著者
菅原 貴与志
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1, pp.77-98, 2016-01

宮島司教授退職記念号1 社外取締役利用促進策としての監査等委員会設置会社2 監査等委員会設置会社制度の概要3 監査等委員会設置会社への移行手続 (1) 定款変更 (2) 取締役の選任 (3) 報酬 (4) 会計監査人の選任, 変更登記, 社内規程の整備等4 監査等委員の選解任手続と任期 (1) 選解任手続 (2) 任期5 監査等委員会の構成・運営 (1) 構成 (2) 運営6 監査等委員会の権限 (1) 監査機能 (2) 経営評価機能7 監査等委員会設置会社における取締役会の運営 (1) 取締役会の権限 (2) 業務執行決定の委任8 解釈上の諸問題と実務への影響 (1) 監査の実効性確保 : 常勤者の要否とスタッフの充実 (2) 取締役会権限の修正 : 業務執行取締役に対する権限委譲 (3) 利益相反取引の承認をめぐる問題 (4) 自己監査の問題9 むすびにかえて
著者
深山 晶子
出版者
Japan Association for Media English Studies
雑誌
時事英語学研究 (ISSN:21861420)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.46, pp.1-15, 2007

昨今、ESPが、日本の大学英語教育現場で注目されている。本稿では、これまでのESP研究成果を概観し、最新のESP理論であるジャンル分析に基づいたESP教材作成の実例を提示しながら、日本の大学におけるESP教育の最前線を紹介する。しかる後に、時事英語素材が、ESP授業の活性化に有効であるということも示していく。
著者
東條 加寿子
出版者
大阪女学院大学
雑誌
大阪女学院大学紀要 = Journal of Osaka Jogakuin 4year College (ISSN:18800084)
巻号頁・発行日
no.12, pp.17-26, 2015

研究ノート応用言語学の分野で様々な成果を上げているジャンル分析の手法は、高等教育における言語教育に大きな影響を与えている。本稿では、ジャンル分析を言語教育研究の広いフィールドの中で再考し、ジャンル分析が日本の大学英語教育にどのような影響や貢献をもたらしてきたかを検証する。検証の過程で、ジャンル分析の視点から ESP( English for Specific Purposes) とEAP( English for Academic Purposes) の関連性について考察し、EAPはESPの二項対立概念ではなく、ESP に内包される一主要領域として位置づけられることを明確にする。そして、大学英語教育においてEAP を実践するにあたっては、教育目的の明確化と実質化を導くジャンル分析の手法が極めて有用であることを示す。Genre analysis has been one of the most useful as well as feasible research areas in the field of applied linguistics, and its influence on practices of language education has been significant. This article aims to reexamine genre analysis from the broader perspective of language teaching and learning, and consider its contributions to the college English education in Japan. In the process of reexamining genre analysis, the controversial distinction between ESP and EAP is discussed in search for a conceptually logical answer. From a genre theory point of view, EAP proves to be a major domain within ESP, which renders practical clues in constructing the college English curriculum in Japan.
著者
北方 晴子
出版者
ファッションビジネス学会
雑誌
ファッションビジネス学会論文誌 (ISSN:13489909)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.183-192, 2006-03

イタリア未来派は1909年にマリネッティMarinetti,T.E(1876~1944)を指導者として始まった芸術運動である。過去の遺産や伝統的な価値と対立し、新時代に相応しい生活と様式を創造しようと衣装についても強い関心を抱き、特にメンズファッションを巡っては革新的な改革を提唱した。メンズファッション改革を中心的に進めたバッラBalla,G(1871-1958)は1914年5月にLe vetementmasculine futuriste manifeste(未来派男性衣装宣言)を発表し、同年9月にII vestito antineutrale manifesto futurista(未来派反中立衣装宣言)を発表した。タイアートThayaht,E.(1893-1959)は1932年のManifesuto per la transformazione dell'abbigliamento-maschile(男性衣装変革宣言〉を発表し、1933年未来派グループによりII manifesuto futurista del cappelo italiano(イタリア帽子未来派宣言)、Manifesto futurista sulla cravatta italiana(イタリアネクタイ未来派宣言)が発表された。当初としては非常に新しい美意識を持っており、その独特な発想は今日でも高い関心が持たれている。他方、1914年7月第1次世界大戦が勃発し、次第にファシズムへと導かれ参戦へと向かう。未来派は活動の中心を芸術から政治へと移行し、ファシズムに傾斜していった。この時期にタイアートら未来派の活動は活発化していく。男性至上主義的な考え方を推進するファシズムこそ男らしさを強調する文化であり、そうしたファシズム美学を支えたひとつにイタリア未来派があった。すなわち、彼らが取り組んだ試みは男らしさを強く主張する表象であった
著者
柴田 幸穂
出版者
日本マネジメント学会
雑誌
日本経営教育学会全国研究大会研究報告集
巻号頁・発行日
no.54, pp.73-76, 2006-10-27

