著者
椿時中 編
出版者
竜雲堂
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1882

1 0 0 0 OA 孝経浅説

著者
椿時中 編
出版者
精華堂
巻号頁・発行日
1883
著者
間瀬 雅子 鬼頭 幸男 中莖 秀夫
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.2, pp.116-119, 2003-12

菓子パンの保存試験中における匂いの変化について分析した。半導体匂いセンサによって菓子パンの匂いを解析したところ、パンの匂いの違いを判別することができた。また、匂いセンサが感知する匂いのパターンは菓子パンの製造後の経過日数に応じて一定傾向に変化することがわかった。賞味期限の特に長いパネトーネデニッシュについてヘッドスペースガス成分を調べたところ、特定のピークが保存中に増加することがわかった。
著者
萩野 了子
出版者
東京大学文学部国文学研究室
雑誌
東京大学国文学論集 (ISSN:18812139)
巻号頁・発行日
no.8, pp.17-32, 2013-03
著者
吉野 樹紀
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.1-14, 1985-03-10

古今的な和歌は仮名で「書く」ことによって多義的なものを自覚的に方法化したものである。いうまでもなく、書かれたものは前と後が有機的に関連するという特性を持つ。ここに至って、和歌は三十一文字というひとまとまりの言葉の全体の中で、掛詞や縁語といった範列的に構成された喩的な言葉を響きあわせることによって多義的な表現を作り出し、前後をとらえかえしながらイメージを湊合化する方法を確立した。これは、言葉の時間的な流れを破壊して、上と下とを響きあわせるという異化作用に他ならない。いいかえれば、和歌の内部における言葉の対話性が古今的な表現の特質なのである。

1 0 0 0 OA 双関的翻訳

著者
陶 振孝
出版者
大東文化大学
雑誌
語学教育研究論叢 (ISSN:09118128)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.67-83, 2004-03-10

いくらベテランの翻訳者でも、原文に出てきた「掛詞」に対して、手におえない感じがするに違いないであろう。それで、「掛詞」の翻訳はずっと翻訳者を戸惑わせたり困らせたりしているところである。本論文は「掛詞」の現象から手を付け、その種類と特徴及び翻訳の難しい原因の有り方などを説明し、続いて翻訳の実例を挙げて、その訳し方を纏め上げてみた。翻訳可能の限度のなかに、即ち翻訳不可能の中から可能性を探し出して、翻訳学習者に参考を与え、サポートしようと思う。
著者
木村 秀雄
出版者
龍谷学会
雑誌
龍谷大学論集 (ISSN:02876000)
巻号頁・発行日
no.360, 1959-01
著者
入江 良英
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.5, pp.1-12, 1992-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
29

This paper attempts to clarify the growing process of the dynamic totality of K. Mannheim's social theory, and further, to show the effectiveness of his conception of the completed form of this totality, the “Principia Media”, employed in the explanation of social planning and the formation of human character. The term “principia media” has various meanings; among others, the most important one is that of mediating between the abstract (interpretation) and the concrete(practice).It will be showed that he tried to integrate nominalism and conservative substantialism on the epistemological level.
著者
八代 修次
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.105-131, 1989

I. 草土社と慶應義塾幼稚舎II. 岸田劉生と草土社III. 草土社の図画教育観結びFow over two and a half decades since 1922, the art education at Keio Gijuku Yochisha elementary school was undertaken by painters belonging to the Sodosha group. This group was sponsored by Ryusei Kishida and consisted of Michisei Kono, Hitoshi Seimiya, Shohachi Kimura, Sadao Tsubaki and others. By this group, art education at Yochisha became a landmark in the history of art education in Japan, because at that time Jiyuga-Kyoiku, which was proposed by Kanae Yamamoto, spread all over Japan. Yamamoto emphasised that elementary school children should no longer copy Sintei-Gacho as instructed by the government, but create and draw after nature itself. On the other hand, Kishida stressed the appreciation of famous art works and the copying of them. This method of art education, Kishida called Jiyuringa-Ho. He also believed that this method would be of more benefit later on in life. In this article, I pay particular attention to Kishida's basic ideas on art education during his Sodosha era (1915-22), which were stated in his essay. One of my points is that his Jiyuringa-Ho is valid in his own work.
出版者
富山市立図書館
巻号頁・発行日
vol.第17回(昭和3年度), 1929
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.691, pp.98-101, 2001-04-30

