著者
Ying-kit Chan
出版者
Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University
雑誌
Southeast Asian Studies (ISSN:21867275)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.305-329, 2016 (Released:2016-08-25)
参考文献数
124

Since Singapore’s independence in 1965, the People’s Action Party government has launched an extensive urban planning program to transform the island into a modern metropolis. This paper discusses human-animal relations and the management of stray cats in postcolonial Singapore. In exploring the perceptions and handling of stray cats in Singapore, I argue that stray cats became an urban “problem” as a result of the government’s public-health regime, urban renewal projects, and attempts to fashion itself and Singapore for international tastes, and that cat activists are the main agents of rebuilding connections between animals and everyday urban life. In particular, I analyze how cat-welfare associations and individual citizens assume functions that the government has been loath to perform unless absolutely necessary.
著者
志賀 元紀 高橋 由雅
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
pp.2012-0002, (Released:2012-06-30)
参考文献数
25

医薬品の候補となる化合物空間は極めて膨大であり,また,化合物関連データベースが大規模化しているため,少ない計算コストのデータ解析手法が望まれる.本研究では,高橋らの開発した特徴ベクトルであるトポロジカルフラグメントスペクトル(Topological Fragment Spectra, TFS)を圧縮するによって,計算コストを抑えるアプローチを検討した.まず,TFSが周期性のあるスペクトルであることを示した.そして,周期性信号の圧縮に用いられるフーリエ変換とウェーブレット変換に基づくアプローチを用いて圧縮する手法を検討した.各手法で圧縮した特徴ベクトルを用いた類似度構造検索および薬理活性予測の数値実験によって,ウェーブレット変換による圧縮がより効率的な圧縮法であることが示された.
著者
山口 誠
出版者
関西大学経済・政治研究所
雑誌
セミナー年報 (ISSN:18822010)
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.1-10, 2009-03-31

第177回産業セミナー
著者
池見 元宏 斎藤 久一 小泉 武夫 野白 喜久雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.831-834, 1981-12-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
21
被引用文献数
1

1. 秋田県産市販清酒特級酒5点 (本醸造酒3点, 純米酒1点, 吟醸酒1点), 1級酒7点 (本醸造酒3点, 純米酒1点, 純米吟醸酒1点, 普通1級2点), 2級酒6点 (いずれも普通酒) の合計18点を試料として各種タイプ別清酒の成分比較を行った。2. 一般成分の分析から純米酒, 本醸造酒は味の濃醇な清酒, 2級酒はアミノ酸度が少く, 糖分, 日本酒度が高い淡れい甘口型であることなどを知った。3. 微量成分としては3ーデオキシグルコソン値, アルデヒド量, フーゼル油, エステル, ケト酸, フェリシアナイド還元値を比較したところ, その含有量には清酒のタイプ別により特徴的差が見られた。4. 有機酸の組成では純米酒にコハク酸, リンゴ酸が多いこと, アミノ酸組成でも清酒のタイプ別でその構成比が異なることを知った。5. 香気成分では吟醸酒が高級アルコール類およびエステル類ともに多量で, 級別では特級<1級<2級酒の順位であり, 高級酒に香気成分が高い傾向にあることを知った。

1 0 0 0 OA 房州見物

著者
磯谷武一郎 著
出版者
磯谷武一郎
巻号頁・発行日
1917
著者
田中 直也 湯 素華 小花 貞夫
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.198-217, 2018-01-15

