著者
ZARA F.
雑誌
Hum Mol Genet
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1201-1207, 1995
被引用文献数
9 89
著者
冨田 義人 石井 克幸 丸尾 健二 井上 哲男 村上 隆彦
出版者
神戸商船大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

1.全空間における非線形楕円型方程式(*)F(x,u,Du,D^2u)=0 in R^nの粘性解が一意に存在するための解のクラスをFの構造と関連させて決定した.主結果を粗く述べると、F(x,u,p,X)がpに関してm(m≧1)次の多項式、xに関してμ(μ≧1)次の多項式のようなふるまいをし、mとμとの間に1<μ<m/(m-1)が成立するならば、(*)は一意的な粘性解をもつ(この結果はAdv.in Math.Sci.and Appl.Vol.2に公表された).今後の課題はmとμとの関係が最良であるか吟味することである.2.交付申請書の実施計画に沿って、粘性解を扱うことの利点を示す偏微分方程式を考察した.領域の内部で退化が起こるDirichlet問題(**)-LAMBDA(x)Δu(x)+c(x)u(x)=f(x)in B={xεR^n;|×|<L}、u=β on |×|Lを考える.ここで、L>1,N≧2,LAMBDA(x)=(1-|×|)^λ(|×|<1のとき);=(|×|-1)^λ(1<|×|<Lのとき)である.|×|=1の球面上で方程式は退化していることを注意したい.この問題に対して、(1)c(x),f(x)がradialな関数で、0<λ<2を仮定するとき、(**)は|×|=1の球面上で u(x)=f(x)/c(x)をみたすradialな粘性解をもつ.(2)0<λ<1ならば、(**)は最大解および最小解をもち、かつ、これらの間に無数の粘性解が存在する.(3)1≦λ<2ならば、(**)は一意的にradialな粘性解をもつなどを証明した.これらの結果については投稿中である。今後の課題はradialでないc(x),f(x)および非線形を扱うことである.3.石井は主として、衝撃制御問題、ジャンプを伴う確率制御問題および確率微分ゲーム問題などから導かれる非線形楕円型偏微分方程式に対する粘性解の一意性と存在を考察した.
著者
伊藤 孝一
出版者
日本統計学会
雑誌
日本統計学会誌. シリーズJ (ISSN:03895602)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.231-249, 2007
参考文献数
56
被引用文献数
2

統計理論と方法は日常生活,政府諸機関,各種産業のみならず,人文,社会,自然,の諸科学において用いられている.したがって,統計学の理論と方法の教育は初等・中等・高等教育や社会人の生涯教育において極めて重要である.この論文は,わが国及び海外諸国における今日までの統計学の理論と方法の発展ならびに統計教育の研究と実践の状況を概観し,21世紀への展望を試みることを目的としている.1945年以降,わが国の統計学研究者たちの理論と方法の発展への貢献は多大であることは事実であるが,統計教育の実態を顧みるとき,世界における先進国,発展途上国と比較して,極めて劣っていることを認めなければならない.この論文において,わが国の学校教育・社会人教育における統計教育改善のための若干の提言を行うことにする.
著者
小西 吉呂 外間 淳也 こにし よしろ ほかま じゅんや Konishi Yoshiro Hokama Jyunya 法経学部 法経学部
出版者
沖縄大学地域研究所
雑誌
地域研究 = Regional study (ISSN:18812082)
巻号頁・発行日
no.16, pp.23-46, 2015-09

本稿は、性犯罪・性暴力に対して主に刑法的視点から、その現状と課題を検討するものである。従来の刑法学にあっては、性犯罪被害者の議論が必ずしも活発に行われてきたわけではないが、近年の犯罪情勢や性犯罪に関する社会認識の広がり等を背景に、その重要性は高まっている。筆者らは、性犯罪・性暴力の被害が「先鋭化」する沖縄の実態に焦点を合わせつつ、被害者や市民の安心・安全に寄与しうる刑法の構築に努めた。わが国の刑法典が成立及び公布並びに施行してから優に100年が経過し、中には昨今の犯罪情勢からはかけ離れ、時代遅れと揶揄されている規定が存在することは否定出来ない事実である。中でも、性犯罪規定に対する批判は、最も痛烈なものの一つであろう。2014年10月末以降、継続的に開かれている性犯罪の罰則に関する検討会では、性犯罪被害者の救済という視点を中心として、法定刑の引上げ、性犯罪規定における構成要件の改正、親告罪規定の撤廃に関する議論がなされた。筆者らは、性犯罪規定の在り方に関して、性暴力被害の深刻な沖縄県の実態に即した形での主張を試みた。性犯罪規定改正の議論にあっては、法定刑の引上げがその中心となるきらいがあるが、問題の本質はその構成要件の在り方にあるという認識から、親密圏における性暴力被害者の実態をも可能な限り考察した。その結果、新たに「不同意わいせつ罪」といった暴行・脅迫を構成要件に含めない性犯罪の創設の可否や強姦罪における男女間の差違の撤廃を中心に主張している。性犯罪の罰則に関する議論において重要なのは、純粋にこの種の犯罪がもたらす法益侵害の重大性と向き合うことであると考える。しかしながら、新たな性犯罪被害を生まないという視点からは、加害者の性格や人間性に焦点を当てた再犯防止策の構築が重要な鍵となる。被害者と加害者の両方に配慮した刑法・刑事政策を考える際の一つの端緒として、筆者らは、ソーシャルインクルージョンからその示唆を得ようとした。今後もあらゆる角度から、慎重な検討を要する課題であると考える。
著者
鈴木 康宏 土井 徹
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.114-129, 2015-07-31

