著者

藤田 知子

出版者

神田外語大学

雑誌

神田外語大学紀要 (ISSN:09175989)

巻号頁・発行日

vol.20, pp.157-183, 2008-03

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本稿は現代日本語の接頭辞「カタ(片)-」の意味と使用条件を明らかにする試みである.「カタ-」は語基Xと結合し,(a)「二にして一」なるXの一方(「カタ目をとじて」),(b)「二にして一」なるXの非在の一方(「カタ目の男」)を指示する.これらは印欧語における双数(dual)と関連が強く,指示しないもう一方の存在を常に喚起する用法である.さらに「カタ時」「カタ田舎」のように双数との関連がうすい用法がある.具体例の分析を通して「カタ-」の多義性,差別的使用,文字表記について考察する.

著者

スクマナ デデン ディアン 松谷 延裕 井原 郁夫

出版者

超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム運営委員会

雑誌

超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演論文集 (ISSN:13488236)

巻号頁・発行日

vol.24, pp.101-102, 2003-11-12

著者

森下 徹

出版者

山口大学研究推進体「やまぐち学」構築プロジェクト

雑誌

やまぐち学の構築

巻号頁・発行日

no.9, pp.43-57, 2013-03

著者

山田 和義 上原 敬義 内津 政直

出版者

日本土壌肥料學會

雑誌

日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)

巻号頁・発行日

vol.84, no.2, pp.108-111, 2013

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きのこの人工栽培には大きく分けて原木栽培と菌床栽培があるが,特に菌床栽培では,年聞を通して多量に発生する使用済み培地の有効利用が課題となっている。きのこ栽培が盛んな長野県の場合,いずれもビン栽培(菌床栽培)されるエノキタケとエリンギでの使用済み培地の年開発生量は,その生産量(林野庁,2010)から合計約200Ggと推計される。エノキタケとエリンギの培地は,主要原料としてコーンコブミール(トウモロコシ穂軸破砕物)30~50%,米ぬか20~40%を含むため,良質な堆肥原料となり得る。これまでに,堆肥化した使用済み培地(以下,コーンコブ堆肥)中の窒素については,肥効率(ここでは,化学肥料の肥効に対する堆肥成分の肥料的効果の割合)を20%として施用すると,レタスやハクサイでは基肥窒素の50%程度を代替できた(山田ら,2009)。一方,コーンコブ堆肥には主に培地原料の米ぬか由来のリン酸が窒素の1.5倍程度含まれている。水稲に対して使用済みきのこ培地(主原料がコーンコブおよびオガクズの培地)の化学肥料代替利用を検討した結果ではリン酸肥効率は60~70%であった(長野県,2011)。こうしたことから,コーンコブ堆肥の利用は有機物施用による団粒形成促進等の土壌改良効果とともに,単価の高いリン酸肥料の代替資材としてコスト低減も期待できる。そこで,本県での野菜作におけるコーンコブ堆肥施用時のリン酸肥効率を設定するために,根菜類等を対象に検討した。

著者

宮寺 晃夫

出版者

教育思想史学会

雑誌

近代教育フォーラム (ISSN:09196560)

巻号頁・発行日

vol.16, pp.221-231, 2007

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プラトンの『国家』、アリストテレスの『政治学』は、政治学と教育学にまたがる古典とみなされるし、シュライエルマッハーの『教育学講義』には、教育学を政治学と並ぶ倫理学の一部門とする発想がみられる。そうした政治と教育を重ね合わせて論じる構想が、今日どうして萎えてしまったのか。それには、政治の介入を許さない、教育学の側の理由-「オフリミット」論などといわれるだけではなく、政治学の側にも理由があるように思われる。本稿では、政治哲学者ハンナ・アーレント(1906-75)の所論を読みながら、政治学が教育学を遠ざけてきた/いる理由にふれ、両者のリユニオンの難しさの一端を明らかにしたい。

著者

佐光 昭二

出版者

日本英学史学会

雑誌

英学史研究 (ISSN:03869490)