ノ島電鉄が足元を駆け抜ける。そのわきのがけ地の上に建つこの住宅は,海に面した南面に大きな開口部が設けられた。シンプルな細長い箱が海に向かって開こうとするその形状を,設計者の手塚貴晴氏は「メガホン型」と呼ぶ。 海が大好きだという建て主の池さんは,「この土地を最初に見つけた時,風の吹き方や太陽の軌跡を確認したくて夫婦で二度キャンプした」と言う。
著者
横山 知子 鶴川 俊洋 川平 和美 田中 信行
出版者
社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.399-404, 1999-06-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
16
被引用文献数
2 2

脳卒中を中心とした神経系疾患患者25例を対象として,8週間の運動訓練のみを行った群(通常のリハ訓練+サイベックスを使用した膝の屈伸運動)と,4~8週目に蛋白同化ホルモン(オキシメトロン10あるいは20mg/日を内服)を併用した群の2群に無作為に分けて,非麻痺側下肢の筋力及び筋肥大に対する蛋白同化ホルモンの効果を検討した.下肢の運動訓練は両群ともサイベックス6000を用いて,座位で等速性(60°あるいは180°/秒)の膝屈伸運動を,適宜休憩を入れながら,1日100~200回,週5日,8週間行わせた.蛋白同化ホルモン併用群では,非投与時に比べて等速性筋力は低速度・高速度ともに,また伸筋,屈筋とも筋力の増加は有意に大きかった.等尺性筋力も伸筋,屈筋ともに増加し,またCT上での大腿筋断面積も有意に増加していた.一方,筋力トレーニング単独群では,全般的に筋力の増加傾向は認められたが,ほとんどの場合で有意ではなく,大腿断面積も明らかな増加を認めなかった.副作用として,AST,ALTの上昇がAS併用した13例中5例,Kの上昇を2例に認めたが,全例で薬剤中止後,正常に戻った.
著者
伊藤 伸泰
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.478-487, 2012
参考文献数
61

物理学が無限大の代名詞として扱ってきたアボガドロ数に,計算機の発達により手が届きはじめている.1秒間に1京演算以上を実行するという10PFLOPS以上の性能を持つ計算機によってである.こうした「アボガドロ級」計算機を活用すれば,ナノスケールからマクロスケールまでをこれまで以上にしっかりとつなぐことができると期待される.比較的簡単な分子模型を多数集めた系の計算機シミュレーションによる研究の結果,熱平衡状態および線形非平衡現象の実現と解析は軌道にのり,さらに1,000^3個程度の系を念頭に非線形非平衡現象へと進んでいる.非線形非平衡状態を解明し飼い慣らした次に期待されているのは,生物のような自律的に機能するシステムをナノスケールの計算で得られた知見に基づいて解明し自在に作り出す技術を確立することである.そのためにはアボガドロ級の計算機で実現する10,000^3個程度の系のシミュレーションが強力な手段となる.この可能性を検討する「アボガドロ数への挑戦」が,現在,進行中である.
著者
橋本 朋宏 横井 輝夫 原口 枝里子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.H4P2369-H4P2369, 2010