未就学児の子どもがいる女性看護師と未就学児の子どもがいる一般就労女性のワーク・ファミリー・コンフリクト(以下:WFC)を比較するために,質問紙を用いて仕事と生活の実情ならびにコンフリクトの強さを調べた。未就学児の子どもがいる働く女性を対象とするため,子どもを保育施設に預けている働く女性に限定し,調査対象者を次のように設定した。女性看護師は病院付属の保育施設を利用する女性看護師6施設計236名,一般就労女性は一般保育園を利用する働く女性2施設計263名を対象に調査を行った。両群にWFCの強さを測定するWFCS日本語版を含めた自記式質問紙調査を行った。分析にあたり両群ともに夫と同居していない者を除外し,さらに一般就労女性では医療職の者を除外した。2群の属性とWFC得点の関連を,統計的手法を用い分析した。回収は女性看護師136名(回収率57.6%),一般就労女性170名(回収率64.6%)であり,そのうち分析には女性看護師125名,一般就労女性122名を使用した。WFC得点の中央値は女性看護師が52,一般就労女性が45であり,マン・ホイットニーのU検定の結果,p=0.000となり,2群のWFC得点に違いがあることが認められ,平均ランクは女性看護師の方が高く,女性看護師の方がWFC得点が高いことを示していた。また,WFC得点の中央値より低い値を1(コンフリクトが小),高い値を0(コンフリクトが大)としたロジスティック回帰分析の結果,p<0.05となり有意であることが認められた要因は女性看護師では正職員に比べパート勤務でオッズ比が3.8,時短勤務で6.8,また夫との会話時間が大の場合のオッズ比は1.6であった。看護師では負担の少ない勤務形態と,夫との会話時間の増大がWFC得点の低減に関連していた。一般就労女性では有意であることが認められた要因はみられなかった。女性看護師は一般就労女性に比べて残業時間が多く,夜勤もあり,WFCを生じやすい。そのため,パートタイムや時短勤務はWFCを回避する勤務形態と考えられる。また夫とのコミュニケーションの機会の増加がWFCの低減に関連していたことが注目された。
著者
藤岡 稔大 岩元 雅代 岩瀬 由紀子 八山 しづ子 岡部 光 三橋 國英 山内 辰郎
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.165-172, 1988

Dammarane-type triterpene glycosides, named actinostemmoside A, B, C, D, G and H, baccharane-type triterpene glycosides, actinostemmoside E and F, and oleanane-type triterpene glycosides, lobatoside A, B, C, D, E, F, G and H were isolated from the herb of Actinostemma lobatum MAXIM. (Cucurbitaceae). Their structures were elucidated on the basis of the spectral and chemical evidences as shown in the text. The structure of actinostemmoside F was elucidated mainly on the basis of two dimensional-incredible natural abundance double quantum transfer experiment (2D-INADEQUATE) spectrum. Among dammarane-type actinostemmosides, D is the glycoside of the first naturally occurring dammarane having the (20R)-configuration, and actinostemmosides E and F are the second baccharane-type triterpene glycosides isolated from the natural source. Lobatoside B, C, D, E, F and G are cyclic bisdesmosides similar to tubeimoside I isolated from the tuber of Bolbostemma paniculatum (MAXIM.) FRANQUET. (Cucurbitaceae), and this is the second instance of the isolation of cyclic bisdesmoside from the plant kingdom.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年06月15日, 1899-06-15

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1947年02月17日, 1947-02-17

1 0 0 0 OA 過眼録

出版者
巻号頁・発行日
vol.巻30,
著者
杉山 武
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.107-147, 2005-02-28

1 0 0 0 OA 眉山美文集

著者
川上眉山 著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1912

1 0 0 0 OA 天明令典永鑑

出版者
巻号頁・発行日
vol.[7],
著者
丹波 澄雄 相馬 孝志 吉田 功 横山 隆三
出版者
社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.381-392, 1988-12-30 (Released:2009-12-11)
参考文献数
13

陸奥湾海況自動観測ブイシステムによる実測水温データを用いて,AVHRR水温から推定される海表面温度の精度を調べた。Ch.4及びCh.5の輝度温度の二重回帰式では,標準誤差は0.5℃程度で推定できた。2つのスペクトルバンドを用いることによって,大気効果にともなう誤差は効果的に補正できたが,大気一海面の相互作用による誤差は補正できなかった。現在さらにデータ数を増した場合やCh.5のバンドを有していない偶数号(6,8,10号)のNOAAデータの解析も進行中であり,これらの結果を総括してAVHRRから得られる水温情報の精度の総合評価をおこなう予定である。また大気一海面の相互作用と熱放射との因果関係の解明や測定原理の異なる水温情報の利用及び判読についても,今後の研究に待つところが大きい。本研究に用いたAVHRR画像データは東京大学生産技術研究所より,陸奥湾海況自動観測ブイデータは青森県水産増殖センターより,気象観測記録は青森地方気象台から提供された。ここに各位に対し深謝するものである。なお本研究は文部省科学研究費特定研究(1)「宇宙からのリモートセンシングデータの高次利用に関する研究」(昭和60~62年度)によりおこなわれたものである。