著者
三輪 和久 Miwa Kazuhisa
巻号頁・発行日
1989-03-25

名古屋大学博士学位論文 学位の種類:工学博士 (課程) 学位授与年月日:平成1年3月25日
著者
橋本 哲 寺野 真明 杉浦 敏浩 中村 政治 川瀬 貴晴 近藤 靖史
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.93, pp.67-76, 2004-04-25
被引用文献数
11

室内環境は,オフィスワーカーや学校生徒など建物居住者のプロダクティビティや健康に影響する.近年,室内環境の改善によるプロダクティビティ向上が,費用対効果の高い投資であることを強調する文献が目立ってきている.このような状況の中,筆者らは,この分野の研究や応用商品の開発が国内で活発化する可能性について調査を行ってきた.本稿ではまず,海外の研究動向を紹介する.次に,現在,様々な見解や方法が提案されているプロダクティビティの概念・定義,および,測定方法について,その解釈と今後の方向を考察する.
著者
蓑田岩太郎 編
出版者
吉田文卉堂
巻号頁・発行日
vol.34,35年度, 1903
著者
熊坂 治 鈴木 定省
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.219-226, 2014 (Released:2014-11-14)
参考文献数
14

知識データを有効活用するために,対象分野の情報を体系的に集約したポータルサイトが普及している.これを効果的に機能させるためには,検索や参照を経由したユーザーからのアクセスを活性化することが重要である.本研究では,経営工学的情報提供を企図したポータルサイト「ものづくり革新ナビ」を事例として,サイトへのアクセス数に影響する要因を検証することで,集合知メカニズムを活性化するための指針を得ることを目的とする.事例調査の結果,サイト内におけるコンテンツ数の増加や,Facebook,メールマガジンによる情報発信がサイトへのアクセス数増加に結びついていることが検証された.またいずれの方策においても,コンテンツ内容が訪問者に有用であることの重要性が示唆されている.
著者
今川 民雄 岩渕 次郎
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.41-51, 1981
被引用文献数
1

本論文では, 好意的2人関係における相互的な認知過程の関連を吟味するとともに, その構造に関して因子分析的な検討を行った.<BR>56ペア112名の好意的関係にある男子大学生を被験者とし, 長島ら (1967) のSelf-Differential Scaleによって (1) 自己認知: S→s, (2) 他者認知: S→o, (3) 他者の自己認知についての推測: S→ (O→o), (4) 他者の他者認知についての推測: S→ (O→s), (5) 理想の自己像: S→Isの各認知過程につき, 相互に評定させた. 主な結果は以下の通りである.<BR>1) 好意的な2人関係においては, S→Is: O→Io, S→s: S→ (O→s), S→o: S→ (O→o) の3種が, 最も基本的な認知過程対であることが明らかとなった.<BR>2) 認知過程対の類似度に基づく因子分析の結果, 「自己像の類似性に関わる因子」 「自己像の開示性因子」 「理想化傾向因子」 「他者像の類似性に関わる因子」 「Self-esteem因子」 「他者像の開示性因子」 「自己志向的正確さの因子」 「他者による理想化傾向因子」 「他者志向的正確さの因子」 の9因子が見い出された.<BR>3) これらの因子は認知の対象 (自己・他者) と, 対人認知に働く要因 (正確性・類似性・開示性・理想化) の2次元に基づいて分類された.
著者
戸塚 唯氏 上北 彰 狩野 勉
出版者
千葉科学大学
雑誌
千葉科学大学紀要 (ISSN:18823505)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.45-53, 2011-02-28

Byrne & Nelson (1965)は、態度の類似性が、相手への好意度を増加させることを報告している。では、社会的にネガティブな特徴である情緒不安定性に関する類似も相手への好意度を増加させるだろうか。本研究の目的は、情緒不安定性に関する類似性が対人魅力に及ぼす影響を検討することであった。実験参加者は日本人大学生130 名であり、独立変数は参加者の情緒不安定性(高・低)、参加者の性(男性・女性)、描写人物の情緒不安定性(高・低)、描写人物の性(男性・女性)であった。まず実験参加者に情緒不安定性に関する質問項目に回答させ、その後、4 人の描写人物に関する印象を測定した。分散分析の結果、情緒不安定性の類似が対象人物に対する好意を促進する効果は認められなかった。一方で、参加者の情緒が不安定なほど対象人物に対してよりよい印象を持つ傾向があること、情緒が不安定な女性描写人物よりも情緒が不安定な男性描写人物の方がよりよい評定を受けることが明らかとなった。
著者
溝呂木 忠 吉池 将弘
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.618-628, 1999-12-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
13
被引用文献数
2