巻号頁・発行日

vol.1991, no.23, pp.115-131, 1990 (Released:2009-09-16)

参考文献数

48

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The earlier part of the personal history of Yoshitami Naruto (1835-1913) has not been clearly known. And in spite of the fact that he made great contributionsto English educational progress in Japan at the beginning of the Meiji era, his achievements are not very well known.Yoshitami Naruto was born in Awa. Today in Tokushima he has become a legendary person in the story, such as Awa Konjahu Monogatari (阿波今昔物語・1942), Kiko to Itsuwa no Izumi (奇行と逸話の泉・1964), and so on.This article tries to shed a historic light on the man Yoshitami Naruto and to present the role he played in the modernization of Japan.

著者

友田 清彦

出版者

日本農業経済学会

雑誌

農業経済研究 (ISSN:03873234)

巻号頁・発行日

vol.76, no.1, pp.16-24, 2004-06-25 (Released:2014-11-28)

参考文献数

41

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The Kainou-gikai, which was founded in 1875, was the first agricultural society in modern Japan. The periodical bulletin which was published by this society was the Kainou-zappou. This bulletin was the first periodical agricultural bulletin in modern Japan. Therefore, the Kainou-gikai and the Kainou-zappou were very important in the modern history of Japanese agriculture. However, there has been little research about the Kainou-gikai and the Kainou-zappou so far. This study is the first detailed research about the Kainou-gikai and the Kainou-zappou. The aim of this study is to clarify the role the Kainou-gikai and the Kainou-zappou played in the modern history of Japanese agriculture.Most of the members of the Kainou-gikai were bureaucrats of the Department of the Interior or the Ministry of Finance. However, this was not all they had in common. From the last years of the Edo Period to the early stages of the Meiji Era, most of the members in the Kainou-gikai studied western learning or Japanese classical literature. In the early stages of the Meiji Era, they were the educated elite concerned with agriculture. Because there were few people who knew about modern agriculture at that time, their roles in popularizing knowledge about modern agriculture and improving agricultural technology were very important.The Kainou-zappou became the model for the periodical agricultural bulletins which were published after that. Moreover, the meeting which they held in Tokyo in 1876 (Kainou-rinjikai) became the model for the nationwide meeting on agriculture (Noudankai) in 1881.

著者

吉本 弥生

出版者

国際日本文化研究センター

雑誌

日本研究 (ISSN:09150900)

巻号頁・発行日

vol.43, pp.191-236, 2011-03

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明治後期、日本の美術界においてフランスやイギリスと同様、ドイツ美術は大きな影響を与えていた。しかし、従来はフランスとイギリスにその重きが置かれ、ドイツからの影響については、あまり大きく取り上げられてこなかった。これは、当時、日本において西洋芸術紹介者としての役割を担っていた雑誌『白樺』とのかかわりが考えられる。 『白樺』は、特にフランスとドイツの哲学思想から強い影響を受けているが、ドイツからの影響は従来、初期に限定され、その後はフランスの影響下にあったと認識されてきた。そして、同時に『白樺』には、人格主義の思想を持つ芸術家が次々に紹介される。 人格主義は、その人物の世界観や思想に重点をおいた解釈方法である。日本では、阿部次郎(『人格主義』岩波書店、一九二二年)や波多野精一(『宗教哲学』岩波書店、一九三五年)の著作がよく知られ、日本への受容において彼らの功績は大きい。 しかし、日本でのこの人格主義の流れの源泉は実は、当時の受容だけによらず、それより以前から日本に定着していた感情移入説にもとをたどることができる。 感情移入説は、ドイツで盛んになった美術概念で、主に「主観の挿入」をキーワードとして対象に感情を落とし込む表現をおこなうものである。その思想を体系化したのがテオドール・リップスである。リップスの思想は、一九一〇年以前から日本でも見られる。本稿では、その紹介者の嚆矢として、伊藤尚の「リップス論」(『早稲田文学』第七二号、一九一一年一一月)を取り上げ、それとの比較として阿部次郎の『美学』(岩波書店、一九一七年)を考察した。その結果、伊藤のリップス受容の特徴がオイケンとの比較にあり、それは早稲田大学哲学科の系譜に沿っていることが解された。伊藤の「リップス論」は、『早稲田文学』に広く影響を与えた。そして、阿部にも特徴的なことに、鑑賞者が制作者の経験を自己のものとして感じる「直接経験」という鑑賞方法が、『帝国文学』で盛んに紹介された『ファウスト』を例として具体的に提示され、それが人格主義の概念を中心に受容されていったことが明らかとなった。つまり、日本におけるリップス受容は、『帝国文学』と『早稲田文学』にも共通する鑑賞における新思潮として受容されていったのであった。

