著者
永田健人 小板隆浩
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.43-44, 2014-03-11

近年,クラウドサービスにおいてAmazon Web Servicesが注目されている.特にスタートアップ企業にとって初期費用のかからないオンデマンドな料金体系は,始めたばかりのウェブサービスを拡大していくには大きなメリットとなる.しかし,料金を決定する要因のひとつであり計算機の性能を示すインスタンスタイプは,開発者が選択するための分かりやすい指標が提示されていない.そこで,本研究ではその指標を示すことができるように,計算機でのプロファイルにより,その指標について検討する.この指標をもとにインスタンスタイプを選択することによって,開発者は短い期間でサービスを開始できる.
著者
辻 啓子 伊藤 きよ子 西條 セツ
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.622-630, 1979

背にヨークをつけ, ギャザリングする場合をとりあげ, ギャザー分量, 長さの変化にともなう外観効果のちがいを, 裾のひろがり寸法, ヘム曲線の形状から検討した結果, 次のように要約することができる.<BR>1) 裾のひろがり寸法ならびにヘム曲線の形状は, 素材物性特にcover factor, 曲げ剛性, せん断剛性, ドレープ係数, 伸長弾性率, 布重量の影響を受ける.すなわちcover factorの大きい, 曲げ剛性, せん断剛性, ドレープ係数の小さい素材は裾のひろがり寸法は小さく, ヘム曲線のノード数は多く, その形状は均一で美しいドレープを呈する.また伸長弾性率の小さい素材はふくらみのあるドレープのたれ下がりを生じない.<BR>2) ギャザー分量が増加すると, 裾のひろがり寸法, ヘム曲線のノード数は増加するが, 布重量の大きい素材はギャザー分量が2.25倍になると, 自重により裾のひろがり寸法は小さくなる.<BR>3) ドレーパリの長さの差によるヘム曲線の形状は, 45cmと55cmの間には大差はみられないが, 90cmではノード数は約70%減少し, ノードの振幅は前者の約1.5倍となり, 同一ギャザー分量でも長さが変化すると外観効果は異なる.また布重量の大きい素材は長さが大になると, 裾のひろがりは自重により小さくなる.
著者
周 正律
出版者
関西大学大学院東アジア文化研究科
雑誌
東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian cultural interaction studies (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
no.8, pp.451-475, 2015-03

文部科学省グローバルCOEプログラム 関西大学文化交渉学教育研究拠点研究ノートThis paper discusses a tendency to diversify of abstractions of Long(龍)in the Han dynasty(漢代). Before that time, Long was considered to be a symbol of one village like a totem. By the unification of ancient China in Qin(秦)and Han dynasty, Long was elevated to be a god with sacred power and started to be diversified in its attributes according to the books of that time. It was believe to have a ability of making rain or control water, and because of that power, a soil image of Long(土龍)was used as a sacrifice to pray for rain when it was in a drought. And Long was also believed to have a function as to be a transportation between the human world and the immortal world. And it turned out that, in Han dynasty, all those abstractions of Long could once be seen in a representative sample called Qing Long(青龍), which is a constellation in ancientastronomy of China. Almost all of the attributes of Long have been passed to until now, but some of them also had been changed their appearances when new trends of thoughts such as buddy coming to be known in the land of ancient China.
著者
瀬戸 武司
出版者
島根大学
雑誌
島根大学教育学部紀要. 自然科学 (ISSN:05869943)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.1-29, 1995-12