日常生活の活動度の低下が換気機能に及ぼす影響について研究した.対象は呼吸器疾患を持たない65~99歳 (平均77.7±8.2歳) の自宅で生活する者, 施設入所者など計163名で, そのうち85名については生活時間構造の分析も行った.活動度は厚生省日常生活自立度判定基準をもとにして作成し, N (正常) , J1 (電車・バスで外出) , J2 (隣近所へ外出) , A1 (屋外は要介助) , A2 (屋内も要介助) , B (長時間ベッド上で過ごす) の6段階とした.検査項目は%肺活量 (%VC) , 一秒率, ピークフロー (PEFR) , V25/Ht, 最大呼気圧 (MEP) , 最大吸気圧 (MIP) , 胸郭の可動域, ADL及び生活時間構造であった.%VC, PEFR, MEP, MIP, 胸郭の可動域は活動度の低下に伴って有意に減少した.とくに深呼吸時の胸部の可動域はNとJ1で既に有意差があり, 下胸部の可動域ではJ1とA1, J2とA2の間でも有意に低下した.%VCもNとJ2との間で有意に減少し, その後も低下し続けてJ1とA1, J2とA2, A1とA2との間で有意差があった.また拘束性換気障害 (%VC<80%) の者の割合は活動度の低下とともに増加し, N, J1で0%だったものが, J2で42%, A1で61%, A2で96%, Bで91%であった.呼吸器疾患や呼吸器症状がない者を対象にしていることから, これら変化は廃用によるものと考えられた.一秒率とV25/Htは活動度の違いによる有意差はなかった.閉塞性換気障害 (一秒率<70%) の者の割合が活動の低下により増加あるいは減少することもなかった.%VCへの影響が大きかったのは活動度の他に, 下胸部の可動域, MIP, 趣味・家事時間, 縦になっている時間であった.反対に%VCへの影響が少なかったものは, 年齢, 一秒率, MEP, 起床・就寝時間であった.これらの事実から, 呼吸器疾患がなく日常生活が自立していても活動度が低下すると極めて早期から拘束性換気障害が進行すること, そのための呼吸理学療法と生活の活性化が必要であることが明らかになった.
著者
宮崎 純弥
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2013-01

制度:新 ; 報告番号:甲3852号 ; 学位の種類:博士(人間科学) ; 授与年月日:2013/1/23 ; 主論文の冊数:1 ; 早大学位記番号:新6218
著者
春田 みどり 大矢 敏久 太田 進 内山 靖
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Aa0881, 2012 (Released:2012-08-10)