【目的】わが国には約200万人の認知症者が暮らし、家庭内で虐待を受けている高齢者の内、認知症者が8割近くを占めている。虐待を防止し、QOLを高めるためには、不可解と思われる認知症者の言動の意味を理解し、共感することが不可欠である。認知症とは、一度獲得された記憶や判断などの認知機能が減退し、そのことによって生活が営めなくなった状態と定義される。しかし、認知症は、単に記憶障害や見当識障害といった知的道具障害の寄せ集めではなく、これらの知的道具を統括する知的主体が侵されている状態である(小澤 勲)。そこで認知症者の言動を理解するために筆者らは、知的道具を統括する自己認識能に着目し、認知と情動の相互発達モデルとして信頼性が高いルイスのモデルと発達心理学の重要な知見である「心の理論」を評価するパーナーらの「誤った信念」課題を用いて、「心の理論」「自己評価」「自己意識」から構成された"自己認識能からみた認知症者の不可解な言動を解釈するモデル"を作成した。「心の理論」とは、自己や他者の行動の背景にある直接観察できない心の状態(意図・思考・欲求・情動など)を推定する能力のことであり、パーナーらの「誤った信念」課題をわかりやすくした4枚の絵カードを用いて評価する。「自己評価」とは、自己が生きる社会のルールや基準に照らし自己の言動が良いのか悪いのかを評価する能力であり、それらの能力を確認できる4組の絵カードを用いて評価する。「自己意識」とは、自己に対し注視し、他者と自己を区別する能力であり、各人の実態を指し示すシンボルである本人の名前(梶田叡一)、他者の名前、および「あー」という無意味な音を対象者の後方から発し、返事または振り向きの有無で評価する。本研究では、このモデルを用いて、生命やQOLの基盤であり、ADLの内、最後に残る食事機能について分析した。【方法】対象は某特別養護老人ホームに入所している認知症者で、Clinical Dementia Rating(CDR)で軽度・中等度・重度であった28名(平均年齢86.4歳、男性2名、女性26名)。自己認識能の評価は、筆者2名で対象者の注意力の持続や難聴の程度を考慮して静かな場所で行い、対象者を「心の理論」「自己評価」「自己意識」の有無で区分された4段階に分類した。食事評価は、同じ筆者2名が五日間にわたり昼食と夕食での食事場面を観察し、一回の食事に1名ないし同じテーブルの2名の対象者の言動を書き留めた。CDRの評価は、ケアワーカーの責任者が行った。分析は、「心の理論」「自己評価」「自己意識」の有無で区分された4段階それぞれの食事場面の特徴を整理し、筆者らのモデルに基づいて解釈した。尚、拒絶した1名は対象から除き、1名のみの「心の理論」課題通過者は、分析対象から除いた。 【説明と同意】施設長に研究プロトコルを提出し、書面にて同意を得た。対象者には口頭で説明し、拒絶反応がみられた場合は中止した。【結果】それぞれの段階の特徴を示した。1.「心の理論」課題は未通過で「自己評価」課題を通過した対象者9名 CDR:中等度~重度 「もうあんぽんたんやから」など自己を卑下する言葉がよく聞かれた。こぼれたものは箸やスプーンで拾い、食べようとはしなかった。また、こぼれているものを手に持った皿で受け止めようとする者もいた。食欲がない者では、食事に手をつけようとしなかった。2.「自己評価」課題は未通過で「自己意識」課題を通過した対象者6名 CDR:重度 こぼしていることにあまり注意をむけなかった。こぼれたものを手づかみで食べ、皿をなめる者もいた。また、顎などについたご飯粒をとろうとはしなった。3.「自己意識」課題未通過の対象者12名 CDR:重度 こぼしていることに全く注意をむけなかった。三分の一から半数の者が、スプーンが口元に運ばれるが口を開けず、口の中のものを飲み込まずに溜め、おしぼりやエプロンを口に入れてもぐもぐしていた。【考察】「自己評価」課題通過者では、自己の知の低下を認識しているように、食事場面においても自己の状況である自己が食べている場面や自己の食欲を認識していた。「自己評価課題」未通過者では、自己の状況への認識が薄れ、食べ物をこぼしていることにも注意をむけなかった。そして、自己の行動を社会のルールに照らし評価できなくなり、他者の目を気にせず、こぼれたものを手づかみで食べ、皿をなめる行動がみられた。「自己意識」課題未通過者では、食べ物が口の中にある自己の状況を認識できず、長時間口の中に溜め、おしぼりを口に入れるなど行動に目的性が失われていった。【理学療法学研究としての意義】不可解だと思っていた認知症者の食事場面での言動を解釈できることで、彼らに共感できるようになる。そして食事場面での共感を通して、生活全般への共感に発展し、その結果として、認知症者のQOLが高くなることが期待できる。