Amphibian animals belonging to order Anura were listed 23 families, 302 genera and 3512 species (Frost 1985). In the whole amphibian species about 87% are anurans which distribute all over the world except the arctic and antarctic regions. Karyological studies have been accelerated in a couple of decades by the development of sophisticated techniques in anuran cytogenetics.13; The present paper prepared for overviewing the modern karyological studies for considering the karyoevolution in frogs and toads, as well as the systematic relations among families and genera.13; Duellman and Trueb (1986) described on hypothesized phylogenetic relationsips of 22 families of anurans including Palaeobatrachidae. They grouped these families into 7 branches on the cladgram based on analyzing 16 characters according to osteological, anatomical and behavioral evidences. These are as follows: 1) Leiopelmatidae and Discoglossidae, 2) Rhinophrynidae and Papidae, 3) Pelobatidae and Pelodytidae, 4) Myobatrachidae, Heleophrynidae, and Sooglossidae, 5) Leptodactylidae, Bufonidae, Brachycephalidae, Rhinodermatidae, Pseudidae , Hylidae, and Centrolenidae, 6) Dendrobatidae, Ranidae, Hyperoliidae and Rhacophoridae, and 7) Microhylidae. Although ambiguous premise remains on the cladgram as they mentioned, I am describing the article following their grouping of 21 families of living frogs and toads.13; The present paper concerns the karyological evidence of 11 families placed in the groups 1, 2, 3, 4 and two families of the group 5, as the first half part of the article on anuran karyoevolution.
著者
村中 陽子 足立 みゆき 吉武 幸恵 鈴木 小百合
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

医療に於いて、患者の安全は最優先課題である。しかし、ヒューマンエラーによる事故報告は後を絶たない。そこで、現実に起きた事故の分析結果を反映させた事例を作成して、危険予知能力の向上を目的としたe-learning用の教材を開発した。開発したシミュレーション型Web教材は、転倒のリスクが潜む患者2事例、メディケーション・エラーのリスクが潜む看護場面3事例から構成される。学習コースは次の特徴を持つ。(1)随所にリスクの判断を求め、判断内容を自ら入力させることにより主体的学習を促す。(2)解説は、学習者の判断の適切性や十分性を考えさせると共に、一般的知識に繋がるように提示している。(3)判断すべきリスクに対して、適切な対処方法を提示している。(4)危険予知に関するQ&Aにより、知識の強化を図っている。(5)最後に、学習を振り返り、その時点の自分のリスク感性についての評価を入力させることにより、その後の学習で自己のリスク感性の高まりを確認できるようにしている。次に、運用評価を新人ナースと看護学生を対象に行い、システム上の「アンケートに回答する」に入力された内容を分析し、その効果をみた。学習の結果、危険予知に関して知識・観察力が不足していることに気付いた、今後このような場面に遭遇したときの対応を考えることができた、危険がひそんでいるところを見逃していることに気づいた、学生の実習にも看護師の仕事にも生かせる教材だと思った、等の評価が得られた。本システムは新人ナースと看護学生の両者にとって効果的であることを確認した。その要因は、シミュレーションを通して、タイムリーなフィードバックが与えられ自己の傾向をリフレクションすることができるプログラム構成であることが大きいと考える。また、勤務シフトに影響されずに学習できるe-learning環境は主要なファクターであると言える。
著者
ネオメンデル會 編
出版者
北隆館
巻号頁・発行日
1948
著者
若林 明彦
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.155-170, 2003-12-31

本稿は現代の正義概念の規範的モデルであるところのアリストテレスの正義原理(「等しきものは等しく扱うべし」)に遡り,それが現代では「経済のグローバル化」に伴いますます形式主義化し矛盾を生んでいるとし(例えば,特許権重視の経済システムが社会的弱者が必要不可欠の財やサービスを入手できなくするという人権無視),それを批判的に検討することによって,現代における真の正義原理の捉え方を提起するものである。その批判は福音書の「ぶどう園の労働者の譬え」の中で,愛という正義原理と対置される形ですでに示されていた。神学研究者はこれを神的愛として捉えるが,それはむしろ基本的人権への配慮として解釈すべきである。実は,アリストテレスも形式主義的正義原理の暴走を抑制するためにエピエイケイアというもう一つの正義原理を提起していた。現代社会に求められる正義の原理は,社会的強者だけにしか通用しない「等しさ」に拘泥する形式主義的正義原理ではなく,社会的弱者をも包括した真の意味で万人が「等しさ」を享受できる原理でなければならない。
著者
柄谷 利恵子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.309-328, 2005