【はじめに、目的】 加齢変化により頭部の前方突出を呈することが知られている。また、頸部痛では頸部の屈曲の程度が強いことや、頸部の位置と顎関節の機能に密接な関連があるとの報告がされている。これまで、姿勢評価として胸椎や腰椎の彎曲角度を測定する方法は数多く報告されているが、頸椎では、頭部や頸部の屈伸角度を測定するものの頸椎の彎曲を測定することは少なく、非侵襲的な測定方法は確立していない。そこで本研究では、非侵襲的で臨床適用が容易でかつ信頼性の高い頸椎彎曲の測定方法を検証することを目的とする。【方法】 対象者は健常大学生10名(年齢23.6±3.0歳)であった。頸椎彎曲の測定は3方法で行った。方法1(以下;「二次元法頸椎彎曲角度」)は、ビデオカメラによる二次元動作解析により頸椎彎曲角度を算出した。被験者は7か所にマーカーを装着し、5秒間前方の印を注視して座位を保持し、ビデオカメラ1台にて計測した。方法は、Kuoの方法に準じて行った。第2・5・7頸椎棘突起を結ぶ角度を頸椎彎曲角度とした。また、鼻翼・耳孔・第1胸椎棘突起を結ぶ角度を頭部伸展角度、耳孔・第一胸椎棘突起・胸骨丙を結ぶ角度を頸部伸展角度とし、頭・頸部のアライメントの指標とした。方法2(「ゲージ法彎曲指数」)は、型取りゲージを用いて第2頸椎棘突起から第7頸椎棘突起の形状を計測し、彎曲の頂点の高さを第2・7頚椎棘突起の距離で割った値を頸椎彎曲指数とした。方法3(「定規法彎曲指数」)は、自在曲線定規を用いて「ゲージ法彎曲指数」と同様に頸部後面の形状を計測し、頸椎彎曲指数を算出した。3方法を異なる日に同様に測定を行い、再現性を検討した。統計処理は、級内相関係数(ICC)を用いた。3方法から算出した各測定値と頭・頸部伸展角度との相関はPearsonの相関係数を用い、有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】 所属施設生命倫理審査委員会の承認を得た上で行った。被験者には、個別に研究内容の説明を行い文書により同意を得た。【結果】 3方法から算出した各測定値は、「二次元法頸椎彎曲角度」は160.3±8.1°、「ゲージ法彎曲指数」は0.1±0.0、「定規法彎曲指数」は0.1±0.0であった。検者内のICCは、「二次元法頸椎彎曲角度」は0.72、「ゲージ法彎曲指数」は0.84、「定規法彎曲指数」は0.55であった。また、二次元法の頭部伸展角度は106.3±10.2°(ICC 0.93)、頸部伸展角度は89.0±6.0°(ICC 0.71)であった。「二次元法頸椎彎曲角度」は頭部伸展角度と負の相関(r=-0.7)、「ゲージ法彎曲指数」と頭部伸展角度は正の相関(r=0.7)がみられたが、頸部伸展角度ではいずれの彎曲角度・指数とも有意な相関関係はみられなかった。【考察】 「二次元法頸椎彎曲角度」と「ゲージ法彎曲指数」では高い再現性が得られた。各測定値と頭・頸部伸展角度の相関関係は、「二次元法頸椎彎曲角度」では頭部伸展角度と負の相関関係、「ゲージ法彎曲指数」では頭部伸展角度と正の相関関係が認められ、頸椎の彎曲が大きいほど頭部が伸展することが示された。よって「二次元法頸椎彎曲角度」と「ゲージ法彎曲指数」は、頭部伸展に伴う頸椎彎曲のアライメント変化を表している可能性が考えられる。「二次元法頸椎彎曲角度」は、二次元動作解析を用いて頭部や胸椎、腰椎、下肢の関節を全身のアライメントを測定する際に同時に頸椎の彎曲を測定することが可能であるという点で有用であると考える。高齢者の姿勢変化を脊柱変形のみでなく頭部位置にも注目した報告があり、加齢による姿勢の変化は、胸椎や腰椎のみだけでなく頸椎にも及んでいると考えられる。そのため、加齢による姿勢変化を胸椎や腰椎のみの測定だけでなく頸椎彎曲角度を測定することで新たな知見を得ることが出来ると考える。「ゲージ法彎曲指数」は、3方法のうち最も再現性が高く、より簡便であったため頸椎のアライメントを測定する際には、臨床適用が容易な方法である。頸部痛や顎関節機能障害などにおいて頭頸部の水平軸に対する傾きを評価指標にすることが多いが、頸椎の彎曲アライメントを測定することで新たな知見を得ることが出来ると考える。今後、X線画像によって計測した頸椎彎曲角度との比較などから妥当性を検討する必要がある。【理学療法学研究としての意義】 臨床適用が容易で非侵襲的な頸椎の彎曲角度を作成するための基礎資料が得られ、加齢による姿勢変化を呈する高齢者の姿勢評価や治療法への発展が期待できる。
著者
齋藤 裕一
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CbPI1274-CbPI1274, 2011

