著者
加藤 裕子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.375-380, 2005

専門分野の特性を活かした図書館業務とは何かを考えるきっかけとして, 大学における法律専門の研究図書館において, 最近の学術情報の多様化, 高速化, 電算化等図書館業務の変化にどう対応してきたかを紹介する。また, 法科大学院の開設に際し, 蔵書・データベースの選定や教育IT環境, 教育支援ソフトの立ち上げに, 実際に専門分野の知識を有し, 資料やIT関連の知識があり, 教育研究のサポートができるスタッフが必要とされた事例として, その経緯や法科大学院における教育・研究支援活動についても紹介する。
著者
島田 拓 臺丸谷 政志 小林 秀敏 藤木 裕行 シレガル ラクマド・アリフ
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.193-194, 2004

This paper is concerned with the tensile strength and strain rate of concrete materials by means of the experimental method of reflected tensile stress waves. The experiment is conducted by the Hopkinson bar technique and it is based on the superposition and concentration of tensile stress waves reflected both from the free ends of a striking bar and a specimen bar. The impact tensile experiment for concrete materials was carried out and the tensile strength of concrete under impact loadings was discussed as well as the effect of strain rates. This study is focused on the measurement of strain rates using both strain gages and crack gages. It is found that the impact tensile strength of concrete is remarkably influenced by strain rates ranging from 10^0 to 10^2 sec^<-1>.

1 0 0 0 OA 自叙伝の試み

著者
和辻哲郎 著
出版者
[和辻哲郎]
巻号頁・発行日
vol.15-18, 1958
著者
中川 毅
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.9, pp.244-252, 1998-03

フランス南部および中部アルプス地方の9地点から堆積物試料を採取し、層準によって化石花粉に富んだ密度フラクションまたは陸上起源の大型植物遺骸を抽出し、それぞれに対してAMS年代測定をおこなった。花粉のフラクションの分離にあたっては、Regnell&Everitt(1996)によって提案された比重分離法を適用した。もっとも彼らの論文が示唆するところとは異なり、実際に抽出されたフラクションは、かならずしも花粉だけを純粋に含むものではなかった。年代測定の結果を比較・検討したところ、密度フラクションから得られる年代は、陸上起源の大型植物遺骸から得られる年代に対して、ほぼ一貫して古い値をしめすことが分かった。ただし分離されたフラクションがほぼ純粋に化石花粉を含む場合に限っては、両者の間に値の矛盾は見られなかった。このことは、年代のシフトには花粉遺骸の物質の混入が寄与していること、また、花粉が純粋な形で抽出できさえすれば、AMS年代測定用の適切な試料となりうることを示している。Regnell&Everittの方法は原状では完全なものではなく、このことは、その後の彼らとのpersonal communicationによっても裏付けられている。技術的な改善点としては、密度のさらなる細分化、シュルツ液の利用による炭素粒子の除去などが考えられ、これらの実施は当面の課題であろう。
著者
八尾 佳宏 貝原 俊也 藤井 信忠
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.76, no.772, pp.3198-3205, 2010-12-25

Under the volatile economic situation in recent years, manufacturers need to have a high level of flexibility to manage a wide variety of products in varying quantities within a short delivery lead time. But in dynamically changing manufacturing environment, it is quite difficult to optimize interdivisional scheduling which reduces total manufacturing cost of all divisions such as raw material procurement, machining, assembling and shipping following fluctuations in demand. To solve this problem, we propose a new interdivisional scheduling method which decomposes the whole problem into process-dependent problems using inter-process lead time and cooperates between processes by applying Lagrangian decomposition coordination method. Additionally we designed the method which can adjust inter-process lead time automatically in order to respond to the changing demand of each item. Then we examine the effectiveness of this method by numerical experiments.

