performed experiments with a picture and its copyright information. We set N =3, resulting in storage of 60 bytes of data. The experimental results indicate that the proposed method can timestamp a file in an average of 24 min at a possible cost of 0.24 USD. We believe that the proposed method can prove the existence and integrity of a digital file, which is helpful in copyright protection.
著者
秋田魁新報社編
出版者
秋田魁新報社
巻号頁・発行日
2000
著者
清瑞慶等撰
巻号頁・発行日
vol.[6], 1000
著者
工藤 岳 横須賀 邦子
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.49-62, 2012-05-30 (Released:2018-01-01)
参考文献数
23

高山生態系は地球温暖化の影響を最も受けやすい生態系であり、気候変動は高山植物群落の生物季節(フェノロジー)を変化させると予測される。北海道大雪山国立公園では、市民ボランティアによる高山植物群落の開花状況調査が長期間行われている。風衝地2カ所と雪田2カ所の計4群落で6年間に渡って記録された開花日のデータを解析し、群落構成種の開花に要する温度要求性(有効積算温度)、開花日の群落間変動、年変動を解析した。高山植物の開花は、種や個体群に特有の有効積算温度で表すことができた。風衝地群落の開花は気温の季節的推移によって規定されており、温暖気候であった2010年にはほとんどの種で開花開始日の早期化と群落レベルの開花期間の短縮が生じていた。一方で、雪田群落の開花は局所的な雪解け時期とその後の温度変化の双方で規定されていた。すなわち、気温の季節推移と雪解けパターンから植物群落の開花構造が予測できることが示された。しかし、生育期の気温と雪解け開始時期に明確な対応関係は認められず、雪田の雪解け時期は場所や年によって変動した。寒冷な夏は雪田プロット内の雪解け進行速度を緩やかにし、その結果、種間の開花重複が高くなる傾向があった。一部の種では開花に要する温度有効性に個体群間変異が認められ、開花特性の分化が起きていることが示唆された。以上の結果より、気候変動が高山植物群落のフェノロジー構造に及ぼす影響を予測するには、気温の季節推移、雪解けパターンの地域性、個体群特有の温度要求性を考慮することの重要性が示唆された。
著者
小川 真人 高橋 登
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.85-94, 2012-03-20 (Released:2017-07-27)

本研究では,「心の理論」とふり遊び,役割遊びの関係について実験的に検討した。モジュール説が想定するようにふりと「心の理論」が同一のメカニズムで説明可能であるとすれば,ふり遊びと心の理論との間に直接の関連が見られるであろうし,理論説やシミュレーション説が妥当であるとすれば,その間に直接の関連は見られないであろう。ただし,シミュレーション説による説明が妥当なものであるとすれば,ふり遊びは役割遊びを可能にすることを通じて「心の理論」の獲得を助けるであろう。本研究では,実験1において誤信念課題を実施し,あわせてふり遊びと役割遊びの課題を実施することで,「心の理論」とふり遊び,役割遊びの間の関係を実験的に検討し,実験2では,短期縦断的にふり遊びと役割遊びを子ども達に経験させ,それが子どもたちの「心の理論」獲得を助けることになるのか検討した。結果,実験1ではふり遊びと「心の理論」の関連は見られず,役割遊びにおいてのみ「心の理論」との関連が見られた。また,ふり遊びと役割遊びにおいても関連が見られた。さらに実験2ではふり遊び訓練の効果は見られず,役割遊びを訓練的に行うことで「心の理論」課題の得点が高くなった。本研究では,ふりにおける物の見立てや,現実とふりの区別と「心の理論」との関連は見られず,役割遊びにおいて他者の視点に立ち,そこで他者の感情や行動を考えることが「心の理論」と関連すると考えられた。
著者
角田 博保 石畑 清 中谷 多哉子 Hiroyasu Kakuda Kiyoshi Ishihata Takako Nakatani
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. コンピュータと教育 (CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2015-CE-132, no.39, pp.1-12, 2015-11-27