【目的】<BR> 脊椎後弯変形は高齢者における代表的な病態のひとつであり、膝関節疾患等と併合して起こる姿勢アライメント不良や生活動作制限、転倒等の要因となりうる。脊柱後弯姿勢により姿勢アライメントが乱れ転倒リスクが高まることは報告されている。姿勢アライメントとしての脊柱後彎姿勢の評価方法は様々な方法が報告されているが、脊柱後彎のみに対する評価の報告は多くない。今回は簡易的かつ安価で行える自在曲線定規を用いて評価し、脊柱後彎を円背姿勢に置き換え評価することとした。本研究は加齢による脊柱後弯変形や転倒リスクを検討する為の先行研究として、健常者における脊柱後弯の程度(円背指数)を知ることを目的とした。<BR>【方法】<BR> 対象者は、脊椎疾患を有してない健常女性42名とした。平均年齢は44.0±9.7歳、平均身長は157.1±5.2cmであった。円背指数の計測方法としては、腕組み・足底非接地の安楽座位にて市販されている60cmの自在曲線定規(発売元:金亀糸業株式会社)を用い、第7頚椎(以下、C7)から第4腰椎(以下、L4)棘突起までの背部の彎曲の形状を紙上にトレースした。紙面上にトレースした彎曲のC7とL4を結ぶ直線をL(cm)、直線Lから彎曲の頂点までの垂線の距離をH(cm)とし、Milneらの式を用い、その割合を円背指数=H/L×100として算出した。評価は同一の理学療法士により行われた。そして、円背指数を平均値とこの95%信頼区間の範囲を求めた。また、被検者間の個体差として、身長差で生じる対象者の脊椎の長さ(C7~L4)を考慮し、身長(cm)と脊椎の長さC7~L4間の彎曲距離(以下、彎曲距離)を測定した。そして、各々の身長に対して、彎曲距離、L、Hを比較した。<BR>【説明と同意】<BR> 対象者は医療・介護施設の職員であり、書面にて本研究の目的と方法を説明し、署名により同意を得られた者である。<BR>【結果】<BR> 円背指数の平均値は8.08(3.19~11.36)であり、95%信頼区間は-0.63~0.63であった。その他の測定結果は以下に示し、カッコ内は最小値~最大値の範囲を示した。身長の平均値と95%信頼区間は157.1±5.17cm(145cm~166cm)、彎曲距離の平均値と95%信頼区間は46.3±2.14cm(43.0cm~49.5cm)、Lの平均値と95%信頼区間は43.1±2.06cm(39.5cm~47.0cm)、Hの平均値と95%信頼区間は3.5±0.88cm(1.5cm~5.0cm)であった。被検者間の個体差では、身長と彎曲距離の比較では相関を認めたが、身長とL、Hの比較ではどちらも相関を認めなかった。<BR>【考察】<BR> 今回計測方法はMilneらにより再現性が証明されている。また、寺垣らは高齢女性での観察における円背指数を正常9.2±2.5、軽度後彎12.7±3.6、中等度後彎17.9±2.5、重度後彎22.3±2.5と示している。被検者間の個体差について、身長と脊椎の長さでの相関は円背指数が身長差等の構築学的影響を受けないことが示された。円背指数に影響を与えるL、Hの2項目で個体差を認めなかったことから、本研究で示された平均円背指数は妥当であると考えられる。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR> 本研究において健常女性の円背指数の平均値を知ることができた。自在曲線定規を用いた計測を行うときの基準値となり、脊柱後彎を評価する上での判断基準が示唆された。今後の方向性として、対象者の人数を増やして、より厳密に基準値を明確化していく必要がある。また、性差や年代による円背指数の変化を検討し、転倒リスクを評価できる独自のツールを作成していきたい。
著者
三ツ矢 隆重
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.324-339, 1973-08-30 (Released:2009-08-24)
参考文献数
31