1 0 0 0 OA 天明撰要類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[33] 十三 上水之部、道鋪之部,
著者
松沢 哲郎
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR ANIMAL PSYCHOLOGY
雑誌
動物心理学研究 (ISSN:09168419)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.135-160, 2009

This paper aims to reflect the 30 years of Ai project that started in 1978. Ai project started as a sort of ape-language project. However, it was uniquely different from the previous studies in terms of the computer-interfaced system and the introduction of psychophysical measurement. The original version of Ai project may be summarized as an attempt to know the perceptual world of a nonhuman animal. It combined the psychological studies on learning and perception and utilized the language-like skill as a window through which we can access to the chimpanzee mind. This paper put the Ai project in a historical context, summed up the research results, showed the fieldwork on the wild chimpanzees, and illuminated the establishment and the perspective of a new discipline named Comparative Cognitive Science.
著者
高橋 智聡 シャムマ アワド
出版者
京都大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2006

Rbヘテロ型マウスは、甲状腺C細胞において、正常アレルの欠損により、腺腫を生じる。このマウスでN-ras遺伝子を追加欠損すると、Rb欠損C細胞腺腫が悪性転換する。RbN-ras二重ヘテロ型マウスに生じたC細胞腫では、Rb正常アレル欠損に続いて、N-ras遺伝子座のLOHと悪性化が観察される。N-ras野生型Rb欠損C細胞腺腫を詳細に解析したところ、多種のDNA損傷応答因子と、セネセンスマーカーの発現を観察した。N-rasホモ型マウスから生じた腫瘍において、これらはことごとく、発現消失した。RbN-ras両欠損C細胞株に野生型N-rasを導入すると、DNA損傷、セネセンスが誘導され、ヌードマウス皮下移植腫瘍は良性組織型を示した。この細胞では、導入野生型N-Rasが等分子数活性化型(V12)の約5分の1程度活性化され、p130がヒストンメチル転移酵素と結合していた。V12導入細胞では、セネセンスは誘導されず、このような結合も見いださなかった。次に、Rb欠損時のN-Ras活性の亢進の機構を調べるために、RbN-ras両欠損マウス由来C細胞株にRbを急速導入、細胞周期変化が誘導される前にmRNAを回収、マイクロアレイ解析を行った。その結果、Rasの活性調節に直接に関わるあるファミリーがRbによる発現抑制を受けることが判明した。これらのプロモーター領域に、E2F結合配列とともに、E2Fの影響を受ける転写因子の結合配列を多数見いだし、ChIP解析、ルシフェラーゼ解析により、これらが、発見した遺伝子群の転写制御に必須であることを確認した。さらに、Rbヘテロ欠損と同時に、p16Ink4a,p19ARF,ATM,Suv39h1のいずれかをホモ型欠損する二重ノックアウトマウスコホート群を作製し、腫瘍表現型を解析した。以上により、我々は、Rb失活細胞の癌化を阻止する重要な生体防御機構を見つけた。
著者
ペパー エリック Shumay Dianne M. Moss Donald Sztembis Rafal 竹林 直紀
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.69-76, 2014

健康信念モデル(Health Belief Model)の理論においては,医学的治療や患者のセルフケアを計画する場合には,クライアントの病気への考え方を考慮する必要があると考えられている.クライアントと医療者の病気の原因に対する考え方(原因帰属)が一致した時に,勧められた医学的治療やセルフケア計画を本人が受け入れ易くなる.この論文では,疾病の原因帰属における自己コントロールと他者コントロールの視点から述べてみたい.クライアントが,病気は自分で治すことはできず外科手術や薬物療法のような他者による治療だけが有効と信じている場合,自己コントロールや行動変容が求められる生活指導や自己養生法などのアプローチを受け入れることは難しい.医療専門家が患者の価値観や病気への考え方を考慮せず,一方的に病状や治療について説明した場合,病気への不安を高めてしまい病状を悪化させてしまうことも起こりうる.他方,希望を持てるような言葉で医師から説明を受けると,プラシーボ効果により治癒過程が促進される.著者は,バイオフィードバックとソマティックフィードバックの体験が,疾病の原因帰属の認知を変え,思考と感情が身体の生理反応に影響するということへの気づきを促すための効果的な方法となりうると考えている.この臨床実践レクチャーでは実際の症例を2つ提示し,ソマティックフィードバックの具体的な方法についても紹介したい.
著者
藍沢 広行 ゴーシュ アニバン
出版者
日本生化学会
雑誌
生化学 (ISSN:00371017)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.326-330, 2006-04-25