2013 年 12 月,米国にて ACM/IEEE-CS によるコンピュータ科学カリキュラム標準 CS2013 が公表された.それまでの標準だった CC2001 の刊行後 10 年以上が経ち,その後継として作成されたものである.日本では,情報専門学科カリキュラム標準 「J07」 が 2008 年に公表されているが,現在,改訂への活動が始まりつつある.J07 は,CC2001 を元として作られたものであるので,CC2001 が CS2013 にどのように改訂されたかを知ることは重要である.本報告では,CS2013 と CC2001 を比べ,知識体系 (BOK) を中心に,どのように改訂されたのかを比較,考察する.
著者
菅沼 隆
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.48-64, 2015

デンマークの労働規制の枠組みとして,高い労使自治,職業別・教育訓練歴別労働市場,コーポラティズム的政策決定がある。本稿では拡大EUからの市場統合に伴う労使関係慣行の変更を求める圧力に対して,労働組合が抵抗・交渉・妥協・順応・適応する事例として,大量解雇規定と労使対話の法令化,クローズドショップ協定のEU裁判,団体交渉の分権化を挙げて特徴を描いている。また,市場統合の最大の問題の1つである外国人労働者の流入に伴う労働条件の悪化(ソーシャル・ダンピング)に対する,労働組合,経営者団体,政府の対応について,具体的な取り組みを紹介している。そして,派遣労働者の組織化と権利拡大の取り組みを1990年代半ばから近年まで描いている。さらに,実際の非正規労働者の労働実態について調査データをもとに確認し,社会的格差は拡大しつつも,国際比較すると最も格差が小さい国にとどまっていることを明らかにしている。最後に,日本への示唆を提示した。
著者
青柳 斉
出版者
新潟大学
雑誌
新潟大学農学部研究報告 (ISSN:03858634)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.64-70, 2007-03
被引用文献数
3

米の農協マーケティングの展開は、需要量に応じた生産目標数量配分方式の普及に加えて、外食産業の消費増や消費者の米需要の多様化によって促進されている。そのため、米の主産地では、業者の多様なニーズに即応できる集荷・販売方式や、多様な価格帯に対応した販売政策の導入がマーケティングの手法として重要になってきた。但し、農協マーケティングの展開形態は、産地の立地条件や直面している市場条件の特徴によって異なる。魚沼みなみ農協は、高級銘柄米産地における農協マーケティングの先進事例である。当農協は、専任の営業担当者を配置して、有機米等の独自販売を拡大している。そして、高級銘柄米としての品質保証のために、品質評価にもとづいて生産者に栽培改善を指導している。但し、品質評価に基づく区分集荷や生産者に対する報奨制度は導入していない。その理由は、当農協のマーケティング戦略が、高級銘柄米「魚沼コシヒカリ」を「主食」としてではなく、「特産物」として安定的な販路を拡大することにあるからである。

1 0 0 0 OA 沿海異聞

著者
大田覃 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[14],
著者
日野 勝吾
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.95-106, 2016-06-30

本稿は、世間の耳目を集めた大王製紙事件東京地裁判決をもとにしながら、内部告発に関する事実を記した告発状の真実相当性の判断、及び内部告発の目的・手段における妥当性判断について具体的に論及するものである。上記の争点に係る論及にあたって、公益通報者保護制度の意義と限界について触れつつ、消費者と労働者における生活を連環的に捉えて、生活者法の提起もしている。
著者
Masaya Ohta Atsuo Iwase Katsumi Yamashita
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.7, no.18, pp.1354-1358, 2010 (Released:2010-09-25)
参考文献数
7
被引用文献数
4 6

N-continuous OFDM is a modulation technique that has a lower sidelobe than the original OFDM as a result of the continuous connection with its higher-order derivatives between the OFDM symbols. However, N-continuous OFDM has a high symbol error rate. In the present paper, we improve N-continuous OFDM without increasing the symbol error rate by using a selected mapping technique.
著者
佐藤 可士和
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.7, no.13, pp.56-59, 2008-06-17

僕はことさら説得しようとは思っていないですね。博報堂にいた頃は、それこそ説得するものだと思って仕事をしていましたが、説得しようとするとうまくいかなかった。やはりコミュニケーションは、自然に共感するものでないと成立しないのだと思います。自分の考えを相手に伝えて、いかにその考えを共有してもらえるか。
著者
佐藤 可士和 ジェイ ジョン
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1733, pp.108-112, 2014-03-17

