著者
巨瀬 勝美
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.71, pp.152-156, 2005-11

大学生の就職は、社会を写す鏡とも言えるものです。すなわち、古くは、昭和初期の不況において、「大学は出たけれど」という言葉が流行って映画にもなり(1929年、小津安二郎)、最近では、女子学生の就職に関して、「就職氷河期」などという言葉も流行りました。 ...
著者
友田 大輔
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.225-226, 1989-10-16

手続き型プログラミングにおけるソフトウェアの保守は従来から問題として取り上げられ、種々の手法が開発・利用されている。そのなかで、ソフトウェアの保守に知識ベース・システムを利用する方法が考えられるが知識ベース・システムにおいても知識の保守という問題を依然として抱えている。一般に知識ベース・システムの保守は手続型言語で記述されたシステムより、ルールの独立性という点から容易であるといわれる。さらに知識の保守においては、特定の事象を記述したものよりも汎用的な知識の方が変更の少なさという点で有利であることが言え、ソフトウェア保守への知識ベース利用可能性は十分存在すると考えられる。本論文では知識ベースの保守に汎用知識を用いる方法を提案し、DP部門におけるアプリケーションである定型ジョブ回復支援知識ベース・システムを取り上げて説明する。
著者
漁田 武雄 漁田 俊子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.98-98, 2008

BGMの熟知性(既知,未知)×文脈(同文脈,異文脈)の4群に,大学生96名をランダムに割り当てた。各大学生は個別に実験参加した。教示につづいて,24個の漢字2文字熟語を,4個ずつ6回に分けて,各々30秒間コンピュータ画面に提示した。大学生は4つの熟語を用いた文を作成し,口頭報告した。作文の際に,各条件に対応するBGMを流した。作文が終わるとBGMを止め,コンピュータ画面に背を向けさせた。そして連続加算課題を5分間行わせた。つづいて,作文で使用した熟語の自由再生を行わせた。その際,SC条件では作文時と同じBGM,DC条件では作文とは,同じ熟知性で異なるBGMを流した。総再生数および,各熟語群からの第1反応数のいずれにおいても,文脈の主効果のみが有意で,熟知性の主効果と交互作用は有意でなかった。以上,これまで未知楽曲でのみ報告されていたBGM文脈依存効果が,既知楽曲でも生じることを見いだした。
著者
田中 亜以子
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

平成23年度は、避妊による快楽と生殖の分離が、夫婦間の性行為にいかなる変容をもたらしたのかということを明らかにするために受胎調節の啓蒙が国家政策となった1950年代に着目した。これまで先行研究は、避妊技術と夫婦の「快楽の性」への志向性が手を携えて浸透していったこと、さらにそのことと連動して性行為における「感じさせられる女」と「感じさせる男」という役割規範が浸透していったことを指摘してきた(川村1998、荻野2008)。だが、夫婦間の性が「快楽」への志向性を高めた結果、なぜそこで「感じさせられる女」「感じさせる男」が演じられるようになったのか。その受容過程は、ほとんど問われてこなかった。「戦後」という時代に「感じさせられる女」「感じさせる男」が、たしかに脚光を浴びたことは、ヴァン・デ・ヴェルデの『完全なる結婚』が1946年にベストセラー化したことによって証拠づけられてきた(橋爪1995、川村1998、田中雅2010)。セックスのゴールを男女の同時オーガズムに設定した『完全なる結婚』は、女をオーガズムに導く責任を男に課し、そのための技巧や体位を詳細に記述した性のマニュアル本である。そうした書がベストセラーになったことが、日本社会に大きな影響を与えたことを否定するつもりはない。だが、『完全なる結婚』において何が提示されたのかということが繰り返し論じられてきたのに対し、そこで提示されたことがどのような論理によって受容されたのかということについては、これまでほどんど問われてこなかったのである。啓蒙側と受容側にズレはなかったのか。あるいは男と女の間のズレはどうだろうか。申請者は、そうした問いを立てることによって、「感じさせられる女」「感じさせる男」が共に平等と支配と関係を取り結んできたメカニズムを解明した。具体的には、まず性に関する当時のオピニオンリーダーたちが何を考え、何を発言していたのかということを整理した上で、夫婦雑誌の流行に着目し、「感じさせられる女」「感じさせる男」が「戦後」という時代にどのような枠組みにおいて注目されることになったのかということを浮かび上がらせた。続いて、1949年6月に創刊され、既婚男性を主たる読者とした『夫婦生活』という雑誌に着目し、「感じさせられる女」「感じさせる男」がどのようなものとして啓蒙され、かつ、どのような論理で男たちに受容されていったのかということを分析した。最後に、50年代を通して女性月刊誌の中で最も読まれた雑誌であり続けた『主婦の友』に着目し、性生活関連の記事を『夫婦生活』との比較の観点から分析することで、受容の論理の男女差に光を当てた。
著者
米山 久
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.350, pp.44-46, 2013-11