スマートフォンの使用可能時間の短さが問題になっており,その原因の一つとしてWi-Fiの使用がある.最近ではSocial Networking Service(SNS)のように,データを受信するタイミングが不定期的なアプリケーションが増えており,その通信のためにWi-Fiを常に起動して電力を多く消費している.本稿では,モバイル端末の消費電力の改善を目的として,電力消費の少ないBluetooth Low Energy(BLE)を用いて必要なときにだけWi-Fiをウェイクアップさせることで,Wi-Fiの使用による消費電力の削減を行う方式を提案して,PC上にシステムを実装し,評価を行った.その結果,従来の省電力モード(PSM)と比較して,消費電力を約36%削減できることを確認した.
著者
藤下 裕文 浦辺 幸夫 沼野 崇平 堤 省吾 森田 美穂 竹内 拓哉 前田 慶明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1261, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】アンプティサッカーは主に切断者が行うスポーツであり,ロフストランドクラッチ(以下,クラッチ)を使用して走行する。筆者らは第51回の本学会でクラッチを用いた片脚走行は,骨盤前傾角度と走行速度に相関があることを報告した。しかし,足部とクラッチの位置関係,クラッチの支持時間等が走行速度に与える影響については不明であった。一般的な走行では,ストライドの延長と足部の接地時間の短縮が走行速度を増加させる一要因とされており,クラッチを用いた片脚走行でも足部とクラッチ接地の距離が走行速度に影響している可能性が考えられた。本研究では,クラッチの接地方法が走行速度に与える影響を明らかにすることを目的とした。仮説は,足部とクラッチ接地位置の距離が伸び,クラッチの支持時間が短縮されることで走行速度が速くなるとした。【方法】対象は下肢切断のない健常男子大学生で,アンプティサッカー経験群6名(年齢20.5±1.3歳,身長173.7±4.9cm,体重64.5±0.8kg,経験歴:3か月以上),未経験群6名(年齢21.0±0.6歳,身長171.5±5.4cm,体重60.7±7.0kg)の計12名とした。測定には三次元動作解析装置と床反力計を用いた。反射マーカーをPlug-in Gait modelで全身に35か所,クラッチの先端部に1か所貼付した。課題動作は,下肢切断者を想定し,非利き脚を弾性包帯で膝関節最大屈曲位にて固定した。分析項目は走行速度,クラッチ接地時のクラッチ先端部とToeのマーカーの距離,足部接地時のクラッチ先端部とHeelのマーカーの距離,クラッチ支持時間とした。距離は身長で除し,クラッチに貼付したマーカーの鉛直座標の変化量が1mm以下になった瞬間を接地,それ以上変化した瞬間を離地とした。統計学的解析には,各項目の2群間の比較に対応のないt検定,走行速度との関係を示すためにピアソンの相関係数を用い,いずれも危険率5%未満を有意とした。【結果】走行速度(m/s)は経験群で3.3±0.2,未経験群で2.9±0.3となり経験群が有意に速かった(p<0.05)。クラッチ先端とToe,Heelのそれぞれの距離は2群間で差がなく,クラッチ接地の位置に差はなかった。クラッチ支持時間(ms)は,経験群で227.8±36.3,未経験群で324.4±40.4となり有意に経験群が短かった(p<0.05)。クラッチ支持時間は走行速度と強い負の相関(r=-0.87,p<0.05)を認めた。【結論】アンプティサッカーでのクラッチを用いた片脚走行は,クラッチを接地させる位置による走行速度の違いはなく,走行速度が速いほどクラッチ支持時間が短いことが分かった。より速く走行し,競技力を高めるための指導として,クラッチ支持の時間を短くするように指導することが有効である可能性を示した。
著者
Masakazu AOKI Natsuki TOKURA Tatsuo TERAMOTO Kazuo KOBAYASHI
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
Nihon Gekakei Rengo Gakkaishi (Journal of Japanese College of Surgeons) (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.113-117, 2004-02-28 (Released:2009-08-13)
参考文献数
17

肝嚢胞に対する手術は従来, 肝部分切除術, 嚢胞前壁切除術, 開窓術などが行われてきたが, 遺残する嚢胞内壁からの滲出液の分泌が術後の難治性腹水や再発の原因となり, しばしば問題となることがある。今回われわれは, 多発性肝腎嚢胞に対して, 従来の方法に加え, 嚢胞液の分泌能廃絶のためアルゴンビームコアギュレーター (argon beam coagulator : 以下ABC) を用いて嚢胞内壁に焼灼凝固を加え良好な結果を得ることができた。症例は44歳, 女性, 右上腹部痛と経口摂取困難を主訴に受診。腹部CT所見では, 肝全体に大小多数の嚢胞を認め, 肝外側区は胃を圧排していた。胃の圧排症状の軽減目的で, 開腹下に肝外側区域切除術, 嚢胞前壁切除術, 開窓術を施行。さらにABCを用いて嚢胞内壁に焼灼凝固を加えた。術後6カ月の腹部CT上も嚢胞液の再貯留や腹水も認めておらず, 術後1年半経過した現在も自覚症状の再発は認めていない。
著者
塩坂 誠
出版者
The Society of Fiber Science and Technology, Japan
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.P31-P35, 1996-01-10 (Released:2008-06-30)
参考文献数
7
著者
Masaya Takumida Kohji Yajin Mamoru Suzuki Shigeharu Takeuchi Yasuo Harada
出版者
Japan Audiological Society
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.152-156, 1983 (Released:2010-04-30)
参考文献数
6
被引用文献数
1

Tinnitus matching was performed in 24 patients with various types of etiology using a commercially available music synthesizer. Pure tone tinnitus was synthesized either by sine or pulse wave. In some cases, tinnitus was matched by band noise, but its band width varied considerably among individuals. In 17 out of 24 cases, tinnitus disappeared or decreased after masking by the synthesizer. Masking was the most effective when the tinnitus was high-pitched pure tone, and had small loudness and low masking level. In contrast, tinnitus of pulsating nature showed no effect of synthesizer masking.