Male rats were trained in a multiple maze with five choice points in the pathway. Their behavior was recorded remotely to remove unnecessary stimuli during the learning. One group of rats was fed adlibitum and the other fasted from evening to the end of the learning period the next morning.Each group was subdivided into three groups for training under different noise conditions: group I was trained in silence; group II was exposed to wide bound noise at 100 dB(C) for one hour before the start of learning; and group III was exposed to the same noise during learning.In rats which had been trained for 20 days, the process of learning extinction was then observed in the same maze every four days under noiseless or noisy conditions.The following items were used as learning indices: the time spent to reach the goal, the number of times non-correct gates were passed, and the time spent between each of the gates.1. In the fasting rats all three learning indices were lower than in the adlibitum fed rats in group I. (noiseless)2. Adibitum fed rats of group III (exposed to noise during learning) showed lower learning indices than those in group I, and those in group II (exposed to noise before learning) passed non-correct gates more often than did those in group I.3. Among the fasting rats, group III showed higher values in the three indices than did the other two groups.4. In both fed and fasting rats, the learning process from the first gate to the goal was much more disturbed by noise exposure than was that from the starting point to the first gate.5. Group III rats (exposed to noise during learning) were much more affected than those in group II (exposed to noise before learning).6. Among the rats (both fed and fasting) which had been trained under noiseless conditions, those exposed to noise during the extinction process showed slower extinction than those undergoing extinction in silence.7. Among the rats which had been trained under noisy conditions, those fed ad libitum showed slower extinction in silence than in noise. However, in fasting rats, silence hastened extinction while noise slowed it.These findings suggest that noise affects learning by interfering with information analysis more than with memory, and that exposure to noise during learning severely hampers the learning process.
著者
山本功著
出版者
学陽書房
巻号頁・発行日
2014

拓本画像キャプション表記/Caption of Image:Ulan-gom
著者
松丸 隆文 草田 享 岩瀬 和也
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.976-984, 2006-11-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
39
被引用文献数
2

This paper discusses the design and the basic characteristic of the mobile robot PMR-1 with the preliminaryannouncement and display function of the forthcoming operation (the direction of motion and the speed of motion) to the people around the robot by drawing a scheduled course on a running surface using light-ray. The laser pointer is used as a light source and the light from the laser pointer is reflected in a mirror. The light-ray is projected on a running surface and a scheduled course is drawn by rotating the reflector around the pan and the tilt axes. The preliminary-announcement and display unit of the developed mobile robot can indicate the operation until 3-second-later preliminarily, so the robot moves drawing the scheduled course from the present to 3-second-later. The experiment on coordination between the preliminary-announcement and the movement has been carried out, and we confirmed the correspondence of the announced course with the robot trajectory both in the case that the movement path is given beforehand and in the case that the robot is operated with manual input from a joystick in real-time. So we have validated the coordination algorithm between the preliminary-announcement and the real movement.
著者
吉田 純
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学 (ISSN:21872775)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.55-63, 2012

本稿は,ギデンズの再帰的近代化論を手掛かりとして,再帰性概念が社会情報学において担いうる理論的意義を明確化することに向けての,予備的な考察をおこなう。再帰的近代化論によれば,社会の情報化のプロセスは,「モダニティの徹底化」としての再帰的近代化の本質的構成要素であることが指摘できる。情報化の帰結として出現したインターネット上のCMC空間の特性には,再帰的近代化の構成要素である「脱埋め込み」と「再埋め込み」との両側面がみられ,その両者を再帰性概念により統一的な視点から説明することができる。したがってCMC空間は,情報化が再帰的近代化の本質的構成要素であることを例証しているとみることができる。ただし,以上の考察は,直接にはCMC空間のみを対象としている点で,限定的な範囲にとどまっており,再帰性概念を,一方では社会情報現象一般を説明する概念として一般化すること,他方では現代の情報テクノロジーに固有の社会情報現象を説明する概念として分節化することが今後の課題となる。この課題を追求していくうえで,正村俊之の情報空間論が有力な理論的手掛かりとなることが期待される。
著者
中西一彦
出版者
関西国際大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13455311)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.161-173, 2012-03-31

新学習指導要領には「新聞」という言葉が多く盛り込まれている。新聞活用には「新聞に親しむ」「新聞を読む」「新聞で考える」という三段階がある。新しく教科書教材として取り上げられた新聞活用のための教材に照らし合わせて,この三段階の整合性を考える。今回は1社の4年生,5年生,6年生の教科書新聞教材を対象に,実践をより効果的に行うための必要事項を挙げることとした。事前の準備を周到に行っておくこと,特に子どもたちの実態,現状をしっかり把握し用意することをもとに考察を行った。