年収1000万円を下回らないように仕事の生産性を高めてお金を稼ぐ。そのために目の前の人をいかに喜ばせるかを追求する──。米山社長は創業前の20代の頃、こうした考えを持ちながら様々な職業を経験した。
著者
近藤 勝彦
出版者
東京神学大学
雑誌
神学 (ISSN:09108416)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.104-124, 2006-12-26
著者
松本 泰雄
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.C18-C23, 1931

私ハ既往2ヶ年有餘ニ亘リ我皮膚科教室入院及ビ外來患者ニ就テ,Van slyke & Cullenノ方法ヲ用ヒテ,血漿内炭酸瓦斯含有量ヲ檢シタルヲ以テ此處ニ發表セント思フ.而シ本研究ハ餘程古クヨリ行ハレテヰタモノデアツテ,我國ニ於テモ既ニ大正九年ニハ土肥及ビ根岸ニヨリ發表セラレテ居リ,ソノ翌年米田及ビ山田ニヨリ發表セラレル所ガアリ,又昭和二年ニ於テハ根岸ノ詳細ニ發表スル所ガアツテ,今更ラシク斯ノ如キ事ヲ述ベルハ全ク陳腐ノ感ナキヲ得ナイ.而シ之等ノ學者ノ發表スル所ハ各々皆一定ノ變化ヲ認メテヰルモノナルガ,外國人ノ發表スル所ニハ往々ニシテ何等ノ變化ヲ見トメヌモノガアル.其デ私ハコノ間ヲモ少シ明瞭ニ致シ度イト思ツテ本研究ニ着手シタノデアツタガ,タマタマ昨年ニ至ツテGrafハ,私ト同樣ノ考ヘデ100例ノ患者ニツキ檢シタルニ,全ク正常デアツタ事ヲ述ベテヰル.之ニ反シテ,私ノ成績ハ私ノ豫想ヲ裏切ツテ,ヤハリ多少ノ變化ヲ認メネバナラヌ樣ニナツテ了ツタ.即チ私ノ得タル結果ハ次ノ如キモノデアツテ寧ロ根岸ノ發表スル所ト類似シテヰル.1)小兒ノ尋常性白斑,濕疹,紫斑及ビ結節性紅斑ニ於テハ常ニ輕度ノacidosisヲ認メル(40-44%).而シ大人ノ之等ノ疾患ハ全ク正常デアル.2)色素性乾皮症ハ大人ニ於テモ小兒ニ於テモ輕度ノacidosisヲ證明スル.3)大人ノ圓形脱毛症.黴毒,帶状疱疹,皮膚炎,粃糠性脱毛症,乾癬,あんちぴりん疹,毛孔性紅色粃糠疹,白癬,狼瘡状毛瘡,ばざん氏硬結性紅斑,貧血性母斑,及ビ前述ノ尋常性白斑,濕疹及ビ紫斑ニ於テハ全ク正常デアル.4)大人ノ蕁麻疹ノ1例及ビ黒色表皮腫ハ甚ダ輕度ノ減少ヲ見タガ,寧ロ正常ニ近キモノト考ヘラレル.5)癢疹,多型滲出性紅斑,へぶら氏紅色粃糠疹ニ於テハ屡々acidosisヲ認メル.又皮膚〓痒症ノ1例モ輕度ノ減少ヲ示シテヰタ。要スルニ我ガ國ニ於テハ皮膚疾患ノ場合ニ尚多少ノacidosisノ來ル事ヲ認メネバナラナイ,而シ之ハ吾人ガ以前ニ考ヘテイタ程,其程屡ニ來ルモノデハナイ.
著者
宮家 準
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:02896400)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.21-38, 2015-03-31

論文/Articles
著者
Ting Yang Yan Gu Xiaoping Wei Xiaohua Liang Jie Chen Youxue Liu Ting Zhang Tingyu Li
出版者
日本酸化ストレス学会
雑誌
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition (ISSN:09120009)
巻号頁・発行日
pp.16-45, (Released:2017-02-08)
参考文献数
35
被引用文献数
12

Maternal folate and vitamin B12 deficiency predict poor pregnancy outcome. To improve pregnancy outcomes in rural area of China, we investigate rural women’s folic acid supplementation (FAS) status and the associations between maternal vitamin B status during the first trimester and subsequent adverse pregnancy outcomes. We collected the questionnaire information and drew 5 ml of blood from 309 early pregnant rural women. The birth outcomes were retrieved from medical records after delivery. Out of the total, 257 had taken FAS, including 50 before conception (group A) and 207 during the first trimester (group B). The concentration of plasma folate and the RBC folate supplementation groups were obviously higher than that of no-supplementation group (group N, p<0.01). The mean vitamin B12 levels in FAS group were significantly higher than those in groups N and B (p<0.05). Women who delivered SGA or premature infants had reduced plasma folate levels (p<0.05) compared with controls. The multiple linear regression models revealed that RBC folate levels affected the infant birth weight (p<0.01) and birth length (p<0.05). In conclusion, FAS can significantly improve plasma folate and RBC folate levels in childbearing-age women and reduce the risk of subsequent adverse pregnancy outcomes.