世界ではナイキの企業広告、日本ではユニクロの「フリース」の広告を作り出した伝説のクリエータージョン・ジェイ氏が、日本でクリエーティブオフィス「サムライ」を率いる佐藤可士和氏と世界の顧客と企業が、深くコミュニケーションを取る方法を語り合う。佐…
著者
飯塚 健介 武者 千嵯 天野 英晴
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2018-ARC-230, no.33, pp.1-6, 2018-02-28

高精度な画像認識や,物体検出を実現する畳み込みニューラルネットワーク (CNN : Convolutional Neural Network) は一躍注目されている.CNN は認識精度向上を目指し様々なモデルが提案されているが,計算量が増加する傾向にあり,より効率的な演算処理が求められている.しかし,汎用プロセッサではその要求を満たすことが困難なため,専用のアクセラレータの需要が高まっている.日本でも国立研究開発法人新エネルギー ・ 産業技術開発機構 (NEDO) が複数の FPGA,GPU,メモリなどの異種ノードを接続した大規模人工知能計算基盤 Flow-in-Clowd (FiC) を開発している.FPGA ノードは多数の高速リンクが接続され,FiC の高速通信のスイッチングを担う.FiC システムにおいて主演算を行うのは GPU ノードであるが,FPGA ノードもスイッチを実装した上で余った計算資源を利用して AI エンジンとしての役割を担うことができる.本研究ではマルチ FPGA システムに CNN モデルの 1 つであるGoogLeNet を実装し,評価することで GoogLeNet の高速化を図るとともに,マルチ FPGA システムの深層学習アクセラレータとしての活用ができるかを検討する.GoogLeNet が持つネットワークモデル特有の計算並列性,畳込み演算の計算並列性を利用したマルチFPGAシステムへの実装を行った結果,シミュレーション上で CPU の約 9.1 倍の高速化を達成した.

1 0 0 0 OA 御触書集成

出版者
巻号頁・発行日
vol.[7],
著者
山口 智子 高橋 いく
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.27, 2015

【目的】米は主食として日本人の食生活の中心となる食材であるが、食生活の変化により米の消費量は減少している。その一方、ご飯をよりおいしく食べたいという消費者も増えており、量より質を求める傾向がみられる。近年、昔ながらのかまどで炊いたご飯に注目が集まっており、蒸しかまどが新たに開発されている。そこで本研究では、卓上型蒸しかまどで炊飯した米飯の特性について明らかにすることを目的とした。<br>【方法】平成25年度魚沼産コシヒカリを家庭用ハンディ精米機で精米して用いた。洗米後、米重量の1.2、1.3、1.4倍となるように加水し、30分間浸漬した後、ミニ蒸しかまど 1.5合炊き(小田製陶所)で炊飯した。炊飯時の温度変化を測定するとともに、米飯の水分含有率およびテンシプレッサー TTP-50BXⅡ(タケトモ電機)による物性の測定、官能評価を行った。比較対照として、加水量1.4倍で調製後、電気炊飯器にて炊飯した米飯を用いた。<br>【結果】蒸しかまどと炊飯器では炊飯時の温度上昇に大きな違いがみられ、蒸しかまどでの炊飯は約3分後から15分後にかけて徐々に温度が上昇するのに対し、炊飯器では2段階の温度上昇期がみられた。蒸しかまどで炊いた米飯の水分含有率は56.8%~60.6%、炊飯器で炊いた米飯は59.2%であった。蒸しかまどの米飯の物性を比較した場合、硬さ、こしともに加水量の多い方が値が低かった。付着性は加水量が多い方が値が高く、蒸しかまど1.2に対して1.3と1.4に有意差がみられた。粘りには有意差はみられなかった。炊飯器と蒸しかまど1.4を比べると、炊飯器の方が柔らかく、こしがあり、付着性が低いことがわかった。官能評価においては蒸しかまど1.4に比べて炊飯器で炊いた米飯が有意に好まれた。