中等教育における商業教育はビジネス教育へと呼称を変え,社会や経済の急速な変化に対応しようとしている。変革が求められる教育の現場で教師のモラールをいかに上げていくかは深刻な問題である。公立学校組織では改革の取り組みが続けられているが,その体系的研究はまだ不十分である。そこで,企業のマネジメント研究が学校組織にも応用できるかどうかは興味ある研究課題である。このような中で,発表者は管理職として勤務する商業高校において実践的問題解決の取り組みを行った。問題の構造化と分析にあたっては「統合的アプローチ」を参考にし,組織変革という現象を組織構成員の変革行動からとらえた。予備調査に基づいた業務強度分析や「分掌」再編による構造変革を通じた働きかけおよびFDによる直接的働きかけを行い,全体として組織の価値創造を図った。今回の報告では,取り組んだ一連の実践行動がどのように理論的に説明されるのかを考察する。
著者
宇治 達哉 古川 哲心 清水 千絵 兵頭 昭夫 石田 直文 戸塚 恭一 清水 喜八郎
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.305-310, 1994

<I>Klebsiella pnemonn</I>に対するgentamicin, cefodizimeおよびceftazidimeの再増殖抑制作用におよぼす白血球の影響を<I>in vitro</I>および<I>in vivo</I>で検討した。各薬剤の4MICで前処理した菌の増殖は白血球存在下で薬剤非処理菌に比べ抑制された。一方, マウスの敗血症モデルにおいて, 菌の増殖は各薬剤投与によりX線照射マウスに比べて正常およびG-CSF投与マウスで有意に抑制された。これらのことより, gentamicinとともにcefodizime, ceftazidimeにおいても生体防御因子との協力作用により, 再増殖抑制効果の増強が認められることが明らかとなった。
著者
古川 哲心 清水 千絵 宇治 達哉 三宅 美行 兵頭 昭夫 出口 浩一
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.310-317, 1993

Methicillin-resistant <I>Staphylococcus aureus</I>(MRSA)に対するCefodizime(CDZM)とMinocycline(MINO)のin vivo併用効果を検討した。Fractional effective dose indexによる併用効果の検討では, 両剤はセフェム高度耐性MRSAに対して相乗又は相加効果を示した。更にCDZM, MINO併用時においてマウス多形核白血球存在下で単剤よりも有意な増殖抑制が認められた。このことがMRSAに対しCDZM, MINO併用時において優れた治療効果が認められた理由の一つと示唆された。
著者
島田 直樹 冨山 明男
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.15-24, 2005 (Released:2005-02-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

著者らが開発した(N+2)-field modelを圧縮性混相熱流動解析用に修正し,各相密度の温度,圧力依存性を考慮できる数値解法をTomiyamaらが提示した解法を基に構成した.本数値解法は非圧縮流れ解法の枠内で構成でき,エネルギー保存式は分離して解ける.さらに,時間刻み幅に対する制約はCourant条件であるため,圧縮性流れ用の数値解法よりも大きな時間刻み幅を用いて安定に計算を実施できる.構築した計算手法の妥当性を検証するため,三つの計算を実施した.はじめに,密度の圧力依存性を考慮した本解法の性能を検証するため,大きな静水圧差下の気泡流を計算した.計算結果から,提案した解法が気相密度低下による気相体積流束の増加を良好に予測できることを確認した.次に,ダクト壁面から流体を加熱した際の気泡流を計算し,圧力に加えて温度の変化が体積流束に及ぼす影響を検証した.これらの計算結果から,提案した解法が密度変化による気液各相体積流束の変化を良好に予測できることを確認した.最後に工業装置の計算例として,気泡塔を計算した.提案した手法により,計算時間の膨大な増加を回避しつつ,塔の性能評価に必要な各種変数(気泡径,ボイド率,流速,温度など)の計算に密度の温度・圧力依存性が考慮できることを確認した.
著者
佐藤 泰生 佐田富 道雄 堀田 圭之助 中里 見正夫 世古口 言彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.46, no.409, pp.1790-1796, 1980-09-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1 2

第1報で提案した管内気ほう流の運動量と熱輸送の理論を実験値をもとに検討した.運動量輸送に関しては液相速度分布と摩擦圧力損失,熱輸送に関しては液相温度分布と熱伝達係数のそれぞれについて予測値と実験値を比較した結果,いずれもよい一致がみられ,理論の妥当性が確かめられた.本理論により摩擦圧力損失と熱伝達係数の断面ボイド率分布への依存性が定量的に明らかになった.
著者
佐藤 泰生 佐田富 道雄 川原 顕磨呂 朝倉 信次
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.57, no.538, pp.1979-1984, 1991-06-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

The purpose of this work is to propose an experimental method of a two-dimensional (2-D) two-phase gas-liquid flow. A test channel in which a nearly 2-D, uniform two-phase flow can occur was made. This channel was a vertical, narrow gap space made up of two large concentric pipes. A two-phase air-water flow around a body mounted in the channel was recorded consecutively by a high-speed TV camera, and its void fraction distribution was determined using image processing. Several results for flows around a flat plate, and flows along a straight wall and flows between parallel walls were obtained.
著者
古川 徹 世古口 言彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.52, no.473, pp.199-207, 1986-01-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1

環状流路内を垂直に上昇する空気-水系二相流の相分布に関する調査を行った。実験には半径比の異なる3種類の環状流路を用いた。まず,環状流路における流動様式について述べ,次いで,断面内ボイド率分布を提示し,流路幅が及ぼす影響について論ずる。調査の対象とした流動様式は気泡流,スラグ流,フロス流およびフロス流領域に近い環状流である。最後に断面平均ボイド率の整理式を導出した結果について報告する。

1 0 0 0 OA Hammett則

著者
都野 雄甫
出版者
社団法人 有機合成化学協会
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.23, no.8, pp.631-642, 1965-08-01 (Released:2010-06-28)
参考文献数
97
被引用文献数
2