著者

鈴木 雅之

出版者

京都大学

巻号頁・発行日

1996

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博士論文

著者

明陳仁錫評選

巻号頁・発行日

vol.[64], 1000

著者

一万田 充洋 衛藤 剛 中嶋 健太郎 平塚 孝宏 赤木 智徳 柴田 智隆 上田 貴威 白下 英史 猪股 雅史

出版者

日本大腸肛門病学会

雑誌

日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)

巻号頁・発行日

vol.70, no.4, pp.214-221, 2017 (Released:2017-03-30)

参考文献数

26

被引用文献数

3

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目的:大腸癌手術の化学的腸管処置におけるカナマイシン(KM)+メトロニダゾール(MNZ)併用投与の有用性をSSIサーベイランスデータに基づき明らかにする.対象と方法:2010年1月から2015年12月までに行った大腸癌手術344例を術前の化学的腸管処置の方法により3群(抗生剤なし群178例,KM単独投与群87例,KM+MNZ併用投与群79例)に分けて創部SSI発生率を検討した.また,創部SSI発生と各リスク因子の関連について単変量および多変量解析を行った.結果:KM+MNZ併用投与群における創部SSI発生率は他の2群と比較して有意に低値であった(ともにP<0.05).創部SSI発生のリスク因子は男性(P=0.035),KM+MNZ併用投与群以外(P=0.011)であった.結語:大腸癌手術の化学的腸管処置における術前KM+MNZ併用投与は創部SSIの発生率低下に有用と考えられた.

著者

大塚 正人 GURUMURTHY Channabasavaiah 三浦 浩美 佐藤 正宏 和田 健太 高橋 剛

出版者

日本繁殖生物学会

雑誌

日本繁殖生物学会 講演要旨集 第108回日本繁殖生物学会大会

巻号頁・発行日

pp.P-83, 2015 (Released:2015-09-15)

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【目的】近年,CRISPR/Cas9系を含めたゲノム編集技術の開発によって,簡便にノックアウト(KO)マウス等のゲノム編集マウスを作出できるようになってきた。現行法では,(1)過排卵処理を施した雌マウスを雄マウスと交配して受精卵を採取する,(2)CRISPR関連核酸を受精卵へ直接顕微注入する,(3)顕微注入処理した胚を偽妊娠マウスの卵管へ移植する,という3つのステップを経て作製する方法が一般的である。しかしながら,これらは熟練した技術とmicromanipulatorという高価な設備を必要とするため,誰もが容易に実施できる環境にある訳ではない。そこで我々は,採卵,顕微注入,移植の手間を省くことが可能な,新規ゲノム編集マウス作製法「Genome-editing via Oviductal Nucleic Acids Delivery (GONAD)法」を考案した。【方法】麻酔処置を施された妊娠雌マウスから2細胞期受精卵を有する卵管を体外に露出させ,ガラスピペットを用いてCRISPR関連核酸溶液を卵管内に注入し,その後,直ちに卵管全体に対し電気穿孔法を施す。術後,卵管を雌マウスの体内に戻し,そのまま発生させる。【結果】本手法の妥当性を確認するために,まず,本技術によってRNA導入が可能であるかを検証した。GONAD法を用いてeGFP mRNAの導入を試みたところ,卵管上皮細胞および着床前胚でのeGFPの発現が観察された。そこで,次にCRISPR関連RNA(Cas9 mRNAとsgRNA)の導入を試みた。その結果,着床前胚において複数の内在性遺伝子,およびeGFP遺伝子のKOに成功した。また,着床後胚においてもeGFP遺伝子のKOにも成功した。これらの結果から,卵管内の受精卵に核酸を直接導入することにより,採卵や顕微注入,移植という一連の高度であるが,煩雑な工程を全てスキップしてゲノム編集マウスを簡便に作製できることが示された。