市民権概念は, 領域性を前提とする主権国家体制の下で発展してきたが, 現在は不適合状態に陥っている.市民権を持たない居住者が増加し, その処遇をめぐり一定の権利付与が求められる一方で, 各国政府が市民権保有者の権利を保護し, その価値を保障することが困難になっている.グローバリゼーションは, いわゆる「市民権のギャップ」を生みつつも, 市民権の有無にかかわらず, 権利を主張しうる新たな基盤を提供している.<BR>本稿では, 海外に居住する移住者の権利要求の「基盤」として, (1) 海外に居住する市民が, 居住国での扱われ方について出身国政府に権利の代弁を要求しうる「対外市民権 (external citizenship) 」, (2) 市民権を持たない居住者として保障されるべき「外国人の権利 (aliens'rights) 」, (3) 「定住外国人の権利 (denizenship) 」, (4) 人として保障される「普遍的人権 (universal personhood) 」の4つを提示する.具体的には, (4) に基づく国際人権体制に属する, 「あらゆる移民労働者とその家族の保護に関する国連条約」の制定・発効過程を分析する.人の移動の歴史は古く, 移住者の権利侵害も絶えず存在した.したがって, グローバリゼーションを背景に主張されるようになった「人であることに由来する普遍的権利」以外にも, 移住者の権利を保護する基盤は存在していた.グローバル時代の特徴は, こういった基盤が複数存在し, それを利用する手段や代弁者が領域的制限から自由な点にある.
著者
古川 隆司
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.2, pp.229-244, 1999-03-25

An increase in the number of foreigners living in Japan has resulted in the need to deal with the so-called "internal internationalization" within Japanese society. The right of foreigners to receive social security is poorly observed and they are forced to live in poor conditions. Under such conditions, they have formed minority groups, and are classified as workers of the lowest class like the lowest Japanese part-time workers. They are discriminated and classified as an lowest social class by ascribed-achievement in Japanese society. In this paper, I discuss these problem in terms of the relation between the Japanese social security system and issue of citizenship of immigrants.
著者
阿部 賢一 金子 博治 藤原 基文
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.23-34, 1995

後進国の人々が職を、より良い収入を、より良い生活を求め、国境を超えての移動が増加している。我が国の外国人労働者の大半が不法就労者である。我が国の入国管理制度の内容と外国人労働者の実情を検討した。不法就労者の存在は、劣悪な労働条件、安い賃金・労働災害および疾病の多発など深刻な社会問題を引き起こしている。日本人労働者との差別、基本的人権問題もある。彼らの存在は、我が国の産業構造の転換の障害ともなり、社会底辺層の増大による安心社会の基盤崩壊にもつながる。外国人労働者問題の解決は極めて難しい。欧米の事例はそれを示している。現行の入国管理制度には種々の問題点があるが、現時点では単純外国人労働者の導入を阻止すべきである。一方、外国人実習制度は建設業界においても好評であり、国際協力の観点から、これを充実・促進し、技術移転を進めるべきである。しかし、人手不足の対応のみに利用されないように監視が必要である。
著者
武居 一正
出版者
日本法政学会
雑誌
日本法政学会法政論叢 (ISSN:03865266)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.28-38, 1990-05-20

1. Introduction 2. Violation des droits de l'homme des travailleurs immigres et irreguliers(1)Situation actuelle du travail au noir(2)Causes des violations des droits de l'homme 3. Les remedes a apporter durgence(1)Ce qu' on peut faire en se basant sur les lois actuelles(2)Les reformes necessaires et ideales a. Les problemes a envisager dans l'immediat b. Les mesures a prendre a long terme 4. Conclusion