著者

高見 具広

出版者

The Kantoh Sociological Society

雑誌

年報社会学論集 (ISSN:09194363)

巻号頁・発行日

vol.2012, no.25, pp.108-119, 2012-09-10 (Released:2015-06-12)

参考文献数

34

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In this paper, I investigate “job autonomy,” defined as the extent to which employees exercise discretion in their work, and discuss the impact of job autonomy on women's job continuation at the stage of childbirth and childcare. I found out that highly-educated women or women with clerical jobs enjoy job autonomy. If women workers, especially highly-educated women have job autonomy, they can manage their own schedule more easily. This leads to job continuation at the stage of childbirth. Further, this study also shows that length of working hours does not necessarily determine job continuation.

著者

日本発達心理学会 [編] = Japan Society of Developmental Psychology

出版者

日本発達心理学会

巻号頁・発行日

1990

著者

藤原惺窩

出版者

写

著者

有村隆広編

出版者

同学社

巻号頁・発行日

1999

著者

帝室博物館 編

出版者

帝室博物館

巻号頁・発行日

vol.昭11年, 1938

著者

今村,豁子

出版者

日本計量史学会

雑誌

計量史研究

巻号頁・発行日

vol.9, no.1, 1987-12-30

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Among cloth rules in Japan, a carpenter's rule was the regular one and later cloth rules called a "Gofukujaku" and a "Kujirajaku" of 1shaku 2sun 5bu long, both being adopted in a private use, were brought into the world around the Muromachi era. the Kujirajaku spread from the Kansai Province to the vicinities of the Kantoh Province and was used as a cloth rule until it was abolished at the end of 1958 by the Measurement Law. This article is the report of my investigation on the cloth rule which Family Takakura used in the Edo era by means of its historical materials for the ultimate purpose to clarify the period and provinces in which the Kujimajaku was in use. Family Takakura was one of the former aristcratic families, in charge of making clothes which Family of Emperor or Family of Shohgun had on the ceremonies or of dressing them in the court. Family Takakura has kept a gereat many of records till now in order to hand down the family work to the posterity without failure. The memorandum for dimmensions called "Sunpoh Todomegaki", gives us the record about the kinds of rules in use, which enables us to know the transition of rules. A good look at the above Memorandum according to the period allows us to understand the process how colth rules had been gradually unified to the Kujirajaku through the period when three kinds of rules, early carpenter's rules, Gofukujaku and Kujirajaku, were used together. Judging from addresses of dressers of the clothes and rules to be used, Family Takakura seems to have adopted Kujirajaku at earlier time. Even if the Family unified rules for clothes to Kujirajaku, accessories of the clothes had to be made by craftsmen except the Family, who used to normally adopt carpenter's rules. Exceptionally the string attached to the clothes were sometimes measured with Kujirajaku. still I tried to compare dimmensions of the memorandum "Sunpoh Todomegaki" with those of an older material, but failed in knowing when Kujirajaku was used at first.

著者

有村 隆広

出版者

九州大学

雑誌

言語文化論究 (ISSN:13410032)

巻号頁・発行日

vol.11, pp.239-242, 2000

著者

野口 正一 中森 眞理雄

雑誌

情報処理

巻号頁・発行日

vol.31, no.10, 1990-10-15